今年の冬は去年と同じ、ただもっと寒いかも、、

「苺畑より」の読者の皆様、大変ご無沙汰しました。以前にも申し上げたと思うのですが、私のノートパソコンがヒステリーを起こしてすでに二ヶ月。修理に出そうにもカカシはずっと出張続きだし、頼りのミスター苺は自分のホームコンピューターが心臓発作を起こしてしまい、そっちの修理で忙しくてカカシのノートパソコンどころじゃありませんでした。というわけなんで、出先からブログが出来ず、出張中長期のブログ停滞となってしまったこと、深くお詫び申し上げます。久しぶりのブログエントリーなので、今日はちょっと取り留めない世間話から。
例年より寒い冬
さて、カカシの今年の出張は夏は佐世保、秋から初冬にかけてハワイのホノルルが主だったので、なんか暑〜い季節が長引いた感じがしていたのだが、11月の終わりにサンディエゴに出張して、「今年は寒い冬だな」という印象をもった。無論サンディエゴも南カリフォルニアだから寒いといってもミネソタとかノースダコタのように雪が降って運転不可能などという状態にはならないが、それでも昼間でも上着が必要なくらい気温は低かったし、朝夕は結構冷たい空気を感じた。(特にカカシは仕事柄夜明け前に出勤ということが多いので。)
というわけで今年の冬はかなり寒くなるのではないかと思っていたら、こんな記事を拾った。これはミネソタ州のローチェスター市の地方紙ポストブルテンで、今年の冬は去年と似ているがさらに寒くなり、降雪量も去年より多く、今年の冬も冷却化の傾向をたどるだろうという内容。ミネソタの冬がどれほど寒いかというと、気象上の冬とされる12月1日から2月末までのローチェスターの平均気温は摂氏零下9度。例年の一冬の合計降雪量はだいたい133センチメートル。う、寒い!おい、アル・ゴア、地球温暖化はどうしたんだ!
もっともミネソタはカカシの住む南カリフォルニアからはかけ離れているからあまり意味はないが、南カリフォルニアの冬はというと、一年の予報はこちら。冬の温度は例年より1度程度ひくく、夏も例年より寒い夏になるだろうとのこと。こちらも温暖化は関係ない模様。
ガソリンの値下がり
出張中はレンタルカーで、ガソリン代は会社持ちだから全然気にしていなかったのだが、帰宅して長距離通勤を開始したらガソリンの値段が一時期に比べてがた落ちしているのを見て唖然。今年の6月頃は1ガロンが5ドル近くまで上がっていた(1リットルで1ドル32セントの計算)のに、いまやプレミアムでも1ガロン2ドルを切るところが出て来た。毎週二回はガソリンを満タンにしなければならないカカシとしては非常に助かるが、これは必ずしも良い傾向とは言えない。
何故突然ガソリンの値段が下がったのかと言えば、アメリカの株市場暴落のあおりを食った世界市場の低迷にある。単純に言えば景気が停滞すれば産業は衰えるのでエネルギーの消費量が減り自然と石油の需要が減る。需要と供給の法則に従って石油の値段が下がる、といったところだ。
世界の原油資源の1/5を占めるというサウジアラビでは、値下がりにかなりうろたえている様子で1月から産出量を大幅に減らす予定だという。こうやって人工的に値崩れを防ごうというのだろうが、すでに景気が低迷している国々は高い石油を買うことができなくなるので、さらに需要は減るだろう。原油以外の産業がないアラブ諸国が石油の値段を調整したいのは解るが、長期的にみてこれは何の対策にもならないと思うが。
ところでガソリンの値上がりを理由にサービスが極端に低下した航空会社などは、ガソリンの値下がりでサービスを再開するのかと言えば多分しないだろうな。チェックする荷物は二つまで無料だったのが有料になったり、エコノミーではプレッツルのようなスナックや、国際線のアルコールや、国内線のソーダまで有料にしたりして、すべてそれをガソリン値上がりを言い訳にしてきたのに、ここへ来てガソリンが下がったら、今度は何をいいわけにこうした有料サービスを続けて行くつもりなのだろうか?
クリスマスショッピング
苺畑家でも景気の低迷がかなり影響を及ぼし、今年のクリスマスパーティのプレゼント交換はこれまでのようにそれぞれがそれぞれにプレゼントするのではなく、籤を引いて名前が当たった人だけにプレゼントすることになった。私もミスター苺もこれには反対だったのだが、多数決で決まってしまった。
これからクリスマスのショッピングシーズンで、あちこちのモールは人だかりになる。このへんの交通量も増え道の混雑はかなりなものだ。師走とは良く言ったもので、アメリカでもこの季節はみんなあちこち走り回る。
ところでショッピングといえば、ブラックフライデーといって感謝祭の木曜日の翌日の金曜日はどこの小売店でも大セールを行うが、ロサンゼルスのウォールマートでセールに集まった買い物客の下敷きになって圧死した店員が出た。そういえばもう20年以上前だが、日本から来たパワーレンジャーのアクションフィギアをめぐって大パニックが起きたこともあった。
おそろしや買い物客。
カカシとミスター苺は買い物大嫌いの人間だが、今日と明日は週末のパーティに備えてかなりの買い物をする予定。ねじり鉢巻でもしてモールに挑むとするか。


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『史上最も暑い10月』は間違いだった! 温暖化説が崩れる例年になく寒い冬

先週、地球温暖化説の信用度を揺るがす恥かしい出来事が起きた。
Telegraphによると、アル・ゴアの強い味方ジェームス・ハンソン博士が統括している米国航空宇宙局の一部で、地球上の気温を記録している調査組織、GISS (Goddard Institute for Space Studies)が先月は史上最高に暑い10月だったと発表したが、これが全くの間違いであることが解った。
GISSの発表と供にあちこちからその真偽を疑う声が上げられた。それというのも今年の10月は世界中で例年になく低い気温が記録されており、米国の大草原から中国、アルプスからニュージーランドに至まで、世界中のあちこちで季節外れの降雪がみられていたからである。中国の公式ニュースではチベットは「史上最悪の降雪」に見舞われたと発表している。米国では全国海洋大気管理局( the National Oceanic and Atmospheric Administration)が63カ所で降雪量最高記録を記録しており、115カ所で10月としては最低気温を記録している。結果ことし10月の気温は114年間で70位に位置する気温だという。
ではどうしてGISSは今年の10月が史上最高に暑い月だったなどと発表したのだろうか。恥かしいことにWatts Up With ThatとClimate Auditと言うふたつのアメリカ人とカナダ人の科学者が経営するブログがGISSの調査結果を吟味したところ、なんのことはない、9月の記録をそのまま10月に持ち越していただけというひどい間違いを発見したのである。 間違いを指摘されたGISSは必死にそれでも10月は暑かったのだと言い張るため、北極で部分的に暑い場所が発見されたなどと言い出したからことは余計にややこしくなった。それというのも、昨日もお話したように北極では例年になく低い気温が記録されており海氷が急増しているからである。
ハンソン博士の言い訳は、数字は別の組織から入手したものでGISSではそれを再分析するだけの施設がないと言うのだが、それが本当だとしたらこれは地球温暖化説の真偽に多くの疑問をなげかけることとなる。なぜならハンソン博士ほど地球温暖化説の専門家として尊敬されている科学者はおらず、GISSの調査ほど温暖化説者たちに温暖化の証明として頻繁に引用される調査はないからである。その組織が自分たちで地球の温度を計っていなかった、しかも入手した数字を分析する能力がないと認めてしまったのである。
テレグラフによると、ハンソン博士はじめ国連の地球環境変化パネルIPCC(Intergovernmental Panel on Climate Change)の科学者たちが、次々に常識はずれの発表をして、気象環境の専門家の間では地球温暖化説は急激にその信用度を失っているという。
カカシは一度もこの説を信じたことはないが、日本をはじめ世界中でこのいい加減な仮説のために、あらゆる政策が立てられて、産業や人々の暮らしに多くの悪影響を与えたことを、諸国は今こそ見直す必要がある。


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なんと北極の海氷が増えている!! 地球冷却化の危機?

日本での出張中に気がついたことは、日本の政治政策が地球温暖化が事実であるという大前提によって進められているということだった。テレビ番組などでも、なにかにつけて「エコ」という言葉が使われ、地球温暖化を防ぐことがなによりも大事だという姿勢が貫かれていた。うちの両親なども、私が地球温暖化など起きていないと言うと、「南極の氷が溶けているんだぞ!」と躍起になって抗議した。
だが、今年になって北極の氷がいつになく急激に増えているとDaily Techがリポートしている。
北極の氷は毎年部分的に減ったり増えたりする。だから北極の氷が減っているか溶けているかは、1979年から2000年の平均とその年の平均値の差で決まる。氷の量の変化がマイナスなら氷が減ったことになり、プラスなら増えたことになる。ここ10年来、毎年氷の量は減っていたが、2007年に史上最低の氷の量を記録した。
しかし今年は何故かその氷の量が例年になく極端に増えているというのだ。イリノイ大学の北極環境センターのビル・チャップマン教授は、たしかにここ数ヶ月海氷は増えているが増加は次第に収まるだろうと語り、長期的に氷の量が減っているという事実に変わりはないとしている。だが、どうもおかしいと語る専門家もいる。

バージニア大学の環境科学者であるパトリック・マイケル教授は近年「非常に奇妙」な状況が観られると語っている。ケイトーインスティトゥートのシニアフェロー(a Senior Fellow with the Cato Institute)でもあるマイケル教授がデイリーテックにかたったところによると、北極の行動は環境変化予測モデルと合致しているように見えるが、南半球の現象は現在の学説では説明できないという。「モデルは南極のまわりの海の温暖化を予測しています。ではなぜもっと多くの海氷が観られるのでしょうか?」 マイケル教授は南太平洋の広範囲にわたって冷却化の傾向がみられるという。これも環境変化モデルでは予測できなかった現象だと加えた。

北極の氷は浮かんでいる海の氷で、南極やグリーンランドのように大陸ではないので、増えようが減ろうが水面の高さに影響は及ぼさない。だが、南極は温暖化どころかずっと気温が下がっており、近年氷の量も増えているというのだ。
北極や南極の氷が溶けていたことが地球温暖化の証拠だったのだとしたら、両極の氷が増えつつある今、地球冷却化の現象が始まっていると言えるのではないのかな?


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今年の冬はここ数年来で一番寒い冬だった。地球は冷えつつある? 

先日2007年の12月から2008年の冬は2001年以来一番寒い冬となったというニュースを読んだ。これは昨日も話した1998年以来地球の気温は停滞しているという話とつながって興味深い。
私のブログ仲間のマイク・ロスさんが地球温暖化についてはずっと書いているのだが、二酸化炭素排出による地球温暖化という説は気象学者の間では人工温暖化説が出た当時から、かなりおかしいと疑問提議がされてきた。それというのも地球の温度は産業革命が起きる前から何百年かのサイクルで上がったり下がったりしており、その極端な温度差は産業による影響などよりもっと激しいものだったからだ。
例えば地球は中世(1600ー1850)に小氷河期を体験している。読者の皆様も当時描かれた肖像画で、ヨーロッパの貴族がやたらに厚着をしている姿を御覧になったことがあるだろう。当時はテムズ河が冬になると凍り付き、人々が氷祭りをやってアイススケートをしたなどという記録があるくらいだ。いまではフェリーで行き来をしているスタットン島とマンハッタンの間も当時はニューヨーク湾が凍ったため、冬の間は人々が歩いて渡ることができたという。
この氷河期が終わったのは1850年ぐらいなのだが、確かにこの頃ヨーロッパでは産業革命が起きていた時代なので、そのせいで地球の温暖化が始まったのだといえばそれはそうかなあ〜という気もしないでもない。が、しかし、17世紀の小氷河期が始まる前まで地球は非常に温暖であり、その当時の気温と現在の気温を比べてみると当時の方が暖かかったというのである。
この2003年のテレグラフの記事によるとハーバード大学の調査チームが行った調査では小氷河期が始まる前の9世紀から14世紀における地球の気温は現在のそれよりずっと高かったという。
要するに地球は暖かい時期と寒い時期とが数百年のサイクルで順繰りに起きるのであり、今の暖かい時期は中世の小氷河期からの復帰であると考えれば気象学的な歴史の上ではそれほどめずらしい現象ではないということだ。
では地球の温度変化がどうして起きるのかという話になるが、これは太陽活動に大きく影響されているというのが最近の説だ。太陽の活動が盛んな時は地球は気温があがるが、その活動が減ってくると温度は下がるわけだ。今年2月のフリーリパブリックの記事によると、最近この太陽の活動が減っているというのである。
太陽には一つの直径が地球と同じくらいの大きさのサンスポットというものがいくつもあるが、これによって太陽の温度は上がるという。ところが最近このサンスポットが次々に減っているのだそうだ。以前にこの現象が起きたのが何を隠そう400年前の小氷河期だったのである。元リンクは切れてしまったのだが、今年の2月9日の時事通信での記事を読んでみよう。

ロシアの天文学者、アブドサマトフ天体観測研究所研究員は6日、太陽活動の停滞から、6〜7年後に世界の気温が次第に低下し始め、17〜18世紀に続く「ミニ氷河期」に入る可能性があると予測した。ロシア通信とのインタビューで語った。今冬ロシアなど欧州全域を襲った寒波も地球冷却化現象の可能性がある。

実はこのアブドサマトフ博士は2005年に太陽活動はそろそろピークを迎え、急激な気温の低下がみられるだろうと予測していた。先月になってロシアの国立科学大学のオレグ・ソロクティン博士も(Dr. Oleg Sorokhtin, a fellow of the Russian Academy of Natural Sciences)この見解に同意した。太陽活動の最低は2040年くらいで低気温は2100年以降も続くだろうということである。
イギリスのメットオフィス研究所の集めたデータによると、地球気温は1998年からいくぶん低くなっているという。しかしメットオフィスは温暖化が再発すれば問題ないだろうとしているが、前回の小氷河期の気温冷却度を考えると、二酸化炭素排出による地球温暖化など雀の涙ほどの影響もないだろう。
カールトン大学の地球科学部の部長であるティモシー・パターソン博士も歴史的に見て地球の環境変化には太陽活動が深く関連していると語る。しかし二酸化炭素と環境変化との間にはそのような関連性が見られないという。パターソン博士は太陽と地球に深い関係があるのはあたりまえだという。「なにしろ太陽はこの惑星の最大のエネルギー源なんですからね。」と博士はいう。
太陽活動と地球の温度変化についてはデンマーク気象研究所(DMI)が過去数世紀に渡る地球の気温の変化が太陽活動のサイクルと関連があるという調査結果を1991年に発表しているが、2004年にもマックス・プランク研究所でも同じような調査結果を発表している。ただマックス・プランク研究所は太陽活動の変化がそれほど激しくなかったため、これは偶然ではないかと結論付けていた。
しかしDMIの更なる調査によって、地球の気温変化は太陽の発熱の排出度ではなく地球をコスミックレイから守る強い盾である太陽の磁力球(magnetosphere)の変化が要点となることがわかった。この盾が弱まるとコスミックレイによる雲が多く発生しより多くの光熱を反射させてしまうため地球は冷えるのだそうだ。
この太陽活動と地球の温度変化との関わりは確実な学説となっているわけではない。まだまだ研究が必要だ。しかし、少なくとも二酸化炭素排出による温暖化よりは科学的な根拠があるようだ。そうだとすれば、地球は温暖化どころかミニ氷河期にむかっているのかもしれない。
アブドサマトフ博士の助言に従って、毛皮のコートでも買いにいこうかな、ね、ミスター苺?


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