ずっとイスラエルは国際法の均等性の原則を違反していると主張している人がいるので、いったいこの均衡性とは何を意味するのか、どういうやり方ならこの原則に違反しないのか疑問に思っていたのだが、今日Xで弁護士でこの問題には精通しているという人のツイートをよんで合点が行った。結論からいうとこの規則ならイスラエルは違反行為をしていない。Captain Allen@CptAllenHistory

普通メディアや一般人が均衡性proportionalityという言葉を使う時、戦争中の敵と味方がお互い相当の武力を使いお互いの犠牲者数も同程度なければならないと解釈する場合が多いが。実はこれは正しい解釈ではない。国際法における均衡性とは個々の軍事作戦が民間人犠牲者の数にみあうほどの軍事価値があるかどうかという均衡性を意味するのだ。

国際法に置いて標的は軍事標的でなくてはならない。だからハマスがしている民間人を故意に狙う行為は明らかに国際法に触れる。反対にイスラエルがやっている軍事標的への攻撃で民間人が巻き添えになる場合は、例え犠牲者の数が多くても必ずしも国際法には触れないのだ。

たとえばハマスの歩兵で大して重要ではない兵士が民家に隠れたとしよう。そしてこの民家には10人の人間が住んでいたとして、もしIDFがこの兵士一人を殺すためにこの民家を破壊して10人の民間人を皆殺しにしてしまった場合は、およそ均衡のとれた作戦とは言えず違法行為である。

病院や学校やモスクなどは通常は標的にしてはいけないことになっているが、そこが敵側の軍事基地として使われている場合にはこれらは軍事標的となる。こうした場所を軍事攻撃に使う行為そのものが国際法に違法するからである。そして民間人が人間の盾として使われている場合は、それらの民間人も軍事標的とみなされ均衡性の原則には違反しない。しかしこれも、これらの施設が軍事的にどれだけ価値のあるものかによっても民間人犠牲者数がそれに見合っているかどうかが問題となる。病院の地下の小規模の武器庫があるだけでは地上に居る何百人という民間人を道ずれに破壊するというのは均衡性に欠けるだろう。しかし反対にそこにロケット発信装置があったりハマスの重要人物の隠れ家があったりすれば同じ数の民間人犠牲者が出たとしても均衡性はあると判断されるわけだ。

キャプテンアレンによると、イスラエル軍(IDF)には軍事弁護士がついており、ひとつひとつの作戦に置いてそれが国際法に違反しないかどうかいちいち審査していると言う。彼等は軍隊の指揮系統の外にいるため、単に上官から命令されたらハンコを押すような立場にはない。これらの弁護士が間違った判断をした場合には後々戦争犯罪者として責任をとらなければならないので、彼等は非常に慎重である。 そしてその判断が非常に難しい場合には最高裁まで行って審査がされるというのだ。

そしてここで覚えておかなければならないのは、冒頭でも述べた通り、イスラエルの犠牲者数とパレスチナ人の犠牲者数は均衡性の原則には無関係であると言うことだ。だからイスラエルでは1400人しか真でないのにガザではすでに一万人以上が死んでいる(ハマスの言葉以外確認のすべはないが)からイスラエルは不均衡な戦争をしているという主張はナンセンスなのだ。

もうひとつ興味深い統計がある。国連の統計によれば一般的な戦争では一人の戦闘員の死に対して9人の民間人が死ぬのだそうだ。であるから民間人の数の多さのみだけで戦争犯罪がおきているかどうかは判断しないことになっている。イスラエルの攻撃によって民間人が死ぬ度にイスラエルは批判されるが、実はイスラエルの攻撃によって犠牲になった民間人の率は、10月7日以前のジニーンで戦闘員ひとりにあたり0.6人だった!IDFによる民間人犠牲者の数は1:9という国際社会の平均を大きくしたまわるだけではなく、IDFは民間人よりも戦闘員をより多く殺しているという計算になる。これは世界的に非常に稀な現象だ。

実際、イスラエルは、メディアによって、政治家によって、そして国連総会によって、ほとんど即座に戦争犯罪の非難を浴びている。イスラエルの具体的な一撃が国際法の枠内に収まるかどうかを判断するには、比例均衡テストを用いなければならないため、分析を提供する者は、民間人への予想される影響と予想される軍事的優位について、イスラエルがその攻撃を実行する前に考慮した事実をすべて把握していなければならない。イスラエルに批判的な即断を下す人が、そのような情報を持っているはずがないのは明らかだ。

イスラエルの空爆直後や空爆中にイスラエルを「戦争犯罪」だと非難するトーキングヘッドを見かけたとしても、それは何が戦争犯罪を構成するかについての国際法上の実際の法的分析ではないことを理解してほしい。それよりも、あなたが目撃しているのは、世論の目から見てイスラエル国家を悪魔化し、委縮させるというハマスの継続的な心理・宣伝戦キャンペーンの一環である可能性の方がはるかに高い。Captain Allen@CptAllenHistory

全くその通りだ。今イスラエルが国際法に違反しているとがなり立てている輩は何も知らずに適当なことを言っているだけなのだ。

キャプテンアレン:ユダヤの歴史とアイデンティティに情熱を燃やす弁護士・歴史家。知識と分析力をもって、あらゆる立場のユダヤ人と好奇心を持つ人々に力を与えたいと願っている。


2 responses to 国際法による均衡性の原則は双方の犠牲者数とは無関係

よもぎねこ4 months ago

 そもそも犠牲者って何人出ているんでしょうか?
 1万人と言う数が出ていますが、これってハマスの発表です。 
 
 イスラエルのガザ攻撃が始まった直後に、ハマスは病院が空爆されて500人死亡と言う発表をしましたが、しかしあれは結局病院の駐車場にイスラム聖戦機構のロケット弾が落ちただけで、死者も最悪でも20~30人ぐらいとのことでした。
 
 これだとハマスの言う死者10000万人も実数は400~600人程度ではないですか? 
 本来ならハマス側は防戦に必死なわけで、非戦闘員の犠牲者をきちんと把握できる状態とは思えないですし。

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    苺畑カカシ4 months ago

    ハマスの発表する犠牲者数は全く信じられませんね。イスラエルの空爆で一万人以上死んだなんてよもぎねこさんもおっしゃる通り10倍以上水増しがされてると思いますよ。だってイスラエルは一か月も前から避難しろと行って、避難回廊までつくりIDF兵が身をもって彼等をエスコートするなどしているのですから。本来ならハマスがそれをすべきなのに、敵側のイスラエルがそれをやってる、前代未聞です。

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