Corporate diversity policies sacrifice loyal employees on ‘equity’ altar | Fox News

以前から私は批判的人種(CRT)という思想について色々述べてきているが、最近この思想が大学や義務教育だけでなく、一般企業(特に大企業)において蔓延してきていることを知った。批判的人種理論とはつまり、白人は特権階級であり少数民族は被差別という不利な歴史を追ってきている分優遇されなければならないという思想。しかしこの思想を実践するとどうなるのか、一人の男性の例を見ながら考えてみよう。

ニック・ウイリアムさんは世界的大企業のクレジットカード会社、アメリカンエクスプレスに8年間勤めた。その間トップ1%の売り上げのおかげで三度も「会長賞」を獲った優秀な社員だった。ところが去年ウイリアムさんは突然アメックスを解雇された。その理由?それはウイリアムさんが白人男性だったからだ。

ウイリアムは自分の仕事が好きだった。アメックスの社員として愛社精神もあり、一時期はアメックスのスローガンを入れ墨しようかなどと思ったほどだった。しかしそれはアメックスが厳しいクレジット標準よりもDEIと呼ばれるダイバーシティー・イクオリティーに重点を置き始めてから変わってしまった。

アメリカンエクスプレスはクレジットカードの中でも審査が厳しいことで有名だ。うちの父も大昔にアメックスに申し込んで、なんだかんだとうるさく審査された割りには、アメリカでは使い道がないと文句を言っていたが、アメックスは主に企業で使うことが多く、個人で使える場所は結構限られている。しかし限度額がかなりの大金になるため、その審査は非常に厳しくされているのだ。

ウイリアムの問題はこの高い額のクレジットラインを巡って、とある顧客との間でトラブルが起きたことから始まる。ウイリアムは従来の会社の方針に従って多々のクレジット審査を行おうとしたが、その客はそれを拒否した。そしてウイリアムと彼の黒人同僚に対しても非常な態度で接したという。ウイリアムは申請を拒否せず、上司の見解に任すことにした。

問題はこの女性客が黒人だったことにある。彼女はウイリアムの態度は黒人差別だと言い出したのである。そして彼女はアメリカンエクスプレスは組織的な人種差別を行っていると主張した。

女性はアメックスの社長及び他の重役宛てに弁護士を通して苦情を送った。それには自分のクレジットライン申請が拒否されたのは自分が黒人だからであり、ダイバーシティーを求めるアメックス社ともあろうものがこのようなことをするのは受け入れられないといったことが書かれていた。

アメックス社はこれに応えて、ウイリアムを73日間にわたり捜査した。彼は4回にわたり内部と外部の捜査会議に出席したが、自分の立場を弁護することは許されなかった。もしこれらの会議に弁護士を同伴したら「有罪」と見なすと言い渡された。ウイリアムが何か言おうとすると怒鳴られ黙らされた。このような尋問が10週間も続いたあと、アメックス社はそっけなく電話でウイリアムの行動は「会社の方針に背くもの」という理由で解雇された。同社はウイリアムに書面による解雇状を渡すことはしなかった。

解雇後、ウイリアムが自分が解雇された事情について公言しないという書類への署名を拒否したため、彼自身のクレジットラインは破壊され、100万ドルの口止め料としての退職金ももらえなかった。同社はクレジットヒストリーのデータベースを管理する会社にウイリアムは問題な口座と連絡したため、彼は他のクレジットカードを持つことすらできなくなった。

ウイリアムによると、アメリカンエクスプレス社は最近これまでのような会社の申請調査基準を「ダイバーシティー、インクルージョン&エクイティー」という方針に切り替えていると語る。単純に言えば、特定の属性を持っている人は特別扱いをし緩い審査をするという方針だ。

特別扱いされるのは顧客だけではなく、「インクルーシブ」の名のもとに従業員の昇格も少数派人種やLGBTQ+だの女性だのが能力と無関係に昇格され、ウイリアムのような白人男性は無視された。

ウイリアムは自分が解雇されたのは、この一件のトラブルが原因ではなく、結果的に自分が白人男性だったからだというのが根本的な理由だという。ウイリアムが活動を共にしているColor Us Unitedというグループの調査によると、アメックス社は人種によって従業員の雇用や解雇を決めているという。そして同社が望ましいとする人種配分を達成した部署は15%のボーナスが支給されるというのだ。つまり、マイノリティーや女性が多ければ多いほど良いということになる。

ウイリアムは自分はこのDEI方針の犠牲になったのだと語る。少数人種や女性を差別してはいけないという考えは当然だが、それが行き過ぎて反対に白人男性差別へと方針が変わってしまっているのだ。

私が読んだもう一つのウイリアムの記事では、アメックス社では強制的に批判的人種理論の訓練をうけさせられ、如何に白人が特権階級であるか、もし白人と黒人が同席している場合には、先ず黒人が話を始め白人は黒人に発言権を優先させるべきだと言い渡されたという。

こうしたあからさまな白人差別に不服を述べた男性達は次々に解雇されたが、退職金という口止め料を拒否して同社の不公平なやり方を告発したのはウイリアムだけだった。

しかし、従業員の能力のない黒人や女性を昇進させて、能力のある白人男性を解雇し、返済能力のない黒人客のクレジットラインを承認したら、実際どんなことが起きるだろうか?ウイリアムは資本主義市場がその結論を出してくれるのではないかと言う。

数十年前にアパルトヘイトを廃止した南アフリカでは、人種差別のない公平な民主主義が出来るかと思いきや、単に白人と黒人の立場が逆転しただけで、白人は酷い虐待を受けている。白人の人権は奪われ、数々の不公平な法律が通ってしまった。その結果何が起きたか?

アフリカ唯一の農業大国の経済は今や大混乱に陥っている。

数年前、南アフリカの教授が「南アフリカは鉱山のカナリアだ、我々に起きてることは、あなた方の国でも起きる」と語っていた。

今やまさに、その言葉が真実となりつつある。

このような人種差別は決してアメリカ内での人種関係を向上させない。いや、むしろ悪化させるだろう。CRTは、あたかも有色人種対白人という姿勢を取っているかのように見せているが、実は黒人対その他であることは誰もが知っている。特に東洋人などマイノリティーなどとは考えられていない。

CRTが黒人が特別に差別されている、他の人種は黒人に一目置かなければならないのだと教えれば教えるほど、一部の頭の悪い黒人たちは自分らは特別な階級なのだと思い込む。実際黒人が犯罪を犯しても罰せられずにすぐ釈放されるし、警官が白人なら警官が悪いことに去れる世の中だ。自分らが特権階級なら道行く白人や東洋人にどんな暴力を振るっても構わないと思うのは当然だ。最近東洋人を狙った黒人による悪質な暴力が増えているのも、CRTが一つの要因となっていることは間違いない。

人々を、その人種によって待遇を変えることこそが人種差別の定義ではないのか?差別されるのが白人や東洋人なら、それは人種差別にならないなどという理屈が何故まかり通るのだ?

はっきり言って私なら南アフリカのアパルトヘイト下で暮らす方が、左翼のCRT制度の元で暮らすよりもずっと望ましいと思うね。


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