先ずはBBCの日本語版記事から引用:

アメリカで女性が人工中絶を選ぶ権利は憲法で保障されているという根拠になっている連邦最高裁判例について、現在の最高裁内で書かれた多数意見の草案が外部にリークされた。この判例を覆す内容になっていることと合わせて、最高裁文書が漏洩(ろうえい)したことで、アメリカに衝撃を与えている。米連邦最高裁のこうした文書が外部に漏れるのは、現代においては前例がない。

アメリカでは、1973年の「ロー対ウェイド」事件に対する最高裁判決が、女性の人工中絶権を認める歴史的な判例となっている。そのため、中絶に反対する勢力と、女性の選択権を堅持しようとする勢力が長年、この判決をめぐり争ってきた。

米政治ニュースサイト「ポリティコ」は2日、サミュエル・アリート最高裁判事がこの「ロー対ウェイド」判決について、判決は「はなはだしく間違っている」と書いた多数意見の原稿を入手したと伝えた。

報道が事実ならば、最高裁の判決草案が公表前に外部に漏れるのは現代において前例がない。

「ロー対ウエイド」というのは1973年に最高裁が、どの州でも妊娠初期の中絶禁止法は憲法にあるプライバシーの権利に違反するものとして違憲であるという判断を下したものだ。しかしアメリカ憲法にはプライバシーの権利という項目はない。それでだいぶ前からこの解釈は間違っているという意見がリベラル判事の間でも言われてきていた。

民主党や左翼たちはあたかもロー対ウエイドの撤廃によってアメリカでは人工中絶が全面的に違法になるかのように騒いでいるが、実はそんなことは全くない。単に中絶に関する判断は各州に委ねられるという昔に戻るだけである。であるからカリフォルニアやバージニアのように生まれる直前まで中絶を合法にしている州では、それが違法になるなどという心配は全くないのである。

しかしそんな真実に影響される民主党ではない。すでに最高裁判所の前には中絶推進者たちが集まり、警官に暴力を振るうなどの暴挙が始まっている。しかも民主党のエリザベス・ワレン上院議員などは暴徒の前で演説して暴徒らにさらなる暴力を煽っている。

ここで何故この意見書が漏洩したのか考えてみよう。明らかにこれはアメリカ各地で抗議運動という暴動を起こすことによって判事たちに暴力で圧力をかけようという民主党の魂胆である。しかし、民主党がこの話を蒸し返すことによって実際に民主党の利益になるだろうか?今年11月の中間選挙を前に民主党は本当に人工中絶を話題にしたいのだろうか?

アメリカでは人工妊娠中絶推進派をプロチョイス(選択派)中絶反対派をプロライフ(親生命派)と呼ぶが、プロチョイスと自覚するひとたちでも、後期の中絶を支持している人は少ない。単なる産児制限という理由だとしたら、せいぜい妊娠12週目くらいが限界だと思っている人がほとんどではないだろうか?その後になってくると母体の生命にかかわるとか胎児が極度の障害を持っていると解った時など非常時を想定しているのではないかと思う。それでも中期と言われる25週目くらいが限界だろう。なぜならそれ以降になると母体外でも胎児が未熟児として生き延びる可能性が強くなってくるからだ。

ところが左翼リベラルの言うプロチョイスとは妊婦が陣痛を起こしている最中で、すでに胎児の頭が外に出かかっているような時ですら中絶は可能だという考えだ。いや、下手をすれば胎児が生きて生まれてしまった場合、先のバージニア知事のように、何の医療も施さずに放置して自然死を待つとまで言い出す人も居るくらいなのだ。

もし、中絶は初期であれば止む負えない場合もあると考えている人たちが、生まれる寸前、もしくはその数時間後までの中絶を許すべきというプロチョイスの本音を知ったらどう思うだろうか?

ところで中絶の話が出た途端に民主党は今まで忘れていた「女性」という言葉を思い出したようで、今回の判決は(まだ正式に出てはいないが)女性差別だとか言い出している。あれ、男も妊娠できるとかいってなかったっけ?女性だけが影響を受けるという言いかたはトランスフォビックじゃないんですか?

民主党は中間選挙の11月を目指して、またぞろ暴動に次ぐ暴動で選挙結果に影響を与えようと企んでいるのかもしれないが、そういう態度をとればとるほど裏目にでるのではないかと思う。いい加減アメリカ国民は民主党の癇癪には腹に据えかねているのではないだろうか?


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