ヨーロッパ中で異常な寒さ! これも地球温暖化の影響か?

アップデートあり!(1月11日10:55PST)
マイク・ロスがヨーロッパ各地の以上な寒さを紹介してくれているので、こちらでも紹介しよう。

ポーランド:ポーランドの内政省は摂氏零下25度に及ぶ気温の低下に少なくとも10人が凍死したと発表した。
イタリア: イタリア警察の発表では、ミラノのビジネスマンは自分が立っていたベランダの支えと壁の一部が雪の重みで落ちて死亡したという。47歳のサルビア人はローマの東にあるザガロロ町の自宅で凍死しているのが発見された。
ミラノの二つの空港は天候のため閉鎖され、通常は日差しの良い南フランスでは列車の運行が停止された。ローマの動物園ではチンパンジーがカロリーの高いクッキーや熱いお茶を楽しむという一幕もあった。
フランス: 普段は天気の良いフランスのコート・ドジュール(Cote d’Azur)では珍しく雪が降ったため鉄道が危機モード。プロヴェンセ(Provence)でもアルプスでも運行が停止された。マルセイユではすべてのバスが運行停止され、周りの高速も閉鎖されており、住民には運転はなるべく控え自宅待機するよう警告が出た。

何年か前にバレンタインの日にメリーランド州のホリデーインで吹雪のため缶詰になった時のことを思い出すなあ〜。

ドイツ: ドイツはこの冬一番寒い夜を迎えた。東ドイツの気象観測地では摂氏零下28度を記録した。ベルリン動物園ではホッキョク熊ですら凍り付いた檻で震えているという。
オランダ:オランダの港町ロッテルダムでは除雪船が駆り出されている。オランダ内部の水路はオランダの運送にとって非常に大事な通路である。除雪船が起動されたのは1996年以来12年ぶり。
このおかげで、運河にはスケートを楽しむ客が殺到している。スピードスケーター達はこの寒さが続いて11の都市を通過する全長200キロメートルの運河レースを実現させたいと期待している。

このまま地球冷却下の傾向が進めば、オランダの運河クロスカントリースケートレースが恒例になるのも夢ではないかもしれない。

イギリス: 英国のメットオフィスによるとスコットランドのハイランド、アボイン(Aboyne)では摂氏零下10.9度を記録。ロンドンのヒースロー空港でも零下3.8度まで下がったという。
イギリスの夜中の気温は今週中ずっと零下が続くと予測されている。ルートン(Luton)とバーミンガム空港は天候のため一時閉鎖され、ウェールス地区では20近い学校が閉鎖された。
気温の低下がひどいため、イギリス近海では海の一部が凍り付き始めたという。イギリスを襲ったこの寒さはここしばらく続きそうである。

これに加えてロシアがウクレインとのガスパイプラインを巡る交渉破綻でヨーロッパへの自然ガスの輸出を控え始めたからさあ大変。なにしろヨーロッパは暖房にロシアからのガスに頼っているからだ。例年にない寒さだというのに、これではヨーロッパ中は泣きっ面に蜂である。
これについては話題が変わるのでまた後で話すとして、まだまだヨーロッパ各地でさむ〜い冬が続きそうだ。おい、アルゴア!地球温暖化はどうなってるんだ!早く実現させろ!
アップデート:オランダのアムステルダムでは12年ぶりに運河が凍っているが、運河でスケートをしている人たちのビデオ映像をみつけたので、リンクを張っておく。iReportより。コメントでウクレインからのコメンターが「気持ち解るよ。ウクレインも寒いよ〜」と書いている。


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寒すぎて犬そりレースがキャンセルに!

今年のアメリカの冬は記録的な寒さに見舞われているという話はしてきた。寒いことでは有名なアラスカやミネソタでも記録的な寒さに恒例のスキーレースや犬そりレースがキャンセルになった。
アラスカ:飛行機も飛べない寒さ
一昨年苺畑夫婦が訪れたアラスカのジューノーでは、なんと摂氏零下51度。この極端な気候のため飛行機の離着陸は不可能となり、自動車も走らず、スキーレースまでキャンセルされた。アラスカではすでにこの気候が二週間も続いており、僻地に住む人々は燃料や食料といった必需品が手に入らない状態になっている。気象庁によると、アラスカ全体を高気圧が覆っており、他の気候パターンが入って来れない状態にあり、それが毎日の極端に低い気温の原因となっているという。

(ジューノー在住の)ジョンソンさんの家にはヒーターもなく水道もない。ジョンソンさんは火につかうまきを集めるためか、公共施設まで水を取りに行くかする以外は外に出ないという。ジョンソンさんは離れに丸太小屋を作るために木材を貯めていたが、暖房が先決なため(家作り)は数年先に延ばさざるおえなくなった。

「こんな寒さがこんなに長くつづくのは見たことが無い。」とジョンソンさん。「一度零下57度というのがあったが、一週間半も続くなんてことはなかった。」

アンカレージでも一時零下28度まで下がり、後に多少上がったとは言え、予定されていた全国クロスカントリースキーのレースがキャンセルになった。レースが可能なのは低くとも零下4度までが限度。しかしアンカレージの温度は零下23度から26度くらいを行き来していたという。
ミネソタ:寒すぎて犬そりレースがキャンセルに!
アラスカほどではないにしろ、ミネソタ州も寒いのでは有名。雪の上を走る犬そりレースは毎年恒例。ところが今年はそれがキャンセルされた。その理由というのがなんと、雪が多すぎるため。淡雪が降り過ぎて安定したコースが守れないため、雪の上を走る犬に危険が大き過ぎるというのだ。
レースが行われるフレージー市地域では約1メートルの積雪だが、軽い雪が風で飛ばされるため、レースのコースに1.5メートルくらいの雪が貯まってしまうという。8年間続いている恒例レースは1月23日から24日に予定されていたが、過去に雪が足りずにキャンセルされたことはあっても雪が多すぎてキャンセルになったのは今回が初めて。

「(雪の)飛び方は信じられない。」カナダ出身で犬そりレースに25年間関わっているストリーパーさんは、「こんなことは見たことが無い」と語った。

気象庁ではフレージーの降雪量とその水分を記録していない。しかし北西54マイル先のファーゴ知育の降雪は10月からでは気象庁は合計1メートルで、6センチの降水となる。
これは6パーセントの水分となる。雪は水分が30から35パーセントになると濡れていると考えられている。この乾いた軽い雪は単純に深過ぎる。

ここ数年地球の気温はずっと下がり気味。このまま気温が下がり続けたら地球温暖化説者はいったいどうやって言い訳をするつもりなのかね。


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今や宗教となった地球温暖化説

カカシ夫婦はフロリダはオーランドに隠居した友人の家でクリスマス休暇の一部を過ごした。オーランドといえばデズニーワールドやエプコットセンターなどデズニーのテーマパークがいくつかあるので、カカシ夫婦も数日間遊んで来た。
デズニーワールドへ行く前日に調べた天気予報によれば、オーランドは南カリフォルニアより暖かく、日中の気温は24〜5度で、夜になってもせいぜい14〜5度程度とのことだったので、Tシャツの上に薄手の上着という薄着で出かけたのが大間違い。当日の気温は日中最高気温が10度程度で夕方4時頃には4度くらいまで下がった。しかも風がびゅんびゅん吹いていて乗り物を待つ列に並ぶ気にもならず、早々と引き上げてきてしまった。
カカシはミスター苺と二人で、「アル・ゴアよ!地球温暖化はどうなったのさ、なんでいつもあったかいはずのオーランドがこんなに寒いのよ!」とぶつぶつ文句を言っていたのだが、要するに2〜3日後の天気予報もきちんと予測できないのに、今後100年の地球温暖化が簡単に予測できると考えるほうがおかしいということだ。
保守思想のマイク・ロスによると、今年のクリスマスはアメリカ本土の半分が雪に覆われたという。カカシが先週紹介しようと思って時間切れになってしまったAPの記事によれば、今年はアメリカ本土各地で季節最低気温の記録が出たということだった。もちろん一年くらい世界の一部で寒い冬があったからといって地球温暖化説が間違っているという証明にはならないが、らくちんランプのスパイラルドラゴンによれば、今月13日にポーランドで開かれた国連の温暖対策会議において、650人に及ぶ世界の科学者達がCO2による温暖化説に懐疑の念を示したという。
スパイラルドラゴンがリンクしている長岡シンイチのブログでその一部が紹介されているので、こちらでも紹介しておこう。

科学者の中は、1973年にノーベル物理学賞を江崎玲於奈とともに受賞したイヴァル・シェーヴァー博士、以前池田信夫のブログでも登場していた『地球温暖化論のウソとワナ』の伊藤公紀博士ら、いずれも環境科学や物理化学の権威たちだ。

いくつか科学者たちのコメントを紹介する。
「私は懐疑的だ。〈地球温暖化〉は今や宗教になってしまった」イヴァール・シェーヴァー
「温暖化の恐怖は、歴史上最悪な、科学スキャンダルになるだろう。人々が真実を知る時、彼らは科学と科学者によって騙されていたと感じるだろう」伊藤公紀
「IPCCは、みうちの巡回屋になりさがった。聞く耳も、心もない。あのノーベル平和賞が、素人による(暗にゴアを指している)非科学的な断定に与えられたことにびっくりしている。Dr アラン・D・アウルワリア(インドの地質学者)
「ゴアは、私に再び科学を徹底的に調査しろとけしかけた。けども私は断固として懐疑派の陣営に踏みとどまった。〈気候モデル〉は事実をそっちのけにして、気候変動を説明するのに大変便利なんだよ」蘭・気象学者 ハジョー・スミット
「CO2の排出は、どちらにしてもどんな影響も与えてはいない。科学者なら誰でも知っている。しかしそんなことを言っても金にならないけど・・・地球温暖化とは政治マシンだ。欧米人をラクチンな運転席に座らせて、途上国の人々を裸足のままにしておくためのね」武田邦彦・中部大学資源材料工学教授

地球温暖化の気象モデルは過去の気象データと合致したことがない。つまりこのモデルは現実的には役立たずなのだ。そんなモデルを元に将来の気象予測をするなど馬鹿げすぎている。無論事実は、実際に人為による温暖化が起きているかどうかということではなく、そういう説を押し通すことで国連の政治力を増幅させることが目的だ。
ところで私は中部大学の武田邦彦教授の「欧米人をラクチンな運転席に座らせて、途上国の人々を裸足のままにしておくため」という意見には全く賛成できない。だいたい地球温暖化対策に関してヨーロッパとアメリカを一緒くたにすること自体おかしいのだが、温暖化説が途上国を裸足にしておくどころか、京都議定で経済的に一番損害を被るのはアメリカであり、得をするのは中国やインドのような発展途上国なのである。
カカシが理解している京都議定によれば。(間違っていたらどなたかご指摘願いたいのだが)アメリカや日本のような先進国のCO2排出量が極端に規制される傍ら、中国やインドのような国の排出量には規制が全くない。先進国が排出量を増やしたい場合は、規制のない後進国から排出量を購入することができる。つまり、京都議定は先進国が後進国に経済援助をするために功名に仕掛けられた罠なのである。
京大生協環境リポートは、議定書の問題点として次の項目を上げている。

この議定書にはどのような欠陥があるのでしょうか。また、削減への取り組みに足りない部分はないのでしょうか。以下のことが欠陥として考えられます。

(1) 最大の排出国であるアメリカ合衆国が批准しなかったこと。
(2) 排出量2位の中国や5位のインドなどが、途上国として削減義務を免除されていること。
(3) 「排出権取引」が認められたが、そのガイドラインが定まっていないこと。
(4) 途上国の自主的な参加については、途上国の反対で最後の段階で条文が削除されてしまったこと。

ブッシュ大統領が2001年の就任早々京都議定から手を引いたのもこのトリックを見抜いたからだ。
ところで「私は懐疑的だ。〈地球温暖化〉は今や宗教になってしまった」というイヴァール・シェーヴァー博士の意見には笑ってしまった。それというのも、フロリダの友人と温暖化説について話をしていた時、友人はフォックスニュースのシェパード・スミスが温暖化説専門家へのインタビューの際に、『温度が下がっても上がっても変わらなくても変化してもすべてが温暖化説を証明することになるとしたら、それは宗教と言えるのではないか』という内容の質問をしたと語っていたからだ。
いまや宗教となった地球温暖化説だが、怖いのはその迷信をもとに世界各国で外交や国内政策が立てられ、この不景気に大量の税金が無駄遣いされているということである。


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今年の冬は去年と同じ、ただもっと寒いかも、、

「苺畑より」の読者の皆様、大変ご無沙汰しました。以前にも申し上げたと思うのですが、私のノートパソコンがヒステリーを起こしてすでに二ヶ月。修理に出そうにもカカシはずっと出張続きだし、頼りのミスター苺は自分のホームコンピューターが心臓発作を起こしてしまい、そっちの修理で忙しくてカカシのノートパソコンどころじゃありませんでした。というわけなんで、出先からブログが出来ず、出張中長期のブログ停滞となってしまったこと、深くお詫び申し上げます。久しぶりのブログエントリーなので、今日はちょっと取り留めない世間話から。
例年より寒い冬
さて、カカシの今年の出張は夏は佐世保、秋から初冬にかけてハワイのホノルルが主だったので、なんか暑〜い季節が長引いた感じがしていたのだが、11月の終わりにサンディエゴに出張して、「今年は寒い冬だな」という印象をもった。無論サンディエゴも南カリフォルニアだから寒いといってもミネソタとかノースダコタのように雪が降って運転不可能などという状態にはならないが、それでも昼間でも上着が必要なくらい気温は低かったし、朝夕は結構冷たい空気を感じた。(特にカカシは仕事柄夜明け前に出勤ということが多いので。)
というわけで今年の冬はかなり寒くなるのではないかと思っていたら、こんな記事を拾った。これはミネソタ州のローチェスター市の地方紙ポストブルテンで、今年の冬は去年と似ているがさらに寒くなり、降雪量も去年より多く、今年の冬も冷却化の傾向をたどるだろうという内容。ミネソタの冬がどれほど寒いかというと、気象上の冬とされる12月1日から2月末までのローチェスターの平均気温は摂氏零下9度。例年の一冬の合計降雪量はだいたい133センチメートル。う、寒い!おい、アル・ゴア、地球温暖化はどうしたんだ!
もっともミネソタはカカシの住む南カリフォルニアからはかけ離れているからあまり意味はないが、南カリフォルニアの冬はというと、一年の予報はこちら。冬の温度は例年より1度程度ひくく、夏も例年より寒い夏になるだろうとのこと。こちらも温暖化は関係ない模様。
ガソリンの値下がり
出張中はレンタルカーで、ガソリン代は会社持ちだから全然気にしていなかったのだが、帰宅して長距離通勤を開始したらガソリンの値段が一時期に比べてがた落ちしているのを見て唖然。今年の6月頃は1ガロンが5ドル近くまで上がっていた(1リットルで1ドル32セントの計算)のに、いまやプレミアムでも1ガロン2ドルを切るところが出て来た。毎週二回はガソリンを満タンにしなければならないカカシとしては非常に助かるが、これは必ずしも良い傾向とは言えない。
何故突然ガソリンの値段が下がったのかと言えば、アメリカの株市場暴落のあおりを食った世界市場の低迷にある。単純に言えば景気が停滞すれば産業は衰えるのでエネルギーの消費量が減り自然と石油の需要が減る。需要と供給の法則に従って石油の値段が下がる、といったところだ。
世界の原油資源の1/5を占めるというサウジアラビでは、値下がりにかなりうろたえている様子で1月から産出量を大幅に減らす予定だという。こうやって人工的に値崩れを防ごうというのだろうが、すでに景気が低迷している国々は高い石油を買うことができなくなるので、さらに需要は減るだろう。原油以外の産業がないアラブ諸国が石油の値段を調整したいのは解るが、長期的にみてこれは何の対策にもならないと思うが。
ところでガソリンの値上がりを理由にサービスが極端に低下した航空会社などは、ガソリンの値下がりでサービスを再開するのかと言えば多分しないだろうな。チェックする荷物は二つまで無料だったのが有料になったり、エコノミーではプレッツルのようなスナックや、国際線のアルコールや、国内線のソーダまで有料にしたりして、すべてそれをガソリン値上がりを言い訳にしてきたのに、ここへ来てガソリンが下がったら、今度は何をいいわけにこうした有料サービスを続けて行くつもりなのだろうか?
クリスマスショッピング
苺畑家でも景気の低迷がかなり影響を及ぼし、今年のクリスマスパーティのプレゼント交換はこれまでのようにそれぞれがそれぞれにプレゼントするのではなく、籤を引いて名前が当たった人だけにプレゼントすることになった。私もミスター苺もこれには反対だったのだが、多数決で決まってしまった。
これからクリスマスのショッピングシーズンで、あちこちのモールは人だかりになる。このへんの交通量も増え道の混雑はかなりなものだ。師走とは良く言ったもので、アメリカでもこの季節はみんなあちこち走り回る。
ところでショッピングといえば、ブラックフライデーといって感謝祭の木曜日の翌日の金曜日はどこの小売店でも大セールを行うが、ロサンゼルスのウォールマートでセールに集まった買い物客の下敷きになって圧死した店員が出た。そういえばもう20年以上前だが、日本から来たパワーレンジャーのアクションフィギアをめぐって大パニックが起きたこともあった。
おそろしや買い物客。
カカシとミスター苺は買い物大嫌いの人間だが、今日と明日は週末のパーティに備えてかなりの買い物をする予定。ねじり鉢巻でもしてモールに挑むとするか。


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『史上最も暑い10月』は間違いだった! 温暖化説が崩れる例年になく寒い冬

先週、地球温暖化説の信用度を揺るがす恥かしい出来事が起きた。
Telegraphによると、アル・ゴアの強い味方ジェームス・ハンソン博士が統括している米国航空宇宙局の一部で、地球上の気温を記録している調査組織、GISS (Goddard Institute for Space Studies)が先月は史上最高に暑い10月だったと発表したが、これが全くの間違いであることが解った。
GISSの発表と供にあちこちからその真偽を疑う声が上げられた。それというのも今年の10月は世界中で例年になく低い気温が記録されており、米国の大草原から中国、アルプスからニュージーランドに至まで、世界中のあちこちで季節外れの降雪がみられていたからである。中国の公式ニュースではチベットは「史上最悪の降雪」に見舞われたと発表している。米国では全国海洋大気管理局( the National Oceanic and Atmospheric Administration)が63カ所で降雪量最高記録を記録しており、115カ所で10月としては最低気温を記録している。結果ことし10月の気温は114年間で70位に位置する気温だという。
ではどうしてGISSは今年の10月が史上最高に暑い月だったなどと発表したのだろうか。恥かしいことにWatts Up With ThatとClimate Auditと言うふたつのアメリカ人とカナダ人の科学者が経営するブログがGISSの調査結果を吟味したところ、なんのことはない、9月の記録をそのまま10月に持ち越していただけというひどい間違いを発見したのである。 間違いを指摘されたGISSは必死にそれでも10月は暑かったのだと言い張るため、北極で部分的に暑い場所が発見されたなどと言い出したからことは余計にややこしくなった。それというのも、昨日もお話したように北極では例年になく低い気温が記録されており海氷が急増しているからである。
ハンソン博士の言い訳は、数字は別の組織から入手したものでGISSではそれを再分析するだけの施設がないと言うのだが、それが本当だとしたらこれは地球温暖化説の真偽に多くの疑問をなげかけることとなる。なぜならハンソン博士ほど地球温暖化説の専門家として尊敬されている科学者はおらず、GISSの調査ほど温暖化説者たちに温暖化の証明として頻繁に引用される調査はないからである。その組織が自分たちで地球の温度を計っていなかった、しかも入手した数字を分析する能力がないと認めてしまったのである。
テレグラフによると、ハンソン博士はじめ国連の地球環境変化パネルIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)の科学者たちが、次々に常識はずれの発表をして、気象環境の専門家の間では地球温暖化説は急激にその信用度を失っているという。
カカシは一度もこの説を信じたことはないが、日本をはじめ世界中でこのいい加減な仮説のために、あらゆる政策が立てられて、産業や人々の暮らしに多くの悪影響を与えたことを、諸国は今こそ見直す必要がある。


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なんと北極の海氷が増えている!! 地球冷却化の危機?

日本での出張中に気がついたことは、日本の政治政策が地球温暖化が事実であるという大前提によって進められているということだった。テレビ番組などでも、なにかにつけて「エコ」という言葉が使われ、地球温暖化を防ぐことがなによりも大事だという姿勢が貫かれていた。うちの両親なども、私が地球温暖化など起きていないと言うと、「南極の氷が溶けているんだぞ!」と躍起になって抗議した。
だが、今年になって北極の氷がいつになく急激に増えているとDaily Techがリポートしている。
北極の氷は毎年部分的に減ったり増えたりする。だから北極の氷が減っているか溶けているかは、1979年から2000年の平均とその年の平均値の差で決まる。氷の量の変化がマイナスなら氷が減ったことになり、プラスなら増えたことになる。ここ10年来、毎年氷の量は減っていたが、2007年に史上最低の氷の量を記録した。
しかし今年は何故かその氷の量が例年になく極端に増えているというのだ。イリノイ大学の北極環境センターのビル・チャップマン教授は、たしかにここ数ヶ月海氷は増えているが増加は次第に収まるだろうと語り、長期的に氷の量が減っているという事実に変わりはないとしている。だが、どうもおかしいと語る専門家もいる。

バージニア大学の環境科学者であるパトリック・マイケル教授は近年「非常に奇妙」な状況が観られると語っている。ケイトーインスティトゥートのシニアフェロー(a Senior Fellow with the Cato Institute)でもあるマイケル教授がデイリーテックにかたったところによると、北極の行動は環境変化予測モデルと合致しているように見えるが、南半球の現象は現在の学説では説明できないという。「モデルは南極のまわりの海の温暖化を予測しています。ではなぜもっと多くの海氷が観られるのでしょうか?」 マイケル教授は南太平洋の広範囲にわたって冷却化の傾向がみられるという。これも環境変化モデルでは予測できなかった現象だと加えた。

北極の氷は浮かんでいる海の氷で、南極やグリーンランドのように大陸ではないので、増えようが減ろうが水面の高さに影響は及ぼさない。だが、南極は温暖化どころかずっと気温が下がっており、近年氷の量も増えているというのだ。
北極や南極の氷が溶けていたことが地球温暖化の証拠だったのだとしたら、両極の氷が増えつつある今、地球冷却化の現象が始まっていると言えるのではないのかな?


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今年の冬はここ数年来で一番寒い冬だった。地球は冷えつつある? 

先日2007年の12月から2008年の冬は2001年以来一番寒い冬となったというニュースを読んだ。これは昨日も話した1998年以来地球の気温は停滞しているという話とつながって興味深い。
私のブログ仲間のマイク・ロスさんが地球温暖化についてはずっと書いているのだが、二酸化炭素排出による地球温暖化という説は気象学者の間では人工温暖化説が出た当時から、かなりおかしいと疑問提議がされてきた。それというのも地球の温度は産業革命が起きる前から何百年かのサイクルで上がったり下がったりしており、その極端な温度差は産業による影響などよりもっと激しいものだったからだ。
例えば地球は中世(1600ー1850)に小氷河期を体験している。読者の皆様も当時描かれた肖像画で、ヨーロッパの貴族がやたらに厚着をしている姿を御覧になったことがあるだろう。当時はテムズ河が冬になると凍り付き、人々が氷祭りをやってアイススケートをしたなどという記録があるくらいだ。いまではフェリーで行き来をしているスタットン島とマンハッタンの間も当時はニューヨーク湾が凍ったため、冬の間は人々が歩いて渡ることができたという。
この氷河期が終わったのは1850年ぐらいなのだが、確かにこの頃ヨーロッパでは産業革命が起きていた時代なので、そのせいで地球の温暖化が始まったのだといえばそれはそうかなあ〜という気もしないでもない。が、しかし、17世紀の小氷河期が始まる前まで地球は非常に温暖であり、その当時の気温と現在の気温を比べてみると当時の方が暖かかったというのである。
この2003年のテレグラフの記事によるとハーバード大学の調査チームが行った調査では小氷河期が始まる前の9世紀から14世紀における地球の気温は現在のそれよりずっと高かったという。
要するに地球は暖かい時期と寒い時期とが数百年のサイクルで順繰りに起きるのであり、今の暖かい時期は中世の小氷河期からの復帰であると考えれば気象学的な歴史の上ではそれほどめずらしい現象ではないということだ。
では地球の温度変化がどうして起きるのかという話になるが、これは太陽活動に大きく影響されているというのが最近の説だ。太陽の活動が盛んな時は地球は気温があがるが、その活動が減ってくると温度は下がるわけだ。今年2月のフリーリパブリックの記事によると、最近この太陽の活動が減っているというのである。
太陽には一つの直径が地球と同じくらいの大きさのサンスポットというものがいくつもあるが、これによって太陽の温度は上がるという。ところが最近このサンスポットが次々に減っているのだそうだ。以前にこの現象が起きたのが何を隠そう400年前の小氷河期だったのである。元リンクは切れてしまったのだが、今年の2月9日の時事通信での記事を読んでみよう。

ロシアの天文学者、アブドサマトフ天体観測研究所研究員は6日、太陽活動の停滞から、6〜7年後に世界の気温が次第に低下し始め、17〜18世紀に続く「ミニ氷河期」に入る可能性があると予測した。ロシア通信とのインタビューで語った。今冬ロシアなど欧州全域を襲った寒波も地球冷却化現象の可能性がある。

実はこのアブドサマトフ博士は2005年に太陽活動はそろそろピークを迎え、急激な気温の低下がみられるだろうと予測していた。先月になってロシアの国立科学大学のオレグ・ソロクティン博士も(Dr. Oleg Sorokhtin, a fellow of the Russian Academy of Natural Sciences)この見解に同意した。太陽活動の最低は2040年くらいで低気温は2100年以降も続くだろうということである。
イギリスのメットオフィス研究所の集めたデータによると、地球気温は1998年からいくぶん低くなっているという。しかしメットオフィスは温暖化が再発すれば問題ないだろうとしているが、前回の小氷河期の気温冷却度を考えると、二酸化炭素排出による地球温暖化など雀の涙ほどの影響もないだろう。
カールトン大学の地球科学部の部長であるティモシー・パターソン博士も歴史的に見て地球の環境変化には太陽活動が深く関連していると語る。しかし二酸化炭素と環境変化との間にはそのような関連性が見られないという。パターソン博士は太陽と地球に深い関係があるのはあたりまえだという。「なにしろ太陽はこの惑星の最大のエネルギー源なんですからね。」と博士はいう。
太陽活動と地球の温度変化についてはデンマーク気象研究所(DMI)が過去数世紀に渡る地球の気温の変化が太陽活動のサイクルと関連があるという調査結果を1991年に発表しているが、2004年にもマックス・プランク研究所でも同じような調査結果を発表している。ただマックス・プランク研究所は太陽活動の変化がそれほど激しくなかったため、これは偶然ではないかと結論付けていた。
しかしDMIの更なる調査によって、地球の気温変化は太陽の発熱の排出度ではなく地球をコスミックレイから守る強い盾である太陽の磁力球(magnetosphere)の変化が要点となることがわかった。この盾が弱まるとコスミックレイによる雲が多く発生しより多くの光熱を反射させてしまうため地球は冷えるのだそうだ。
この太陽活動と地球の温度変化との関わりは確実な学説となっているわけではない。まだまだ研究が必要だ。しかし、少なくとも二酸化炭素排出による温暖化よりは科学的な根拠があるようだ。そうだとすれば、地球は温暖化どころかミニ氷河期にむかっているのかもしれない。
アブドサマトフ博士の助言に従って、毛皮のコートでも買いにいこうかな、ね、ミスター苺?


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