ついこの間ツイッターで、J.K.ローリング女史の話がまた出て「ローリングが子宮のない人は女性ではないと言ったと聞いてから彼女が嫌いになった」というようなことを言ってる人が居たので、いや、それは逆。女史は女性のことを「生理のある人」と表現するのはおかしいと言ったのだ、いったいどこでそんな話を聞いてきたのだろうかと不思議に思った。ところが他にも同じようなことを言ってる人が結構いて、女史がそういったというデマは私が考えていたよりずっと広く信じられているらしいことを知った。女史が実際何を言ったのかは、ちょっと検索すればすぐに出てくるので、彼女を批判するなら、批判することの内容くらいちょっと調べてみてはどうなのだろうか?

それと全く同じことがフロリダの法案「*教育における保護者の権利法(下院法案1557)」について起きている。

この法案が下院で通った時から、LGBT+α活動家の間では、「ゲイ(同性愛者)と言ってはいけない法律”Don’t say gay bill”」と批判され、フロリダにあるディズニー社では社員たちの大がかりな抗議運動が行われたり、民主党議員達が「ゲイ、ゲイ、ゲイ!」と言いながら歩き回ったり、スターウォーズで有名なマーク・ハミルら芸能人たちがツイッターなどで「ゲイ、ゲイ、ゲイ」と書き連ねるなどして抗議し、挙句の果てにはバイデン耄碌爺まで一緒になって批判するという始末。

ところが先ほども書いたように、この法案を批判している人たちのどれだけが実際に法案を読んだのか、はなはだ疑わしい。なぜなら法案の中には一度も「ゲイ」という言葉が出てこないからだ。

*Parental Rights in Education bill

House Bill 1557: “Requires [Florida] district school boards to adopt procedures that comport with certain provisions of law for notifying student’s parent of specified information; requires such procedures to reinforce fundamental right of parents to make decisions regarding upbringing & control of their children; prohibits school district from adopting procedures or student support forms that prohibit school district personnel from notifying parent about specified information or that encourage student to withhold from parent such information; prohibits school district personnel from discouraging or prohibiting parental notification & involvement in critical decisions affecting student’s mental, emotional, or physical well-being; prohibits classroom discussion about sexual orientation or gender identity in certain grade levels; requires school districts to notify parents of healthcare services; authorizes parent to bring action against school district to obtain declaratory judgment; provides for additional award of injunctive relief, damages, & reasonable attorney fees & court costs to certain parents.”

この全文を”gay”で検索してみると、全く該当する単語が出てこないことが解る。つまり、この法案のなかにゲイという言葉は一度も使われていないのだ。では一体何がそんなにいけないのか。

法律なのでちょっとややこしい言い回しが多いのだが、要するに箇条書きにすると、

  1. 学校内における子どもの教育について、子供の親に隠し事をするような規則をつくってはならない。
  2. 子供が親に隠し事をするように奨励してはならない。
  3. 学校側は子供の精神や感情や健康に関する決断の情報を親に隠してはならない。
  4. 特定の学年における授業で性指向や性自認についての話をしてはならない。
  5. 子供が受ける医療に関して学校側は親に通知しなければならない。
  6. 学校側が親に子供の情報を隠すことによって子供の弊害が起きた場合には親は学校側を訴えることができる。

この特定の学年というのは幼稚園から小学校三年生という低学年のみだと聞いたのだが、法案のなかに学年の指定はない。なぜ低学年のみなのかは分からないが、ともかく幼い子供に性指向だの性自認だのを教えるべきではないという法案なのである。

批評家たちは文章にゲイという言葉が出てなくても性指向や性自認について話てはいけないとあるので同じことだと言っているが、積極的に教師が子供に指導する行為と、生徒が自分の親や兄弟に同性愛者がいるという話を自発的にする行為とでは全く話が違う。はっきり言って幼稚園児が進んでそんな話をするとは思えない。

なぜフロリダの議会がこのような法律が必要だと思ったのか。それは最近アメリカの教育の場で積極的なLGBTQ+α洗脳が行われているからだ。学校では自分がどの性を自認するかとか、自分が好む代名詞は何かとかいう話が幼稚園から教えられている。自分の好きな活動を男と女にわけて、もし女の子がサッカーやモデルカーが好きだと言えば、君は本当は男の子かもしれないなどと子供をいいくるめ、男の名前で呼んだり、男の子の服を着せるなどして子供を男の子だと洗脳するのである。そしてそのことを、家に帰ってパパやママに言ってはいけないよ、君がありのままで生きるのをパパやママはとめようとするかもしれないからね、と釘をさすのだ。

TikTokなどで幼稚園の保母だと言う女が、髪の毛をピンクに染め、体中入れ墨をして、鼻輪をつけて、私はノンバイナリーだとか、子供たちの前でカミングアウトしたとか自慢げに話してる動画がいくらもある。

この法律はこうしたLGBTQ+αの活動家が学校を子供の洗脳に使わないように阻止することが目的なのである。であるから「ゲイと言ってはいけない法」というより「子供のアンタイグルーミング(手なづけ禁止)法」と言った方が正しい。

LGBT活動家は、保守派はいつもLGBTが子供を勧誘しようとしていると言うが、そんなことは全くない、と言い張っている。しかし彼らのやっていることはまさに勧誘であり洗脳だ。小学校の図書館に教材として大の大人が子供にオーラルセックスの手ほどきをする本が置かれているなど、彼らに任せていたら子供たちがどんな目にあうか解ったものではない。もうすでに子供たちが、こうした教師からわいせつ行為の被害にあっていたとしても私は驚かない。

私はこの法律は低学年だけでなく、高校生まで当てはまるようにしてもらいたい。特に思春期の子どもは周りに感化されておかしな方向に行きかねない。最近はネットで異性ホルモンを取り寄せて自分勝手に飲む子供たちまで出てきている。もし子供がそんな話を学校でしていたのなら、親には即それを知る権利がある。そうしないと取り返しのつかないことになる可能性があるからだ。


2 responses to フロリダ、幼児へのLGBT教育を禁止する法律が成立し、発狂するLGBT活動家たち「ゲイと言ってはいけない法律」と言って抗議

苺畑カカシ2 years ago

アメリカ・フロリダ州のロン・デサンティス知事が、学校が性的指向と性同一性に関する指導をGrade 3(8~9歳)までの子どもに対して行うことを禁止する法案に署名したことが伝えられました。デサンティス氏は「この種のテーマは教師ではなく親が指導するべき」と繰り返し主張しましたが、人権団体の反発を引き起こしました。

DeSantis signs “Don’t Say Gay” bill into law
https://www.axios.com/dont-say-gay-bill-desantis-578593fc-5d6e-4098-b69a-c838b017ce24.html

‘Don’t Say Gay’ bill signed by Florida Gov. Ron DeSantis | AP News
https://apnews.com/article/florida-dont-say-gay-law-signed-56aee61f075a12663f25990c7b31624d

共和党のデサンティス氏は、ホワイトハウスが「Don’t Say Gay(ゲイと言わないで)法」と呼ぶ法案第1557号、通称「Parental Rights in Education(教育における親の権利)法」に署名し、学校が低学年の子どもたちに性的指向・性同一性について指導することを禁じました。法案には「性的指向または性同一性に関する学校職員または第三者による教室での指導は、Kindergarten(5~6歳)からGrade 3まで、年齢や発達に適さない方法で行われることはない」と記されています。

この法案は議会に提出された段階から反発を生んでおり、フロリダ州のLGBTQ擁護団体であるEquality Floridaは、フロリダ州議会議員のミシェル・レイナー氏と共同で「子どもたちを危険にさらしている」と非難しました。さらに、フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートを擁するウォルト・ディズニー・カンパニーは抗議のために州への献金を停止したことを発表しています。また、同社の従業員はボブ・チャペックCEOの対応の遅さを非難し、何人かは抗議のために会社から退職したと伝えられています。ウォルト・ディズニー・カンパニーは「企業としての目標は、この法律が議会で廃止されるか、裁判所で取り消されることであり、そのために活動している国や州の団体を引き続き支援していきます」とする声明を発表しました。

また、民主党は共和党との討論を通じて「『教室での指導』や『適切な年齢』という言葉は解釈の幅が広く、どの学年での議論も訴訟のきっかけとなってしまうため、教師がこのテーマを完全に避けてしまうことにつながりかねない」と述べました。
デサンティス氏は、学校が両親の同意なしに低学年の子どもをセクシュアライズ(性化)したり、性別のイデオロギーを押し付けたりすることを回避するこの法案の利点を伝え、「私たちは、子どもたちに教化ではなく教育を受けさせられるようにしています」と述べました。

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苺畑カカシ2 years ago

LGBT活動家、フロリダ州を相手取って訴訟を起こす。言論の自由を迫害するとして訴訟。
https://www.msn.com/en-us/news/us/lgbtq-group-sues-florida-over-so-called-don-t-say-gay-law/ar-AAVI7It?ocid=msedgntp&cvid=91f9fbe260704e1eb577d7a63d334d62

活動家の言い分とは違って、この法律はゲイと言ってはいけななどとは書かれていない。同性愛の両親や家族の話をしてもいけないとも言ってない。単に性自認だのトランスジェンダーといった話を授業で子供たちに教えるな、子供に関するプライベートな話を親に隠すなというもの。

この訴訟は原告が直接被害を受けることが証明できないので否決されると思う。

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