2012年10月、ルーカスフィルムがディズニーに買収され、キャサリン・ケネディーがトップになってからというもの、かつて類を見ない成功を収めた映画シリーズ、スターウォーズの衰退は悲惨なるものだ。最初の三部作が公開された1970年代後半から80年代初期、あの人気たるや凄まじいものだった。一作目のNew Hope(1977)に関しては、ミスター苺と初めて会った1979年に、「スターウォーズ観た?」と聞かれ「もちろん!二回も観ちゃったよ」と言ったら、「僕なんか12回も観た!」と言いい、一緒に居た他のSFファンの友人たちも「当たり前じゃん」という顔をして頷いていたのをよく覚えてる。

第2作のEmpire Strikes Back (1980), やReturn of the Jedi (1983)は長い列にならんで深夜のショーをミスター苺を含めた仲間たちで観に行った。特にジェダイの時は、観に行った回の券がすべて売り切れており、今みたいにオンラインで予約できるような時代ではなかったので、真夜中の回まで何時間も映画館の外で並んで待った記憶がある。

私としては1999年から始まったエピソードI, II, & III(1999-2005)そしてThe Clone Wars (2008)は、最初の三部作には全く及ばない凡作だったとは思うが、それでもまあまあ楽しめないことはなかった。興行成績も良くスターウォーズとしては十分な結果だった。

2015年にエピソードVIIのThe Force Awakensが公開された時は、どうしようかと迷ったが、長年のスターウォーズファンとしては一応観ておこうと思って観に行った。正直あまりにもひどい内容でつまらなかったという感想以外には内容についてはほぼ何も覚えていない。覚えているのはハン・ソロが意味もなく殺されたということと、プリンセス・レアを演じたキャリー・フィッシャーが随分年取ったなと、年取ったルークが最後の1シーン出て来たなくらいだ。Rogue One(2016)を観た頃には、もう私の中でスターウォーズは完全に終わっていた。私は見ていないがVIII & IXはかなり評判が悪く興行成績も散々たるものだった。

テレビシリーズの方もどんどん視聴率が下がっており、もうスターウォーズは終わりにすべき、少なくともキャサリン・ケネディーを首にして一からやり直しをすべきという声がファン達の間からも業界からも上がっている。しかし何とディズニーはまたまた新しいスター・ウォーズをあの評判の悪かったレイ・スカイウォーカーを主役にして制作するという。しかも映画監督としてはほとんど無名のフェミニスト活動家を大抜擢。そして制作発表の記者会見でこの女性は「いまや2024年だ。そろそろ、女性が活躍すべき時がきた。私は男性に居心地悪い思いをさせるのが好きだ」などと言い放った。

次回作はどんなものかとかファンは何を期待したらいいか、という話ではなく如何に自分が革新的なフェミニストであるかという話に終始したのだ。これはもう映画なんか観なくても、どんなフェミニスト説経映画になるか予測できる。もし映画を作る前からその映画を破壊する最適な方法があるなら、いかに監督が男嫌いのフェミニストであるかを強調することだろう。

いったいディズニーはスターウォーズを誰のために作っているのだ?

オリジナルのスターウォーズが世界的に大ヒットした理由は何かといえば、危機に瀕する美しいお姫様を勇敢な王子様と仲間の騎士たちが危険を顧みずに救いに向かうという昔ながらのおとぎ話と、手に汗握るSFアクションを組み合わせたことにより、若い男性はもとより女性にも子供たちも惹きつけたからだ。SF好きにも、ロマンス好きにも、アクション好きにも、すべての人びとにアピールする映画だったからだ。

普通SFやアクション映画の対象は若い男性たちだ。それなのに最初から「男を居心地悪くするのが好きだ」などと言ってるフェミニストの作る映画を男性達が観に行きたいと思うわけがない。かといって女性たちの大半は最初からSFアクションなんて興味ない。だから女性を惹きつけるために、どんなアクション映画でもヒーローと美女のロマンスの筋が組み込まれているのだ。しかしフェミニストの作るアクション映画は鼻もちならない生意気な女が男のようにふるまって本物の男たちをなぎ倒し、彼女に心を寄せる男たちをコケにするのが目に見えている。そんな映画普通の女性は見たいだろうか?私はごめんだね。

私はだいたい男が演じるはずの役をただ女にやらせて、強い女性を描いてるだのなんだのいう映画が大嫌いだ。たとえば初の女性ドクターと鳴り物入りだった13代目ドクターWHO。私は我慢してシーズン1と2を観たが、何故この役を女性が演じなければならないのか全く分からなかった。同じ台本で言葉を一つも変えずに男性にやらせても全く変わらない内容だったからだ。

女性を主役にしたいなら、女性でなければ演じられない特別な要素を作ってほしい。前にも書いたかもしれないが、同じドクターWHOでも悪役のマスターが生まれ変わった時女性のミッシーになったが、彼女はビクトリアン淑女のような出で立ちで美しく品がありコケティッシュで魅力的な女性だった。しかし性格は完全にサイコパスのマスターだったし、そのおちゃめっぷりと頭の良さは明らかにタイムロードだった。しかしあの役は女性でしか演じられない。何故女性初のドクターはああいう風に女性でしか出せない味を出さなかったのだ?

これまでにも女性のアクションヒロインはいくらでも居た。ワンダーウーマンやXenaやキャットウーマンなどがいい例である。彼女たちは美しくセクシーだが力強い。そして男性をコケにしたり馬鹿にしたりせず、格好いい男性と熱烈な恋にも落ちる。だからこれらのヒロインたちは長年男性からも女性からも愛されてきたのだ。

フェミニストが映画を作ってはいけないとは言わない。だが男をコケにして女が男のようにふるまう映画は男性からも女性からも受け入れられない。ディズニーにとって2023年は散々たるものだった。ディズニーは2024年もそれを繰り返したいのか?


2 responses to ディズニールーカスフィルムは映画スターウォーズを誰のために作っているのか?

よもぎねこ3 months ago

>私は男性に居心地悪い思いをさせるのが好きだ
 
 映画って見る人を楽しませる為の物じゃないですか?
 こんなことを言う人間が映画などエンターテインメント業界で活動できるんでしょうか?
 こんなことを言われたら男性は勿論、女性だって不愉快です。 他人に害意を表す人間なんて不愉快としか言いようがないでしょう?

 それにしても本来フェミニズムは女性の正当な権利を主張する物で、男性への悪意や憎悪ではなかったはずです。 それがこんな男性憎悪に変質してしまったのです。

 これでは健全な精神を持つ女性がフェミニズムから離れていくのは当然でしょう?

 

ReplyEdit
    苺畑カカシ3 months ago

    まさしくその通りです。もともとSFアクション映画は男性を対象に作られる映画です。それなのに男性を不愉快にすることが目的の映画なんて男性は観に行きませんよ。女性だってSFアクション映画が好きな男性と一緒に映画を観に行くのであって、自分らだけでそんな映画観に行きません。ディズニーは自分で自分の首を絞めてるようなものです。

    ReplyEdit

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *