武漢ウイルスの検査をすべての人に行うのが無意味な理由

韓国やイタリアで大幅なPCR検査という武漢ウイルスの陰陽性を調べる検査をし過ぎたため、パニックが起こり、軽症もしくは無症状のひとまでもが病院に押しかけ医療機関がパンク状態になった。それでイタリアでは重症患者のみに検査や治療を行うという方針に切り替えたという。

これについて、何故なんの疑いもない人も含めて全員検査をすることが無意味なのかという説明をしているお医者さんの動画を見つけたのでリンクを張っておく。【医師解説】全員にコロナウイルス検査をしても意味がない理由

これは武漢ウイルスに限らずどのような感染症にも言えることで、プロポ先生は医師免許の国家試験問題を使って非常にわかりやすく説明してくれている。

ある疾患に感染している検査前確率が0.1%と推測される患者に、感度90%、特異度80%の検査を行う。1万人を対象とした検査で、検査が陽性だった場合の検査後確立は何%か。

感度90%というのは、実際に感染している人が陽性と出る確率のことで、この場合10人に9人は陽性と正しく判断されるが、1人は間違って陰性となってしまうという意味。特異度とは、陰性の人が正しく陰性と診断される確率のことで、この場合は陰性でも10人に2人は陽性と出てしまうという意味。

さて感染している確率が0.1%ということなので、1万人の0.1%は10人。ということは、この10人のうち9人は陽性。1人は陰性。残りの9,990人の実際は陰性の人が陰性と判断される人数は7,992人、陽性と出る人が1,998人。ここで陽性と出た人の数は実際に陽性と偽陽性合わせて2007人。この中で実際に本当に感染している人の率はというと、9÷2007x100=0.45%となる。0.45%!検査をして陽性と出ても陽性である確率はこんなにも低いのである!

感度90%特異度80%というのは非常に精度の高い検査なのだそうだ。今現在日本での武漢感染度は0.1%ほど高くはない。ということは日本人口全員の検査をすれば、どれだけの人に偽陽性の結果が出るかおのずと解るはず。

この検査は時間もお金もかかる。そんな検査を陽性の可能性が極めて低い人口に施すのは時間とお金が無駄になるだけでなく、むやみにパニックを巻き起こし医療システムを破壊することになり、害あって益なしなのである。

先日私がツイッターでフォローしている在米イギリス人の男性が、後にコロナ感染者として確認された男性が出席していた会議に出席。数日後に発熱し四日ぐらい熱が下がらなかったため検査をしたところ、その結果が出たのは五日後だったと苛立ちを隠せないツイートをしていた。しかし何故こんなに時間がかかってしまうのかというと、先ず検査は通常の風邪やインフルエンザやストレップといった通常の病気の検査を行い、それですべて陰性と出た場合のみコロナの検査を行うからで、結果がでるのに4~5日かかるのは普通らしい。

ではいったいどういう人が検査を受けるべきなのか。明らかに感染者と確認できた人と直接接触があった人、感染者が沢山出た場所に出入りした事実がある人、すでに肺炎などの症状があり、医者が検査の必要性を感じた人。

当たり前のことだが、自分が武漢ウイルスに感染していると疑っている人は、直接近所のお医者さんに行ったりせず、先ずは保健所に連絡してコロナ検査が出来るところに予約を取っていくべきだろう。武漢ウイルス対策がきちんとできていないところへ行けば、医療機関の人々や待合室の他の患者に移してしまう可能性があるからだ。

これで大量に検査をすることの危険性が読者諸氏にもよくお判りいただけたのではないかと思う。詳しい説明はプロポ先生の動画をご参照のこと。


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ついに出たあ~、武漢ウイルスはアメリカの陰謀説

一月頃、中国は武漢におけるコロナウイルス蔓延の話がやっと世界で注目され始めた頃、中国関係ブロガーのウィンストンとシーモアが、中共がこれはアメリカの陰謀だと言い出すのは何時頃だろね、などと冗談半分で話していたが、ついに中国の高官がそういうデマをツイッターで流し始めた。

この 赵立坚(リージャン・ザオ) という男のプロフを読んでみると、中国の外務省広報部の人間。つまりプロパガンダ担当者だ。

ザオ氏の添付した記事によると、アメリカには5種のコロナウイルスが存在しており、武漢ウイルスはそこから派生したものだとある。

台湾の化学者によれば、去年の8月にアメリカで流行った肺炎はコロナウイルスの一種だったのではないかという。そしてそれは、アメリカ陸軍基地フォートデリックの細菌研究所が安全上の理由で閉鎖された直後のことだった。なので、この記事によればフォートデトリックで感染したアメリカ陸軍兵士がそれとは知らずに中国へ渡り、武漢でウイルスをばらまいたのではないかというのである!

私はコロナウイルスが武漢の海鮮市場発だとは最初から思っていなかった。何故かと言えば、以前にも書いたようにカナダの化学生物細菌研究所から中国人科学者がコロナウイルスのサンプルを持ち出して武漢の細菌研究所に持ち帰ったという事実があるからだ。

もしこの記事が言うように研究所からウイルスが漏れてアメリカ兵に感染するなどということがあり得るなら、アメリカ兵が武漢で感染を広げるよりも、武漢にある研究所から中国人研究員か職員が感染して武漢でウイルスを広めたと考えるほうが自然だ。それに、記事がいうように武漢のウイルスがアメリカのそれから進化した別のものであるとしたら、それこそそのウイルスは人工的に中国で作られたものと解釈することすらできる。

なんにしてもアメリカ発のウイルスがアメリカで感染が広がる前に中国で大蔓延するということの方がおかしい。それに元のウイルスがどこから来たかに拘わらず、中国の隠蔽の姿勢が全世界にウイルスを蔓延させたことに変わりはない。最初に訴えた医師たちを逮捕して口封じをしたのは中共なのだということを忘れてはならない。

中国は日本のウイルスは武漢のものとは別物とでもいいたげに、日本新型肺炎などという言い方もしていたくらいで、何とかして今回の問題は中国には責任がないという神話を世界に信じさせようと躍起だ。

はっきり言って今世界は、中国のそんなプロパガンダに付き合っている余裕はない。

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中国の迅速かつ効果的な武漢ウイルス撲滅対策に感謝すべきだあ?盗人猛々しいとはお前のことだ!

もう読者諸氏は中国の武漢ウイルス状況は峠を越したとか収束しつつあるとか言う話をお聞きのことと思う。中国はこれだけ全世界に迷惑をかけておきながら、中国が迅速かつ効果ある対策をとったことでパンデミックを防げたのだ、世界は中国に感謝すべきだなどと盗人猛々しいことを言っているのもお聞きになっただろう。しかも中国ときたら、この武漢ウイルスはアメリカ発生のものだとか、日本新型肺炎だとか、韓国から来たものだとか、めちゃくちゃなことを言って責任逃れをしようとしている。

いい加減にしろ、自国民も救済できずに他国へウイルスをまき散らしたくせに、どの面さげてそんなことが言えるんだ、人を馬鹿にするのもたいがいにしろ!

腹が立つのは西洋メディアがどんどん中共のプロパガンダを聞いて、本気で中国では事態が収束しつつあると信じ始めているということだ。

このロイターの記事 なんかその典型。この記事によると、武漢でのウイルス事情は収束しつつあるので、武漢にあるいくつかの工場で労働者は仕事に戻ってよいというお触れが出たとある。先日習近平が武漢を訪問したりするなど武漢は安全だというイメージが世界に流れているが、本当に安全なのかどうか、完全に疑わしい。

中国は、特に武漢は、工業地帯だ。もし武漢での工場がずっと作動しなければ、中国の経済に多大なる損害を与える。だから中共としてはなんとしてでも作動を再開しなければならない。だが、労働者の身の安全などに微塵も興味のない中共がもう安全だから仕事に戻っていいなどと言ったからと言って誰が信用する?中共はもしこれで再びウイルスが蔓延したら、工場を運営している民間企業がまた武漢地元政府に責任を擦り付けるに違いない。

武漢の工場が作動し始めたからウイルスが収束されつつあるなどという中共プロパガンダに騙されてはいけない。


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武漢ウイルス、トイレットペーパーパニックがアメリカにも到来

いやあ、とうとうアメリカにも来ちゃいましたよ、トイレットペーパーパニックが!

日本ではトイレットペーパー買い占めパニックが起きていると最初に聞いた時は、あ~あ~、日本人ってしょうがないなあ。とか他人事のように思っていたカカシだが、いざ自宅の備蓄が切れてミスター苺に買い物に行かせたら、一時間以上も帰ってこない。何やってんだと思っていたらやっと帰って来た主人曰く。「どこにも売ってない。スーパー三軒まわってやっと買えたのはこれだけだよ。」と渡されたのが六巻き入りの袋が二つのみ。いつも12個入りの袋を普通に買ってたのに!

え~?アメリカでもトイレットペーパーパニックが起きている~?

翌日、職場でその話をしたら、同僚がコストコのウエッブサイトで注文を入れようとしたらすべて売り切れだったと話していた。別の同僚はフィリピンマートでお米が売り切れてると言う。もしやこれはやばいかも、と思い会社の帰りにスーパーに寄ってみたら、トイレットペーパーの棚は空っぽ。ハンドサニタイザーも売り切れ。お米はあったが、パスタを買おうと思ったらカップ麺の棚がからっぽ。マルちゃんラーメンにはセールという札だけが空しくひらひら、、、

なんなんだあこのパニック状態はあ~?


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武漢ウイルスで明らかになった各国の醜い現実

武漢ウイルスがパンデミックとなり世界中に広まっているが、これによって今まで気が付かなかった各国の色々な面が明るみに出て来て非常に興味深い。

先ず中国だが、中国は近年経済大国となり先進国の仲間入りをしたかに見えていたのとは裏腹に、蓋を開けてみれば、一般人はまだまだ数世紀も前のような途上国特有の不衛生な生活をしていることがばれてしまった。共産主義で何もかも独裁政権によってビシっと統制が取れる国かと思いきや、現場の人間が自分たちの都合の悪いことを上部に連絡せずに、隠蔽に隠蔽を重ねるため、緊急事態の早期対策が全く取れないだらしない国であることも明らかになった。そして全世界が中国政府の言うことは何一つ信用できないことを悟ったのだ。

日本。私は今回の安倍政権の後手々々のやりかたには非常に失望している。ブログ仲間のよもぎねこさんは、日本政府は在中邦人が中国政府によって人質に取られることを懸念して安倍政権はあえて中国からの入国者を止めなかったのではないかと語っている。確かにそれもあるだろう。だが、在中米国人が居るにも拘わらずいち早く中国との国境を閉じたトランプ政権の判断力を見ていると、やはり日本は中国に遠慮しなければならないほど弱体国なのだなと思い知らされる。

とはいうものの、日本では中国のように蔓延が瞬く間に広がるといった状況にはなっていない。あれだけの中国人観光客が12月から1月中旬までとめどなく入ってきていたにも拘わらず、感染者は191例で死者はわずか4名。中国では感染が始まって一か月後にはすでに道端で人々がバタバタ死んでいたのに比べると非常に少ない感染者数だ。確かに検査が進んでいないのでどれだけの人が実際に感染しているかはわからないが、それでも中国のような状態であれば、あちこちで死者が出ているはずなので、蔓延はそれほどでもないのではないかと思われる。あれだけ混雑する電車や駅などがある日本でこの程度の蔓延で済んでいるということは、いかに日本人が普段から清潔な生活をしているかを示すものだ。

韓国は武漢から帰還した自国民のバスに汚物を投げるなどという蛮行を行った。イランでも隔離施設のある病院が放火されたり、クロエチアでも中国帰りの自国民の乗ったバスを追い返すなど野蛮な行為が見られた。

イタリア。一帯一路で中国企業や中国人労働者を大量に受け入れて来たイタリアには今や32万人の中国人が在住しているという。これは解っているだけの数で、実際には違法移民などを合わせるとこの四倍はいるのではないかと思われる。イタリアで今の時期になって武漢ウイルスが流行り出したというのは時系的にみて春節で中国に里帰りしていた中国人が武漢ウイルスをイタリアに持ち帰り、その潜伏期間の2~3週間後ということで計算が合う。

イタリアの対応は早急で徹底したものという点では感心するが、結構中国人だけでなく東洋人に対する風当たりが酷くなっているという話だ。これもこれまで中国人に対して貯まっていた欲求不満が武漢ウイルスを口実に爆発したからなのだろう。

フランスでも武漢ウイルスが流行り出しているが、フランスの医療制度はそれほどいいとは言えない。以前にフランスで歯医者に行きたかったら二か月くらい前から予約を入れないと診てもらえないという話を聞いた。風邪くらいで医者に行く人などいないようなので、コロナかもと思ってもどこで検査してもらえるのか、かなり怪しいものである。

しかし私が一番興味深く見ているのはフランス人による東洋人へのあからさまな人種差別だ。おフランス及び欧州諸国は常にアメリカこそが人種差別の最たるものだといい、自分らは革新派のリベラルだと自慢しているが、こういう時になると化けの皮がはがれて本性が出る。在仏の日本人のツイッターを幾つか読んだが電車で横に誰も座らないなんてのはいい方で、近所のコンビニで二人の白人客に絡まれて顔を殴られ店から追い出された男性もいた。この人は店の人に警察を呼んでくれと言ったが、何も見ていないと言われて嘲笑されたという。

イギリスでも同じようなことが起きているようで、バスに乗っていた日本人留学生がモスレム移民から絡まれ止めに入った白人女性が顔を殴られたとか、他の客から降りろ降りろと怒鳴られてバスの運転手から降ろされてしまったなどという例もいくつか聞いている。

さて最後に私が住むアメリカだが、トランプ大統領の行動は非常に敏速で徹底しており、アメリカでは武漢ウイルスに関するパニックが起きていない。トランプ政権がやれるだけのことをやっているという安心感が我々にはある。欧州で起きているような東洋人に対する人種差別は目立たない。

もちろんアメリカも広いし人口も多いので人種差別者はいる。ニューヨークの地下鉄でマスクをかけた中国人女性が黒人男性に突然殴られるという事件が起きた。またカリフォルニアのスーパーで韓国人の母子に向かって店員が「中国人か」と尋問したという話も聞いた。

しかし私の住む地域は中国人も含め東洋人が多いこともあり、欧州各地で起きているような偏見の目で見られることはない。

問題なのはアメリカではマスクをするという習慣がなく、マスクをかけていると余計に警戒されてしまうという文化がある。特にこれから春になりカリフォルニアなどは暑くなってくるのでマスクをしろと言ってもまあ、無理だろうな。

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友人の死

私とミスター苺は一応中高年ではあるが、まだまだ死と向き合うには若すぎる年代。両親の代(80歳代)になってくると回りの人がどんどん死んでいって寂しいということもあるが、我々はまだちょっとという感じ。それでもちょっと年上の友達などは深刻な成人病に悩んでいる人も結構いる。だから突然の死の知らせは全くあり得ないことではない。

近い知り合いが三人続けて亡くなった。(このエントリーを書いてる時は二人だったのに、昨日もう一人なくなり三人になってしまった。)一人は同僚で数年前までカープールをしていた仲間。そして数日間のうちに続けて亡くなったのが我々夫婦とは長年の友達で、ひとりはミスター苺のビジネスパートナーでもあった人だ。

カープールと言うのは車の相乗りのこと。自宅が近い数人の同僚が毎日交代で運転して通勤するシステム。公共交通機関が発達していないカリフォルニアでは必要なシステムだ。Mさんは私と同年代だったと思うが、仕事熱心で病欠などしたことがない人だった。いや、彼が病気だなどと言っているのを聞いたことがなかった。カープールは数年続けたが、Mさんは仕事熱心過ぎて仕事に熱が入ると我々が待っていることも忘れて何時間でも仕事に没頭してしまった。三時間待たされることなどざらにあった。それで結局彼はカープールから追い出されてしまった。Mさんの仕事熱心さは度を越していたので、多分身体の調子が悪いのも無視して仕事をしていたのだろう。なにせ彼が病欠したという話は聞いたことがなかったから。

その彼が入院したと聞いた時はもう駄目だなと思った。あの人が入院するくらいだからよっぽどの重病だろうと同僚たちは口々に言っていたが、案の定数日後に亡くなったという知らせを聞いた。たしかまだ50代だったはず。どうしてもっと自分の身体を気遣わなかったのか、残念で仕方ない。

その次に亡くなったという知らせをもらったのが友人のN。実はミスター苺と付き合い始めた頃、カップルとして初めて参加したバーティがNの家だった。Nは若いころから超肥満で、まあ大食いだった。共通の友人が心臓発作で倒れ見舞いに行った帰りに寄ったレストランで食べ放題パスタを三回もお替りしてまわりのみんなに呆れられていた。パーティの時、私が持って行った50個の餃子の皿を自分の膝の上にのせて一人で食べそうになったくらい(私が途中で取り上げなければ、、)だ。

アメリカ人の肥満というのは太り気味どころの騒ぎじゃない。特にNの場合は標準体重の三倍以上はあった。よくもあんな体で生きてられるもんだとミスター苺も私もずっと思っていたのでNが心臓発作で倒れひん死の状態だという知らせを聞いた時も、誰も驚かなかった。 60歳まで生きたということ自体が奇跡だったのだ。 健康管理ゼロの人間だったからしょうがないだろう。

そして昨日ミスター苺の親友Bが亡くなった。これは私もミスター苺もショックだった。Bとミスター苺は30年来の親友で、同じSF作家として共作で何冊か連載小説を書いていたビジネスパートナーでもある。Bは短編集の編集の仕事などもしていた。売れない作家時代によく我が家に来てはただ飯を食って帰っていった。何度外食を奢ってやったか数えきれないほどだ。それでも人柄がよく誰からも好かれたので、ボヘミアンのように友達の家を転々と泊まり歩く生活を20年以上もしていた。車も持っておらず、どこへもてくてく歩いて行ったり、他人に運転してもらったりしていた。それでも書いても大したお金にならない短編小説やテレビの脚本などを書きながら、あの頃のBは貧乏でも生き生きしていた。

それが10年くらい前、大金持ちの両親が亡くなって遺産ががっぽり入った途端、Bは作家を廃業して引退。フロリダの田舎で悠々自適なご隠居生活を始めた。はっきり言ってこれがいけなかった。Bは実家に帰って一人暮らしを始めたが、隠居生活を満喫し過ぎてどこへも行かず、我々や他の友達の居るカリフォルニアにもあまり帰ってこなくなり、時々会うと10キロ、20キロと体重が増えていた。お金も暇もあったのに医者にはキチンと行っていなかったらしく、前立腺癌だと解った時はもうステージ4という末期状態。癌と解って亡くなるまで三か月も持たなかった。Bは我々より数年年上だったが、まだ60代だった。

亡くなった人達の悪口は言いたくないが、この三人に共通している点は自己の健康管理が全くできていなかったという点だ。NはしょうがないとしてもMさんやBは医者に行けなかったわけじゃない。それなのに一年に一度の健康診断さえ受けていなかったのだろう。きょうび50代や60代で死ぬなんて早すぎる。昔の人だって100歳まで生きられる時代だ。

私たち苺畑夫婦は絶対100歳以上生きて見せると決断したのであった。

Mさん、NとB。三人のご冥福を祈るものなり。God bless. RIP.


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三歳児にトランスジェンダー治療をさすべきではないという常識が叩かれる狂った現状

先日、アメリカの人気芸能情報番組の司会者、マリオ・ロペズ氏が保守派トークショーホストのキャンディス・オーウェンの番組で、親として自分の三歳児がトランスジェンダーだと判断するのは危険だという発言をしたことで、左翼LGBTQ界隈が大騒ぎをし、翌日ロペズは公式に謝罪表明をせざる負えなくなった。しかし左翼連中はそれではあきたらず、ロペズは人気番組を降板させられる危険まであるという話だ。ロペズはインタビューの中で、他人の子育てについて批判するつもりはないが、としたうえで、

もし自分の三歳児が、ある種の気持ちを持っているとか、男の子か女の子か迷っているとか言ってもですね、親として(子供がトランスジェンダーだという)そういう判断を下すのは危険だと思います。

こんな当たり前のことも言えないほどアメリカの左翼は狂ってしまったのか? 三歳児には自分が何を食べるべきかすら理解できない。ましてや自分が男の子か女の子かなどという概念などまだまったく意識していない状態だ。

私は最近ツイッターで数人のお医者さんのツイートを追っているが、その一人であるドクター・リスペクト@lacroicsz が先日こんなことを言っていた。適当に意訳するとこんな感じだ。

まるでさ、4は二桁に対して排他的だから 2たす2は10だって言い出す科学者が出て来て、そいつらに2たす2は4だと説明してるみたいな感じなのよ。このバカげた議論には単に苛立つだけではなく怒りと憤りを感じる。なぜなら、私の機能しているこの脳みそですらも、どれだけの数えきれない命に深い悪影響が起きるか、トランジションのトの字も書けない頃から薬によって性をトランジションさせられた子供たちが大人になってどんなダメージを受けるか想像もできないのだから。

普通の医者なら誰でも幼児や未成年に異性ホルモンや第二次成長を止めるブロッカーを投与することは非常に危険であり、子供の身体及び精神にも永久的なダメージを与えることは知っている。イギリスのジェンダークリニックの職員たちが口を揃えて幼児に医薬治療を施すべきではないと訴えている。異性ホルモンは精神への悪影響も大きく、最近は治療中の8歳時が自殺願望になったという話も出ている。ブロッカーは成長を一時中断するだけでなく、子供の生殖機能を破壊するのだ。後でやはり元の性にもどりたいと思っても、すでに破壊された機能は戻ってこない。

おそろしいのは、ロペズの件でもわかるように、常識を称える人々が威圧されて真実を述べられないということ。ジェンダークリニックの職員がこぞって辞職したり、大学病院の医師が首にされたりしてるのも、子供に危険なホルモン治療をすべきではないという意見をトランスジェンダー活動家が弾圧しているからなのだ。そしてその犠牲になっているのがGID当事者や他の精神障害で苦しむ子供たちなのである。

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NHS psychologist claims poor and abused children are wrongly being labelled transgender and prescribed sex-change treatments without appropriate testing by clinicians who ‘fear being labelled transphobic’


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増える女性の心臓病

ミスター苺がとってる健康管理に関するニュースレターで気になる記事があったのでちょっと紹介したい。有料ニュースレターなので著者名や詳細は紹介できないが、一般人に役に立てそうな情報だけかいつまんでみる。

アメリカ心臓協会(American Heart Association)によると、48%のアメリカ人成人がなんらかの心臓病にかかっているという。つまり半数近いアメリカ人が心臓病で死につつあるというのである。

なんとアメリカ人の死因は四人に一人が心臓病だというのだから驚く。癌や呼吸器の病気が続く。しかも最近この数が増しているというのである。

過去60年に渡りアメリカ人の心臓病で死ぬ人の数は医学の発達とともに70%も減った。ところが2011年からは、たった4%しか減っていない。そして心臓病にかかる層も変化している。

50年前は心臓病患者と言えば男性でヘビースモーカーでコレステロールが高いと相場は決まっていた。ところが最近は若く喫煙者でもない女性が増えている。そして多くの場合が肥満か超肥満体の人たち。どうやらアメリカの肥満社会が心臓病増加の根源にあるようだ。いまや肥満は昔の煙草と同じくらい危険!

問題なのは、女性の心臓発作の症状は男性とは全く違うため、特に男性医師は女性の症状を正しく診断できないのだという。女性の心臓病の症状はというと、

女性の心臓発作でもっともよくある症状は、消化不良、腹痛、高心拍数、吐き気、嘔吐、息苦しい、顎や首や肩の痛みである。

激しい胸の苦痛を覚える男性と違い、女性の場合は胸が多少苦しいといった症状であるため、軽い症状の他の病気と誤診されてしまうことが多いのだ。62%の女性が三つ以上の上記の症状を持っている。そして30%の女性が早めにこれらの症状を訴えて医者に診てもらっているが、正しい診断を受けられなかった。

女性の症状は男性医師にはわかりにくいため、男性の医師よりも女性の医師に診てもらったほうが心臓発作から助かる確率が2倍から3倍も良いという驚くべき数字が出ている。

発作を起こしてからの対応よりも、先ず心臓病にならない予防をするのが肝心。そのためには先ず健康な食生活に適度な運動をすること。とにかく太り過ぎないことが鍵。

現存するコレステロールの薬は副作用が多いため、患者の多くが6か月程度で止めてしまうことが多く、発作の危険性を高めている。必要なのは副作用がすくなくコレステロールを低める薬の開発だ。幸いなことに新薬は開発されつつある。

ともかく大事なのは健康な食生活と運動。ま、痩せた人が多い日本では特に問題ではないかもしれない。


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予定外の子供なんて存在しない、妊娠中絶反対を訴える力強い映画、アンプランド(Unplanned)

先日、アラバマ州で非常に厳しい人工中絶規制法が通った。それで私は書きかけでそのままになっていた映画の話をしようと思う。

その映画というのは、アメリカの妊娠中絶専門施設プランドペアレントフッドのテキサス州にある支部の最年少局長としてやり手だった女性が、徐々にそのやり方に疑問を持ち、遂に反中絶運動家になるまでの話を描いたアンプランド。

プランドペアレントフッド(PP)とは家族計画という意味。この組織は表向きは避妊や妊婦への医療提供をするNPO無益法人ということになっているが、実は単なる中絶専門施設。アンプランドという題名は計画していなかったとか予定外のという意味で、PPの家族計画という名前にかけている。

映画は冒頭から中絶手術の生々しいシーンで観客を引き込む。主人公のアビーはPP支部の局長だが看護婦ではない。8年も務めていた自分の施設でも、それまで中絶手術に立ち会ったことは一度もなかった。彼女はその日たまたま手が足りなかった手術室に駆り出され、妊婦のお腹にエコーの器具をあてがう役を請け負った。そばにあるビデオモニターには、はっきりと胎児の姿が写っている。医師が吸引機を妊婦の胎内に差し込むと小さな胎児はあきらかに防衛本能をはたらかして逃げようとしている。そして吸引機が作動すると、胎児が動いていた部分が、あっという間に空洞になった。

私はこのシーンを息をのんでみていた。悲鳴を挙げそうになったので両手で口をふさいだ。嗚咽を抑えようと必死になった。あまりにもショックでその場から逃げ出したい思いがした。ふと気が付くと映画が始まるまでざわついていた劇場はシーンとしており、女性たちが私と同じように悲鳴を抑えている緊張感が伝わって来た。

この、冒頭から観客の感情をつかむやり方は非常に効果的だ。映画はその場面から十数年前に話がさかのぼり、主人公アビーが大学生だった頃からはじまる。アビー・ジョンソンとプランドペアレントフッドの出会いは彼女が大学生の頃、学校のサークル勧誘イベントで誘われたのがきっかけ。避妊に力を入れなるべく中絶を減らし、いざという時は安全な中絶手術を提供するという宣伝文句に動かされ、アビーはボランティアとしてPPで勤めはじめる。その後彼女は無責任なボーイフレンドとの間に出来た子供を中絶。親の反対を押し切ってその男性と結婚したが夫の浮気ですぐ離婚。離婚寸前に二度の中絶を経験する。自身の中絶体験は決して良いものではなかったのにも拘わらず、アビーは若い女性を救うためだという信念に燃えてPPで正式に勤め始める。

診療所では有能なアビーはどんどん出世し最年少の局長にまでなったが、彼女の良心に常に影を差していたのはPP診療所の前で診療所へやってくる若い女性たちに話しかけている中絶反対のキリスト教徒たち。また、敬虔なキリスト教徒であるアビーの両親もそして彼女の再婚相手で娘の父でもある夫もアビーの仕事には反対だった。

アビー・ジョンソンは悪人ではない。彼女は本当にPPが女性を救っていると信じていた。女性が妊娠中絶は非道徳的ではないと自分に言い聞かせるのは簡単だ。

先ず未婚で妊娠してしまったら、両親に未婚なのにセックスしていたことがばれてしまう、学校も辞めなきゃならなくなる、世間の偏見の目のなか貧困に耐えながら子供を育てなきゃならなくなる、養子の貰い手なんてそうそう居るわけないし、そんな家庭に生まれた子供だって幸せにならないだろう。たった一度の若気の至りで一生女の子だけが罰を受けるなんて不公平だ。それに、初期での中絶なんてまだ小さな細胞で胎児は痛みなど感じない。盲腸を取るより簡単な治療なんだから、、、などなどなど

しかしPPのカウンセラーは若い女性たちに中絶をすることによる肉体や精神的な影響について話すことはない。養子を迎えたがっている不妊症の夫婦がいくらでも居る事実も伝えない。ましてや一個の人間の命を自分の勝手な都合で殺してしまうということが如何に罪深いことなのかということを若い女性たちは教えられない。

中絶を法律で禁じても違法で危険な中絶をする少女たちは後を絶たないだろう。いくら禁欲を解いてみても本能には勝てない。だったら不覚にも妊娠してしまった若い女性たちが違法で危険な中絶をして命を落とすようなことにならないためにも、安価で安全な中絶施設を提供することの何が悪いのか。そう思いたい人の気持ちはよくわかる。

でも忘れないでほしい。中絶は母体のみの手術ではない。尊い命がかかわっているのだ。自分の身体をどうしようと余計なお世話だというが、胎児の身体は母親の身体ではない。母親だからというだけの理由で殺してもいいということにはならない。他に選択肢があるならなおさらではないか?確かに15~6歳で妊娠してしまったらどうすればいい?親にセックスしてることが知れてしまう。さっさと除去してしまいたい。その気持ちはよくわかる。でも彼女が抹殺してしまいたいその命をのどから手がでるほど欲しがっている夫婦もいるのだ。

私はアメリカの学校でどのような性教育がされているのか知らないが、避妊の話だけでなく、命の尊さについてもしっかり教えて欲しいと思う。

残念ながらPPのような組織がなくなるとは思えない。また、全国的に中絶を違法にすることが可能とも思えない。ただ、PPを無益法人ではなく営利企業として連邦政府からの補助金は今すぐやめるべきだと思う。大事なのは法律で禁じることではなく、若い人たちに中絶以外に選択肢があることを我慢強く説いていくしかないだろう。PPの柵の向こう側から祈っているキリスト教徒たちのように。いつか、アビーの心に届いたように、我々の声が届くように祈ろう。


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トランスジェンダーという突然の波にのまれた少女たちROGDの現実を知ろう

最近聞くようになった言葉に Rapid Onset Gender Dysphoria (ROGD)というのがある。突然急速に起きる性同一性障害という意味で、子供の頃はごくごく普通の子だったのに思春期を過ぎるあたりから突然自分の性に違和感を持ち始める症状のことをいう。多感な女の子の間で多い現象だ。

思春期を通り過ぎている少女は(少年もそうだが)非常に精神が不安定である。異性に対して憧れや嫉妬や性欲を感じ始めるのもこの頃。普通の女の子はそういう状態を経て色々悩みながらも普通の女性に育っていく。ところが中にはこの頃の精神状態をうまくコントロールできずに鬱になってしまう子もいる。

実は私も12~5歳の頃、ものすごいうつ状態になり中学ではかなりの登校拒否になっていた。だからこの年頃の少女たちが藁をもすがる思いで色々助けを求めようとする気持ちはよくわかる。問題なのは今のネット時代、インターネットに蔓延するトランスカルトの甘い罠にこういう弱い子たちが簡単に引き込まれてしまうことだ。

最近はDetransition(ディ・トランジション)といってトランス異性から自分の元の性に戻ろうとしている人の話をよく聞くようになったが、圧倒的に多いのは女性から男性になろうとし、女性に逆戻りした若い女性たちの話だ。彼女たちに共通しているのは、自分が何かに悩んでいる時にネットで色々とトランスジェンダーの話を観たり聞いたりしてだんだんと洗脳されていったということだ。しかも専門家であるはずのカウンセラーたちもカルトメンバーだから、彼女たちが相談に行っても「そんなことはないよ、あなたは普通の女の子よ。ネットを観るのはやめてスポーツや勉学に励めばそんな悩みも薄れるわよ。」などとは言ってくれない。

私が観たドキュメンタリーではトランス専門診療所では患者の妄想を否定してはいけないという規則があり、「私は異性かもしれない」と迷っている患者には、かえって異性であることを確認してあげるべきだと指導されているという。つまりトランス専門の診療所になど行ったら必ずトランスジェンダーと診断されてしまうということなのだ。今自分がTGなのではないかと迷っている人は絶対に診療所や「専門家」と話てはいけない。彼らはトランスカルトの宣教師たちなのだから。

悩める少女たちが受けるカウンセリングも、思い立ったら吉日、いつまでも待っていると性転換は不可能になるとか、なかなか異性としては通らなくなるとか脅かされて酷いのになると相談にいったその日のうちに男性ホルモンンを処方されたなんて例もある。逆戻りした19歳の女性は16歳の時にトランス治療を始めたが、もし18歳になるまで治療は出来ませんと言われていたら、多分ホルモン摂取など受けなかっただろうと語っている。

不幸なのは、こうやって2~3年ホルモン治療をしたりすると身体は元にもどらないということだ。男性が女性ホルモン摂取を長年続けても、摂取をやめさえすれば普通に男性的な身体に戻るが、女性の場合は変わった声や角ばった顔つきや禿た頭や髭はもとにはもどらないのだ。15~6歳でやたらなホルモンを摂取した少女たちは19歳や20歳という大事な時におかしな男女みたいな姿になってしまうのである。ここで後悔してももう遅い。

今、こうした女性たちの告白が多く聞かれるようになったのは良いことだ。どうか今自分は男だなどと妄想を持っている人は、専門家などというトランス専門の診療所は避けて、普通の精神科のお医者さんに行くか、ネットから遠ざかってスポーツや勉学に身を入れて、ゆっくり考えなおしてもらいたい。ことを急いで取り返しのつかないことになってからでは遅いのだから。


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