見かけ倒れ、意味ないオバマのグアンタナモ閉鎖発令

ブッシュ政権時代からリベラル派の間でグアンタナモテロリスト収容所を閉鎖すべきという主張は声高にされていたし、オバマ大統領も候補者時代に閉鎖すると公約していたことでもあるので、今回のオバマの大統領発令は予測されていたことではある。

テロ容疑者収容施設閉鎖 グアンタナモ オバマ大統領、発令へ

【ワシントン=岩田仲弘】オバマ大統領は二十二日、キューバ・グアンタナモ米軍基地のテロ容疑者収容施設を一年以内に閉鎖する大統領令を発令する。米主要メディアが一斉に報じた。合わせて「水責め」などの過酷な尋問方法や、公正な司法手続きを欠くテロ容疑者の長期拘置も禁止する。
 
オバマ大統領には、ブッシュ前政権下で人権侵害の象徴とされてきた施設の閉鎖を速やかに宣言することで、国民に変革をアピールする狙いがある。
だが、現在約二百五十人いる収容者の身柄の移送先のメドが立たず即時閉鎖は不可能(強調はカカシ)であるため、閉鎖時期は「一年以内」と幅を持たせることにした。

しかし、この発令は単なる演技であり施行能力がないと指摘する人たちもいる。上記の記事のなかでも指摘されているように現在収容されているテロリストの身柄をどうするかという方針が全く立てられていない。閉鎖するのはいいが、その後どうするのかがはっきりしなければ、危険なテロリストを解放して再びアメリカの安全を脅かすようになってしまっては身も蓋もない。
これについて当然ながら、発令を発表したホワイトハウスのロバート・ギブス報道官に対して下記のような質問があがった。(パワーライン紹介)

質問: ガンタナモは明らかにアメリカを安全にしたわけですが、この大統領発令は、、収容者がどこへ行くかという計画が立っていないようですが、、、

ギブス: 大統領発令をすることのひとつとして、課程を始めるという意味があるわけでして、、現政権は実際なにが起き、誰が収容されているのかといったことを吟味してですね、、、え〜
ですからその私はこのプロセスは一年かかると注意して申し上げてるわけで、その後に断定しようと、、(中略)収容者の状況に誰が携わっているのか、どのグループに所属しているのか、調査してですね、最終的には我が国を守るために、我が国の価値観を守り正裁を下すためにどうすることが最適であるかを分析するわけです。
質問: これらはテロ容疑者です。それをアメリカ市民は「ワシントンは調査するつもりだ」と聞いてるわけです。それをあと数ヶ月かけて断定した結果、その収容者たちをどうするんですか?
ギブス:いえ、それはその、ここ2〜3日のうちにですね、、
質問: いえ、でも大統領は選挙運動中に何ヶ月もグアンタナモ湾について話して来たじゃないですか。結論から言えばずっと話してきたことですよ、長い時間調べてきたことですよ。そして収容者をどこへ移動させるかという計画もないのに大統領発令に署名しようというのです。いったいどのような保証が与えられるというのか、、
ギブス: いや、いや、計画を設立しようという大統領発令に署名したのです。
質問: でもアメリカ市民に収容者が単に街頭に舞い戻ってしまわないと、本国へ帰って再びテロ攻撃に携わらないと、どうやって保証するんですか?
ギブス: 私は保証しますよ、、すべての、、、あなたが今言ったすべてについて、この込み入った詳細に渡る問題に関して、調査すると、、、吟味すると、、、

吟味するとか調査するとか、曖昧なことばかりで、実際に凶悪なテロリストをどうするのかという質問に全く答えていない。グアンタナモはブッシュ時代の名残でどうしても閉鎖したいという気持ちは解るが、閉鎖してもその後の計画が全くないのでは何の意味もない。アメリカ市民は凶悪テロリストを本国へ送り返して、再びテロ行為に携わるようになったりする可能性は許さないだろう。これがアラブ諸国や旧ソ連みたいな国なら、こんな連中一列に並べて銃殺の刑にしてしまえば一番手っ取り早いのだが、『文明国』のしかもリベラル新大統領のアメリカではそれも無理。
グアンタナモ閉鎖発令なんて、単なるオバマ新大統領のパフォーマンスに過ぎない。発令だけしておいて閉鎖は半永久的に先延ばし、、なんてことは多いにあり得ると考えるのはカカシだけではないだろう。


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偽善と欺瞞に満ちたハリウッドスター達の宣誓

民主党のバラク・オバマの大統領就任を祝して、ハリウッドの能無し芸なしスターたちが、ユートゥーブに宣誓ビデオを発表した。ビデオはビッグハリウッド(Big Hollywood)からリンクがつながる。
ビッグハリウッドの感想とともに、ビデオの内容とカカシの感想も一緒に述べることにしよう。その前に一言忠告。ビデオを全部観て、ひどい吐き気に襲われても当ブログは一切関知しないのであしあからず。
出演者はデミー・ムーアと彼女の若ツバメのアシュトン・クーチャーをはじめとしてアーロン・エックハート、マリッサ・トメイ、 P. ディディといった面々。しかし内容はさすがに能無し連中だけあって馬鹿馬鹿しくって聞いてらんない。
最初の方は「宣誓しま〜す!」と言った後で、もっと微笑むようにするとか、良いお母さんやお父さんになりますとか、難病に悩む子供達を助けるためにボランティア活動をしますとか、アフリカの飢えと戦いますとか、ありきたりのことで、そんなことわざわざ公共の場でビデオまで作って発表しなくても勝手に自分たちでやればいいじゃないかと思うようなものばかりなのだが、後の方になるとハリウッドの偽善まるだしの宣誓が続く。
たとえば、声のない人たちの声となる、常に自国を誇りと威厳と誠実さで代表する、21世紀にまだ存在する奴隷制度と戦う、などといった誓いがそれだ。当然のことながら何故彼らはこれらのことをブッシュ大統領の時代には誓えなかったのかという疑問が生まれる。
ブッシュ前大統領が声のないアフガニスタン市民をタリバンの独裁から救おうとしたときにハリウッドはブッシュ政権に協力したか? 強姦された女性が投石の刑に処せられるようなイランや、自国民を化学兵器で惨殺するようなイラクや弾圧と独裁で自国民を何百万と飢えさせている北朝鮮を悪の枢軸として名指しで批判したブッシュ大統領をハリウッドはほめ讃えるどころか散々あざ笑ったではないか。何が声の無い人のための声になるだ、偽善にもほどがある。
自国民を奴隷化し、今でも人身売買が日常茶飯事に行われているイスラム圏諸国や伝染病や飢えに苦しむアフリカ諸国の難民救済を静かに行って来たブッシュ大統領にハリウッドの連中は協力するどころか、ことあるごとに悪口を言いつづけ、外国の映画祭などでさんざん批判してきたではないか。こいつらはブッシュ時代のアメリカを少しでも誇りと威厳と誠実さを持って代表したことがあったのか?
それがバラク・オバマの代になったら、突然愛国心に目覚めて、世界中の子供達や難病や飢えや独裁と戦うなどという。本当にそんな気があるなら、誰が大統領でもいくらでもボランティア活動は出来たはずだ。なにもオバマが大統領になるのを待つまでもなかろう。
ビッグハリウッドはこんなくだらない宣誓をする暇があったら、もっと誓うことがあるだろうが、と指摘する。

  • フィダル・キャストロやシーザー・チェバスと言ったアメリカの敵の指輪に口づけしないこと。
  • 独裁者を讃えるような映画を作らないこと、
  • 我が国は戦時中であるという事実とオバマ大統領のもとでも戦争は続けられるという事実を真剣に受け止めること。
  • 我が国の充分に感謝されていない軍隊が強靭で邪悪な敵と戦っていることを認識し、
  • これまでハリウッドが作って来たような敵に奮起を起こさせるようなくずみたいな映画を作らないこと。

などがそれである。
それにどうせ宣誓ビデオなど作るなら心にもない見え透いたきれいごとを羅列するより、正直にオバマ王に忠誠を誓うくらいのことを言え。ビデオの中でただひとり入れ墨だらけのなんたら言うロックンロール歌手だけは、「オバマに仕えることを誓う」と語っている。どうせならこのくらい正直になってくれればかわいげもあるというものだ。もっとも偽善に欺瞞に満ちたハリウッドに正直や誠実さを訴えるなど時間の無駄ではあるが、、


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今や温暖化を祈る時、小氷河期は真近いかも

地球は温暖化しているどころか冷却化が進み、小氷河期に向かっていると唱える科学者たちがいる。マイク・ロス紹介フリントジャーナルのこの記事の著者ジョン・トムリンソン(John Tomlinson)は地球温暖化は防ぐどころかその到来を祈るべきであると書いている。
去年の12月にポーランドで行われた国連地球温暖化対策会議において、650人にわたるその道の専門の気象科学者が人工的な地球温暖化はメディアが作り上げた神話であり科学的な根拠は全くないと発表したという話はこの間もした通り。気象科学者で国際地質学議会会長のデイビッド・ギー博士は「いったい何年地球が冷え続ければ地球が温暖化していないことが理解されるのであろうか」と問いかける。
トムリンソンは温暖化しているはずの地球の温度は1998年に最高値を記録して依頼ずっと下がる傾向にあり、2007年に急激に降下し2008年はさらに悪化して1980年のレベルまで下がったと指摘。読者の皆さんもご存知のように今年の冬はさらにそれより寒くなった。
温暖化が進むと真っ先に溶けて海水面を上げて地球に大惨事を起こすはずの北南極の氷ときたら、イリノイ大学の北極気候調査センターの調査で、衛星写真により北極の氷は増加し1979年レベルまで戻りつつあることを確認したという。さらに南極の氷層は1980年から5%増しになっている。つまり温暖化で減りつつあるはずの氷はずっと増え続けているということになる。
トムリンソンは二酸化炭素排出量が増えれば温度は上がるはずなのに、ここ10年来二酸化炭素排出量は増えているのに地球の温度は低下の傾向にあることをリベラル温暖化説者たちはどう説明するのだろうかと問いかける。
二酸化炭素排出量と温暖化は全く関係がないととなえる中部大学の資源工学博士武田邦彦教授のような人も最近は注目を浴びて来ている。
このような事実があるにも関わらず、世界中のリベラル政治家たちが温暖化を防止するという名目で産業を破壊するような理不尽な法律を押し通し、アメリカ国内でも45兆ドルを使って温暖化防止対策に当てよなどという提案がされているのだから恐ろしい。国際諸国でこの出鱈目化学の実態を早急に暴露し、文明社会の産業を破壊するような法律を通させないよう勤める必要がある。


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ベルギーはガザなのか?

イスラエルのガザ攻撃に抗議して、ヨーロッパ各地で抗議デモが起きていることは読者の皆様もご存知のことと思うが、ことイスラム教徒が関わると、こうしたデモは単なる抗議を通り越してユダヤ人憎しの暴動へとつながり、ヨーロッパ居住のイスラエルとは無関係なユダヤ教徒があらぬ暴力の対象となる。ヨーロッパ各地でイスラム暴徒による暴力沙汰を見る度に、ヨーロッパはイスラム教移民の受け入れを深刻に間違えたと思わざる負えない。今となってはヨーロッパ諸国はイスラム教徒の移住を全面的に禁止する必要があるかもしれないとさえ思う。
イスラム教の移民が多いベルギーでは、ずいぶん前からイスラム教暴徒の暴走が問題になっていたが、今度の戦争をきっかけにベルギーのイスラム教暴徒たちはその凶暴性をさらに激化させている。
下記はダイアナ・ウエストのサイトに載ったベルギーはアントワープ市の元警察官のエッセイから。

2008年12月31日、AEL、訳してアラブ・ヨーロッパ連合(もちろんハマスとヒズボラの支持者たち)という過激派主催の抗議デモがアントワープ市で行われた。この市はヨーロッパでもユダヤ教徒の人口が最も多い市である。デモの間何百という覆面のイスラム教徒たちがユダヤ教徒が多く住む地域付近のBorgerhoutに集まった。抗議者たちは口々に「ユダ公出て行け」「ハマス!」「ヒズボラ!」と唱えるというより戦いの雄叫びを上げていた。行進の前からアントワープのイスラム教徒が密集している居住区にはガザの紛争はユダヤ人のせいだというビラが配られた。 行進の間、イスラム暴徒らは数々の店や車を破壊し、警察官二人に重傷を負わせた。行進者たちはユダヤ人経営のダイアモンド店に向かおうとしたが、かろうじて警察によって妨げられた。

三日の土曜日、モスレム達(イスラム教徒)はアントワープの歴史ある中央部にあつまり、パレスチナへの同盟を近いと同情の念を表現し、パレスチナ運動に支持を示した。警察は95人の抗議者を逮捕した。その何人かは火炎瓶や銃やペパースプ例などを所持しており、あきらかにユダヤ教徒やユダヤ関係のものを攻撃するつもりだった。その同じ晩、子供12人が眠るあるユダヤ人家族の家に火が放たれた。幸い家屋だけが破損しただけでけが人は一人も出なかった。ベルギーの法律では人が居る家への放火は直接的な殺人未遂であり、有罪になれば20年間の禁固刑となる罪である。
ブルッセルではベスヒレルシナゴーグ(ユダヤ寺院)に火が付けられた。ブルッセル市中央では抗議デモが暴動に変わり、モスレムと警察のもみ合いになった。 店のガラス窓は割られ、車が破壊された。この事件がおきたのは夕方の早い時間で、冬のセールの初日ということで多くの買い物客でにぎわっていたが、店主達は買い物客を守るために彼らを店内に入れたままドアを閉めて鍵をかけた。マクドナルドの店内は完全に破壊されてしまった。
ベルギー内のユダヤ教徒やユダヤ標的への暴力はアラブ人ヨーロッパ連合(AEL)だけに責任があるのではない。他にも得体の知れないイスラム教過激派組織がテキストメッセージなどを通じてモスレム市民にユダヤ標的への攻撃を呼びかけ、街頭デモや暴動でユダヤ人居住区と関連のあるものを片っ端から破壊することを煽りたてた。”Composantes de la Communauté Arabe de Belgique” (CoCABe)という組織はブルッセルの3000人のモスレムを集め、パレスチナへの支持とアンチユダやのスローガンを叫び散らした。
ユダヤ教学校や寺院、ユダヤ系マガジンなどに数通の脅迫状が送られている。ベルギーの内省や警察ではこの先数日もしくは数週間に渡って、増加するであろうユダヤ人への暴力に備えて警備体制を固めている。

こういう記事を読むと、ベルギーおよびヨーロッパはイスラム圏からの移民を全面的に廃止すべきだという気になる。彼らを最初に受け入れた時に、もっときちんとした受け入れ態勢をつくっておけば、一世代後の今になってこのような結果を生まずにすんだはずだ。しかし時すでに遅し。
今となっては、モスレム暴徒は厳しく取り締まる以外にない。


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歴史は語る、ブッシュ大統領は正しかった

アメリカ四十三代目の大統領、ジョージ・W・ブッシュの任期があと数日で終わろうとしている。2001年の911同時多発テロで始まり、アフガニスタン戦争、イラク戦争、と動乱の8年間を戦時大統領として貫き通したブッシュ大統領。今日はそのブッシュ43を歴史はどう評価するか、イギリスの歴史学者のアンドリュー・ロバーツ氏のエッセーから紹介しよう。題して、History will show that George W Bush was right (歴史は語る、ジョージ・W・ブッシュは正しかった)
ロバーツ氏がこのエッセーを書くに至ったのは、アメリカのラジオ番組から出演依頼の電話がかかって来たことがきっかけだ。その時電話の向こうの女性は「討論会を企画してるんですが、、歴史的な面から見て、ジョージ・W・ブッシュは20世紀最悪の大統領だったか、それともアメリカの歴史上最悪だったか、ご意見をお聞かせ願いたいと思いまして、、、」ブッシュ大統領は20世紀の大統領ではなく21世紀最初の大統領なのだが、ま、それはいいとして、これに対してロバーツ博士は「彼は良い大統領だと思いますよ。」と答えて相手は絶句したそうだ。博士がラジオ番組のゲスト出演に招待されなかったことは言うまでもない。
ブッシュ大統領ほどアメリカ及び世界のメディアから叩かれた大統領も少ない。ブッシュといえば脊髄反射で忌み嫌うヒステリーな批評家が多いが、歴史的に冷静な目で判断した場合、ブッシュ大統領は与えられた厳しい試練にひとつひとつ真剣に挑み、めざましい成功を収めたと評価されてしかるべきだ。
ブッシュ大統領の8ヶ月目にしておきた911同時多発テロが大統領の器量を試す瞬間であったことは間違いない。ロバーツ氏も指摘しているが、「あの時、あの事件を最後に今に至るまでアメリカ内部でイスラム原理教テロリストの手にかかるアメリカ人が出ないと予期した人」など一人も居なかった。
911事件直後にブッシュ大統領が取った数々の対策は間違いなくアメリカを安全にした。ブッシュ大統領が施行した愛国法はアメリカ国境の警備を厳しくし、アメリカに出入りする旅行者を丹念に調べあげ、テロリスト容疑者を盗聴し、世界中の諜報機関との協力を可能にした。これによって911以後に計画された何百というテロ陰謀が暴露され、何百何千というアメリカ人が殺されるのを防いだ。例えば2005年に計画されていた航空機テロ陰謀が未然に防がれたのも、911以後ブッシュ大統領が強く要請した諜報機関同士の情報交換と協力があったからこそである。
カカシは911直後のブッシュ大統領の決断力の強さと実行力を見て、『この時、この人が大統領でいてくれてアメリカは幸いだった』と本気で神に感謝した。これがアル・地球温暖化・ゴアだったら、アメリカは今頃イスラム教テロの連続攻撃に恐れおののいていたことだろう。
次に、ロバーツ氏は2001年のアフガニスタン攻撃も2003年のイラク侵略も、歴史的な流れから判断すれば、これらの戦争の本当の理由が解るはずだと書いている。当時、これらの戦争が石油のためにブッシュが仕掛けたとかいう馬鹿げた陰謀説がまぬけな人間らの間でまことしやかに語られたことなど、未来の歴史家らの間ではマイケル・ムーアというパロディ映画専門監督の妄想だったくらいにしか取り扱われないだろう。それよりも、イラクが14もの国連条例を破っていたこと、フセイン政権による膨大な人権迫害を、そして1991年の湾岸戦争が未決着であったといった事実を考えれば、戦争の理由は明白だと判断されるだろう。
同時に歴史の冷静な目から判断すれば、ブッシュ大統領がイラクに大量破壊兵器がなかったことを最初から知っていたという陰謀説がどれだけ馬鹿げたものであるかがわかるはずだとロバーツ氏は言う。当時、イギリス、フセインの軍事幹部ら、フランス、中国、イスラエル、ロシアの政府、そしてSISやCIAといったすべての諜報機関がイラクにWMDがあると考えていたことは歴史的な事実である。フセインが湾岸戦争当時に持っていたWMDを自主的に破壊などするはずはないし、実際にフセインは化学兵器を世界が目前で自国の少数民族に対して化学兵器を使い大量殺人をおこなっている。しかもWMD破棄の証拠を確認にきた国連の査察団を1998年と2001年に二度に渡って追い出した事実を考えれば、イラクにWMDが存在すると誰もが考えたことは極自然である。
ブッシュ大統領は同盟軍が大量埋葬地や拷問部屋を発見し、食料のための石油プログラムが腐敗したフセイン政権にどれだけ悪用されて無能なものになっていたかを確認できると予測した。そして事実ブッシュ大統領の予測がすべて正しかったことが証明されている。ロバーツ氏は、WMDの存在だけが的が外れたとはいうものの、ブッシュの認識は当時の西洋及び東洋そしてアラブ社会で考えられていたことと何ら変わりはなかった。
ここでカカシはWMDは実際には発見されていると主張しておく。これは以前にも何度も書いていることだが、WMDの発見はアメリカのCIAの陰謀によって隠蔽された。これはCIAがWMDの存在を隠したという意味ではなく、見つかったWMDをWMDとして認めなかったことである。これに対してブッシュ大統領はCIAの判断は間違っていると断固主張すべきだった。ブッシュ大統領のCIAへの甘い顔はブッシュの弱点として何度も何度もブッシュ政権を傷つけている。カカシのような保守派はブッシュのこの甘さには何度も苛立ちを覚えさせられた。
歴史が客観的にブッシュの功績を判断するならば、2000年のリビアによるWMD開発断念宣言などブッシュ大統領の大手柄として高く評価されるべきだ。リビアのカダフィ大統領は西側メディアのプロパガンダなど無視して、実際にブッシュ大統領率いるアメリカがどれだけ独裁者にとって危険な国であるかを正しく判断した数少ない懸命な人間だ。
ところでカカシはブッシュはCIAに甘かったと書いたが、世界の主流メディアがブッシュを単独主義と攻撃したこととは裏腹に、カカシはブッシュの最大の弱点はブッシュが周りの人間に気を使いすぎたことにあると考えている。つまり、ブッシュは大統領に立候補した時の「優しい保守派」主義をずっと貫いていたのだ。
これについてロバーツ氏もカカシと同じことを指摘している。ブッシュは隠し事をしない正直な人なのでハリケーンカトリーナの対策が遅れたことなども含め、自分の過ちはさっさと認めてしまう。しかしここに問題がある。何故ならロバーツ氏はこうしたブッシュの「過ち」はブッシュがばりばり右翼の単独主義だったから起きたのではなく、相手の立場を尊重しすぎ、常にライバルの同意を得ようと努力しすぎたことから生じたものだったからだと説明する。ハリケーンカトリーナで地元民の避難が遅れたのも、ブッシュが民主党の地元知事の権限を尊重して、自ら避難命令を出すことを遠慮したことが原因だし、イラク戦争の開戦が遅れたのもフセインイラクと通じていたシュラック古狸が常任理事を勤めるような国連議会の承認を得ようと時間を無駄使いしてしまったことにある。
ロバーツ氏はブッシュのいわゆる口べたに関しても歴史は寛容な評価をするはずだという。偉大なる伝達者といわれたロナルド・レーガン大統領もしょっちゅう言い間違いをした。アメリカ初のビジネス学士号を持つブッシュ大統領のエール大学での成績がライバルのジョン・ケリーより良かったのは歴史的事実。ブッシュが無学だとか馬鹿だとかいう現在の主流メディアの評価は歴史上では不思議な神話となるだろう。ブッシュの学歴もその知識もブッシュ図書館が設立されればあきらかになる。
オリバー・ストーン監督制作の映画『W』のなかで描写されているブッシュ像は、ブッシュが馬鹿みたいに口を開けたまま物を食べるとか、使用人に乱暴だとかいう出鱈目に満ちている。だが、ブッシュが書いた手紙や日記などによって、それがどれだけくだらない言いがかりであるかがはっきりするはずだとロバーツ氏。カカシもブッシュ大統領と直接会って話をした保守派ラジオのトークショーDJや、イラクやアフガニスタンでの戦没者家族などから、ブッシュがどれほど優しく思いやりのある人かという話をたくさん聞いている。ホワイトハウスでインターンの女の子のお尻や献金運動家の人妻の胸にさわったりするような下品な大統領などとは大違いである。 歴史が公平ならば、ブッシュ大統領がどれだけいい人で、誰でも友達になりたいと思うような気さくな人であったと評価するであろう。
ロバーツ氏は歴史はアル・フランケンの侮辱の代わりに、ブッシュ大統領の前代稀なアフリカへのマラリヤ患者救済政策を讃えたボブ・ゲルドフやインドの首相の「インド市民はあなたを深く愛しています」という言葉を聞くであろうとし、アフガニスタンの女性達がタリバンからの虐待や独裁から救われたことを感謝する声を聞くだろうと書いている。
アブ・グレーブの醜態も、ブッシュ政権がその犯人たちを罰したのであり、水攻め拷問にしても、歴史家たちはそれが911陰謀の張本人を含む凶悪なテロリスト三人のみにしか使われなかったこと、この拷問により数々のテロ計画が暴露され、世界中で何千という人の命がすくわれたであろう事実をしるだろう。外国からテロリストを極秘にアメリカへ送還させたことが批判された事実にしても、いったい他にどんな方法があったのかと歴史家たちは疑問に思うだろう。
ブッシュ大統領任期最後におきた不動産を巡る金融危機にしても、不動産ローンなど最初からもつべきでなかった人々に民主党が無理を言って銀行に理不尽な住宅ローンを組ませたことが原因だった。主流メディアも民主党も今はその責任をブッシュ大統領に押し付けているが、客観的に歴史を見た場合、この責任はブッシュにあるのではなく、クリントン時代に行われたファニーメイやフレディメイの規則緩和に問題があったこと、ブッシュ大統領がそれを何度も改善しようとしては民主党議会に阻止されたことなどがはっきりする。ブッシュの提案した70億ドルの救済こそが本当にこの危機を乗り越えるの役立つかもしれないのだ。
911への反応として単純だと批評家からせせら笑われたブッシュの対策こそが、将来の歴史家の目から見れば、死のカルトの独裁から文明社会を救うために最適な対策だったと評価されるかもしれない。
どの戦争でも間違いは起きるものだ。だが、軍隊も外交官も西側諸国の誰もが反対したにもかかわらず、ブッシュ大統領が押し通した増派によってイラク戦争は勝ちつつある。今日イラクのGDPはサダム時代より三割増しであり、イラク市民はフセインの独裁とその強姦魔息子達の魔の手から解放された。
8年に渡る戦争で出たアメリカ兵の戦死者にしても、第二次世界大戦でたった二つの島を勝ち取るために出した戦死者の数よりずっと少ない。一般市民の犠牲者にしてもイラクが第二次世界大戦後に体験した20にも及ぶ紛争での犠牲者の数に比べたら足下にも及ばない。
イラク戦争はアメリカが先導した同盟軍の勝利であった。ブッシュを嫌う批評家達もこの事実を無視することは出来ない。いつか必ずそのことに面と向かわねばならないはずだ、とロバーツ氏はしめくくる。
カカシはロバーツ氏ほど楽観的に物をみていない。世界恐慌でアメリカの大不況について全くなんの解決もしなかったルーズベルト大統領が、いまだに大不況からアメリカを救った神様みたいに言われていることからしても、ブッシュ大統領がイラク戦争に勝って、イスラムテロリストからアメリカを救ったなんていう歴史的事実はリベラルな大学教授らによって隠蔽されてしまうだろう。そしてそのかわりに未来の人々は、石油欲しさに始めたイラク戦争で、アメリカを泥沼に追い込んだブッシュ大統領の悪政権を引き継いだ偉大なるオバマ大統領が、イラク戦争に勝利をもたらしアメリカをテロの脅威から救った、とかなんとか歴史は書き換えられるに違いない。
だからこの時代を生きた我々が、ことあるごとに主流メディアの嘘出鱈目に立ち向かって真実を語り継げなければならないのだ。


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本当に寒いんだってばあ〜!

パワーラインに地球温暖化についてマイケル・アシャーの面白いエッセーが載っている。今年は全世界的に記録的に寒い冬を迎えていることでもあり、今後地球温暖化説が世界でどのように見られて行くのか興味のあるところだ。

2008年は「今世紀で一番暖かい冬」になると予測されていたが、暖かいどころか反対にここ10年で一番寒い冬となった。この冬は北極の氷が「完全に溶けて泳げるほどになる」代わりに原子力起動の除雪船が季節はずれな厚い氷にはまってしまった。バグダッドからマリブの浜辺にいたるまで今年は記録破りの寒さと雪の冬となった。 今年は地球温暖化抗議者が集まって行進する日は決まって吹雪きや氷の嵐に襲われことから、「ゴアエフェクト(ゴア影響)」という言葉が一般大衆の語彙に入る年ともなった。

たしか去年の冬も、アル・ゴアが地球温暖化の危険について演説した日がいつになく寒い日でものすごい吹雪になったなんてエピソードがあった。さしずめゴアは雨男ならぬ吹雪男だな。
アシャーは人類が多少なりとも地球温暖化に影響を及ぼしているというのは事実かもしれないという。 だが、それは実際に大騒ぎするほど大した物なのかどうか、二酸化炭素は本当に環境に壊滅的な悪影響を及ぼすのだろうかと問いかける。
二酸化炭素の増加によって地球の温度がどれだけ上がるのかというと、他の要素が一定していると考えて、 二酸化炭素の量が二倍に増えたとすると、気温は約1/2度Cほど上昇すると考えられている。 その割でいくと地球は2100年までに1/4度Cほどの気温上昇が予期される。その程度なら明け方と昼間ほどの温度差にもならない。そんな変化、普通では気がつきもしないだろう。
ただグリーンハウスガスの量が増えると他のものも増えるので、別の要因も連鎖作用で気温はさらに上がるという説がある。温暖化論説者たちはその影響で6度Cくらいの温度上昇につながると予想している。 しかしグリーンハウスガスが増えて温度が上がった場合、かえって他の要因により温度が下がると考えている科学者たちも多い。主に地質学者、気象学者、環境物理学者などがそうだが、彼らによるとこれらの要因をプラスマイナスすると気温上昇は0.5度Cにも満たないという。
問題なのは二酸化炭素のレベルが上がることによって気温が上昇したという歴史的事実が存在しないということだ。それどころか、地球の歴史をさかのぼってみると二酸化炭素レベルが10倍以上もあった時期でも地球が手の付けられない高温になった事実はないのである。
にも関わらず、世界中のメディアはこの非科学的な説を疑おうともしない。科学モデルというのは、既存の資料を元に未来を予期することができなければならない。そのモデルが正しいかどうかを試すのには、過去の資料をつかって現在の気象を予期できるかどうかを確かめればそれで済むはずなのだ。ところが温暖化説論者たちは現在の気象を過去の資料から正しく予期できたことが一度もないのだ。メディアや国連の政治家たちはそんな科学の基本すら忘れてしまっている。
事実はここ10年間地球温暖化は起きていない。それどころかここ数年地球は冷却の傾向に向かっている。このままミニ氷河期に入る可能性があるという科学者もいる。はっきりいってせいぜい6度Cくらいの気温上昇なら夏でも絶えられないほどのことはないし、今年のような寒い冬が温暖になるなら、氷河期を迎えるよりずっと良いことではないか?
はっきり言って地球温暖化のどこが悪いのか、、と聞いたね、全く。それにしても、こう寒い冬が続くとアル・ゴアも困るだろうな。


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イスラエル、ガザ攻撃を拡大

平和交渉?ご冗談でしょ、笑わせないでよ、てなもんである。はっきり言って何で勝ってる方が停戦交渉に応じる必要がある?
とはいうものの、これまでイスラエルはパレスチナの攻撃に応戦はしても、最後まで戦うということをせず、常に国際社会からの圧力に負けて不利な停戦条約を結んでは、パレスチナ側が体制を整え直す時間を与えてしまうという間違いを繰り返して来た。だから今回もハマスはイスラエルがこれほど激しく執拗に応戦してくるとは期待していなかったのだろう。
2006年のレバノン戦争の際も、便乗してイスラエルに攻撃をしかけたハマスだが、イスラエルはあの時も途中で手を引いてしまった。だが、今回はイスラエルは停戦どころか攻撃を拡大する意志を明らかにした。イスラエルも今度こそハマスの軍事組織を完全破壊するまでは戦いは止めないと腹を据えたようである。カカシも今度こそ最後までやってもらいたいと心から願う。

イスラエル軍、ガザ上空から「攻撃拡大」予告のビラ散布

 【エルサレム=三井美奈】イスラエル軍は11日、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ北部のガザ市南西部に侵攻し、人口40万が集中する同市中心部に迫った。
 16日目を迎えたガザ攻撃は白兵戦の様相を強めており、イスラエル軍幹部からは、政府による増援決定が遅れていることに対する不満が出始めている。
 現地報道によると、戦闘が激しかったガザ市南郊の人口密集地域では同日、少なくとも27人のハマス戦闘員が死亡した。一方、ハマス側のロケット弾攻撃も続き、10日も約20発がイスラエルに着弾。11日にはガザとの境界線から40キロ以上離れたベールシェバに2発が着弾した。
 イスラエル軍機は10日、ガザ上空からビラを散布して「攻撃拡大」を予告したが、政府は11日午後(日本時間同日夜)の時点で、1万人以上の予備役投入を伴う「第3段階」に突入したか否かについては明らかにしていない。
 ただ、有力紙「イディオト・アハロノト」は同日、ガラント南方軍司令官が、8日に基地を視察したオルメルト首相に、作戦拡大を強く直訴したと伝えた。
2009年1月12日01時49分 読売新聞

ところでハマスのロケット攻撃を指揮していたアミアー・マンスィ(Amir Mansi)がイスラエルの空爆によって殺された
この男はハマス武装勢力のなかでもかなりの幹部で、ハマス武装勢力のロケット部司令官だった。パワーラインによると自らモーター射撃をしようとしているところを反対に狙撃されたらしい。こんな上部の人間が自ら攻撃に着手しているとなると、ハマスもかなり人手不足になっているのかもしれない。
ところでリンク先のタイムスオンラインの最後のほうで、ロンドンでの反イスラエルデモはかなり激しかったことが記されている。

二万人を動員したロンドン中央部での抗議デモは警察との衝突で昨夜終わった。イスラエル大使館近くで野球バットやプラカードで武装した抗議者の「継続的な攻撃」により警察官三人が負傷した。

***訂正****
タイムスオンラインの前日の記事を読んでいたら、このデモは反イスラエルではなくて親イスラエルの平和運動デモだった。ヨーロッパ各地で反イスラエルのデモが行われているので、てっきりその話だと早合点してしまった。不注意をお詫びします。****
ヨーロッパ各地で反イスラエルのデモが行われているが、その主催者は国際アンサーなどの共産主義団体とイランが背景に居るヒズボラなどのイスラムテロリストたちであることは言うまでもない。これはヨーロッパの善良な市民が戦争の恐ろしさに絶えきれずに平和を訴えているなどという甘っちょろい物ではないのである。ま、ヨーロッパのユダヤ人嫌いは歴史が深いので今更驚きはしないが、無宗教の共産主義者とファシスト寄りのイスラム教徒らが手を組んでユダヤ人を迫害するというのもおかしなものである。


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超肥満が単なる肥満を上回ったアメリカ

去年の暮れ、会社のクリスマスパーティに参加した時、くじ引きで当たった何人かが前に出て椅子とリゲームをやったのだが、その時司会の男性が「皆さん走ったり押したりしないように、、ちょっと大きめの人は特に気をつけて」と冗談まじりに言っていた。その時私はハタっと気がついたのだが、200人くらい集まった会場では中肉中背の人よりやや太めから超肥満の人のほうが圧倒的に多かった。痩せた人など片手の指で数えるほどしかいなかった。かろうじて司会のアシスタントをやったミニスカートの若い女性二人が痩せていたので救われたが。
新年になってジムに行ってみると、トレッドミルに乗ってるのは通常のフィットした男女ではなく、かなり重めの新メンバー達であふれていた。この時期、運動ジムへの新規入会は多いだろうな。
というわけなので、本日のObese Americans now outweigh the merely overweight”(超肥満が単なる肥満を上回る)というのロイターの記事の見出しをみて、さもあらんと思った。
記事によると連邦政府の調査National Center for Health Statistics (NCHS) で、今やアメリカでは超肥満が単なる肥満の数を上回ったということで、なんとアメリカ人の34%以上がいわゆる「超肥満」で、「肥満」の32.7%を上回り、6%が「病的肥満」であるという結果が出た。つまりアメリカの大人の人口の1/3以上の7千2百万以上が超肥満だということになる。これは2005年から2006年にかけて集められたアンケート調査の結果だ。
超肥満の計算は身長と体重の比を使ったBMIの体重(kg)割る身長の二乗。『BMI=体重kg/(身長m)2』の法的式を基本にしており、BMIが25から29の人は肥満、30から40は超肥満、40以上は病的肥満と定義づけられている。この計算でいくと、身長165cmの人なら体重68キロでやや肥満、82キロでは超肥満となる。もっとも筋肉質で筋トレとかやっていれば脂肪分は少なくても体重は重いので誤って肥満と判断されるひとがいることは否めない。
ただ1988年から1994年にかけて行われたアンケート調査では33%が肥満、22.9%が超肥満、2.9%が病的肥満という数だったというから、年を追うごとに超肥満が増えたことは確か。
アメリカでは32%の児童がやや肥満のカテゴリーに入っており、16%が超肥満でなんと11%が病的肥満だという。最近は子供でも以前なら大人の間でしか見られなかった高血圧だの糖尿だの心臓病だのが見られるようになったというのも、子供達の太り過ぎが原因であることは間違いない。
アメリカの小学校や中学校では校内の自動販売機でソーダやジャンクフードの販売を止めるところも見られるようになったがあまり効果はないようだ。
本日の午後にカカシは美容院に行ったのだが、そこで母親のヘアーカットを待っている8〜9歳くらいの女の子のお腹が妊婦のようにぷっくり膨らんでいるのを見た。この子は顔、腕、足なども太っており、いくらなんでもこの年で妊娠しているはずはないので、どう見ても肥満児としか言いようがない。あの年であそこまで太るというのは親の責任だろう。
カカシは1960年代から70年代の日本で育ったので、現在のアメリカと比べてもしょうがないかもしれないが、カカシの母は子供達の虫歯を恐れて家に甘いお菓子をほとんど置いていなかった。たまの来客用の菓子はカカシや他の子供達が解らないようなところに隠してあり、我々には手がでなかったし、和菓子などはその時に使いに出されて買う程度で、来客の残り物をよだれをたらして待っていたことを覚えている。カカシがお菓子を自由に食べることが出来たのは遠足などの特別行事の時に母が持たせてくれた板チョコとかキャラメルなどがせいぜいだった。夏休みに特別なお小遣いをもらってアイスクリームを食べられた日は幸せだったなああ。
当時はビデオゲームもなかったし、狭い団地の部屋にカカシ用のテレビがあったわけでもないので、学校から帰ればランドセルを放り出して外で近所の子供達と鬼ごっこしたり自転車に乗って空き地で危険なアクロバットに専念したりするしかやることがなかった。でも考えてみれば高価なビデオゲームに明け暮れる今の子供達より幸せだったかもしれない。少なくとも健康的であったことは確かだろう。
同年代にアメリカはロサンゼルス近郊で育ったミスター苺も、学校から帰ったらすぐに自転車に乗って近所の空き地へ行き、スケートボードなどで友達と暗くなるまで遊んでいたというから、当時の子供の生活は日本でもアメリカでも大した差はなかったのかもしれない。
子供が太りすぎるのはどう考えても親の責任だが、自分が超肥満では子供の食生活を管理できないのは当たり前。子供は親の生活態度をお手本にしているのだから、先ずは親から生活態度を改める必要があるだろう。


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ヨーロッパ中で異常な寒さ! これも地球温暖化の影響か?

アップデートあり!(1月11日10:55PST)
マイク・ロスがヨーロッパ各地の以上な寒さを紹介してくれているので、こちらでも紹介しよう。

ポーランド:ポーランドの内政省は摂氏零下25度に及ぶ気温の低下に少なくとも10人が凍死したと発表した。
イタリア: イタリア警察の発表では、ミラノのビジネスマンは自分が立っていたベランダの支えと壁の一部が雪の重みで落ちて死亡したという。47歳のサルビア人はローマの東にあるザガロロ町の自宅で凍死しているのが発見された。
ミラノの二つの空港は天候のため閉鎖され、通常は日差しの良い南フランスでは列車の運行が停止された。ローマの動物園ではチンパンジーがカロリーの高いクッキーや熱いお茶を楽しむという一幕もあった。
フランス: 普段は天気の良いフランスのコート・ドジュール(Cote d’Azur)では珍しく雪が降ったため鉄道が危機モード。プロヴェンセ(Provence)でもアルプスでも運行が停止された。マルセイユではすべてのバスが運行停止され、周りの高速も閉鎖されており、住民には運転はなるべく控え自宅待機するよう警告が出た。

何年か前にバレンタインの日にメリーランド州のホリデーインで吹雪のため缶詰になった時のことを思い出すなあ〜。

ドイツ: ドイツはこの冬一番寒い夜を迎えた。東ドイツの気象観測地では摂氏零下28度を記録した。ベルリン動物園ではホッキョク熊ですら凍り付いた檻で震えているという。
オランダ:オランダの港町ロッテルダムでは除雪船が駆り出されている。オランダ内部の水路はオランダの運送にとって非常に大事な通路である。除雪船が起動されたのは1996年以来12年ぶり。
このおかげで、運河にはスケートを楽しむ客が殺到している。スピードスケーター達はこの寒さが続いて11の都市を通過する全長200キロメートルの運河レースを実現させたいと期待している。

このまま地球冷却下の傾向が進めば、オランダの運河クロスカントリースケートレースが恒例になるのも夢ではないかもしれない。

イギリス: 英国のメットオフィスによるとスコットランドのハイランド、アボイン(Aboyne)では摂氏零下10.9度を記録。ロンドンのヒースロー空港でも零下3.8度まで下がったという。
イギリスの夜中の気温は今週中ずっと零下が続くと予測されている。ルートン(Luton)とバーミンガム空港は天候のため一時閉鎖され、ウェールス地区では20近い学校が閉鎖された。
気温の低下がひどいため、イギリス近海では海の一部が凍り付き始めたという。イギリスを襲ったこの寒さはここしばらく続きそうである。

これに加えてロシアがウクレインとのガスパイプラインを巡る交渉破綻でヨーロッパへの自然ガスの輸出を控え始めたからさあ大変。なにしろヨーロッパは暖房にロシアからのガスに頼っているからだ。例年にない寒さだというのに、これではヨーロッパ中は泣きっ面に蜂である。
これについては話題が変わるのでまた後で話すとして、まだまだヨーロッパ各地でさむ〜い冬が続きそうだ。おい、アルゴア!地球温暖化はどうなってるんだ!早く実現させろ!
アップデート:オランダのアムステルダムでは12年ぶりに運河が凍っているが、運河でスケートをしている人たちのビデオ映像をみつけたので、リンクを張っておく。iReportより。コメントでウクレインからのコメンターが「気持ち解るよ。ウクレインも寒いよ〜」と書いている。


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寒すぎて犬そりレースがキャンセルに!

今年のアメリカの冬は記録的な寒さに見舞われているという話はしてきた。寒いことでは有名なアラスカやミネソタでも記録的な寒さに恒例のスキーレースや犬そりレースがキャンセルになった。
アラスカ:飛行機も飛べない寒さ
一昨年苺畑夫婦が訪れたアラスカのジューノーでは、なんと摂氏零下51度。この極端な気候のため飛行機の離着陸は不可能となり、自動車も走らず、スキーレースまでキャンセルされた。アラスカではすでにこの気候が二週間も続いており、僻地に住む人々は燃料や食料といった必需品が手に入らない状態になっている。気象庁によると、アラスカ全体を高気圧が覆っており、他の気候パターンが入って来れない状態にあり、それが毎日の極端に低い気温の原因となっているという。

(ジューノー在住の)ジョンソンさんの家にはヒーターもなく水道もない。ジョンソンさんは火につかうまきを集めるためか、公共施設まで水を取りに行くかする以外は外に出ないという。ジョンソンさんは離れに丸太小屋を作るために木材を貯めていたが、暖房が先決なため(家作り)は数年先に延ばさざるおえなくなった。

「こんな寒さがこんなに長くつづくのは見たことが無い。」とジョンソンさん。「一度零下57度というのがあったが、一週間半も続くなんてことはなかった。」

アンカレージでも一時零下28度まで下がり、後に多少上がったとは言え、予定されていた全国クロスカントリースキーのレースがキャンセルになった。レースが可能なのは低くとも零下4度までが限度。しかしアンカレージの温度は零下23度から26度くらいを行き来していたという。
ミネソタ:寒すぎて犬そりレースがキャンセルに!
アラスカほどではないにしろ、ミネソタ州も寒いのでは有名。雪の上を走る犬そりレースは毎年恒例。ところが今年はそれがキャンセルされた。その理由というのがなんと、雪が多すぎるため。淡雪が降り過ぎて安定したコースが守れないため、雪の上を走る犬に危険が大き過ぎるというのだ。
レースが行われるフレージー市地域では約1メートルの積雪だが、軽い雪が風で飛ばされるため、レースのコースに1.5メートルくらいの雪が貯まってしまうという。8年間続いている恒例レースは1月23日から24日に予定されていたが、過去に雪が足りずにキャンセルされたことはあっても雪が多すぎてキャンセルになったのは今回が初めて。

「(雪の)飛び方は信じられない。」カナダ出身で犬そりレースに25年間関わっているストリーパーさんは、「こんなことは見たことが無い」と語った。

気象庁ではフレージーの降雪量とその水分を記録していない。しかし北西54マイル先のファーゴ知育の降雪は10月からでは気象庁は合計1メートルで、6センチの降水となる。
これは6パーセントの水分となる。雪は水分が30から35パーセントになると濡れていると考えられている。この乾いた軽い雪は単純に深過ぎる。

ここ数年地球の気温はずっと下がり気味。このまま気温が下がり続けたら地球温暖化説者はいったいどうやって言い訳をするつもりなのかね。


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