昨日非常に興味深い記事を読んだ。最近になって、トランスジェンダーだと思って生きて来たが、実は自分はトランスではないと気づいた脱トランス本人の話をよく聞くようになったが、今回は4歳の時からトランスジェンダー娘として育てていた自分の息子が実は全く女子自認などではなかったと気づいたレズビアンカップルの話ご紹介しよう。

私は真の信者だった

で始まるこの手記。著者の女性は10代の頃から社会正義やインターセクショナリティーや革新派団体の最前線にいた。人々の代名詞を尊重したし、いわゆる左翼のクールな若者という自覚があった。

そんななかで彼女はレズビアンとしてカムアウトしクィア―と自認していた。そして女性と結婚しそれぞれ精子提供を受けて彼女が長男を二年後にパートナーが次男を出産。子供を産んだことにより自分の社会観が変わった。

そしてその時ヘレン・ジョイスの副題のように、事実とイデオロジーが出会った。

著者は母親としての本能的な感情と左翼の母親としての義務に違和感を持ちながらも、子供たちの「本物の自分」を尊重すべく息子たちを極力中性的に育てた。洋服やおもちゃや言葉使いにも気を使った。代名詞こそ彼・彼の、を使いはしたものの、彼らを男の子と呼ばず、彼らが男の子であることさえ言わなかった。「男」「女」という言葉を使わずに「人」と言っていた。

長男がまだ三歳児だった頃、彼が普通より精神的に敏感であることに気付いた。著者たちは彼が男の子であるとは言わず、彼自らが自分は男か女かを言い出すのを待った。親たちは息子の指揮に従うつもりだった。

しかし子育てをするうえで、指導者は親であるべきだという気持ちは強かった。ジェンダーについても子供を指揮に置くのは違和感があったが、ここでもジェンダーイデオロギーが勝ってしまった。

息子が4歳になった頃、息子は自分は男の子なのか女の子なのかを問うようになった。母親は息子は男の子だと言う代わりに自分で選ぶべきだと諭した。無論子供に対してなので「ペニスを持って生まれた赤ちゃんでも女の子になれるのよ」といったあいまい言い方をした。息子は何度も自分の性別について問いただしたが、母親の答えはいつも同じだった。母親はこの時は正しいことをしていると思っていたが、後になって考えてみると、自分は息子をトランスジェンダーへと導いていたと著者は語る。

何か月にもわたる息子の質問に、母親たちが「女の子になってもいい」と言った途端、息子は大喜びで「僕は女の子だ!僕は女の子だ!」と飛び跳ねたという。多分それは何か月にもわたってはっきりしなかった性別が遂にはっきりしたことの喜びだったのだろう。(翻訳はDeepL)

振り返ってみると、とても書ききれないほどです。私たちがしたことの悲しみとショックは、とても深く、とても広く、とても鋭く、突き刺さってくるようです。どうして母親は自分の子どもにこんなことができるのだろう? 自分の子どもたちに?私は自分のしていることが純粋で、正しく、良いことだと心から信じていましたが、後になって、それが我が子に何をもたらすことになるのか、恐怖を感じながら悟ったのです。この恐怖は、今でも私の心の芯を揺さぶる。

息子がトランスジェンダーだと発表すると、期待通り彼女の周りの人々はそれを祝福した。すでに子供を社交的に転換していた友達は社交的転換は子供が自己を探検するために良いことだと保証した。

トランスの子どもを持つ親たちのサポートグループを主催していたセラピストは、子供のトランスジェンダーとしての自己確立には数年かかる。よってその間この概念を信じない家族や親せきを排除して子供を守る必要があると言った。

考えの違う家族や親族とは縁を切らせて信者を孤立させるのはカルトの常套手段である。当時母親はセラピストを信じたが、今思えば、これは子供を異性として確立していく手段だった。

セラピストは子供に祖父母や親せきや友達に手紙を書かせ、彼と関係を保ちたければ異性の名前や代名詞を尊重するようにと条件を出した。

しかし母親たちの気持ちが変わったのは、長男の社交的性移行が始まって一年後、当時まだ3歳だった次男までもが自分は女の子だと言い出した時だった。

長男と違って次男には女の子らしい繊細さなどまるでなかった。彼は典型的な男の子だったのだ。そして母親たちは気づいた、次男が女の子になりたいのは、二人の母親や長男と一緒になって同じでいたいという願望から来るものだと。

だがもし次男の女の子自認が単に家族と同じでいたいという理由からだったとしたら、長男の性自認の動機も同じだったのでは?息子は単に二人の母親と同じでいたかっただけなのではないだろうか。と母親たちは疑い始めた。

二人はセラピストに相談に行ったが、セラピストは親が慣れるには時間がかかる、息子の性自認を疑うのはトランスフォビアだと諭した。

母親たちは納得がいかなかったが、正しいことをしたいと言う思いでその晩、夕飯時に次男にも女の子になってよいと告げた。夕飯後著者は次男の性自認を肯定するためにゲームの途中で次男に向かって「ハイ、私の女の子」と呼ぶと、次男は「ダメ、ママ!そんな風に呼ばないで!」と言った。

「ダメ、ママ!そんなふうに呼ばないで!」 彼の反応はとても明確で、私は立ち止まりました。私の心に突き刺さりました。その後、私は引き返さなかった。

その後二年間にわたり母親たちはこの問題について深く追求した。そして長男は実際はトランスジェンダーなどではなく単に極端に敏感な多分自閉症の傾向がある子供だったという結論に及んだ。

しかしこの間著者は苦悩した。出来ることなら時間を戻してすべてをやり直したいと思う反面、もしも自分が間違っていて、長男が本当にトランスジェンダーだったら、自分がやろうとしていることは長男を深く傷つけることになるのではないだろうかと。

二人は次男の社交的転向はさせず、長男の8歳の誕生日直前に、長男も男児として育てることに決めた。その晩著者は男の子が女の子になれると言ったのは間違っていたと長男に告げた。最初長男はひどく怒っていたが、次の日になると肩の荷が下りたように安心した様子だった。彼は解放されたのだ、大人によって担がされていた重荷から。

その後の調整は難しかったとはいうものの、現在長男は男の子として健やかに育っている。そして次男も非常に幸せだ。次男は誰かと同じでありたかっただけなのだという母親たちの直観は確信へと変わった。

著者は女の子のような繊細で引っ込み思案の男の子の将来を憂うという。そういう子が自分は女の子ではないのかと悩むことを恐れる。

私は、文化や制度、仲間、インターネットが、彼に何を伝えるのかが心配です。親子関係の破壊に躍起になっているような国家権力が怖い。どんな未来が待っていようとも、私は息子たちを守るために戦うことを決して止めない。

私はもう真の信者ではない。

私(カカシ)は昔からトランスジェンダリズムはカルトだと言って来たが、著者もやはりこれはカルトのようだと言う。このカルトはイデオロギーのために自分や子供たちを犠牲にしようとしたのだと。

私はこのカルトから脱出した、そしてもう二度と戻ることはない

私はこの手記を読んでいて改めて確信したのは、子供には父親と母親の両方が必要だということだ。著者は長男が女の子になりたがった理由は母親たちとより親密な関係を保つために母親たちと同じでありたいと思ったことにあったと言っている。だがもしこの息子に父親がいたらどうだっただろうか?男の子が愛を感じお手本として尊敬できる男性が傍に居たら、彼は自分が男の子であることに不安を感じただろうか?そして彼が自分は男の子か女の子かと悩んでいる時に、「お前はお父さんと同じだ。男の子だ」と断言してくれる父親がいたら、彼の悩みはそれで終わったのでは?

実は私は前々からトランスジェンダー(特にMtF)の子どもを持つ家庭には父親の存在が欠乏していることに気付いていた。母親だけの家庭だったり、著者のようにレズビアンカップルだったり、実際に家庭内に父親が居たとしても子育てに父親が無関心といった家庭も含め、繊細で傷つきやすい男児は母親に不健康に執着しやすい。そして母子家庭ーの場合、母親が男性との関係がうまくいかずに母子家庭になった場合が多く、男性に対する不信感を抱いている母親の感情を男児が敏感に察知する場合も多い。レズビアンに至っては、男性をハナから拒絶した女性達であるから、男性のままだと自分も母親たちに拒絶されるのでは、という不安があってもおかしくない。

そして怖いのは著者のように母親が最初から社会正義の「真の信者」である場合、子供がちょっとでも異性的な傾向を見せると、すぐにトランスジェンダーだと思い込み、その道をまっしぐらに進んでしまうことだ。セラピストも学校も政治家も法廷ですらも、すべてトランスジェンダー概念を支持し微塵の疑問も許さない。これでは子供には勝ち目がない。

この著者の女性のような体験をした人は少なからずいることだろう。しかしそれを公言することが非常に難しいことであるのは、脱トランスの人々に対するトランス活動家の過激で暴力的な攻撃を見ていればよく分かる。特にこうした社会にドップリつかっていた人々にとって、カルトからの脱出は、これまで信用していた友達や仲間たちとの離脱を意味するのだ。

トランス活動家たちは、特にトランスジェンダーで金儲けをしている医療関係者たちが、子供の性転換治療をせかすのも、多くの子どもたちが思春期を過ぎると心の迷いから解けるという事実をTRAは十分承知しているからだ。だから気が変わらないうちに親を説得してさっさと性転換をさせてしまおうとするのだ。

なんという恐ろしいカルトだろう。


3 responses to 4歳から娘として育てた息子が実はトランスジェンダーではなかったと気が付いたレズカップル

苺畑カカシ1 year ago

@choucho1234567
読む以前に申し上げます。揺らぎを含めて子育て中であり、子供の一生を決めつけてません。これからも性自認が揺らぐ苦悩があれば味方でいるだけです。

何故か何かを読ませるのは情報に1番左右されてるからかな。

読みましたがラストが意味不明でした。父親の存在ですか・・・本当にカルトですね。

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苺畑カカシ1 year ago

@choucho1234567さんは息子さんがトランスだと言ってる女性。

やっぱりシングルマザー。夫のDV体験あり。よくあるパターンだな。

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苺畑カカシ1 year ago

さっき5才の息子がトランスジェンダージョセーだといいはる若いお母さんとちょっとだけ話をしたが、彼女のプロファイルをみたら案の定シングルマザー。そして元夫とは夫の暴力が原因で離婚している。

息子が自分は女の子だと言い張りだした(と母親が言う)のは2歳半の頃。幼稚園でも髪の毛を伸ばさせて女の子の恰好で通わせている。

しかし私がひっかかったのは去年4歳の時の息子との会話。

『子供が「息子」と「娘」の違いを認識した。何が違うの?って聞かれたから「男か女かだよ」って答えた。 「どっちで呼ばれたい?」って聞いたら即答で「娘」だった。 いいのかな? 私が娘と呼ぶことで本人が「自分は女の子」って意識が強くなったら・・・って怖さがある。 息子とも呼んでないけど。』

まだ息子と娘の違いも分からない子供に男と女の違いが分かるのか?ここでどうして母親としてあんたは男だから息子なんだよといってあげないのだ?なんで「どっちで呼ばれたい?」と子供に選択させるわけ?

この人の間違いはここだ。本文でも母親が言っていた。子供に誘導させてはダメだと。子供は親が導くものだ。子供が自分は女の子だと言い出したら、違うよ、君は男の子だよと言ってあげるべきだった。

彼女の父親は孫に向かって、お前は男の子だと言って息子が泣いてしまったというが、こどもなんて色々なことで泣くのだ。子供がスパイダーマンになりたいと言って、いや、それは無理だよと言われても泣く子もいるだろう。子供はそうやって大人になるのだ。

この母親には色々な人から、何故女の子っぽい男の子じゃいけないのかという質問をされているが、彼女の答えは次の通り。

『なぜ「可愛いのが好きな男の子」「かっこいいものが好きな女の子」じゃダメなの?」って聞いてくる人、逆になんでそれならありなの?トランスしてないって言いたいのは何故?性器があるから? それに親のジェンダー植え付け論もうんざり。 本人が生きたい生き方見つけたことを私は誇らしく思うよ。』

5歳の子どもに生きたい生き方なんてわかるわけないだろ!彼女は息子が可愛い恰好を従った時に、別にそういう恰好をしてもいいけど、あんたは男の子だからね。女の子にはなれないのよ。と教えてあげたのか?この言い分じゃそんなことはしてないだろう。

彼女は元夫から暴力を受けていたというトラウマがある。夫には自分の居場所を隠していて、容貌も変えて街ですれ違ってもわからないようにしているという。そこまで元夫を怖がっている母親を見て、小さな息子は母が恐れる男になりたいと思うだろうか?彼女が実際そういう言い方を子供の前でしたかどうかは分からないが、彼女のツイートを見てるとかなり精神不安定な感じがする。子供は母親の感情に敏感だ。だから母親と同じように女でありたいと思ったのかもしれない。

それと彼女はこんなことも言ってる。

『「かっこいいものが好きな女の子」も「可愛いものが好きな女の子」も、そういう子もいるよね!わかる! それに加えて「女の子に生まれたかった男の子」も「男の子に生まれたかった女の子」もいるよね!まで言えたらいいのに、それを頑なに言おうとしない人達が本当に残念。』

「女の子に生まれたかった」と「自分は女の子だ」と思うことは別だ。私だって男に生まれたかったと思ったことは何度もあるが、自分を男だと思ったことはない。しかし5才の子どもにその区別がつくだろうか?

息子が「女の子に生まれたかった」と言ったら、「ママは男の子のあんたが好きだよ」と言ってあげたのか?いや、もちろん彼女はそんなことは言わなかった。

『寝る前にお喋りしていたら「どうして女の子で生まれなかったの?女の子で生まれたかった」って言われた。ごめんね。』

ごめんねってなんだよ!ごめんねって!そんなこというから息子はやっぱり男の子でうまれてきてはいけなかったんだと確認してしまうじゃないか。それは母親が「男の子になんか産んじゃってごめんね」と言ってるのと同じだ。そんなこと男の子でいることが嬉しい子供がいるはずがない!この母親はこんな会話をいったい何度くりかえしたのだろう?

本文中にも書いたが、息子がトランスジェンダーだと言い張る家庭には、父親が居ないか、居ても子育てに参加していないか、どちらかが多い。そして不幸な離婚をした母親の描く男性像が良くない場合も多い。この親子はまさにその典型だ。

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