アメリカではデイリーワイヤーのマット・ウォルシらが筆頭となって、子供をトランスジェンダーに誘導する危険なトランス肯定治療をやめさせようという動きが勢いを増している中、本日フロリダ州で行われていたトランス治療に関する公聴会で、医療専門家や脱トランス(性転換をやめて元の性に戻った人々)らの証言の後、フロリダの医療委員会は今後子供のトランス肯定治療を禁止すると決定した我々反トランスジェンダー活動のひとつの勝利である。

写真:公聴会で証言した脱トランスの人々

フロリダの医療委員会(The Florida Board of Medicine and the Florida Board of Osteopathic Medicine Joint Rules/Legislative Committee)は本日オーランドで行われていた公聴会で、今後トランスを自認する未成年に思春期抑制剤投与や異性ホルモン投与及び手術を禁止すると決定。

5時間以上にわたる審議では、様々な医療専門家が子供のトランス治療は利益よりも弊害の方が大きいと証言。すでに子供のトランス治療はスエーデン、フィンランド、そしてイギリスなどで禁止されていることなどが話し合われた。

専門家らの証言の後で、拙ブログでも以前に紹介したクリオ・コールを含む数人の脱トランス者たちが自分らの体験談を話した。

最近になって、勇気を出して自分の脱トランス体験を話す人たちによって、トランスジェンダーという概念への見方がだんだんと変わりつつある。特に子供の性転換は多くの人にショックを与えている。それで、これまでトランスジェンダー活動家(TRA)側の言い分ばかりがまかり通り、学校でもメディアでもビッグテックのソーシャルメディアなどでも、ほとんどTRAへの批判が聞かれなかったのが、最近になってTRAを批判する声がだんだんと大きくなっている。

これまでTRAに反対していたのは、当初からTRAの危険性に気付いて警鐘を鳴らしていた過激派フェミニストたちが主体だったが、多くのフェミニストたちがアカデミアの人間だったこともあり、TRAは彼女たちの仕事を脅かすなどして、多くのフェミニストを沈黙させることに成功してきた。

しかし最近、TRAの脅しに屈しない人々が増えて来た。有名どころでは作家のJ.K.ローリングだが、TRA方針で不当に差別されている高校生やその親たちがだんだんと声を上げるようになってきたのだ。

この傾向が明らかなのはTRA側の反応である。本日見つけたこのコラム「無知が扇動する最近のアンチトランスジェンダーの理論点」ウイステリア・デング著などがいい例。

デングは「ジェンダー脱トランスにまつわるヒステリアは科学的真実と必要な治療から一般市民から隠す恐れがある。」と始める。デングは保守派メディアはソーシャルメディアのエコーチェンバーで紹介されている脱トランスの話は信用性に欠けるだけでなく、脱トランスなど保守派がいうほど多くないと言い切る。

実は、ツイッターでも脱トランスの数は全体の約3%で取るに足らないと言ってる人がいた。その人に非常に適切な返答をしている人がいた。それは「数が少ないというのであれば、トランスジェンダーの数など人口の1%にも及ばない。その人たちに注目しなければならないと言い始めたのはTRAのほうではないか?」まさしくその通りだ。数が少なければ無視してもいいというなら、何故我々はこうもトランスジェンダーに付き合わされているのだ?

デングによれば性転換手術を後悔する人は1%以下だと言う。しかし多くの脱トランスが証言しているが、後悔するのは手術後数年経ってからだという。女性から男性への性転換希望者が爆発的に増えたのはここ4~5年のことなので、この人たちのどれだけが数年後後悔するかは完全に未知数である。デングは後悔する理由について、ジェンダー自認が変わったというより差別や身の安全を心配して脱トランスする人が半分以上だと主張するが、トランス界隈は脱トランスに非常に攻撃的であるから、そんな統計をきちんととったとはとても信じられない。

デングは最近のアンチは子供への転換治療を幼児虐待と言い、子供への治療は早すぎると言うが、子供の性違和はこれまで考えられていたよりずっと多いことが解っていると言う。そして最近行われた調査によれば子供の頃に社交的にトランスした子供の97%が5年後もトランスやノンバイナリを自認しているという。

しかしTRAは2歳児や3歳児まで性違和があると主張するのだから、五年後の7歳や8歳で気が変わっていなかったとしてもおかしくない。特に周りの大人たちが事あるごとにその子に、お前は異性だと洗脳し続ければ当然のことだろう。問題なのは、この子たちが思春期を越してもその気持ちが変わらないかどうかなのだ。これに関しては子供の頃に性違和を訴えた子供の90%近くが思春期を超すと自分の性を受け入れるようになるという調査がある。注目すべきなのはそっちのほうだろう。だがデングは性違和肯定治療を受けたこどもたちの精神状態はすこぶるよく、反対に治療をうけなかった子供には多大なる悪影響があると言う。しかしデング自身がトランスジェンダーで金儲けをしているセラピストなのだから、そういうのは当然だろう。

笑っちゃうのはこの問題についてデングが性転換治療は政治討論でもなければ、哲学でもましてやツイッターなどで議論される問題ではないと主張していることだ。トランスジェンダリズムは十分に政治討論だ。TRAがそうさせたのだ。

そしてもちろん最後にはトランスジェンダーが存在する権利を疑問視するのか、トランスの子どもが受け入れられ愛される権利はないというのか、などと藁人形論を持ち出す。

誰が性違和に悩む子供に治療が必要ではないと言った?我々はそういう子どもに必要な治療はカウンセリングであり、ホルモン漬けにして将来不妊になるような不可逆的なことをやるなと言っているのだ。

今回のフロリダ州での決議は子供をTRAから守る第一歩である。しかし他所の州もこれに見習ってどんどん子供への危険な治療を即禁止することを願うものだ。

非常なバックラッシュに遭いながら、勇気をもって証言した脱トランスの人々に心からお礼を言いたい。


1 response to フロリダ州脱トランスの声をきいて子供のトランス肯定治療を禁止すると決定

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