なぜか私のツイッターフィードに上がってきた*千田有紀という人のツイートが面白かったので、今日は彼女の身に降りかかった火の粉についてちょっとお話してみたい。彼女についてウィキによると、、

*(せんだ ゆき、1968年12月- )は、日本の社会学者、武蔵大学社会学部教授。専門は家族社会学、ジェンダー論、フェミニズム論。
日本のフェミニスト、上野千鶴子の弟子 。大阪府生まれ。

だそうなので、完全な左翼フェミニストと考えられる。どうしてこんな人のツイートが私のフィードに上がってきたのか不思議だったのだが、どうやらトランスジェンダーに関して彼女が発した何気ないツイートが反トランスだとして炎上してしまったというのが理由らしい。ツイッターのアルゴリズムは私が話題にしていることを見張っていて興味がありそうだと思うテーマのツイートを紹介するようだ。

さて、では千田さんの炎上したとされるツイートの内容はというと、、

トランス問題はかなり複雑で、マイノリティ動詞が対立させられてしまう構造に、観ていて胸が痛いですね。

というもの。これの何が問題なのか。彼女がリンクした少年ブレンダという人のNoteにその理由が記載されていた。

実は前段階で千田さんは「性同一性障害のMtF」を自称するアカウントから「漫湖臭い」と中傷を受けていて、「マイノリティ同士の対立」とはその流れの中でぽろっと言ってしまった言葉です。

つまり千田さんとしてはトランス女性を差別したくない、擁護したい、それなのに酷い攻撃を当事者から受ける。これでは擁護したくても出来ない。2chなどで定着した女性に対する「性器呼び」は性差別であり、それは社会構造に問題がある。この性差別を生むシステムによって「シス女性」と「トランス女性」は対立させられているのだ!それが私には悲しい…と、流れから言うとそういうことなのです。まあ、分かり易いですね。

この少年ブレンダというのは悪名高い男性から女性へのトランスジェンダー活動家で、私はとっくの昔にブロックされている。

千田は自分は「トランスジェンダーは女性でないなどとは言ってない。トランス女性は女子トイレに入るなとも言ってない」それなのに何故攻撃されるのか理解できないと言っている。

ブレンダは千田が攻撃される理由をこう説明している。強調は原文のまま。

しかし「女性は男性から性暴力を受ける、そのことで被害者もいる。私も被害を受けた」だから「トランス女性を差別したくないけど排除しなければならない」というのは、TERFsの人たちがよく使うヘイトスピーチの「テンプレ」なのです。(略)

「トランス女性」と「シス女性」を分けてはいけない時、排除して議論してはならない、という時があるのです。それはどんな時でしょうか。(略)

千田さんは明らかに「性暴力」を前提に「トランス女性」と「シス女性」を分けているのです。ここが第一のポイントです。

・千田さんは、「性暴力」を前提にした時「トランス女性」と「シス女性」を分けて考えている。

そして「対立させられてしまう社会構造がある」「それは性差別のせいだ」というわけですが、その説明がなぜ批判されるのかは「判らない」のです。これが第二のポイントです。(略)

しかし、我々「トランス女性」から見ると「現実にはあり得ない事を言っている」のです。

なぜならば、「トランス女性」が受ける「性暴力」というのは、「トランス女性」が「女性だと見なされるから受ける暴力」だからです。

ここで言う「トランス女性」とは「女性として暮らしている人」です。

要するに千田が自分が性被害に遭った体験から言って、「シス女性」の体験と「トランス女性」の体験は違うはずだと言ったことが「トランス女性」たちの勘に触ったというわけである。

実は私は千田がトランス活動家たちの反応に驚いているということ自体に驚いている。千田は昔気質のフェミニストで専門は家族社会学、ジェンダー論、フェミニズム論」でしかも上野千鶴子の弟子だという。そんな人がフェミニズムを長年かけて乗っ取ろうとしてきた(もしくはすでに乗っ取ってしまった)トランス活動家たちについて何も知らなかったというのは、あまりにも無知すぎないか?はっきり言ってジェンダー専門の学者としては完全に失格だ。

だいたいトランス活動家の使う「シス女性」などという言葉を受け入れてしまった時点ですでに千田の宿命は決まっていた。シス女性など存在しない。なぜならトランス「女性」は男性の一種であり、女性ではないからだ。女性の表現は女性性器でもなければ生理だの子宮だのを出産といった女性の身体の機能で表されるべきではない。女性のことをいいたいなら単に女性と言えばいいのである。

千田の間違いは自分が左翼でトランスにも理解を示して来たので批判からは免疫があるという甘い考えを持っていたことだ。左翼フェミニストとして神格化されていたJ.K.ローリング女史が、女性の安全を自称女の男性から守らなければならないと言った途端に袋叩きにあった事実を知らなかったのだろうか?

ところでブレンダは千田の言っていることがTERFの使うヘイトスピーチのテンプレだと言い張るが、反TRAの人々が自称女の性犯罪について議論していることに対して、きちんとした反論をしていない。批評家の言うことに対してターフだのヘイトだのと言い続けることは何の反論にもなっていない。

ブレンダはトランス女性による女性への加害は「現実にはあり得ない事」だと言っているが、拙ブログで何度も紹介したように、ブレンダのいう「女性として暮らしている人」による女性への性加害は諸外国では頻発している。いや、それをいうなら日本でも自称女性の女装男達による痴漢行為は後を絶たない。その事実について何の反論もせずに、そんなことはあり得ないといくら繰り返してみても、なかったことには出来ない。

また、「『トランス女性』が受ける『性暴力』というのは、『トランス女』が『女性だと見なされる』から受ける暴力』」というのも正しくない。

先ず私はトランス「女性」が受けているという性暴力というのが現実にあるのかどうかさえ疑わしいと思っている。しかしよしんばそういうことがあったとしても、トランス「女性」は性適合手術を受けていようがいまいが男性としての筋力は失っていない。であるから、たとえ女性と間違えられて暴行を受けたとしても、同体格の男性からの脅威は女性が瀕する脅威とは全く違うのである。

ブレンダが外見からどんなふうに見えるのか私は知らない。もしかしたら彼はいわゆる女性として通用する人なのかもしれない。しかし世の中には自称女でもどうみても男に見える女装男がいくらでもいる。そうした人たちが女子トイレだの女湯などに堂々と入ってきたら、普通の女性なら誰でも脅威を感じるはずである。その脅威を理解できないということが、ブレンダが女性ではないことの証拠だ。

もし千田が本気でトランスジェンダリズムを理解したいと思っているのなら、今回のこの教訓を生かし、トランス活動家たちが如何に不寛容で暴力的であるかを学ぶことだろう。


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