世界陸連、トランス選手の女子競技参加を禁止

本日は非常に良いニュースがある。

【3月24日 AFP】ワールドアスレティックス(World Athletics、世界陸連)は23日の意志決定会議で、思春期を男性として過ごしたトランスジェンダー選手について、男性ホルモンのテストステロン値にかかわらず、女子陸上競技への参加を禁ずることを決めた。セバスチャン・コー(Sebastian Coe)会長が発表した。

 禁止措置は今月31日以降の国際大会が対象となる。コー氏は、この問題について国際オリンピック委員会(IOC)や各国の連盟を含む関係機関と協議した結果、トランスジェンダー選手は女子競技に参加すべきではないとの意見が大半だったと説明。

一方で、禁止措置は「恒久的なものではない」とし、トランスジェンダー当事者が率いる作業部会を設立し、トランスジェンダー選手が持ちうる身体的優位性に関する科学研究の進展を監視していく意向を示した。(c)AFP

またDSD(所謂インターセックスで外見は女性だがDNAがXYで生まれた人)のテスタストロンのレベルも5ナノモールから2.5ナノモールに引き下げることになった。

これは恒久的なものではないとされているが、今後これが覆される可能性よりも、もっと厳しくなる可能性のほうが強いのではないかと私は思っている。それというのも毎日のように男子による女子競技侵略が報道され、多くの人びとがこれが如何に不公平であるかを身近に感じるようになっているからだ。

実は私は知らなかったのだが、2016年オリンピック女子陸上800メートル走で上位三位までを取ったのがなんと全員生物学的な男性だったというのだ。本来ならば金メダルを取るはずだったカナダ人女子選手のコーチは大会に抗議したが、IOCに歯向かったら今後一生スポーツから追放されると脅かされて声を上げることが出来なかったという。

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四位になったカナダ代表の生物学的女子メリッサ・ビショップ、Melissa Bishop Canada

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上位三位は全員生物学的男性

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何故こんな大ニュースが当時私の耳に入ってこなかったのか非常に不思議だ。

ともかく、これからは他の競技もどんどん同じような規則を通して欲しい。

アップデート:このエントリーを書いた後、この上位三人はトランスジェンダーではなく、DSDと言われる所謂インターセックスの人びとであることがわかった。彼等は身体の遺伝子ほとんどがXYなので、本来なら男性としてみなされるべきであるが、外性器が男性器のそれと異なるため出生時に女子とみなされ、ずっと女子として育った選手たちである。

問題なのは彼等は生物学的には男性であるにもかかわらず、医学の発達していないアフリカ圏出身であることから、彼等の生物学的性別がエリートスポーツ選手になるまで発見できなかったという悲劇である。こういう人たちはシステムを悪用して女子競技で勝とうとしている女性成り済ましの奴らとは違って、本人も周りもずっと自分は女子であると信じてきたわけだから気の毒ではある。

私は以前にセメニヤ選手に関して、彼女が生物学的女性であるにも関わらず、異常に高い値の男性ホルモンを分泌する人であるというのであれば、それは背が高いとか足が長いのと同じように女性として扱うべきだと言った。しかしそれは、同選手がインターセックスだということを知らなかったからだ。この人が生物学上は男性であると確認できる以上、お気の毒だが女子競技参加は諦めてもらうしかない。その代わり男子競技への参加は許可されるべきだ。

今後のオリンピックだが、テスタストロン値など関係なく遺伝子だけで判断すべきだと思う。オリンピック協会は昔からあったセックスチェックに遺伝子項目を加え、XYによってのみ男女の判断をすべきであり、その選手の出生届やそれまでの性別は拒否すべきだ。そうすればエリート選手を育てる団体はすべてお金をかけてでも選手の性別をあらかじめ調べるようになるだろう。その方が本人のためにもよいと思う。

一生懸命がんばってきて最後の最後で実は自分は男だったと知らされる人の気持ちも考えてほしいものだ。


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コネチカット州、連邦控訴裁判所が男子の女子競技参加訴訟を見直しすると発表

私は以前からコネチカット州で三人の元女子高校陸上選手たちが男子生徒の女子競技参加を巡って起こした訴訟を追ってきている。この訴訟は去年の9月、一旦は棄却されたが、本日少し進展が見られた。(過去のエントリーはこちら、女子競技に男子が参加するのは不公平だと訴えた女子高選手の記事、新聞社が勝手に「男子」を「トランスジェンダー」と書き換える – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

先ずこちらロイターの記事から。翻訳はDeepL

トランスジェンダーの生徒が女子高のスポーツに参加することを認めるコネチカット州の政策を争った訴訟について、連邦控訴裁判所は1日、再検討に同意した。

昨年9月に3人の裁判官からなるパネルが審理していたこの訴訟について、ニューヨークを拠点とする第2連邦巡回控訴裁判所の全裁判官が今後、弁論を行うことになる。

同裁判所は12月、トランスジェンダーのスプリンター2人と競うことを義務付けたため、同ポリシーによって勝利とスポーツの機会が奪われたとするシスジェンダーの女子生徒4人の訴えを退けた。(略)

3人の裁判官で構成される委員会の議長を務めるデニー・チン巡回裁判官は9月、原告4人は全員が定期的に州のトラック選手権に出場し、何度も1位になったため、機会を奪われたとは言えないと述べた。

しかし、同裁判所では、裁判官の過半数が賛成票を投じたというだけで、再審理の理由は明らかにしなかった。

記事をそのまま訳してるので「シスジェンダー」などという侮蔑語が含まれているが、まあそれは無視するとして、これは言いニュースだ。何故裁判所が一旦棄却した訴訟を再審理することにしたのか、記事にもある通りその理由は明らかにされていない。

この訴訟が起きた当初、私は男子の女子スポーツ参加に抗議を高校生の女子たちだけに任せておいて良いのかと批判したが、最近になってやっと現役の女子アスリートたちがこの問題について声を上げるようになった。

男子選手リア・トーマスの水泳大会を批判する勇気ある女性

去年の水泳の全国大学大会の女子数種目で金メダルを取った男子リア・トーマスについて、彼との競争を余儀なくされたライバル選手の女性が、女子たちは男子と競争させられただけでなく、更衣室でトーマスの性器露出というセクハラにまで甘んじなければならなかったと涙で訴えている。

この勇気ある女性はライリー・ゲインズさん。彼女はケンタッキー大学で12回NCAAオールアメリカンに輝いた水泳選手である。

彼女は当初、リア・トーマスの件について誰かが抗議してくれるのを待っていたが、結局自分らが声を挙げなければ誰が挙げるのだと気がつき、今声を上げることにしたと言う。

ゲインズさんは去年、ペンシルベニア男子水泳部で三年間過ごした後、女子として競技に参加したリア・トーマスと対決させられたのだが、女子選手たちは男子が女子競技に参加し、更衣室も共有することになることについてどう思うかなどという質問は一切されなかったという。

私は、誰かが、例えばコーチとか他の選手とか全国大学競技協会の誰かが私たちのために何か言ってくれると思ってました。

ゲインズさんは現在 Independent Women’s Forum の代表として声を挙げている。

でもその時気が付いたのです。女子選手として、この不正を体験した者として、ガスライティングされ脅迫され沈黙に追い込まれた女性達のためにも、この壇上を使って声を上げることは私の義務だと。

ガスライティングとは以前にもお話したが、昔の映画「ガス灯」から来る言い回しで、妻の財産を横取りしようと夫が妻を狂気に陥れようとする行為を描いたもの。夫は出かけると称して家の屋根裏に隠れ、妻の持ち物の位置を変えるなどして、妻が自分の正気を疑うように仕向けた。当時の家は灯をガスで灯していたため、ガスを灯したり消したりする度にガス灯の炎が揺れることから、誰もいないはずの家で誰かがガスを灯していることに妻が気付くという設定。

今では誰もが異常である行為をあたかも正常であるかのようにふるまい、異常であると考えることこそ狂気であると相手に信じ込ませようとする行為を指す。

ゲインズさんによれば、もっともトラウマとなった体験はロッカールームでのことだという。女性達はトーマスと更衣室を共有するのは嫌だったが、苦情を言うのが怖くて言えなかった。この事実が女子たちの競技に悪影響を及ぼしたことは言うまでもない。更衣室の裸の男がいたことは彼女達の精神を乱しし競技に集中することが出来なくなった。

「ズボンを下げて男性器を晒した男が私たちが着替えるのを見てるんですよ、気が動転しますよ。」

バイデン爺はトランスジェンダー活動家らに迎合するために男女の平等を守るためのタイトルIXを書き換えて、自分が望む方の競技に参加できるようにしようとしている。

ところでゲインズさんは実はトーマスとは200メートル自由形で同点だった。にもかかわらず表彰式ではトーマスが壇上にたちメダルを受賞した。なぜなら協会はトーマスの姿を写真に撮りたかったからだ。

その時私は、女性として、女性はバカにされてると感じました。私たちは、ある男の感情やアイデンティティを確認するための写真撮影に還元されていたのです

こんなに女をバカにした話があるか?

ゲインズさんはケンタッキー大学から最優秀女子選手としてノミネートされたが、ペンシルベニア大学がリア・トーマスをノミネートしたことを知って大打撃を受けた。これでは他に頑張っている女子たちはどうなるのだ?

何故政治家たちはこんなことを許しているのだ?

私は神の居ない世界に生きているような気がする

と嘆く。


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イギリス、女子スポーツから男子参加を正式に禁止する動き始まる

本日のテレグラフでイギリス政府はトランス選手が女子スポーツに参加するのを取り締まろうという動きがあるという記事を見つけた。文化省長官はスポーツ界の重役たちと会って、女子スポーツの尊厳を守るべきであると要請する予定だという。

イギリス政府は女性を自認する男子による女子スポーツ参加を取りしまる準備をしているという。文化省のミッシェル・ドネラン長官は、近日中に主流全国スポーツの重役たちと会合を開き、この問題について話合う予定であることを明らかにした。

今月末に予定されているこの会合では女子のエリートスポーツは女子として生まれた人のみに限られるべきだと警告する予定だという。この女子の枠には男子として生まれ後に思春期ブロッカーを摂取しテスタストロンを摂取した人も含まれない。文化省の長官に近い側近によれば長官は公平な競争を保つためには基本的生物学に即した常識的な方針が好ましいと信じているという。

これは元オリンピック女子選手たちがこの馬鹿げたトランスジェンダー方針によってこの世代の女子たちがメダルを取る機械を失ってしまうと警告した後に起きたことだ。

1980年のオリンピックで銀メダルをとたイギリス代表のシャロン・デイビス元選手と、イギリスのマラソン界で第三位の座を持つマラ・ヤマウチ選手はイギリスのローイング競技で性自認女性の男子が参加できることに関して批判を述べた。

Sharron Davies sports 1980 Olympics transgender swimming
Sharron Davies has been a vocal critic of transgender women in female sports categories CREDIT: John Lawrence for The Telegraph

イギリスのスポーツ界は男子として生まれた女性自認の選手をどう扱うかについてずっと揉めている。

混んげ宇一イギリストライアスロンは女子自認男子を全面的に締め出す方針を新しく打ち出した。これはたとえ彼らが男子の思春期を経験していなくても例外とはされない。

イングランドバレーボール界も女子イベントに女子自認男子の参加を禁止する方針を明らかにした。ブリティッシュサイクリングは昨年の春にこれまでのトランスジェンダー方針を一時停止し現在見直し中である。

ドネラン局長は来る会合においてトランスジェンダー「女子」を巡る確たる方針を打ち出し、彼らが女子カテゴリーに参加しないよう約束を得ることを主張する予定だ。さらに局長はスポーツ界の代表に働きかけ女性スポーツの尊厳を守るために国際競技会にも働きかけるよう呼び掛けている。

現在イギリス全国及び国際スポーツ界は独自に性適合した選手が生得的性の選手に及ぼす影響について科学的調査を行っている。先月、国際オリンピック委員会は初めて参加資格を審査するにあたり科学的な証拠に基づいた審査を行うと発表した。一方ワールドアスレチック協会やFIFAもトランスジェンダーの参加しかくについて見直しをする意図を明らかにした。.

一方アメリカでも女子自認男子の女子競技参加を禁止する動きがあちこちの州で起きている。去年2022年5月の段階で18の州で男子選手の女子競技参加を一部もしくは全面的に禁止する法律が設立した。

テキサスが一番最近そのような法律を通したが、これは公立学校の女子競技の男子競技を禁止するものである。

ゆっくりとではあるが、確かにこのトランスジェンダー狂気の進路は折り返し点に差し掛かっている。はっきり言って何故こんな常識的なことを今更新しく規則として設立しなければならないのか。しかしそんなことを言っていてもしょうがない。

イギリスの保健省NHSの産婦人科でも助産婦たちが妊婦や母親といった名前をトランスジェンダー許容の名前に変えるべきだという動きに圧倒的多数で抵抗していると言う話を聞いた。それについてはまた回を改めて書くことにしよう。

長年にわたって多くの女性達が声を挙げて来たおかげで、スポーツ界もやっと正しい方角に動きつつある。

アップデート:

去年、女子自認の男子選手リア・トーマスが話題となった全国大学アスリート協会(NCAA)だが、先日、何人かの女子大選手たちがNCAAに対して男子選手の女子競技参加を禁止するように要求した。

マ―シ・スミス、元アリゾナ大学水泳チャンピオンは、NCAAの毎年恒例のコンベンション会場の前で女子の大学競技を女子のみにすべく迅速な行動をとるよう要求する手紙を読み上げた。

スミスの要求項目は、女子専用更衣室を設置すること、男子選手が女子競技に参加することを禁止すること、女子競技を女子のみにすることである。もしNCAAがこの要求に従わない場合はNCAAを相手取って訴訟を起こす用意があるとし、スミスはジャクソン・ボーン法律事務所からの手紙を読み上げた。

スミスはthe Independent Council on Women’s Sports (ICONS)の共同創設者でもある。

スミスと同席したのは、元ケンタッキー大学水泳チャンピオンのライリー・ゲインズ。2022年の200ヤード自由形競技でリア・トーマスと競い5位を獲得した。

「これは私だけの問題ではありません。私は最低限の要求をしているだけなのにトランスフォ―ビックだのヘイターだの差別者だのと真実でない名前で呼ばれることに耐えられない人たちのために発言しています。」

NCAAは去年男子競技者のテスタストロン要件を失くし、個々のスポーツの経営組織の判断に任せると決断した。


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トランス生徒の女子競技参加禁止法がもたらすトランスアスリートへの影響が心配?元の正常な形に戻るだけでしょうが!

今朝見つけたこの記事を読んでて本当に腹が立った。The Effect Of Transgender Athlete Bans On Youth Sports(トランスジェンダー選手排除の若い選手への影響)

自称女子の男子選手たちによって女子競技が破壊されつつある今、テネシー、インディアナ、サウスダコタなどを含む多くの州で男子学生の女子競技参加を禁止する法律が通った。この記事ではこれらの法律が若いトランスアスリートにどのような影響を与えるかという内容。

トランス選手による女子競技参加を規制する動きは、アメリカ内部だけでなく国際的競技の場でも出始めている。先日もイギリスのトライアスロン競技で女子枠と男子及びその他枠とに分ける方針が発表されたが、国際水泳協会も思春期後にトランスした選手の女子競技参加を禁止するなど、トランス活動家と様々なスポーツ競技運営側との対決が起き始めている。

国際オリンピック協会は、各種目ごとにトランスジェンダー方針を考慮するように指示しているが、この記事によればトランス選手を許容するより排除する傾向に向かいつつあるという。

元来アスリートというのは勝負に勝つことを目指すものではないのか?なのにせっかく男として生まれたという優位性を生かさず、わざわざ女性ホルモンなどという体に害を与えるものを摂取して、自らの運動能力を下げるなどというのはおかしくないか?そこまでして女子競技に参加しなければならない理由は何なのだ?

私から言わせてもらうなら、男子に生まれアスリートを目指す人は、たとえ性違和があってもトランスすべきではない。トップアスリートで居られる時間はそれほど長くない。ブルース・ジェナ―がアスリートを引退して何十年も経ってトランスしたように、トランスは引退後まで待つべきだ。そしてジェナ―が今でもアマチュアゴルフの女子競技には参加しないように、トランス選手の女子競技参加は引退後も控えてもらいたい。

ホルモンセラピーによって男子の運動能力が多少落ちるというのは本当かもしれないが、調査によってはトップレベルのアスリートになると、訓練次第でその程度の減少は、いくらも挽回できるという。

例えばイギリスの自転車競技選手のエミリー・ブリジスはホルモンセラピーを受けながら男子競技に参加し続け、大学生男子記録を出すまでに至った。そうして大学卒業後にホルモンレベルが規定内に下がると、すぐに女子枠に登録して女子の部で競技するようになった。その第一回目は無論優勝。男子として参加していた、ほんの2~3か月後の出来事である。つまり、彼にとってホルモンセラピーはさしたる影響がなかったということになる。ホルモン治療済みのリア・トーマスが何十秒と言う差をつけて女子水泳競技で圧勝したのは記憶に新しい。

IOCがトランスジェンダー選手の女子競技出場を条件付きで許可したのは2013年のことで、大学レベルの競技でも10年以上前からトランス選手参加を許可していた。にもかかわらずこれまでトランスジェンダー選手の活躍がそれほど目立ったものではなかったことから、ほれみろ、トランスジェンダーが女子競技を制覇するとかあり得ないのだと言い張るTRAが居る。この記事でも、リア・トーマスはひとつの競技では優勝したが他の競技では女子に負けているとし、彼がすべて独占したわけではないと語っている。しかしその場に居た女子選手たちの話では、いくつかのレースでトーマスはわざと遅く泳いでいたという。

しかしこういう議論は不誠実だ。いままでそういう選手が出てこなかったから問題がないでは済まされない。今後出て来た時の対策を今のうちに取っておかなければ、女子競技は破壊されてしまう。エリートレベルの男子が一人でも女子競技に参加すれば、女子競技は混乱する。それが10人居たらどうなる?

TRAの卑怯な理屈は、トランスジェンダーなんて人口の1%にも満たない。そのなかでエリート級のアスリートなんて片手で数えるほども居ないだろう。だから彼らが女子競技を制覇するなんて心配は要らないというもの。

しかし考えてもみてほしい。オリンピックでは、1980年代に東圏の国々で国が組織的に男性ホルモンを女子に打たせてメダルをかっさらったという歴史がある。女子選手たちの健康に多大なる害を与えることなど全くおかまいなしの独裁国家が、今度は男子選手に女性ホルモンを打たせて本人の健康などお構いなしに組織的にオリンピックに出場させるなど容易に想像できることだ。本人が本当にトランスジェンダーかどうかなど問題ではない。

またテニスのマティーナ・ナブラチロワも言っていたように、数年間トランスを名乗って女子競技でさんざん賞金をかっさらって、引退後男に戻るなどというけしからん奴が出てくるのも時間の問題だ。すでにスケートボードなど、13歳の少女たちに交じって妻子ある27歳の性違和もない男性が賞金をかっさらった例があるのだ。

この記事では、性違和に悩む少年たちの多くが自殺願望があり、スポーツをすることで精神の健康を取り戻すことがよくあると書かれている。だから「彼女」たちをスポーツに参加させることは非常に大事なことなのだと。心の悩みを持つ青少年がスポーツを通じて健康を取り戻すのは大いに奨励されるべきだ。しかし彼らの問題は異性であるという妄想にある。その妄想からの脱出を図るなら、異性スポーツに参加させて、女生徒たちからの反感を買うのは逆効果だろう。

スポーツが好きなら、ちゃんと男子枠に参加すればいい。そうやって自分の身体にあった方の競技に参加することで、性違和の狂気から解き放たれるかもしれない。女子枠への参加はかえって彼らの妄想を助長するだけでとても治療に役立つとは思えない。

それに私が頭に来るのは、TRAですら認めているように、人口の1%にも満たないトランスジェンダーのそのごく一部のアスリートの精神健康のために、人口の50%を占める女性達のスポーツを破壊してもよいという理屈だ。自称女の男子を女子競技に参加させることで、女子たちが受ける精神的肉体的打撃にかんする考慮が全くされていないということだ。

性同一性障害は今に始まった精神病ではない。しかしこれまで何十年も男女で別れていたスポーツで、女子枠に参加できないのを苦に自殺した少年の話など聞いたことがない。そんなことが問題になったこともない。

スポーツ好きな若者はスポーツをどんどんやればいい。才能が及ばずトップレベルでの参加が出来ないとしても、それはトランスジェンダー選手だけでなく、多くのアスリートが直面する挑戦だ。誰もがトップになれるわけではない。いやほとんどの人がトップにはなれない。それでもみんな自分にあったレベルでスポーツを楽しんでいる。トランスジェンダー選手たちも、そうやって自分に合ったカテゴリーとレベルでスポーツを楽しめばいいのである。


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イギリス、英トライアスロン連盟が23年施行新指針。男性・トランス・出生時男性ノンバイナリを含むオープンカテゴリを設置、出生時女性のみが女性カテゴリに

イギリスのトライアスロン連盟は新しく「オープン」カテゴリーを設けてトランスジェンダー選手がそちらに参加し、女子競技は女子として生まれた選手のみが参加できるようになると新しいトランスジェンダーポリシーを発表

これによって、男子を含むすべての個人、トランスジェンダー及び男子として生まれたノンバイナリがこのカテゴリーに含まれ、生まれつき女子のカテゴリーからは分けられることになる。

この新方針の定義の部分を読んでいてちょっと感激した。それというのも、言葉使いが今まで聞いてきたような「生まれた時に割り当てられた性」などという非科学的なものではなく、トランスジェンダーを「自分の性別(ジェンダー)自認が出生時の性(セックス)と違う人」と定義しており、きちんとセックスとジェンダーを区別していることである。そして新しくオープンカテゴリーを設けるにあたり、新方針はその背景は科学的根拠に基づくものだとしている。強調はカカシ。

イギリストライアスロンは、水泳や自転車や走ることは誰もが楽しく権利を支持し真に許容的克すべての参加者に安全で公平である環境を作るよう規制する。

スポーツにおいて大人の男子は第二次性徴期のテスタストロンの影響を受け、大人の女子に比べ肉体的及び生物学的に顕著な有利性を持つことは科学が証明していることは議論の余地はない。

加えて、科学者の間では思春期で得た男子の肉体的・生物学的優勢は性転換した後でも保持するという意見が多数派である。 (Hilton & Lundberg, 2020
[https://link.springer.com/article/10.1007/s40279-020-01389-3] and Harper et al., 2021
[https://bjsm.bmj.com/content/55/15/865]).

トランスジェンダー女性がもつ優勢がスポーツの上でどの程度影響を及ぼすかという科学的調査は限られているとはいうものの、現在存在する科学は、テスタストロン制御のみではトランス女性がトランス以前に得た優勢な運動能力を十分に制御できないと結論付けている。

英トライスロンはトランスジェンダーコミュニティーが差別や偏見の恐れを持たずに競技に参加すべきであると考える。トランスジェンダーと自認する人々は尊厳と尊敬を持って扱われるべきであり、同連盟はホモフォビア、バイフォビアそしてトランスフォビアを断じて許さない方針である。

やっとスポーツ連盟のなかにも正気な人が出て来たようだ。ところでこれを読んでいて面白いことに気付いた。今後トライアスロン競技主催者は次のカテゴリーを設けなければならないとある。

  • 女子カテゴリー
  • オープンカテゴリー

女子カテゴリー参加資格:出生時の性が女子である人のみ女子カテゴリーに参加することが出来る。出生時の性が女子であるひとのみグレートブリテン、イギリス、スコットランド、ウエールスの国際競技において、女子枠に参加資格を持つ。女子プロ競技者のライセンスは出生時の性が女子の人のみ取得できる。

オープンカテゴリー参加資格:トランスジェンダー及びすべての選手がオープンカテゴリーに参加できる。参加者は皆男子プロ競技者のライセンスを取得できる。

これを読んでいて、ふと気づいたことがある。カテゴリーは女子とオープンの二つだけが義務付けられているが、男子カテゴリーがない!

そっかあ~、男子競技がオープンカテゴリーになるのか!

いや、実は私は前々からトイレにしろお風呂にしろ女子の方はそのままにして、男子の方をオールジェンダーにすればいいと思っていた。そうすれば新しく施設をこしらえる必要もなく、今のままのインフラを保って誰もが使える・参加できるシステムが作れるからである。

最初にこの記事の見出しを読んだ時、私はてっきり男女枠の他に新しくトランスジェンダーカテゴリーを作るものだと早合点していた。しかしなんのことはない、結果的に生まれつきの男子はトランス女性だろうとなんだろうと男子競技に参加しろということになったわけだ。

さてこの新方針を紹介していたこちらの記事なのだが、明らかにトランスジェンダー活動家の立場から書かれており、「トランス男性はどうするんだあ~」と言っているが、出生時が女子のトランスマンは男性ホルモン接種さえしていなければ女子競技参加は可能だ。もし男性ホルモンを摂取しているのであれば、女子競技ではドーピングになってしまうのでオープンカテゴリーに参加するのが理想だろう。まあ勝てないだろうけど。

この新方針は2023年1月1日からイギリスで行われるすべてのトライアスロンイベントで施行される。これは2018年に設立された女子カテゴリーに性別自認が女子であればテスタストロン数値が規定以内なら参加できるという方針と差し替えになる。

同連盟はこの新方針を作成するにあたり、3000人以上の競技参加者からアンケート調査を行ったという。同記事によれば「しかしそのうちのたった16人がトランスジェンダーだった」と不満そうだが、元々トランスジェンダー選手なぞ数が少ないから問題にならないと言っていたのはトランス活動家のほうだからね。

ではトランスジェンダー界隈の反響はというと、マーメイドという悪名高いトランスジェンダー団体に所属する自信もトライアスロン選手であるエイミー・ガッドはピンクニュース(LGBT系ニュースサイト)のインタビューで、

「トランス女性として2016年からトライアスロンに参加している身としては、女子カテゴリーから排除されることに非常に失望しています。「これは単に女性と女児を分けることになるだけで、誰のためにもなりません。私は今後私を女子として認めないスポーツに参加するかどうか決めなければなりません。」とガッドは語った。

男子としての優勢性が失われたので参加したくないのなら、参加しなくてよい。こんな奴がいるからこそ、オープンカテゴリーなんてものを設けることになったのだから。

国際水泳連盟のFINAに続き、トライアスロンも正気の方針を取り入れるようになったので、サイクリングや陸上競技など次々に同じような規則を設けてほしい。もういい加減に正気に戻る時がきたのだ。

トランス界隈はFINAやトライスロン連盟の方針を「非科学的だ」として非難してる。


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国際水泳連盟、トランスジェンダー選手の出場禁止を発表

先日発表されたちょっと良いニュース。下記はBBCオンラインニュースより。

国際水泳連盟(FINA)は19日、トランスジェンダーの選手について、男性の思春期をわずかでも経験した場合は、女子競技への出場を認めないことを決めた。

FINAはこの日、世界選手権大会が開催されているハンガリー・ブダペストで臨時総会を開き、新方針を決定した。

性自認が出生時の性別と異なる選手のため、大会において「オープン」というカテゴリーの設置を目指すことも決めた。

新たな方針は、FINAのメンバー152人の71%の賛成で可決された。FINAは、トランスジェンダーの選手の「完全参加に向けた第一歩に過ぎない」とした。

新方針に関する34ページの文書は、男性から女性になったトランスジェンダーの選手でも、「タナー段階2(身体的発育が始まる時期)以降の男性の思春期をまったく経験していないか、12歳前の、どちらかであれば」、女子のカテゴリーへの出場資格があるとしている。

この決定により、オリンピック出場を目指しているトランスジェンダーの米大学生選手リア・トーマスさんは、女子のカテゴリーに出場できなくなる。

FINAのフサイン・アル・ムサラム会長は、今回の決定について、「選手たちが競技に参加する権利を守る」と同時に「競技の公平性を守る」ことにも取り組むものだと説明。

「FINAは常にすべてのアスリートを歓迎する。オープンカテゴリーの創設によって、すべての人が高いレベルで競う機会を得る。前例のないことで、FINAが先導しなくてはならない。その過程で自分もアイデアを出して発展させていけるのだと、すべてのアスリートに実感してほしい」と述べた。

これに関して長年男子選手の女子競技参加に強く反対してきたイギリスの元オリンピック水泳選手のシャロン・デイビスさんは下記のように語った。

「FINAを本当に誇りに思う」

「水泳はさまざまな人を受け入れるスポーツだ。誰でも一緒に泳いでもらいたい。しかしスポーツの基本は、公平性だ。男女両方にとって公平なくてはならない」

「スポーツには本質的に排他的な面がある。15歳の少年を12歳未満の大会で競わせたり、ヘビー級のボクサーをバンタム級に出場させたりしない。パラリンピックにさまざまなクラスがあるのは、すべての人に公平な機会を与えるためだ」

「スポーツにおけるクラス分けの意義は、まさにそこにある。今までは女性だけが一方的に損をしそうになっていた。女性は公平なスポーツに参加する権利を失っていた」

デイビスさんはテニスのマティーナ・ナブラチロワなどと並んで、トランスジェンダー女性と言われる男子選手の女子競技参加を反対し、トランスジェンダー活動家(TRA)から酷い嫌がらせを受けた。TRAはデイビスさんの雇用主やスポンサーにまで嫌がらせをして、彼女を首にさせようとしたり、彼女や彼女の家族にも脅迫状を送るなど本当に酷い目にあったという。TRAがローリング女史や他のフェミニストたちにしてきた行為をみていれば、この攻撃は容易に想像できる。

自らもトランスジェンダーのケイトリン・ジェナ―氏も常々男子選手の女子競技参加には反対しているが、今回の決断は「公平だ」と述べていた。

しかし保守派ポッド・キャストのマット・ウォルシは、

水を差すようで悪いが、これはみんなが言ってる勝利なんてもんじゃない。新しい規則は性転換を12才以降に始めた男子は女子と競争できないというもの。これは若い子の「性転換」をさらに助長するだけだ。

とツイートしていた。幼児の性転換に関する恐ろしい実態を知っているマットが、このように思うのは当然だろう。私も12歳以上の性転換者などとややこしいことを言わず、単純に男子の女子競技参加はどんな場合でも禁止するとしてほしかった。

しかし第二次性徴期阻止ホルモンを摂取する男子は著しく健康を損なうため、普通の男子として成長できないだけでなく、ましてやエリートアスリートになれるとは到底思えない。だからこの規則は事実上男子の女子競技参加を不可能としたと言える。

またオープンカテゴリーの創設についても、世の中には男子でも女子でもないトランスジェンダーなる性別が存在すると認めるようなものなので、賛成は出来ないという声もある。私は男子競技をすべてオープンにして、女子でもトランスジェンダーでも参加できるようにしておけばいいと思っている。そうやってもどうせ勝てるのは男子だけなので、競技自体に影響は及ぼさないし、わざわざ新カテゴリーを作る手間も省ける。

水泳はともかく正気に戻りつつあるが、サッカーなど他の競技では男子の女子競技参加を許可しているので、今後もまだまだ戦いは続く。


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何がプライドだ、次々に女子スポーツを脅かす自称女の男たち

6月はプライド月間だそうなのだが、いったい何を誇りに思う月なのか、次から次へと女装男が女性空間を脅かすニュースばかりが飛び込んでくる。それで今日は6月がまだ半分しか過ぎていないのに私が目にしたトランスジェンダー関係のニュースをいくつか挙げる。

サンダーサイクリング

まずは一週間ほど前にイギリスのロンドンで行われたサンダークリットサイクリング競技で女子の部は自称女の男たちエミリー・ブリジスとリリー・チャートがそれぞれ一位二位を獲得。表彰台でキスを交わすという出来事があった。三位は女性。

この競技大会はこれまでの男子枠と女子枠をサンダー(雷)とライトニング(稲妻)の二つに分け、

その規則として、稲妻枠は「シス女性、ノンバイナリ」トランスジェンダーは自分の身体的能力に合った方の枠で出場できることになっている。しかしシス男性とシス女性はそれぞれサンダーとライトニング枠以外を選ぶことはできないと明記されている。

以前にも書いたように、エミリー・ブリジスは大学時代に男子競技で全国記録を出したこともあるエリートサイクリストである。男子枠でも十分に入賞する能力があるのに、わざわざ女子枠に出場したことを明記しておく。

結局のところ、この大会は男子枠と誰でも枠になっただけで、インクルーシブだなんだときれいごとを言いながら女子競技を破壊しただけだ。

アメリカ大学漕艇競技

上記はオリンピック水泳メダリストのシャロン・デイビスさんのツイッター。この写真はアメリカの大學漕艇(そうてい)競技のもの。デイビスさんはこれがどこのチームでトランス選手がなんという名前かは書いていないが、「この中の誰が女子でないか解る?これがはっきりさせられなければ女子がチームに参加できなくなる!奨学金もパーになる。」と怒っている。

この選手の名前を探そうと思ってCollege rowing transgenderで検索してみたところ、なんとアメリカの大學ではすでに過去10年で32人のトランスジェンダーが競技に参加しているという記事を見つけてしまった。なかには男子枠で自称男の女子が参加したこともあるが、ほとんどが男子による女子競技参加だ。ま、当然だろうな。アメリカのサイクリング競技では男子枠には女子が参加してもいいところもあるので、トランス「男性」は自由に男子枠に入れる場合が多い。しかしトランス男子は男子には勝てないので特に問題にはならないだけだ。

豪州ロングボードサーフィン

これは5月の話だが、オーストラリアで行われたロングボードサーフィン競技大会では、自称女の男サーシャ・ジェーン・ローソンが女子の部で優勝した。彼の場合特にひどいのは、なんと彼の記録は同じ大会の男子の記録よりも良かったということだ。つまり、ローソンは男子の部で参加していたとしても十分優勝することが出来たのである。それなのにわざわざ女子の部に参加して女子からメダルを奪ったのだ。彼は三年前に男子の部で優勝している。

サーシャ・ジェイン・ローソン

エリート男子選手たちの女子競技参加

マット・ウォルシの映画のなかで、明らかなFtMの髭面女性が「トランスジェンダー選手なんて数がすくないですし、女子スポーツへの影響なんてそんなにありませんよ」とうそぶいていたが、上記の例でも分かるように、最近は男子としてもエリートクラスの男子選手たちが女子を自称して女子競技を侵略してくる例が増えている。

話題になったUSAAのリア・トーマスは男志の部では400位とかの下位であったが、エミリー・ブリジスやローソンなどは男子の部で悠々勝てる優秀な選手たちである。以前にアメリカの女子オリンピックサッカーチームが高校男子のチームに惨敗したことがあったが、エリート女子選手並の男子は全国に履いて捨てるほどいるのである。スポーツにもよるが、上位200位くらいの男子が10人女子競技に参加すれば、女子は永遠にメダルを獲得することが出来なくなるのだ。どんなに頑張って汗水たらしても勝つことは不可能になるのだ。それでなくとも男子競技よりおざなりにされてきた女子競技。

こうした理不尽な競争を阻止しようと、アメリカ各地の州男子学生による女子競技参加を禁じる法律が次々に通っている。しかし男子競技を許容している州はまだいくらもあるし、全国大会になったら男子のいるチームと居ないチームの折り合いをどうつけるのか難しいことになる。

アマチュアや趣味のスポーツも脅かされている

最近トランスジェンダー選手が取り上げられるようになったのは、彼らが大学や高校での主流な大会で目立つようになってきたからだが、実は自称女の男たちによる女子競技侵略は、もっと地味な形で確実に行われている。それについては4月にも書いた通りだ

先日もイギリスでマイナーなアマチュアのサイクリング競技で16歳の女の子に混じって中年男子が何人も参加して入賞を果たす写真がツイッターに挙げられていた。

女子選手たちは男子が勝利を収める度に文句を言っているだけではだめだ。大会の主催者相手や州相手に訴訟を起こすなり、女史出場者全員が結託して参加を拒否するなり、大がかりに抵抗運動が必要である。一人二人が文句を言っているだけでは、彼女たちのキャリアが台無しにされるだけで何も変わらない。

選手たちも、そしてその親たちも、コーチも、一緒になってこの理不尽な制度を廃止させなければならない。今やらないと、女子スポーツは永遠に破壊される。


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風向きが変わった?トランスジェンダーリズムの狂気から正気を取り戻しつつあるイギリス、その2

数か月前に私は拙ブログでイギリスがトランスジェンダーリズムの狂気から正気をとりもどしつつあるのではないかというエントリーを書いた。今回はその続編。

先日イギリスのボリス・ジョンソン首相がトランス女性は女子競技に出るべきではないいう発言をした。それにこたえるかのようにイギリスのサイクリング協会、ブリティッシュサイクリングがトランス「女性」やノンバイナリを名乗る男子の女子競技参加方針を一時停止する旨を明らかにした。先月男子競技で優勝したエミリー・ブリジスによる女子競技参加資格を巡って、国際サイクリング協会のUnion Cycliste International [UCI]と方針が違っていることが問題視されたためだ。ブリジスが女子競技に参加できるかどうかの決断はまだ下っていないが、BCもUCIも今後トランスジェンダー選手をむやみやたらに迎え入れてはいけないと気が付いたようだ。

今月アメリカの大學水泳競技大会の200メートルで女子競技で優勝したリア・トーマスの件で、世の中の人々は男子が女子競技に参加することの理不尽さを目の当たりにした。トーマスは身長190センチ近く、体型も仕草も声も完全に男だ。彼の場合女性に見せようと言う努力すらしていない。「トランス女性は女性です」を認めることは、こういう男を女性として受け入れるということなのだ。そのことに多くの人がやっと気づいたのではないだろうか?

実は私はトーマスはもしかしたら世の中の人にトランスジェンダーリズムがどれほど狂気じみた概念であるかを知らしめるためにわざとやっているのではないかとさえ考えたことがある。多分彼は単に注目を浴びたいだけの偽女なのだろうが、トーマスやブリジスのおかげで人々が正気に目覚めるというのであれば、それに越したことはない。

ジョンソン首相の発言で、反トランスのフェミニストの間から、J.K.ローリング女史が同じことを言ったら散々叩かれているのに、ジョンソン首相が言ったら「よくぞ言ってくれた」となるのは何故なんだ。やっぱり男が言うと皆いうことをきくのか、と批判の声が聞こえた。

デイリーワイヤーのマット・ウォルシが人気テレビ番組に出演して「女性とはなんぞや?」という質問をして話題になった時も(ウォルシ制作の同名のドキュメンタリー映画は5月に公開予定)、イギリスのフェミニストが私は何年も同じことを言ってきて誰も注目してくれなかったのに、男のウォルシが言ったら一気に注目されるのは何故なんだ、女性差別だ!と息巻いているを聴いた。

しかしフェミニスト諸君、この問題が女性だけの問題だとされている間は何も変わらないのだということに気付くべきだ。フェミニズムが欧米で広く受け入れられない理由はフェミニズムが女性だけの問題だとして男性を敵に回して来たことにある。もしトランスジェンダーリズムによる女性差別から女性の人権を守りたいなら男性を味方につけなければ勝ち目はないのだ。女子トイレに女装男がはいってくるとか、さほど人気のない女子スポーツで女装男子が活躍するとか言ったことだけだったら、多くの男性は、フェミニストとトランスジェンダーの間で解決してくれと思って興味をもたないかもしれない。だから、この問題はトイレやスポーツだけの問題ではない、世の中全体の問題なのだと世の男性達に理解してもらう必要があるのだ。

男子を女子と認めろということは、四角を円と呼べと言うのに等しい。つまり男子は女子ではないという基本的な真実を否定できるのであれば、世の中どんな嘘もまかり通ってしまうことになる。三つしかない電灯を四つあると白状させられるウィンストンのように、トランスジェンダーリズムの最大の問題は、すべて偽りを基盤にしているということなのだ。

一方アメリカでは、現在共和党が多数議席を握る12の州で男子学生の女子競技参加を禁じており、ルイジアナを含む複数の州で同じような法律が提案されている。共和党を含む数人の知事が署名を拒否しているが、議会の三分の二を占める票が集まれば知事の拒否権を覆すことが可能なので、これらの州でもいずれは法案は通るものと思われる。

またテキサスを含む12以上の州で先日フロリダで通った「反子供手懐け法」が提案されている。これはLGBT活動家の間で「ゲイと言ってはいけない法」といって忌み嫌われている法律である。前回も紹介したが、これは幼稚園を含む幼い子供達に性行為や性自認に関する教育をして子供を洗脳するのを禁じる法律である。

遅ればせながら、イギリスもアメリカも正気を取り戻しつつあるようだ。まだまだ足並みは遅いが、、


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着々と進む、女装男による女子スポーツ乗っ取り作戦、イギリスの状況から考える

アメリカでは、大學水泳競技女子200メートルで優勝した女装男リア・トーマスが話題になっているが、実はイギリスでは続々とトランスジェンダーを名乗る女装男たちが女子スポーツを侵略しつつある。先日もこんな記事を目にした。

身長180センチ、元男子サッカー選手、イギリスの女子サッカーチームに入部が認められる。ブレア・ハミルトン(32歳)はタビストック・トランスジェンダー・アスレチック調査団の調査主任で、現在ブライトン大学で博士号取得中。彼は兵ステインングユナイテッドフットボールクラブ(略してUs)の女子チームに参加することになった。タビストックはイギリス政府公認のトランスジェンダークリニックである。

ハミルトンの専門はテスタストロン値と運動能力の関連性に関する調査だ。非常に利害相反だと思うけどね。しかし彼自身が女子チームで目覚ましい活躍をすれば、それはホルモン値を下げても男子の運動能力には効果がないことを証明することになるのでは?

さて、これはほんの一例だが、イギリスではすでにアマチュアの女子競技における女装男の進出で若い女性達がスポーツを諦めているという状況が起きているという。

こちら奥田幸雄さんが紹介してくれてるのでその一部をお借りする。アマチュア女性たちが男性体の相手と対抗させらてスポーツをやめているという記事

女性のスポーツを守ろうという団体、フェアプレイフォーウイメン(FPFW)によると、イギリス各地で女性や少女たちが「トランスジェンダー女性」と対抗させられてスポーツを諦めてしまっているという。すでにエリートスポーツへの女装男の参加は問題になっているが、実はリクリエーションのためのアマチュアの競技でも女装男の侵攻はかなり進んでいる。しかも多くの女性たちは沈黙を守るよう圧力をかけられている。それで男子と競うのが嫌でスポーツを完全に諦めてしまう女性や少女たちが続出しているというのだ。

特に10代の少女たちは所属するクラブにTG女性がいると知ると、更衣室やトイレなどで遭遇することを恐れてスポーツそのものを諦めることが少なくない。

FPFWの調査団は色々な女性達からの証言を集めているが、ロンドンのアマチュアフィールドホッケーリーグのある女子選手は、TG選手をみてその場から立ち去ったと語る。

「その人は身長が190センチはあり、のどぼとけもありました。私がボールに向かう度にTG女性の方がずっと速く、数分後には競技から去りました。私は涙を流しました。女性の相手と対戦するために来たのに、ピッチに男性がいたんです。公平感がないなと思ったんです。 トランスフォビアの烙印を押されたらと思うと、文句も言えません。」

南イングランドのある親とクリケットのコーチは、トランス女性を含むチームと対戦するよう頼まれた12歳の少女たちの安全性を心配しているとFPFWに語っている。 「この少女たち(14歳と16歳)の父親として、道徳的にも身体的にも受け入れがたい、不快で危険なことだと思います」と書いている。

サイクリストのBo Novakは、南西イングランドで参加した女性だけのロードサイクリングセッションで、トランス女性がリーダーを務めていることを知って参加しなくなったと語った。「そのセッションは、女性が引率する少人数制の女性向けレジャーライドと宣伝されていたんです」とBo Novakさんは言う。 「でも、男性の体格の人が、参加するだけでなく、グループを率いていたんです。彼は他の人よりずっと強くて、スピードも出るんです。」

また、高齢で運動能力の低い選手が参加する、走ることを禁止された女子「歩くサッカー」クラブのメンバーも、トランス女性の加入に狼狽したことを明かしている。 ランカシャーのクラブの内部告発者は、「ショックを受けたが、何も言ってはいけないと思った者もいた」と語った。

「その後、クラブを運営するチャリティ団体は、 トランスジェンダーのプレーヤーを受け入れるか、退会するか をグループに告げたのです。」

以前ミスター苺と二人で団体ハイキングに参加したことがある。このハイキングは中高年夫婦向きのもので参加者も50代以上の人ばかり。夫婦対象なので半分が女性だった。ところがこのハイキングを引率していたのが20代の若い男性で、そのペースのあまりの速さに我々女性陣はとても追いつくことができなかった。無論男性達も若くはないのでそれなりに苦労はしていたが、女性達ほどではなかった。せっかく楽しいはずのハイキングがマラソンになってしまい、ちっとも楽しくなかった。もし最初からあんな風になると知っていたら、我々も参加しなかっただろう。

多額の賞金や栄誉のあるエリートスポーツならばともかく、趣味のスポーツをやるのに、たとえ不公平だと思っても参加者は運営側に強いことが言えないというのは理解できる。トランスジェンダー活動家の狙いはそこにあるのだ。

最初から目立つエリートスポーツに侵略しては人々からの反感をすぐに買ってしまう。だが地方のアマチュアスポーツや小さな運動クラブなどでちまちまとTG女性を侵入させていくことで、女子スポーツは徐々に女装男たちに乗っ取られていくようになる。そして時期が熟した頃にエリートスポーツへと侵攻を進めていくのだ。


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元オリンピック男子十種競技金メダリストでトランスジェンダーのケイトリン・ジェナ―のフォックスニュース参加を批判するトランス活動家たちの偽善

なんだか知らないが、LGBT界隈では何かとLGBT特別の日や月がある。なんで彼らばっかり一年中お祝いをしてるのかは知らないが、昨日はトランスジェンダーが目立つ日とかだったらしい。にも拘わらず、トランスジェンダーとして世界的に多分一番有名なはずの元オリンピック金メダリストのケイトリン・ジェナ―がフォックスニュースの準レギュラーになることで、トランス活動家たちはジェナ―を一斉に叩き始めている。

私はトランスジェンダリズムという概念自体を否定している立場なので、ジェナ―が保守的な考えを持っていても、ジェナ―を女性と認めることはできない。彼はあくまでも自称女性の男性である。

とはいうものの、ジェナ―は自分がエリートアスリートであった経験から、男性体のMtFは女子競技に参加すべきではない、とまともなことを言ってる事実は評価されるべきだろう。

そのジェナ―が、自分がフォックスニュースのレギュラーになることについて、TRA界隈から批判が出るのは偽善だと自身のツイッターで発言した。以下は私の適当な意訳。

一方で私は多分世界中で一番目立つトランスだと思う。左翼のお目覚め連中(WOKE)には呆れてものが言えない。皮肉というより偽善と言った方がいいのかもしれないけど、本当に呆れるわ。

LGBT活動家のシャーロッテ・クライマー(Charlotte Clymer)はニュースウィークのインタビューでジェナ―のことを悪質でナルシシストだと罵りながら、ジェナ―は自分のキャリアのためにトランスやノンバイナリーの人々を見捨てていると語る。

彼女(ジェナ―)はドナルド・トランプが反トランスなのを知っていてずっとトランプ支持者と一緒に活動してるし、トランスの子どもたちのスポーツ参加にも反対しています。

トランスの人々の間でも色々な意見はありますが、大多数のトランスやノンバイナリー界隈はケイトリン・ジェナ―を支持していません。彼女は私たちを代表しません。

彼女は私たちの考えを反映していないし、私たちにとって、とても危険な存在になっています。

左翼活動家というのは、同じ属性に属する人はすべて同じ考えを持っていなければいけないという非常に偏狭な心の持ち主が多い。トランスジェンダーだったら誰もが民主党支持で誰もがトランスジェンダー活動に全く同じ形で参加すべきだというのである。ジェナ―がトランスを代表しないように、クライマーもトランスを代表しない。だいたい自分の性自認が自分の考えを決めるという考えこそおかしいではないか?

まあ左翼は女性なら皆反トランプであるべきとか思い込んでるので、決して驚きはしないが。

TRAがフォックスを敵視するのは、タッカー・カールソンはじめフォックスの人気キャスターたちはこぞってTRAに批判的であり、全国大学水泳大会の200メートル女子の部で優勝したリア・トーマスについても散々批判していたことなどがある。

ジェナ―自身もトーマスの女子競技参加には非常に批判的で、何度もその意見をフォックスニュースにゲスト出演して語っていた。

クライマーはジェナ―のような有名人がトランスジェンダーの代表のような顔でテレビに出るのは危険だとし、今後は色々なメディアでトランスジェンダーが活躍する必要があると語っている。単にトランスにも色々な人がいるという意見はどうしても受け入れられないのだろう。

しかしクライマーが認めるように、ジェナ―がトランスジェンダーという立場から、男子の女子競技参加に強く反対しているということは、男子の女子競技参加反対派の我々としては助かることではある。

これは公平の問題です。私は生得的少年が学校の女子スポーツで競争するのには反対です。公平ではありません。私たちは学校における女子スポーツを守らなければなりません。

クライマーは, どのマイノリティーにも内部にその属性の利益に反する運動をする人がいると言う。しかしクライマーのような活動家がやっていることが、実際にトランス界隈の当事者の利益になっているとは到底思えない。

実は先日、私はJKRの件でイギリス人のツイッタラーさんたちと色々やり取りをしたが、その際彼女たちのこの問題に関する無知さと無理解には非常に驚いた。イギリスは日本と違ってTRAの横暴が横行していることでもあり、イギリス人は日本人よりこの問題について、もっと色々知っているものと思っていたからである。しかし実際には彼女達も結構TRAについて無知だった。JKRを批判している人たちですら、トランスジェンダーはニューハーフのような綺麗でか弱そうに見える人たちだと思い込んでおり、彼らは女性に対して全く脅威ではないと思っているようだった。イギリス国内ですでにトランスを名乗る自称女の性犯罪者が女性に危害を加える事件が頻発しているというのに、その事実を彼女たちは全くしらないのである。

つまり一般人はトランスジェンダーになど興味がない。自分達とは全く関係のない人たちだと思っているだろう。ところが一般人が最初にみるトランスジェンダーが、トーマスのように女子用水着を着ている以外は完全な筋骨たくましい女装男で、それが女子だと言い張って女子スポーツに参加する姿だとしたら、これはトランスジェンダーにとってよいイメージになるだろうか?

この間ツイッターで話したイギリス人女性達は、私が髭面胸毛すね毛男がミニスカートを履いて女子トイレに入ってきても平気なのかと聞いた時、そんな人は女子トイレにはいってきたりしないと断言していた。もし彼女たちが実際にそういう男にトイレで遭遇したら、いったいどんな気持ちがするだろうか?そしてそれに苦情を言ったら、自分達が差別者として反対に警察に通報されると知ったら、トランスジェンダーについてよい印象を持つだろうか?

ところで先日お話した長距離サイクリングのトランスジェンダー選手、エミリー・ブリジスについて、私は新しい発見をした。ブリジスはつい最近まで男子競技に参加していたという話はしたが、一番最近は先月で、その際ブリジスは全国大学生大会で優勝していたのである。ここで読者の諸氏に立ち止まって考えていただきたいことがある。

ブリジスは一年間女性ホルモンを接種し男性ホルモンのテスタストロン値を下げる「治療」を行っていた。そして今月に入って女子競技参加に必要な低いホルモン値に達成できたため、今回の全国オムニウムチャンピオンシップの女子の部への参加が一旦は許可されたのである。

ということはブリジスはホルモン治療を11か月も受けていたにもかかわらず、男子競技で優勝できるほどの運動神経を保持出来ていたということになり、ホルモン値を下げることは彼のパフォーマンスにはなんの影響も及ぼさなかったか、悪影響があったとしても、その悪影響を克服することが可能だったということになる。

以前に私はホルモン治療で失う運動能力はエリートレベルの選手であれば訓練次第で克復することが出来るという話をしたことがあるが、ブリジスはまさにそれを証明しているのである。

参考:男性ホルモン値を抑えても男性体は圧倒的に有利という調査結果 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

それにしてもブリジスは、女性ホルモンを接種しながら男子競技で優勝できる能力があるなら、何故そのまま男子として競い、正々堂々とオリンピックメダル獲得を目指さないのか、本当に不思議である。


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