なんだか知らないが、LGBT界隈では何かとLGBT特別の日や月がある。なんで彼らばっかり一年中お祝いをしてるのかは知らないが、昨日はトランスジェンダーが目立つ日とかだったらしい。にも拘わらず、トランスジェンダーとして世界的に多分一番有名なはずの元オリンピック金メダリストのケイトリン・ジェナ―がフォックスニュースの準レギュラーになることで、トランス活動家たちはジェナ―を一斉に叩き始めている。

私はトランスジェンダリズムという概念自体を否定している立場なので、ジェナ―が保守的な考えを持っていても、ジェナ―を女性と認めることはできない。彼はあくまでも自称女性の男性である。

とはいうものの、ジェナ―は自分がエリートアスリートであった経験から、男性体のMtFは女子競技に参加すべきではない、とまともなことを言ってる事実は評価されるべきだろう。

そのジェナ―が、自分がフォックスニュースのレギュラーになることについて、TRA界隈から批判が出るのは偽善だと自身のツイッターで発言した。以下は私の適当な意訳。

一方で私は多分世界中で一番目立つトランスだと思う。左翼のお目覚め連中(WOKE)には呆れてものが言えない。皮肉というより偽善と言った方がいいのかもしれないけど、本当に呆れるわ。

LGBT活動家のシャーロッテ・クライマー(Charlotte Clymer)はニュースウィークのインタビューでジェナ―のことを悪質でナルシシストだと罵りながら、ジェナ―は自分のキャリアのためにトランスやノンバイナリーの人々を見捨てていると語る。

彼女(ジェナ―)はドナルド・トランプが反トランスなのを知っていてずっとトランプ支持者と一緒に活動してるし、トランスの子どもたちのスポーツ参加にも反対しています。

トランスの人々の間でも色々な意見はありますが、大多数のトランスやノンバイナリー界隈はケイトリン・ジェナ―を支持していません。彼女は私たちを代表しません。

彼女は私たちの考えを反映していないし、私たちにとって、とても危険な存在になっています。

左翼活動家というのは、同じ属性に属する人はすべて同じ考えを持っていなければいけないという非常に偏狭な心の持ち主が多い。トランスジェンダーだったら誰もが民主党支持で誰もがトランスジェンダー活動に全く同じ形で参加すべきだというのである。ジェナ―がトランスを代表しないように、クライマーもトランスを代表しない。だいたい自分の性自認が自分の考えを決めるという考えこそおかしいではないか?

まあ左翼は女性なら皆反トランプであるべきとか思い込んでるので、決して驚きはしないが。

TRAがフォックスを敵視するのは、タッカー・カールソンはじめフォックスの人気キャスターたちはこぞってTRAに批判的であり、全国大学水泳大会の200メートル女子の部で優勝したリア・トーマスについても散々批判していたことなどがある。

ジェナ―自身もトーマスの女子競技参加には非常に批判的で、何度もその意見をフォックスニュースにゲスト出演して語っていた。

クライマーはジェナ―のような有名人がトランスジェンダーの代表のような顔でテレビに出るのは危険だとし、今後は色々なメディアでトランスジェンダーが活躍する必要があると語っている。単にトランスにも色々な人がいるという意見はどうしても受け入れられないのだろう。

しかしクライマーが認めるように、ジェナ―がトランスジェンダーという立場から、男子の女子競技参加に強く反対しているということは、男子の女子競技参加反対派の我々としては助かることではある。

これは公平の問題です。私は生得的少年が学校の女子スポーツで競争するのには反対です。公平ではありません。私たちは学校における女子スポーツを守らなければなりません。

クライマーは, どのマイノリティーにも内部にその属性の利益に反する運動をする人がいると言う。しかしクライマーのような活動家がやっていることが、実際にトランス界隈の当事者の利益になっているとは到底思えない。

実は先日、私はJKRの件でイギリス人のツイッタラーさんたちと色々やり取りをしたが、その際彼女たちのこの問題に関する無知さと無理解には非常に驚いた。イギリスは日本と違ってTRAの横暴が横行していることでもあり、イギリス人は日本人よりこの問題について、もっと色々知っているものと思っていたからである。しかし実際には彼女達も結構TRAについて無知だった。JKRを批判している人たちですら、トランスジェンダーはニューハーフのような綺麗でか弱そうに見える人たちだと思い込んでおり、彼らは女性に対して全く脅威ではないと思っているようだった。イギリス国内ですでにトランスを名乗る自称女の性犯罪者が女性に危害を加える事件が頻発しているというのに、その事実を彼女たちは全くしらないのである。

つまり一般人はトランスジェンダーになど興味がない。自分達とは全く関係のない人たちだと思っているだろう。ところが一般人が最初にみるトランスジェンダーが、トーマスのように女子用水着を着ている以外は完全な筋骨たくましい女装男で、それが女子だと言い張って女子スポーツに参加する姿だとしたら、これはトランスジェンダーにとってよいイメージになるだろうか?

この間ツイッターで話したイギリス人女性達は、私が髭面胸毛すね毛男がミニスカートを履いて女子トイレに入ってきても平気なのかと聞いた時、そんな人は女子トイレにはいってきたりしないと断言していた。もし彼女たちが実際にそういう男にトイレで遭遇したら、いったいどんな気持ちがするだろうか?そしてそれに苦情を言ったら、自分達が差別者として反対に警察に通報されると知ったら、トランスジェンダーについてよい印象を持つだろうか?

ところで先日お話した長距離サイクリングのトランスジェンダー選手、エミリー・ブリジスについて、私は新しい発見をした。ブリジスはつい最近まで男子競技に参加していたという話はしたが、一番最近は先月で、その際ブリジスは全国大学生大会で優勝していたのである。ここで読者の諸氏に立ち止まって考えていただきたいことがある。

ブリジスは一年間女性ホルモンを接種し男性ホルモンのテスタストロン値を下げる「治療」を行っていた。そして今月に入って女子競技参加に必要な低いホルモン値に達成できたため、今回の全国オムニウムチャンピオンシップの女子の部への参加が一旦は許可されたのである。

ということはブリジスはホルモン治療を11か月も受けていたにもかかわらず、男子競技で優勝できるほどの運動神経を保持出来ていたということになり、ホルモン値を下げることは彼のパフォーマンスにはなんの影響も及ぼさなかったか、悪影響があったとしても、その悪影響を克服することが可能だったということになる。

以前に私はホルモン治療で失う運動能力はエリートレベルの選手であれば訓練次第で克復することが出来るという話をしたことがあるが、ブリジスはまさにそれを証明しているのである。

参考:男性ホルモン値を抑えても男性体は圧倒的に有利という調査結果 – Scarecrow in the Strawberry Field (biglizards.net)

それにしてもブリジスは、女性ホルモンを接種しながら男子競技で優勝できる能力があるなら、何故そのまま男子として競い、正々堂々とオリンピックメダル獲得を目指さないのか、本当に不思議である。


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