WPATHファイル徹底解説その3:WPATHは医学/科学組織ではない

WPATHファイルの第三段を書こうと思ってた矢先、Xでこんな記事が上がってきた。これは23歳のヤーデン・スィルベイラさんという男性が、男性から女性への性適合手術(SRS)を受けたあと合併症が発生し、その治療を元の外科医に求めたが助けてもらえず、他の医者にも色々あたったが誰も助けてくれず、脱トランスしようとしたが取り合ってくれる医者がみつからず、結局合併症で亡くなってしまったというかなしい話だ。この男性は亡くなる2週間前にSRSを行った医師のカスタマーレビューに恨みつらみを残していた。この話はWomen Are RealというグループがWPATHに名前を連ねる医師たちについて色々調べているときに発見したのだそうだ。

以前にも書いたように、私は数年前まで男から女へのSRSは1960年以来60年以上もの歴史があるので、てっきり完璧化されて合併症などの問題も最低限に抑えられるように進歩しているものと思っていた。ところがヤーデンのように合併症で苦しむ患者は非常に多いということを知って、実はSRSは全く医学的な進歩を遂げていないのだと言うことを悟ったのだ。

WPATHファイルでもトランスジェンダー治療は普通の科学的な審査では絶対に通らないような、安全性がまるで証明されていない人体実験なのだとある。WPATHが発表するスタンダードオブケア(SOC)は全く科学に基づいたものではない。同ファイル曰く、SOCは医学書ではなく法文書だという。これは医者が患者から訴えられないようにするための保証であり指南書でしかないのだ。

男性の場合、SRSが失敗して手術中に亡くなる率はなんと2%。ヤードンのように術後の合併症が理由で亡くなる人や、術後の経過が悪すぎて自殺した人たちの数などを合わせたらかなりの率の人がSRSのせいで亡くなっていることになる。

もしこれが普通の手術だったら、こんな高い死亡率の手術はすぐに取りやめになり見直しされるはずである。こんなリスクの高い手術が許されるのは放っておけば確実に亡くなると解っている不治の病の患者の場合だけである。

身体に有毒な薬品を使うことと身体の一部を削除すると言う点で共通しているものに癌治療がある。しかし誰もが知っているように癌は放っておいて治る病気ではない。ところが性違和の場合、特に子供は放っておけば思春期を超すと70~90%の患者が性違和が無くなるというデータもある。これが他の病気で放っておいても命に危険はなく、70~90%の人が自然に治るとなったら、どんな医者が致死率2%以上もある危険な手術をするだろうか?そんなこと誰が許すだろうか?

手術にまで至らなくても思春期ブロッカーや異性ホルモンの危険性や影響についても十分な調査がされていない。にもかかわらずWPATHは年端もいかない子供たちにこの危険な薬品の処方を推進しているのである。

WPATHの掲示板での討論でも異性ホルモンによって性的快感を得ることが出来なくなる可能性についてよく議論されている。

例えば長期にわたって男性ホルモンを摂取している女性が、骨盤内炎症性疾患(PID)を起こし黄色いおりものが持続していると、ある看護婦は書いている。女性はエストロゲンが少なくなると膣が委縮し膣の壁が薄くなり乾燥し炎症を起こすことがある。これは閉経後の女性にもよく起きる症状だ。これは性交が苦痛になるだけなく、苦痛を伴う排尿症状にもつながる。

PIDは非常に深刻な病気で放置しておくと命に係わる。死なないまでも長期にわたり後遺症が残る可能性がある。無論生殖機能にも悪影響を及ぼす。

この掲示板でも何年も男性ホルモンを摂取している女性達から同じような体験談がいくつか寄せられた。

また男性の場合でも別の問題が生じる。女性ホルモンを摂取している男性は勃起時に酷い苦痛を伴うことがある。あるMtFのカウンセラーは勃起すると苦痛なのでなるべく勃起しないようにしていると語った。女性ホルモン接種中の患者を診ているという看護師は患者が勃起のことを割れたガラスのような感じだと表現したと書いている。

掲示板でこのような議論がされているということは、ジェンダー医療関係者はこの副作用を知ったうえで患者にこの危険な薬品を処方しているということになる。そしてWPATHはこのような恐ろしい処方を思春期の子供に勧めているのである。まだ性欲もなく性志向や性的アイデンティティーも確率していない子供達には、これらの薬品が引き起こす悪影響など充分に理解できるはずがない。

異性ホルモンの悪影響について、掲示板上で、とある医師は2021年の12月、16歳の女子患者が生理を阻止するホルモン剤を一年間摂取したところ、肝臓に大きな腫瘍が出来た話をする。

「患者からは11x11cmと7x7cmの2つの肝臓腫瘤(肝腺腫)が見つかった。
腫瘍内科医も外科医も、原因物質がホルモンである可能性が高いと指摘した」

これに関して他の医者が8~10年テスタストロンを摂取している自分の女性同僚も肝臓癌(hepatocarcinomas)になったと証言。「私の知る限り、これは彼のホルモン治療と関係があると思います。」不幸なことにこの女性同僚の癌はかなり進んでおり、彼女は発見の2か月後に亡くなったという。

女性への男性ホルモン投与の危険性は他でも記録されている。2020年ランセットが発表した調査では、17歳のトランス自認女子にhepatocellular
carcinoma (HCC)という肝臓癌が発生した。これはB型及びC型肝炎 Cの炎症によってよく起きる癌である。17歳の少女はテスタストロンを摂取して14か月だった。それで少女の医療チームは癌に影響を与えるとしてテストストロン摂取を中止した。その後彼女がどうなったのか明らかではない。しかし個別調査の結論は「思春期のトランスジェンダー患者への男性ホルモンとHCC進行の関係性は不明」というものだった。

調査団は別のトランス自認女性におきた珍しい肝臓癌について記載している。彼女は診断当時47歳でcholangiocarcinoma胆管癌という珍しい癌になっていた。これは普通もっと高齢の人に起きる病気である。

この二つの患者のケースはそれぞれ若い年齢にそぐわない癌になっていたことが特徴でこれはテストストロン(exogenous testosterone)と肝臓癌との関係を示唆するものである。しかし組織的調査は例が少ないため不可能である。

ちょっとここで私(カカシ)の疑問を述べさせてもらうと、確かにトランス治療としての男性ホルモン接種はまだ歴史が浅いが、スポーツ選手による男性ホルモン接種は今に始まったことではない。1980年代、東欧の女子オリンピック選手など普通に薬物を使っていた。そしてこうした元アスリートたちが随分後遺症に苦しんだという話を聞いたことがある。だから女性の身体と男性ホルモンの関係性についてはもっと色々なデータがありそうなものだ。

テストストロンが女体に与える悪影響は肝臓癌だけではない。2022年、テストストロンを摂取している女性達の間で以上な兆候が子宮癌テストに現れたという調査結果がある。調査団によると男性ホルモンは扁平上皮細胞の変化と膣内細菌叢の変化を引き起こすようだ。 また他の調査ではテストストロンにより心臓麻痺の危険性が高まるというものもある。

また2018年、カイザーパーマネンテ(健康保険会社)の行った調査によると、男性が女性ホルモンのエストロゲンを摂取した場合、血栓が肺や足に出来、心臓麻痺や脳梗塞の危険性が4年で5.2%も上がるという結果が出た。そしてホルモン接種の期間が長くなればなるほどこの危険性は上がることが解っている。

2020年、コカレンライブラリー(Cochrane Library)が、男性への異性ホルモン治療の安全性について書かれた数々の論文を調査したところ、どれも非常に低い基準にすら達していないと結論付けた。「40年以上も男性の性転換にホルモン治療がされてきたにもかかわらず、RCTもなくホルモン治療の倫理性や安全性を示す研究が全くされていない」とし「現在の医学調査と治療には大きな溝がある」と結論づけている。

実は私(カカシ)もずっとこれが疑問だったのだ。MtFのための女性ホルモン治療はすでに40年以上も行われているのだから、女性ホルモン接種の効果とその安全性・危険性についての調査は可能なはずである。にもかかわらずそのような調査は全くされていないのだ。ここに私はWPATHの悪意を感じる。彼等がホルモン治療を促進したいなら、科学的にその効果を裏付けすることは彼等にとっても有益なはずである。あえてそれをしないのは、彼等はこの治療の安全性に興味がないのか、もしくは危険であることを発見したくないからのどちらかなのではないだろうか?

ファイルによると、WPATHは行き当たりばったりの実験を患者に行っているという。男女ともに異性ホルモンによって生殖器の苦痛を訴える患者に対して、医師たちによる診療は憶測でしかない。

例えばPIDになった患者が救急病院へ運ばれた例でも、エストロゲンクリームの効力がなくなったので、エストレース錠剤を使うべきだろうかという看護婦の質問に対して、医師たちの回答はかなりあやふやな実体験によるものだけで、FtMの医師が自分で試して効果のあったものを試してみてはどうかという程度のものだった。しかしこれは科学に基づく治療ではない。

女性へのテストストロン治療は歴史が浅く、あまり色々なことは解っていないとWPATHは言いながらも、すでにテストストロンによって閉経後の女性が体験するような症状が出ることは解っている。

膣の壁が薄くなっているため、性行為をするのが非常に苦痛であると訴える患者は多い。しかも男性ホルモンのために女性は強い性欲を抱くが、性行為が苦痛なため満足のいく性生活を送ることが出来ない。若い女性にとってこれは非常な問題である。

また男性が勃起した時に異常な苦痛を感じることに関して、SRS後もオルガズムに達した時に苦痛を伴うようになるのかという質問に関しても、きちんと答えられる医師はいなかった。

このようにWPATHの掲示板での質疑応答では、医師や看護師らがそれぞれ実体験や想像で話をしており、まるで患者を相手に人体実験をしているとしか思えない会話が繰り広げられている。どの治療方法に関しても確たる科学的な根拠がないのである。前述のメツガー医師などは、ホルモンの量を患者の気分で調整しているという。

にもかかわらずWPATHはSOC8でホルモン治療が身体に与える影響についてきちんとした根拠がないことは認めながらも「実験的な治療」という言葉は故意に避けている。それというのも実験的な治療は健康保険が効かないからである。WPATHの目標は安全な治療をすることではなく、より多くの患者を増やすことにあるので、保険が効くことは必用不可欠なことなのだ。

男性のSRSの失敗率にも私は驚かされている。この去勢したペニスの皮を裏返して故意にあけた穴に挿入して偽膣を作るやり方が一番よくされる手術だが、2021年の調査によるとマウントサイナイ病院でこの手術を受けた15%が再度、再再度の修正手術を必要とした。また73.5%の患者が穴に棒を挿入して穴が塞がらないようにするダイレーションが苦痛で定期的に行うことが出来なかったという。このダイレーションは術直後数週間毎日数回合計2時間以上やらなければならない行為だ。ただでさえ術後で苦痛を持っているときに、こんなことを定期的に出来る人はそう多くないだろう。

事情は全然違うが私も開胸手術の後に肺活量を復活させるために毎日肺活運動を命じられたが、咳もひどかったし苦しかったので誰かに言われないときちんとできない状態が続いた。話を聞く限り、このダイレーションは私の肺活運動なんかよりずっと大変らしいから、気持ちはとってもよく分かる。

この手術の問題点はダイレーションだけではなく、腸汁が偽膣から漏れたり、排尿機能がきちんと働かなくなったりして尿漏れが起きることも知られている。すでに大人の男性の間でこのような問題が起きているにもかかわらず、これを思春期直後の少年に試そうなどと、どんなサイコパスならそんなことが出来るのだろうか?だが、WPATHは男子のSRSを行う理想的な時期は高校三年生の夏だと主張する。

さらにWPATHは患者に精神病がある場合や、他の病気がある場合、または超肥満体の患者などへの規制さえ無視する傾向がある。

2022年Sidhbh Gallagher医師はBMI65もあるような超肥満女性の乳房除去を行ったことをTikTokで自慢したところ、彼女によって手術された数人の肥満女性達から術後の合併症を訴える批判が殺到した。

WPATHはさらにSOC5で推薦していた二人の精神科医の診断証が必要という基準すら撤廃しようとしている。すでにSOC6でこの診断証はひとつでいいことになっているが、今はそれすらも廃止しようとしている。

それでいてWPATHのバワーズ会長は脱トランスを希望する若者に対して、彼等自身が性転換を望んだのだから、彼等もその決断に責任を負うべきだとして取り合わない。いや、子供に理解できないような治療を周りがやいのやいの言って薦めたんだろうが!後悔したら子供の責任?いい加減にしろ!

バワーズはすべての医学治療には後悔がつきものだと言う。それに比べたら性転換治療を後悔する人の率は非常に低いというのである。彼等が良く使う後悔率は乳房除去及び偽ペニス手術をした女子の1%、去勢+偽膣手術をした男子の2%というのがそれだ。

しかしながらこれらの調査は術後短期間であったり、長期の場合連絡不可能になる患者が多いことから信ぴょう性に欠ける。

早期に思春期ブロッカーを使い始めたオランダの例が解りやすい。この調査では現在35歳の生得的女子の満足度を調べたもので、彼女たちはホルモン治療を後悔してはいないものの、性器の外見に非常な羞恥心を持っており、深刻な鬱病に悩み、パートナーとの長期の交際が難しいと答えた。しかし同じグループの手術2年後に行われた調査で平均年齢が20歳の頃は、テストストロンによって肥大したクリトリスに関する満足度も高かった。

このようなアンケート調査の問題点は、答える側にもアジェンダがあるということだ。何年も心身共に犠牲を払い副作用にも耐えて多額のお金も使った後、結局これは間違っていたなどと認められる人がどれだけ居るだろうか?それに本当に後悔してる人たちはこんなアンケートに参加すらしないだろう。

性転換を希望する若者は子供の頃に性暴力の被害にあっていることが多い。そのトラウマから自分の性器や自分の性を毛嫌いする人も多いのだ。だがそういうことは一回や二回の短い問診で解ることではない。子供の頃のトラウマで自分はトランスジェンダーだと思い込んでいる人たちの治療は急いでホルモン接種したり手術したりすることではないはずである。

WPATHは信頼の鎖を絶ったと同ファイルは言う。医師は自分が受けた教育が患者を治療することに役立つと信じている。そして医師が教えを仰ぐ専門家組織は医師たちに適切なアドバイスをくれるものと信頼されている。

にも拘わらず、WPATHは何の科学的医学的根拠もないままに医療基準を適当に作り上げ、完全に実験の段階で確たる検証もされないまま危険な医療を医療関係者たちに教授してきたのである。そしてそのツケを払わされているのが、年端もいかない子供たちなのだ。


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WPATHファイル徹底解説その2:WPATHの子供騙し、理解ある同意という欺瞞

さて前回に続いてWPATHファイルを読んでいこう。本日は10ページから15ページまでの”WPATH HAS MISLED THE PUBLIC”「WPATHは人々を欺いた」という章で、主にWPATHが如何に子供たちのことを考えていないかが語られている。

WPATHは性違和を持った子供達に思春期ブロッカーや異性ホルモン投与による性肯定治療をすることを促進している。しかしWPATH自身、こどもたちが治療に関する情報をきちんと理解したうえで同意する(Informed Consent インフォームドコンセント)をすることが不可能であることを十分に知っている。(カカシ注:この先Informed Consentは「理解ある同意」と省略させてもらう。)

WPATHは医療機関に、DSM-5の「性同一性疾患」よりも、世界保健機関(WHO)の国際疾病分類(ICD-11)が使う「性違和 gender incongruence」という用語を使うように薦めた。何故かというとICD-11の診断は「性的健康状態」を示すものであり、性同一性疾患の精神疾患よりスティグマがないからという理由だが、実は性違和の診断は性同一性疾患よりも容易に取得することが出来るというのが本当の理由。これなら患者が精神的苦痛を持っている必要はなく、単に異性になりたいと言う欲求さえあれば診断が降りるからである。

いくらWPATHが表向きは未成年やその保護者の同意が必要だと言ってみても、実際には子供からも保護者からも理解の上での同意などえられないことは、うちうちでは周知の事実だった。WPATHは子供の治療をするにあたっては理解ある同意を得なければ治療はしないと嘘をついてきたのである。

WPATHの医療基準(SOC8)では、性違和を持った子供には思春期ブロッカー及び異性ホルモン投与、そして患者から理解ある同意を得られた場合には整形手術を施すことを勧めているが、2022年㋄6日に行われたオンライン会議において、カナダの内分泌病専門医ダニエル・メツガー医師は思春期の患者から理解ある同意を得ることの難しさを語った。同医師は若い患者はホルモン治療で得られる気に入った部分だけに注目し、他の部分を無視する傾向があると語った。「好き勝手に結果を選べないということを子供たちは理解できないのです。なにしろ高校の生物学すら学んでない訳ですから。でも思うに大人でもXを得るためにはYも得なければ不可能なのだということが理解できてない。」

これはメツガー医師だけでなく参加した専門家たちの間でも子供たちが人生を変えてしまうホルモンの影響について理解する能力がないということで意見が一致している。WPATHメンバーで小児精神科医のダイアン・バーグ医師は思春期の若者が治療の効果を十分理解出来ないのは、彼等が十分に成熟していないからだと語る。患者の未熟さを表わす例として「彼等は解ったと言うのですが、髭のことなどちゃんと解っていないのです」と話す。

治療の内容や悪影響について理解できていないのは子供だけではない。保護者である大人たちも理解していないことが多いと言う。バーグ医師は親たちが自分らの子供への措置を全く理解できないまま同意の署名をしてしまっていると語る。そしてきちんとした理解のないうえでの同意を得ることは倫理的ではないとバーグ医師は認めている。

もうひとつ理解ある同意のプロセスのおいて生殖機能の喪失に関するものがある。SOC8では早期のホルモン治療が引き起こす生殖機能の喪失について説明すべきとしているが、このようなことは未成年の理解力では将来について決断することなどできない。WPATHのメンバー達もそのことを認めている。

精神科医でSOC8の子供に関する章を共著したレン・マセイ医師はSOC8のなかで「生殖機能保存の選択肢について語ることは倫理的であり奨励される」としている。しかしメツガー医師は患者と生殖機能について話しても子供たちは理解できないという。患者たちは「子供?赤ん坊?キモイ」と言った態度で、もし子供が欲しくなったら養子をもらえばいいというのもよく聞く答えだという。

このような内部での話はWPATHの公式発表とは全く逆だ。WPATHは、医師団は協力しあって、将来後悔のないように若い患者が自分の性自認やホルモン治療による影響についてきちんと理解しているかを確かめてから処方していると述べている。

しかしWPATHメンバー達は、オランダの調査団が早期のホルモン治療で生殖機能を喪失した人たちの多くが後悔しているという調査結果について良く知っている。メツガーは会議でその話をしているのだ。そしてその結果は驚きではないとさえ言っている。それというのも、彼が治療した若い患者が20代になって、パートナーを見つけたので子供が欲しくなったと言ってるのをよく聞くからだと言う。

このオランダの調査結果は数か月後モントリオールで行われた2022年9月のWPATH国際シンポジウムでも紹介されている。これは初の長期にわたる思春期ブロッカー接種者の若者を追った調査である。そしてその結果はお世辞にも良いとは言えない。

この調査では若い頃に思春期ブロッカー及び異性ホルモン投与に進み、整形手術で睾丸や子宮を摘出した、平均年齢32歳を対象にしたもの。回答者の27%が生殖機能を喪失したことを後悔していると答え、11%は解らないと答えた。そして精子や卵子を冷凍して保存しておくという選択肢を選ぶべきだったと答えたのは、生得的女子で44%、生得的男子では35%だった。

しかしこの27%という数字も少なすぎると思われる。それというのも、こういう調査ではよくあることなのだが、連絡を受けた50.7%のトランスが調査に参加しなかったのだ。

メツガー医師やバーグ医師のように9歳の子供に生殖機能について理解できると考える方がおかしいという意見に対して、子供達がその時により幸せならいいのだと言うメンバーもいた。しかしメツガー医師は性的な自己確立の出来ていない9歳の子供に思春期ブロッカーを与えることが良いはずはないと語る。

WPATH内部の掲示板に寄せられた相談には、エール大学病院の医師助手が知能の遅れている13歳の子供がもうすでにブロッカーを摂取しているが、理解度がSOC8の基準に達しない可能性がある、この場合どの段階で異性ホルモンを与えることが倫理的にゆるされるのかというものがあった。ノバスコ―シャの医師はブロッカーを永久に続けることは出来ないので、ホルモン治療をするのとしないのとどちらがより危険であるかを考えるべきと答えている。医師ではないとある活動家は性違和のある子は発達障害があっても自分のアイデンティティーを持っているのでそれを尊重すべきであり、トランスではない保護者の意見は問題ではないと答えていた。

WPATHの掲示板ではこういう医師でもなんでもない活動家がよく口を出す。しかしこの活動家の答えはWPATHの公式な発達障害があるからといって思春期ブロッカーや異性ホルモン治療を遅らせるのは不公平で差別的で間違っているという姿勢と一致する。

WPATHの元会長のジャミソン・グリーン氏は患者の中には癌専門医ではなく普通の内科でホルモン処方を受ける人がおり、大人でもその弊害に関して全く読まずに同意書に署名してしまう人が結構いると語る。これはWPATHが公式に言っている精神科と専門医との充分な診断の元にという姿勢とは真っ向から矛盾するものだ。グリーン氏はまた多くの人が手術は怖いのできちんとした説明を読まず、他の人から聞いた中途半端な情報を信じてしまい大事な部分を見失っている場合があるという。

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こうして読んでいるとWPATHのいう「Informed Consent/理解ある同意」がどれほどいい加減なものかがわかる。

ところで生殖機能を喪失する前に精子や卵子を保管しておくという選択肢も思春期前の子供は精子も卵子も生産できないわけだから、そんな選択肢は意味がない。


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WPATHファイル徹底解説その1、トランスジェンダー医療の基準スタンダードオブケアの歴史

先日から話題のWPATHファイルだが、その242ページにわたるリポートを読み始めたので、少しづつご紹介していきたいと思う。しかしいかんせん長いリポートで中身も濃いのでどれだけ時間がかかるかは分からない。あらかじめその旨ご了承願いたい。

このファイルは学術論文なので、最初は論文の結論をまとめたExecutive Summary、この論文を書くにあたりどのような経過があったか、どのような人々の協力を得たかといったことが書かれている。そして簡単なWPATHの歴史。これについては先日マット・ウォルシの記事を紹介しているので繰り返さない。

カカシ注:3月16日現在。このExecutive Summary を邦訳してくれた人がいたので、そのリンクを貼っておく。WPATHファイル:子ども、思春期の若者、そして社会的弱者である成人に対する疑似科学的な外科手術とホルモン投与による実験 – ジェンダー医療研究会:JEGMA

さて、WPATH創設の歴史はおいといて、WPATHが辿ってきたトランスジェンダー医療の基準、スタンダードオブケア(SOC)の歴史について考えて行こう。このSOCこそが現在トランスジェンダー治療をする際のガイドラインとして医療機関が広く参考にしている基準だからである。

トランスジェンダー医療の基準SOCの歴史

最初のSOCが発表されたのは1979年、後にWPATHとなるザ・ハリー・ベンジャミン国際性違和協会(HBIGDA)によるものだ。そして第二SOC2, 第三SOC3が1980年、1981年と続き、第四版が1990年に発表された。

初期の段階ではHBIGDAのメンバーは多少なりとも科学的に精神疾患の分析の元にどのようなホルモン治療や整形手術が適切であるかを考えて行こうとしていた。しかし1990年代になるとその方針が変わってくる。

1998年SOC5が発表された。当時の会長スティーブン・B・レビーン博士は異性ホルモン治療を始める前に二人の医師からの診断書を必要とするというガイドラインを求めたが、代表のリチャード・グリーン博士はそれが気に入らず、三年後に発表されたSOC6では診断書は一人の医師のみでよいと改訂された。

HBIGDAはどんどん活動家によって乗っ取られていき、2002年レビーン博士は「組織の推薦が初期の科学に基づくものではなく政治やイデオロギーが支配するものになってしまった」として辞任した。

そして2007年、HBIGDAはthe World Professional Association for Transgender Health WPATHと改名し活動を始める。この時点で全く実歴がないにもかかわらず、過激な性癖概念を持つ藪医者の集まりであるWPATHは国際的威厳のあるトランスジェンダー医療専門組織として一目置かれるようになる。

2012年SOC7が発表される。ここで初めて思春期前児童への思春期ブロッカーが完全に可逆的なものだとして推薦される。まだこのブロッカーの効果も副作用も完全に理解されていなかったにも拘わらずである。そしてここで、それまでにあった医師の診断書という項目が無くなり、代わりに情報を正しく得たうえでの同意、いわゆる「インフォームドコンセント」という言葉が出て来るのである。これによってジェンダー専門家は患者及び保護者が十分に理解出来たうえで同意したとして、精神科医による充分な診察が行われないまま過激な治療を開始することが出来るようになったのだ。

この頃から性同一性障害を精神病ではなく単なる精神疾患とする動きが始まる。性違和は病気ではなく単なる健康な精神状態の一貫であり、性違和患者が体験する精神的ストレスは周りに理解されない偏見や差別への反応であるという考えが広められた。

SOC7発表後、アメリカ精神科医協会(APA)は第五改訂版の「診断と精神障害の診断と統計マニュアル」(DSM-5)を発表し、「性同一性障害」は「性同一性疾患 gender dysphoria」と改名された。

SOC7の後2022年にSOC8が発表されるまでには10年が経過する。SOC8発表わずか二日後、WPATHは未成年に関する必要条件を削除してしまう。またSOC8にはノンバイナリー治療についても述べられており、男性でも女性でもないことを自認する人のために中性的外見をつくるための処置やペニスと膣両方を望む患者のための膣形成手術なども含まれていた。

しかしさすがにこのSOC8は医療機関から非難を浴びた。それで2000人に渡る医療関係者がWPATHはよもやジェンダー関係の推薦を出来るような組織として信用できないという声明文を公表した。

WPATHファイルを発表したエンバイロメンタルプログレスは、米国小児科学会(AAP)、米国精神医学会(APA)、米国医師会(AMA)のような評判の高い医学団体に対し、WPATHとの関係を絶つように呼び掛けている。

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私は精神科医学会がDSM-5で性同一性障害は病気ではないと認定したと聞いた時に、これは医学的に新しい発見があっての改訂ではなく、政治的圧力による改訂であると信じて疑わなかった。私の勘はあたっていた。

HBIGDA及びWPATHによるSOCシリーズは何度改訂版が出ようと、それは精神医学やホルモン治療や整形手術に関する新しい発見による改訂ではなく、彼等の政治的イデオロギーや変態的性癖をより効率よく主流化させるための基準なのであって性違和を持つ患者を救うことにも治療することにも何の役にも立っていない。

いや、それどころか過度の精神病を持つ人々が正常な判断力のないのを良いことに出鱈目を吹き込んで洗脳し自分らの性的願望を満たすための人体実験に使ったのである。そしてさらに悪質なのは、その実験を年端も行かない思春期前の子供たちに行い、子供たちの一生を台無しにしてしまっているということだ。

我々は断じてこの詐欺師集団WPATHを破壊せねばならない。トランスジェンダリズムという似非科学を根絶せねばならない。


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マット・ウォルシ、WPATHの知られざる暗い過去を暴露

この間もちょっとお話したこのThe WPATH Filesというリポートは凄まじいスキャンダルだ。WPATHとはthe World Professional Association for Transgender Health の頭文字。これはトランスジェンダー医療に関するガイドラインを決めている国際組織で、会長は自らも男から女へのトランスジェンダーである外科医、マーシー・バワーズ医師。このリポートはWPATHから流出した情報を元に、WPATHがどれほど悪質な組織であるかを暴くものだ。

WPATHから流出したファイルにより、世界的なトランスジェンダー医療機関において、子どもや社会的弱者に対する医療過誤が蔓延していることが明らかになった。世界トランスジェンダー医療専門家協会(WPATH)のメンバーは、異性間ホルモンやその他の治療が衰弱させ、致命的な副作用をもたらす可能性があることを認識しているにもかかわらず、患者の長期的な転帰を考慮していないことを示している。

このリポートは242ページもあり、月曜日に発表されたばかりなので、とてもとても一度にすべてをご紹介することはできない。それで本日はマット・ウォルシのポッドキャスト(The Secret History Of WPATH, The Perverse Cult That Pushed Gender Madness Into The Mainstream | The Daily Wire)で紹介されたWPATHという組織の知られざる暗い過去についてお話ししたいと思う。

WPATHといえば、性転換治療のにおいて世界各地のジェンダークリニックが指導を仰ぐガイドラインを制作していることで知られている。しかしながら彼等のいわゆる「ガイドライン」は医学に基づいたものではない。テネシー州による子どもの性転換治療禁止法は違憲であるとACLUが訴えた際、州の医療機関が元にしていたWPATHのガイドラインについて第6巡回控訴裁は、WPATHが自らも認めているように、思春期ブロッカー剤や異性ホルモンを子どもに投与した結果生じる『長期的な身体的、心理的、神経発達的転帰』に関する『限られたデータ』しか提示していないことを指摘し、禁止の法律を合憲と認めた。しかしこのWPATHファイルによれば、WPATHのデータは「限られた」などというレベルではないことが解る。

それどころか、WPATHのこの内部文書は、いわゆる「ジェンダーを肯定するケア」が、子どもたちの人生を台無しにし、彼らの身体に永久的なダメージを与える非科学的な詐欺であることを示す包括的な証拠である。そして決定的に重要なのは、この文書がWPATHがそれを知っていることを証明していることである。

ではここでWPATHの歴史を振り返ってみよう。

WPAHの前衛はErickson Educational Foundation (EEF)という名前で、創設者は性違和を持つレズビアン女性リタ・エリクソンとその友人ゼルダ・スプリー。エリクソンは1917年にテキサスの大富豪の娘として生まれた。リタは名門お嬢様学校を卒業後エンジニアとなり、両親亡きあと稼業を継いだが、そののちビジネスを売却しさらに大金持ちとなった。

1963年、父の死後リタは女性から男性へのトランスを試み、ハリー・ベンジャミンという医師の元でFtMとなり名前もリード・エリクソンと改名した。その後エリクソンはトランスジェンダリズムを主流化するために大金を注ぎ込む力となったのだ。

1964,「……身体的、精神的、社会的に不利な条件によって人間の可能性が制限されている分野や、研究の範囲が新しすぎたり、論争的であったり、想像力に富んでいたりして、従来型の支援を受けられないような分野に援助と支援を提供する。」という目的でエリクソンはEEFを設立。

しかし彼女自身は麻薬中毒になり年と共に精神的にも身体的にも劣化し、娘が後見人を務めるに至った。しかしその間にもエリクソンのパートナー、ゼルダ・スプリー(女性)はEEFの運営者として整形手術中心のトランスジェンダー治療を続けた。

スプリーはヌーディストであることで有名でプレイボーイで初めての全裸写真のモデルとなった人だ。彼女は全国から過激派の医者を集め、旅費や支援金を払って、整形手術中心のトランスジェンダリズムを国中にひろめさせたのだ。EEFはあの悪名高きジョン・マネー博士のことを崇拝していた。

EEFは1977年ジョナスインフォーメーションファシリティー(JIF)と名前を変え、EEFとしての活動は停止した。しかしJIFがその活動を引き継ぎ、ゼルダ・スプリーはそのままJIFで活動をつづけた。JIFは性違和を持った患者に整形手術をする医者を紹介する施設となった。スプリーと共に、ジョン・マネー博士の元同僚のテキサス大学ポール・ウォーカー医師が性転換手術の主流化のために働いた。

しかしこの極端な手術の結果は全く良好とは言えなかった。手術による合併症があまりにもひどかったため、多くの患者が手術を後悔した。1982年、エールとケンタッキー大学が行った調査によると、術後合併症は、

ホルモン治療を受けた男性の乳がん、ホルモンの影響で肥大した手足の縮小手術の必要性、膣の開口部の度重なる造設、泌尿器系と直腸の感染症、出血、皮膚移植片の喪失、術後の自殺と自殺未遂」、「手術を元に戻せという患者の要求」。

この余りの酷さに、ある患者は外科医の男性器を撃ってやると脅迫したという。

私(カカシ)はこれを読んでいて非常に驚いた。この手術による合併症は、私が最近聞いた性転換手術体験者の話とあまり変わらない。しかしこの話は40年以上も前の手術結果なのである。

実は私はつい最近まで男性から女性への所謂性適合手術(SRS)というものを非常に簡単に考えていた。日本で最初に性転換手術をしたことで有名なのはカルーセル真紀さんだが、真紀さんがモロッコで手術を受けたのは1960年代後半だ。そしてその頃にはすでにモロッコでは男子から女子の性転換手術は行われていた。ということはMtF手術はすでに80年あまりの歴史を持つ手術だということになる。であるから私はてっきりこの手術は完成度がかなり高い手術であり、医学の発展により合併症などの問題点はすでにほぼ解決済みなのだと思っていたのだ。

ところがここ数年、手術体験者による恐ろしい合併症の話しをきくにつれ、SRSは安全でないどころか、完璧とは程遠い野蛮な手術であることを知った。何十年も歴史のあるMtFの手術ですらこれなのである。せいぜい20年くらいの歴史しかないFtMなどもっとひどいのは当然だ。(FtMのSRSにおける合併症発生率は60%と聞いている)

正直完璧な性適合手術など存在するのだろうか?私にはとてもそうは思えない。

1979年、EEFの基金からの支援を受けハリー・ベンジャミン医師がthe Harry Benjamin International Gender Dysphoria Association(国際性違和協会)を設立しJIFの運営を引き継いだ。会長は前出のウォーカー博士。ベンジャミン医師はエリクソンから年収1万8千ドル(今なら17万6千ドル)を得ていた。

そしてハリー・ベンジャミン協会はすぐに「医療基準・スタンダードケア」というガイドラインを発表。数々の失敗例を無視してこの道の専門家を気取ったのである。しかしそれでもその時は、性転換治療は大人だけとしていた。その理由は子供には同意する能力がないからという理由。

2000年、ハリー・ベンジャミン協会の初期のウェブサイトは、同協会の初期メンバーの一人で、同協会のスタンダードケア委員会の委員を務めていたアン・ローレンス博士が運営する「Transexual Women’s Resources」という別のウェブサイトと提携していた。ローレンス博士は自他共に認めるオートガイナフィリア(AGP)であり、現在もその傾向が続いている。ローレンス博士は論文の中で、AGPは「過小評価されている」性嗜好であると述べている。

ローレンスほど自分の性癖に関して正直な人もいない。1999年、ハリー・ベンジャミン協会がリンクしているサイトでローレンス博士はいかに「入れ物」になりたかったかを書いている。その例として、SRSを受けた後に医者がダイアレーターを試した時の体験話があるのだが、小さい順に試してみて最後1-1/4インチのものを試した時の感想はというと、、

「そんなの入らないよ!」 でもなぜか入る。狂気の喜びでほくそ笑みながら、私は手鏡を手に取り、よく見た。押し入れの竿のように太く、私の中に15センチも挿入されている。何年もの間、私は貫通すること、器となること、容れ物となることを切望してきた。

1997年、ローレンスは婦人科の医師が診察室を一時去った後、意識のない女性患者の局部を無断で勝手に「診察」したとして勤めていた病院を辞任している。

いったいどれだけの「トランス女性」が単に自分を女性としてみることで興奮する性癖を持っただけの男なのだろうか、とウォルシは問う。さらにいうなら、どれだけの女性器を単に「容れ物」とみているような男たちが女性や女児のトイレや更衣室への立ち入りを許されているのだろうかと。

ローレンス博士はこのような気持ち悪い体験談を公開したにも関わらずハリー・ベンジャミン国際性違和協会のために「スタンダードケア」とは関わり続けた。彼は2001年に発表された第六版の基準の共同著者である。これは2007年に同組織が現在のWPAHとなる前の最後の改訂版だった。

WPATHと改名後も、同団体は同じ過激なジェンダー概念を促進し続けた。2012年にWPATHの名前で発表され2022年まで使われていたスタンダードケア七番目の改訂版には、かの悪名高いジョン・マネー博士や自他ともに認めるAGP容れ物男のローレンス博士の論文が引用されていた。

ほんの去年までWPATHはEEFとしの起源や1977年に活動停止した後、そのままハリー・ベンジャミン国際性違和協会が生まれ、それが今のWPATHとなった歴史を自慢げに公表していた。

このようなおどろおどろした恐ろしい過去があるにも関わらず、何故かWPATHは今やトランスジェンダーの権威として医療機関から仰がれる存在となってしまったのである。

これは現代医学における唯一最大の詐欺かもしれない。全国の子供たちの人生を破壊している。それだけは明らかだ。しかし、WPATHの起源について真実を知る者が、なぜ彼らの言うことに耳を傾けるのか、その理由はあまり明らかではない。今日のWPATHは、数十年にわたるヤラセと性的実験の誇り高き産物である。公衆衛生、とりわけ子どもたちへの脅威である。

ウォルシも言うように、WPATHが権威ある医学組織であるという詐欺行為にいつまでも我々が騙され続ける必要はない。医者も病院も保険会社もその道の専門家たちはWPATHを詐欺団体として拒絶すればいいのである。これまでにも一時期は医療として受け入れられていた治療法が、後に科学的根拠のない野蛮な治療としてどんどん廃止されていったのと同じように、トランス医療などというインチキ医療もいい加減廃止されるべき時代が来たのだ。

これまでほとんどの人がWPATHの歴史を知らなかった。多くの人は子供たちにこんな野蛮な治療が施されていることすら最近まで知らなかった。しかし、WPATHが如何に科学に基づかない詐欺団体であったかが解った今こそ、この野蛮な行為を全面廃止する時が来たのだ。

過去にも何度か書いているが、私(カカシ)は前々から性同一性障害の治療が性適合手術であるという考えに懸念を抱いてきた。これは子供だけではなく、大人にも言えることだ。性別は変えられるという概念そのものを撲滅すべきである。そして性転換手術は大人でも全面的に禁止すべきである。


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未成年の性自認肯定治療は自殺願望治療には役立たない、新しいフィンランドの調査に虹色活動家たちが大パニック

数日前に報道されたこのニューヨークポストの記事を本日発見したので、昨日のアビゲイル・シュライアーの本と関係あることでもあり、ご紹介しよう。記事の著者はベンジャミン・ライアン(Benjamin Ryan Published Feb. 24, 2024, 7:00 a.m. ET)この記者は中道派のゲイと言う話だ。

小児の性転換治療を支持する運動は、小児の医療介入は「医学的に必要」であるだけでなく、真に「命を救う」ものであるという主張の上に成り立っている。

しかし、この主張が真実かどうかを解明しようとした研究者はいない。

これまでは。

フィンランドで行われた大規模な新しい研究によると、思春期や若年成人に異性間ホルモン剤や性別移行手術を施しても、自殺による死亡に大きな影響はないようである。

え~、大問題!だって今までジェンダークリニックで性転換を強く奨励されるとき、医療関係者は親たちに向かって「生きた息子と死んだ娘ならどちらが欲しいか?」という恐ろしい選択に迫られていたのだ!

さらに、若者をジェンダー・クリニックに送るほど深刻なジェンダーの苦悩と、自殺死亡率の高さとは無関係だったという。では何が高い自殺率と直接関係があるのかというと、それは精神病専門家へ通った回数と関係があるという。つまり、個人がどれだけ深刻な精神疾患を病んでいるかが原因だというのだ。

というわけなので、調査の結論は二つ。

  1. 性違和患者の自殺率は普通よりは高いが、精神を病んでいる若者の間では稀である。 
  2. このグループの高い自殺率は性違和が原因ではなく、より深刻な別の精神疾患にある。

よって調査団は、これらの若者に緊急に必要なのは性転換治療などではなく、もっと包括的な精神治療であると締めくくっている。

この調査はトランス自認の若者の高確率な精神病はトランスジェンダーに対する厳しい社会からの批判によるものなのか、それとも多くのジェンダー論批判派がいうように、性自認が原因というより、既にある精神病への対処法としてトランスを自認しだすのかという議論の真髄に触れることになる。

「生きた娘と死んだ息子ならどちらが欲しいか」という質問に関して、2月17日に発表されたこの新しい研究のリーダーであり、フィンランドのタンペレ大学病院の思春期精神科医であるリイッタケルトゥ・カルティアラ(Dr. Riittakerttu Kaltiala)博士は、「親にそのようなことを言うのは最も非倫理的です。それは事実に基づいていない」と語る。

カルティアラ博士自身、かつては未成年の性転換治療の支持者だった。彼女は2011年にフィンランドで最初の小児ジェンダー診療所を設立した人だ。しかしすぐに彼女はこの治療に疑問を持つようになった。

それまでにも小児の性違和治療に関しては種々の研究がされたがどれも科学的であるとは言えなかった。そこでカルティアラ博士のチームはフィンランド全国の健康記録を元に調査を始めた。1996年から2019年までの間に、22歳以下(平均18歳、最年少8歳)でフィンランドの2つの診療所のいずれかを初めて受診した2,083人全員の記録を調べた。そして研究者たちは、約17,000人の一般のフィンランド人からなる比較グループを作成した。

性同一性障害を持つ38%がホルモン治療をしたり性転換手術を受けたりしていた。確かに性違和患者の自殺率は一般人の三倍であったが、0.1%:0.3%、彼等が性転換治療を受けていたかいないかとは関係が無く、性別転換治療を受けていても、その後精神科へいく頻度を減らすことに役立っていなかった。つまり性転換治療は若者の精神疾患の治療として効果がないと言う結果が出たのだ。

この調査結果は今まで性違和肯定治療を奨励してきた医療関係者が言っていた「肯定治療は命を救う」という論説と真向から対立することになる。道理で活動家たちがヒステリーを起こしているわけだ。

WPATHのアメリカ支部USPATHの前会長だったエリカ・アンダーソン精神科医(MtF)はこの研究は「波紋を呼ぶだろう」と発言。またWPATHの現会長マーシー・バウワーズ(MtF)外科医も若者への医療介入を見直す時だと述べた。というのも、「自殺は、ジェンダーを肯定するケアの有効性を測る方法としては、今も昔も貧弱だからです」と語る。バウワーズ医師は若者の性転換手術外科医としては第一人者である。彼がこんなことをいうとなると、この問題は明らかに転機を迎えていると言える。

また、青少年の性の悩みに対する優先的治療としてカウンセリングを呼びかけるTherapy Firstのポール・ガルシア・ライアン代表は、性違和と自殺を単純に結びつける行為は、かえって「傷つきやすい若者の自殺願望を引き起こしたり、悪化させたりする」可能性があると述べた。

無論このような調査結果は性自認肯定治療こそが性違和の最適な治療であり命を救うと信じている活動家からしたら不都合であることは言うまでもない。記事が掲載されるやいなや、虹色活動家からのライアンへの攻撃は凄まじく大量の批判が集まっている。特にひどいのは著名なLGBT活動家グループであるGLAADのシニア・コミュニケーション・ディレクターが、ライアンを「ジャンク・サイエンス」を推進していると非難し、この研究をあえて報道したことでライアンが同性愛者であることから「自己嫌悪に陥っている」とレッテルを貼っている。

実際に研究方法や結論の良し悪しを議論するのではなく、単に研究結果を報道した記者を個人的に攻めるというのは卑怯であり幼稚である。問題なのは性違和を持つ若者への最適な治療は何なのかということであり、もし現在の性自認肯定治療が治療として効果がないのであれば、不可逆的で危険な治療をこのまま続けるべきではない。命を救うからという理由で極端な治療に甘んじた家族や当事者にも医療関係者は多大なる責任を負っているのだ。

私はずっと以前から性同一性障害の最適な治療法が性転換手術であるという考えに疑問を持っていた。これは子供だけでなく大人も同じことだ。自分に性違和があると訴えるひとに必要なのはホルモン治療でも整形手術でもない。先ずどうしてそんな違和感を持っているのかという根本的なところから始めるべきなのだ。妄想に合わせて身体を変えていくのではなく、その妄想を取り除くことに努力すべきである。何故ならもし後になって心が晴れ、性違和が無くなった時、変えてしまった身体は元には戻せないからだ。

カルティアラ博士とチームの研究結果は下記。

All-cause and suicide mortalities among adolescents and young adults who contacted specialised gender identity services in Finland in 1996–2019: a register study | BMJ Mental Health


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「あの娘もトランスジェンダーになった」アビゲイル・シュライヤーの著書Irreversible Damageが産経新聞出版から発刊に

去年の12月にKADOKAWA書店から発刊される予定だったが虹色活動家らに阻止され発刊中止に追い込まれていた、未成年少女たちの間で蔓延しているトランスジェンダリズムを描いた本、Irreversible Damage(あの娘もトランスジェンダーになった)が来月産経新聞出版から発刊されることになった。

すでに出版社には嫌がらせのメールが殺到しているらしいが、KADOKAWAのこともあるので、嫌がらせは覚悟の上だろう。どうか圧力に負けずに発刊していただきたい。今は注意深く楽観的にに見守りたいと思う。

トランスジェンダーカルトの人と話をしていると、彼等はトランスジェンダー活動家(TRA)の要求を100%受け入れ積極的に奨励しないと、「差別」「疎外」「トランスジェンダーを認めない」とののしり、挙句の果てにトランスジェンダーを死に追い込むとまで言い出す。はっきり言ってこんな我儘な人たちは他にハマスくらいしかいないのではないか?

ちょうどいいタイミングで子供のトランスジェンダー医療を奨励している世界的組織WPATHの会議の模様が一部リークされた。その「WPATHファイル」をMoja Mojappa@MojaMojappaさんが日本語で紹介してくれている。

読者諸氏は多分外科医でWPATHの会長であるマーシ・バウワーズ医師を覚えておられることだろう。彼は自らも男から女へのトランスジェンダーで、子供時代からトランスしたMtFのテレビスター、ジャズ・ジェニングの主治医だった人で、マット・ウォルシの「女とはなんぞや」の映画でもインタビューを受けていた子供のトランス医療にあたっては第一人者である。そのバウワーズ医師は表向きは思春期ブロッカーは「完全に可逆的」だと述べている。しかし実際はそれが事実でないことを十分に知っている。

この一連のスレッドではこの会議に参加した内分泌学者、心理学者、精神科医といった医師たちが、実際子供のトランス医療についてどう考えているかが議論されている。

例えば、内分泌学者であるダニエル・メッツガー博士は、こどもたちが生殖機能を失うことが何を意味するのかよく理解できていないと語る。心理学者であるダイアン・バーグ博士は、子供は発達上、トランスすることの意味を理解できておらず、親もよく理解できないまま治療を承諾してしまっているといったように。

にもかかわらず、彼等は子どもの性転換医療を積極的に奨励し、彼等の定めたガイドラインが世界各国のジェンダークリニックで適用されているのである。

昨日Xでシュライヤーの本がヘイト本だといい、彼女が著書のなかで紹介している急性性違和症候群(Rapid Onset Gender Dysphoria ROGD)が医学的に認められたものではない主張する人がいたが、彼が信用できるとしているWPATHのガイドラインこそ医学に基づかないいい加減なものであるということが、この漏洩した会議の模様ではっきりしたのである。

ご存じのように、今や欧米各地で子供の性転換治療の見直しが行われている。アメリカでも20以上の州で未成年の性転換治療が禁止になった。カリフォルニアですら禁止にしようという署名運動が起きているくらいだ。多分もうあと5年もしたら、これは完全なる幼児虐待であるとして、世界的に禁止されるようになると思う。しかし今この狂気の真っ最中に居る少年少女やその親たちにとっては一刻を争う問題である。

どうかこの本が少しでも多くの親御さんや若者に読まれ、この危険なカルトに日本が誘惑されないことを願うものだ。


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フロリダ大学、多様性関係の従業員を全員解雇に, 一方空軍ではトランス自認男を称賛

こと多様性に関しての政策は三百六十五歩のマーチのように三歩進んで二歩下がるといった感じだ。片方で社会が正気を取り戻しつつあると思うと、もう片方で狂った方へと進んでいく。しかしアメリカ社会は確実に正気な方向へ向かっていると私は確信する。

先ず正気に向かっている方の話をしよう。金曜日、フロリダ大学は多様性・平等、包括性の三つで知られるDEIに関係する従業員を全員解雇すると発表した。同大学の新聞ザ・アリゲーターによると、同大学は同大学の多様性部門を閉鎖することになり、その部門のすべての職種を廃止することになったという。

これは州政府の予算がDEI関係のプログラムにあてがわれてはならないという新しい法律にのっとったものであるとのことだ。

この発表は、カレッジ・フィックス紙が、フロリダ大学では学部生4人につき1人の管理職を雇用しており、10年前と比べて12%増加していると報じた約1週間後に行われた。

UFのDEIイニシアチブは24人のフルタイム職員に相当し、大学には5300万ドルの費用がかかっている

いかにDEIというのがビッグビジネスであるかがわかる。この新しい規制はロン・ディサンティス知事によって署名されたものだが、ディサンティス知事はDEIプログラムのことを「差別的な取り組みである」と言っている。

ところでディサンティスが知事を務めるフロリダ州に基盤を持つディズニー社も最近経営不振で無駄なDEI部門を廃止。どんどん関係者を解雇している。

空軍士官学校、リーダーシップ・サミットでトランスジェンダー将校に注目

さて次は狂ってるほうのニュース。これはデイリーワイヤーの記事から拾ったもの。最近のアメリカ軍隊のお目覚めぶりは酷い。トランプ大統領の時代は軍隊におけるトランスジェンダリズムは禁止されていたが、バイデンになったとたんに単に許容するだけでなく積極的に奨励するようになった。それで防衛省はなんと「トランスジェンダー可視化の日」を推進する一貫として、空軍士官学校にトランス自認の現役軍人を招いてリーダーシップと包括性についての講演を行った。

米国宇宙軍のエンジニアであり、軍におけるトランスジェンダーの活動家でもあるブリー・フラム大佐が、「文化を受け入れ人々に力を与える」をテーマとした全米人格リーダーシップシンポジウムで講演した。軍関係者によると、彼は空軍のLGBTQ+取り組みチームの共同リーダーであり、「空軍と宇宙軍におけるLGBTQ+の軍務に対する障壁をなくすことに専念している 」という。

フラム中佐はトランスジェンダーでは軍隊最高の地位に居る将校なんだそうだ。私はこの男性の演説の様子をビデオで観たが、非常に気持ちの悪い話方をする人だ。ちょっと前なら男が(特に軍人が)あんななよなよした話し方をして将来を担う士官学校の学生たちにリーダーシップについて演説するなど考えられなかったが、バイデン爺さんのアメリカ軍の女々しさには呆れる。

フラム中佐は実際には軍人と言うよりただのトランスジェンダー活動家である。しかも非常に熱心な活動家でアメリカ軍全体を虹色に変えようと頑張っているのだ。彼等の使う「多様性」だの「包括性」だのというのは、以上な性趣向を受け入れるということであり、それが軍隊を強化するのにどんな役に立つかなんてことは二の次なのである。

「包括性には行動が必要であり、包括性には問いかけが必要であり、包括性には理解が必要であり、それはより多くの仕事であり、リーダーにとってはより多くの仕事です。「将来、私たちは頭脳の力で戦い、戦争に勝利することになるでしょう。もしその頭脳がたまたまトランスの身体を持っていたとしても……あなたとともに働いてほしいのです。なぜなら、彼らが宇宙やサイバー、その他あらゆる戦争領域での戦い方に革命を起こすかもしれないからです」

なんだこの訳の分からないスピーチは。ま、それはともかく問題はこのくだらない取り組みにどれだけの軍事予算が注ぎ込まれているかということ。なんと防衛省は2024年だけで1億1千4百万ドルをDEIの「無意識偏見や多様性研修」や「多様性と包括性取り組みの研修」に割り当てたいというのである。

またフラン中佐が中心となって設立された空軍のLGBT取り組みチームは左翼思想を全面的に押し出しており、トランスジェンダー可視化の日などを祝っている。

軍隊というところは比較的右翼保守の集まりのような印象があるかもしれないが、それは個々の軍人には保守的な人が多いというだけであって、上部の将軍たちは政治家であり軍隊の性質はその時の政権によって右へも左へも傾くのだ。近年の軍隊がかなりポリコレになってきているのは、軍隊に居る人間なら誰もが気付いた現象である。

例えばバイデン政権が始まったばかりの2021年1月、海軍勤めの私は職場でオールハンズ(All hands)という従業員全員強制参加の緊急会議に召集された。その内容というのが「どのように過激思想と戦うか」というものだった。これは1月6日の議事堂乱入事件のあった直後であり、彼等のいう「過激思想」とは明らかに右翼保守思想のことだった。職業柄職場の30%以上は現役及び退役軍人であるうちの職場では、個人的には右翼保守の考えの人が非常に多く居たので、この会議(というよりお説教)は非常な反感を買った。とはいえ軍隊という場所は上からの命令は絶対だ。特に現役軍人はやたらな反論は出来ない。なにせこれは大統領命令だから。

魚は頭から腐るというが、まさにその通りなのだ。

このようにアメリカ軍がどんどん左翼化していくにつれ、軍隊への志願兵の数が激減、前代未聞の大危機を迎えている。空軍、陸軍、海軍のどれも2023年の志願兵目標数に達しなかった。特に白人志願者が激減しているという。そりゃあそうだろう。「多様性」というのは反白人男性という意味なのは、もう誰もが知っていることだから。

こういう状況であるにもかかわらず、フランはさらに左翼アジェンダを軍隊の指導者たちに押し付け、軍人は「社会から疎外されたコミュニティーに寄り添い、支援することでアライとなる」ことができると主張するのだ。

私は20年以上も海軍で仕事をしてきたが、軍隊ほど少数派に対して平等な場所はない。軍隊では白人も黒人も東洋人も男性も女性も能力次第で昇進が出来る。民間企業では差別のあった時代でも、軍隊では黒人でも将校になれたし、下の位の人は上官の人種や性別にかかわらず、上官としての敬意を示して来た。軍隊ほど多様性があり包括的な組織は他になかったのである。しかしフランの言う多様性や包括性はそういう意味ではない。

さてこれについて空軍広報担当者はデイリーワイヤーの取材に対し下記のように述べた

「フラム中佐の講演は、軍における多様性の価値と、軍務への不必要な障壁を取り除くことの重要性を強調するものだった。「フラム中佐は、米空軍と米宇宙軍の両方で卓越したキャリアを持ち、その経験とリーダーシップを活かして、我々の戦争遂行任務と軍内の包括性を支援してきた。

広報担当者はまた、男性が女性になることができるというのが空軍士官学校の公式見解であると述べ、「意図的な性別の間違い」は差別に当たる可能性があると付け加えた。

「国防総省と空軍士官学校の方針に従い、米空軍士官学校は、個人の内的または個人的な性別感覚が、出生時に割り当てられた性別と一致しない場合があることを認識しています」と、広報担当者はデイリー・ワイヤー紙に語った。さらに広報担当者は、「意図的な性別の間違いは、機会均等ポリシーのもとではハラスメントや差別とみなされる可能性があります」と述べた。

軍隊がこれでは志願兵が減るわけである。私は軍隊に同性愛者が勤めることに関しては全く問題がないと思っているが、トランスジェンダーはMtFでもFtMでも反対である。何故かと言うと、彼等は先ず精神的に不安定であるということ、肉体的にも異性ホルモンのせいで不健康であり常に医療を必要とすること、特に男性の場合は女性ホルモンによってその運動能力が著しく落ちる弊害がある。など軍人としてはふさわしくない要素を多分に持っているからである。そしてもし性転換手術などということになったら、長期の休暇を必要とし、しかもその後の維持も大変で、とても戦地に赴けるような身体ではない。

フラン中佐はトランプ前大統領が次期大統領として返り咲いた場合は自分は軍隊から追い出される可能性があると示唆している。まったくそうあってほしいものだ。

もうひとつおまけで軍隊の話題。こんどは陸軍の話。Army quietly dropped 5-mile run from airborne school in 2018 (taskandpurpose.com)。実はこれ結構古いニュースで、2018年に陸軍空挺隊学校の卒業必須課目から5マイルランがこっそり取り除かれていたと言う話が、最近になって浮上した。

空挺隊というのは陸軍でもエリートのパラシュート隊のことである。これに関して陸軍の広報部はこのように説明している。

分析によると、身体的な訓練要件は、パラシュートの安全な装着、高性能機からの脱出、降下のコントロール、パラシュート降下の実行など、スタティックラインパラシュート操作に関連するコースの学習目標の達成とは相関していなかった

とのことだった。いや、空挺隊のエリート兵が5マイルくらい走れなくて大丈夫なのか?過去の卒業生の間からは5マイルランは弱い兵士を取り除くのに役に立ったとのことだ。

なんだか米軍の質がどんどん落ちているような気がする。


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女性への性犯罪に完全に無関心なウィメンズマーチ

本日ウィメンズマーチ東京2024年の声明文がXで発表されたが、発表早々女性達からかなりの悪評が集まっている。【ウィメンズマーチ東京2024】声明 – ウィメンズマーチ東京 (wordpress.com). 長いので原文をお読みになりたい方はリンク先に行ってお読みいただきたい。ここでは先ず私が気になったことを書いて行こう。先ず冒頭の一節から。

 自民党の政治資金パーティーをめぐる裏金問題が報じられ、自民党は過去5年間で約6億8千万円を政治資金報告書に記載していなかったことを認めました。宗教右派と自民党議員たちとの密接な関係の問題も未だに解決されていません。当選し続けるためにカネがほしい議員と、当選した政治家を利用して自分の利益に繋げたい企業や団体、個人との癒着関係によって、日本の政治が大きくゆがめられてきたことに私たちは強く抗議し、問題の全容解明を求めます。

ここですでにウィメンズマーチは女性のための催しというより、自民党や宗教右派への抗議デモであることが解る。二節目で性被害の話が出るが、なぜかしょっぱなからジャニー喜多川やお笑い芸人の話になる。お笑い芸人の件はいいとしてジャニーさんの被害者は全員少年男子。女性とはちょっと関係ないのでは?また能登半島被災地で起きた性暴力への対策についても、自衛よりも「性暴力するな!」という声を広げたいのだそうだ。性犯罪者にいくらそんなことを言っても無駄だ。実際に性被害を減らしたいならどうやって女性を守るかを考えるべきだと思うが。

三節目は何故か関東大震災の朝鮮人被害者に関する話。なんでこれがウィメンズマーチと関係あるのか不明。四節目は難民受け入れの話で「外国人の命と権利を守る法制度を求めます」で締めくくられているが、諸外国では違法移民によって大量に女性が性被害に遭っているという事実は無視。この節にも女性に関する供述がない。

Xで特に多くの人びとが批判しているのが下記の部分。強調はカカシ。

(前略)トランスジェンダーをターゲットにした攻撃が続いています。ウィメンズマーチ東京に関連付けたトランスヘイトの書き込みもこれまで以上に増えています。特定の身体のあり方や振る舞いによって「女性」を線引きすることは、「女性としてこうあるべき」という押し付けであり、すべての女性を抑圧することでもあります。すでに私たちの社会で共に生きているトランスジェンダー当事者たちの日常や抱える困難に目を向けず、公衆トイレや銭湯に関することばかりを執拗に強調して、性暴力の不安を煽ることはジェンダーに基づく差別であり、ウィメンズマーチ東京は強く反対します。

トランスジェンダーへのヘイトスピーチを見聞きするなかで、より脆弱な立場におかれた人々への差別がなくならなければ、女性に対する差別や暴力もなくならないことを私たちは再確認しました。差別の解消に優先順位はありません。より周縁化された人々の声を聞き、ともに運動をつくっていくことこそが、あらゆる人々の人権が守られる、より生きやすい社会につながると確信しています。2024年のマーチにおいても、トランスジェンダーへの差別的・暴力的な言動は認めません。

この行進は反トランスジェンダヘイトの抗議デモなのか、この文章には全く女性への気遣いが感じられない。女装して女性に近づいて性加害する男性たちへの女性の不安を拭うような文章が全くない。

そしてこれは私が一番腹が立った部分。

 2023年10月、イスラム組織ハマスがイスラエルを奇襲攻撃したことへの報復として、イスラエルはガザへの大規模攻撃を開始しました。これまでパレスチナ側の死者は2万7千人を超えています。2007年から封鎖されたガザは、365平方キロメートルのところに、220万人もの人々が押し込められてきました。その多くは1948年にイスラエルが建国されたことで難民となり、ガザに辿り着いた人々です。また、ガザ地区と共に「パレスチナ自治区」になったヨルダン川西岸地区などガザ以外の各地でもイスラエルによる違法な入植地の拡大が続いています。私たちは、長い間、イスラエルの占領下で過酷な生活を強いられてきたパレスチナの人々と連帯し、イスラエル政府に対し、ガザでの軍事作戦を即時停止することを求めます。そして、この人権侵害を放置し、むしろ加担してきた国際社会の姿勢に抗議するとともに、日本政府に対し、パレスチナの人々の命と尊厳を守るための行動を要求します。

近年例に見ない極悪非道で残虐な強姦を使った拷問の末に文字通り切り刻まれて生きたまま焼かれた女性達への性被害を完全に無視して、何もかもイスラエルが悪いという話しかしていない。ウィメンズマーチと言いながら、何百人という女性達が言葉にもできない残酷な性被害にあったというのに、それについて一言も言うことがないのか?ガザに拉致された若い女性達は未だに返還されず、何か月も何人ものテロリストたちによって凌辱されている事実も無視なのか?どれだけイスラエルが嫌いでもいい。ハマスが女性達にしたことは絶対に許されない。それについての言及がないことに驚きと悲しみを感じる。

そして声明文はウクライナの戦争へと続くが、戦争は悲惨だとか国際法がどうのこうのとか、早く戦争を止めさえなければならないといったおざなりのことが書かれているが、ここでもそういう戦争によって女性達がどのように苦しい思いをしているかといった供述は一切ない。

以上に戦争を起こさないための外交努力に目を向ける必要があると考えます。今年の国際女性デーにも人権と平和を求める声をより大きく響かせましょう。さあ、街へ出て、差別や暴力に反対するたくさんの人と繋がりましょう。裏金も大きな権力もないけれど、私たちにはマーチがあります。今年も共に歩きましょう。

何が国際女性デーだ!

さてでは私がXで拾った批判の意見を聞いてみよう。

ここまでして彼らを擁護するのは あなたは彼らが “女性ではない” ことを知っている証拠です。 おめでとう。あなたは男性の権利活動家です。

女性に特定の振る舞いや社会的役割(ジェンダー役割)を押し付けることに反対し、女性に対する暴力や雇用差別等に物申すための運動が、いつの間に男性が女性として社会で生きられることを認めろと女性を抑圧する運動に変化したのでしょうか。存在否定ではありません。男は女ではないと言っています。

ウィメンズマーチなのに、女性のことがほとんど書かれていない声明になっています。 政治資金パーティ、宗教右派と自民党批判に始まり、日本の植民地支配、入管施設、ウクライナ、パレスチナ、消費税、性暴力に言及も「女性」という文字がない。そして中心に「トランス女性」ですか。

女性のためのマーチでないなら「ウィメンズ」を名乗るのをやめてください。 「女性自認男性(トランス女性)も女性だから女性のマーチだ」なら、彼らのどこが女性なのか、女性と定義づける根拠を明確にしてください。 男と女は非対称であり、性別(sex)は変えられません。

では質問ですが、女性を自認する男性(いわゆるトランス女性)は女性ですか? すべての女性に彼らは含まれますか? もしそういう意見であれば、あなたがたは女性迫害団体です。 男性がいくら自認しようが女性にはなれません。

声明文読みました。 名称と主張が合っていないですね。 代わりに名称を考えてあげましょう! 「社会の諸問題を憂い、  トランスジェンダーを擁護するマーチ」 どうですか? ぴったりでしょう! この内容に「ウィメンズ」という言葉を使うな!

私の人生を変えてくれたものの1つ、私をフェミニズムに導いてくれた大切なものが、ウィメンズマーチだったのにな…悲しい。 女だって笑わなくていい、中指立てたっていいと学んだのはフェミニズム知ってからだけど、まさかウィメンズマーチに中指立てたくなる日が来るとは。女だけで歩く場が必要では?

こりゃ酷いね。 何がウィメンズマーチだよ。 性別を軽視してどうやって女性差別を語るのですか?

これを見てもなお、「トランスジェンダー権利運動は女性差別の存在を否定する、女性の人権へのバックラッシュ」ということが理解できないなんてことあるのだろうか。 ついにここまで来たという感じ。

とまあこんな具合だ。トランスジェンダリズムによって女性と言う言葉が消されつつあるが、ウィメンズマーチの声明文にもほとんど女性という言葉が出てこない。こんな行進フェミニストなら参加できないね。


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何としてもLibsofTikTokを悪者にしたてあげたいメディア

先日、オクラホマ州でノンバイナリ自認の女子中学生が不審な状況で死亡したことを受けて、左翼メディアは何としてもこの事件(事故?)とXの大スターLibs of TikTokを悪者に仕立て上げようと必死である。

Libs of TikTokとはXで、TikTokに上がっている極左翼リベラルの動画をXで特にこれと言った説明もなくそのまま再掲しているアカウントだ。TikTokではほんの数百人の登録者しかおらず内輪だけの話だと安心して動画をアップしていた人たちが、フォロワー数2.9百万のLibsofTikTokに紹介されてしまうと、彼女のフォロワーらがリポストするため、あっという間に何百万人という人の目に触れてしまう。それで内輪だけの冗談みあたいな(本人は真剣だが)極端な動画をあげていたひとたちが、一躍悪い意味で脚光を浴び雇用主や顧客に知れ渡るところとなり失業してしまうなどということが起きている。ま、人に観られて困る動画をソーシャルメディアにアップする方がどうかと思うけどね。

左翼リベラル、特にLGBTQ+活動家らが内輪で言っていた極端な狂気的発言が世間に知れ渡るようになり、人々から批判を浴びるようになると、彼等は自分らの考えを改めるのではなく、自分らの本性を暴露したLibsofTikTokを攻撃するようになった。

特にワシントンタイムスのテイラー・ロレンズは匿名だったXアカウントの本名を晒したうえ彼女の実家の住所まで自分の記事で晒したのち自らもLibsの実家に押しかけるというストーカー行為までした。それでいながらロレンズはLibs of TikTokのせいでLibsが紹介したティックトッカ―達が脅迫されたりしているなどとアホみたいなことを言っている。

実はそのLibs of TikTokの著者チャヤ・レイチックをマスク姿のテイラー・ロレンズがロサンゼルスでインタビューした。

Libs of TikTok flips the script on WaPo's Taylor Lorenz in revealing interview

マスク姿のテイラー・ロレンズ(左)とロレンズが泣いてる写真のついたシャツを着たチャヤ・レイチック(Chaya Raichik)右

ロレンズはレイチックに彼女がビデオをポストした後に起きる脅迫や爆弾予告などについてどう思うかと聞くとレイチックはもちろん爆弾予告などは悪い。それは何千回もそう言っている。ただそれと自分とどういう関係があるのか分からないと答えた。そして反対に彼女はロレンズにレイチックに寄せられる脅迫に関して自分に批判的な記事を書いているジャーナリストにも責任があると思うかと聞き返した。しかしロレンズはジャーナリストによる記事と爆弾予告とは違うといって逃げる。

レイチックは、TikTokで顔出しで動画をあげてる人々の動画をそのまま紹介しているだけだ。その結果動画の投稿者がどんな脅迫を受けたとしても、それは脅迫をした人間だけが悪いのであって、レイチックには責任はない。それをレイチックに責任を感じるかと質問しておいて、ロレンズは一般人であるレイチックの匿名アカウントの名前や住所を本人の了解もなく晒したうえで散々レイチックへの悪質な誹謗中傷記事を書いておきながら、自分にはレイチックが受け取った脅迫の責任はないと言うのだ。ダブルスタンダードもここまでくると滑稽だ。

またロレンズはレイチックが学校の図書館から特定の書籍を締め出そうとしていることをずっと批判しているが、レイチックはではロレンズ自身これらの書籍の中身を読んだことがあるのかと聞かれると読んだことはないと認める。そこでレイチックは実際の本をロレンズに見せると、ロレンズはショックを隠せない。

ジャーナリストを自称しながら、インタビューする相手がどんなことに反対しているのかすら下調べしてこないとは、何と情けない。それに引き換えジャーナリストではない一般人のレイチックのほうが用意周到でインタビューに及んでいる。

ロレンズに比べてレイチックは一枚も二枚も上手である。


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また幼児のトランスジェンダーを持ち上げる美談、いい加減にしてほしい

欧米では子供の性転換治療による弊害がどんどん明らかになってきており、これを止めようとする動きに拍車がかかっているなか、何故か日本では欧米で試して大惨事になっている方針をどんどん進めて行こうとする動きがある。せっかく反面教師が目の前にいるのに、どうして学ばないのであろうか?

四歳男児がカムアウト

今日も今日とてこんな記事を見つけた。どうしてスカート履いたらダメなの? 4歳長男の告白を受け止めた母「どんなあなたでも好きだよ」―子どもの“LGBTQ+” 試行錯誤の教育現場と進まぬ大人の理解(北海道ニュースUHB) – Yahoo!ニュース

自分の4歳男児に、何故自分はスカートをはいては駄目なのかとか、トイレは立ってしなければならないのかと聞かれて、「それはあなたが男の子だからよ」と言ってあげられず、この子はトランスジェンダーとして「カミングアウト」したのだと勝手に決めつけた母親の話だ。

こういう話で共通しているのは、子供(特に男児)が自分は女の子だとか女の子になりたいという家庭には父親の存在がない。母子家庭であったり物理的に家に父親が居ても、子供の教育に一切関与していないといった家庭で、母親が子どもをねこっ可愛がりしている場合に良く起きる。私は精神科医ではないが、男児と母親の関係が近すぎると、子供は母親のようにでありたいと思うあまり、自分は女の子であるべきと錯覚するのではないだろうか。

だいたい幼稚園生でスカートをはいて幼稚園に行きたいなどと言い出す男の子には、いつも自分の思い通りになるわけではないことを教えるためにも、幼稚園には規則があるのだから駄目だとはっきり言うべきだ。何故と聞かれたら男の子と女の子は違うからだと説明すべきなのである。

LGBTQ+活動家によって、こうしたことに学校なども協力しないといけないという風潮が強くなってきているため、学校側も対応に追いつかない状態。この子は今9歳で女装して学校に通っていると言う。私はこうやってこの子の異性装をもてはやすべきではないと思う。何故かと言えば、4歳児の気まぐれで自分は女の子だと言った手前、あと1~2年して自分はやはり男の子だと気づき始めたとしても、今度はそれを言い出すことの方が難しいからである。4歳ならまだカムアウトの意味も理解できてないからバカげたことでも躊躇せず言えるが、12歳の子供が周りを巻き込んでやってきたトランス自認から脱皮することが出来るだろうか?

ところでこの記事の最後の方が非常に気になった。

 この記事は北海道ニュースUHBとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。日本国内で10人に1人と言われているLGBTQ+(性的少数者)。4歳で自認した子どもと母親を通じて、現状を見つめました。

10人に一人がLGBTQ+?そんなわけないだろ!

この記事は明らかにトランスジェンダリズムを啓蒙するプロパガンダである。

トランス女子と間違われた本物の女子選手

次のニュースは、ユタ州では男子の女子競技参加を禁止する法律が通ったばかりだが、極右翼とされる教育委員会のある女性が、高校の女子バスケチームにトランス自認の男子が混じっていると自分のフェイスブックに書いたところ大騒ぎとなってしまったという記事。Fears of witch hunts over Utah ban on trans athletes in girls’ sports (msn.com)

フェイスブックへの投稿は、強硬な意見で知られるユタ州教育委員会の女性委員にとって、常軌を逸したものではなかった: その投稿は、ソルトレイクシティにある高校の女子バスケットボールチームの写真に添えて、ある選手がトランスジェンダーなのではないかと書かれたものだった。

しかし、これは大炎上を引き起こした。

この投稿は誹謗中傷の脅迫の嵐を引き起こし、生徒の学区は彼女に警備をつけることになったが、同時にこの保守的な州ではあらゆる方面から非難を浴びることになった。議会はナタリー・クライン理事を問責し、「反吐が出るような攻撃」だと非難した。州知事は、彼女の行為をハラスメントの 「非良心的な 」ケースと呼んだ。また、子供をいじめたとして彼女を非難する者もいた。

この間のオクラホマ州で起きた「トランスジェンダー生徒が女子トイレで虐め殺された」という嘘の記事の時同様、何かとトランスジェンダー寄りの記事を読む時は注意が必要だ。この委員のFBの投稿によって起きた「誹謗中傷の脅迫の嵐」は誰に向けてされたものなのだ?この書き方ではそれが投稿した委員に向けてものものだったのか、トランスジェンダーと間違われた生徒へ向けてのものだったのかはっきりしない。そして「あらゆる方面から非難を浴び」たのは誰なのだ?

もしこの委員がこの不適切なFBへの投稿に関してあらゆる方面から非難を浴びたというのであれば、それは非常に適切なことだ。男子ではないのに男子だと間違われ、心を傷つけられ身の危険を感じるような誹謗中傷や脅迫の対象となった少女に対し、この委員はきちんと謝罪すべきであろう。

だがこの記事が批判しているのは、クライン委員が女子をトランスジェンダーだと誤って責めたことではなく、誰かをトランスジェンダーだと指摘することが侮辱であるとして人々が怒ったことにあるのだ。

つまり、もしトランスジェンダー生徒が女子バスケに参加することが悪いことだという認識がなければ、この女子選手がトランス選手だと間違われたからと言って問題にはならないはずだからである。これについてトランスジェンダー活動家たちは、「最近の論争は、トランスジェンダーであることが中傷であるという考えを助長しているだけだ」と言う。

トランスジェンダー活動家(TRA)たちは、トランスジェンダーを規制しようとする法律が各州で次々と制定され、魔女狩りのような雰囲気が広がっていると見ている。ユタ州は昨年、未成年者の性別適合医療を禁止し、1月には公立学校や政府機関の建物で、出生時に割り当てられた性別に沿ったバスルームやロッカールームを使用することを義務付ける法律を可決した。

20以上の州がトランスジェンダーの女子のスポーツチームへの参加を禁止する法律を可決しており、オハイオ州は1月に共和党のマイク・デワイン州知事の拒否権を議員が覆した最新の州である。フロリダ州では、2021年に全米初の「女子スポーツの公平性」に関する法律が可決されたが、昨年、ブロワード郡の高校がトランスジェンダーの選手に女子バレーボールへの出場を許可し、その過程でその生徒の存在が明らかになったとして、州の体育当局が罰金を課した。

ほらね、思った通り、この記事はアメリカ各地でトランスジェンダリズムへの巻き返しが起きていることを批判するプロパガンダ記事なのだ。


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