本日ヤフーニュースでこんな記事を見つけた。【取材記者ノート】取り調べで「性自認は女性」と供述 女性トイレや女湯に女装して侵入した疑いで書類送検 トランスジェンダーへの誤解や偏見に繋がる恐れ

ちょっと前に大阪府の女子トイレで逮捕された女装男性と、同じく大阪のスーパー銭湯の女湯に使っていた女装男の事件を取り扱った記事なのだが、非常に気になったことがあった。それは女装して女子施設を使って逮捕されたこの男たちが、本当にトランスジェンダーだったのかどうか警察が取り扱いに戸惑ったと言う点である。

先ず女子トイレに週末ごとに入っていた40代の女装男に関して、

 利用客は警察に対し、「子どもの頃から性の不一致を自覚していて、成人してから人知れず女装をするようになった。いけないこととわかっていたが、女性として女性トイレを使いたかった」と供述。自分が心と体の性が一致しないトランスジェンダーであることを説明しました。しかし、医師の診断書はなく、性別適合手術も受けていませんでした。職場では男性として働いていて、休日に女装し、女性トイレを利用していたということです。

私が不思議なのは、本人が自分をトランスジェンダーだと主張していたら、そしてそれを証明する診断書が存在していたら警察はいったいどうするつもりだったのかということだ。普通に男が女装して女子施設に入ったら建造物侵入の罪に問われるのに、性同一性障害の男なら罪には問われないのか?日本にはそんな法律はないはずだ。

次にスーパー銭湯の女湯に入っていた女装男について、

府警によると、通報されたのは40代の利用客で、戸籍上は男性。かつらをかぶって化粧をするなど女装をし、下半身には透明のフィルムを貼り付けて入浴していました。女性客からフロントに「男っぽい人が女湯にいる」と苦情があったそうです。  

40代の利用客は任意の調べに対し、「性別は男だが心は女。以前から女性として女湯に入りたいと思っていた」と、自分がトランスジェンダーであることを主張していました。  ところが途中から、「私はLGBTではない。女装をしている自分に興奮する。女湯に入り女装の完成度を確認したかった」などと供述を変えたため、トランスジェンダーを装っていた男性であることがわかりました。「性的指向も女性で、男性には興味がない」とも話しているということです。(略)

こうして女湯の事件は決着が着きましたが、捜査関係者は女性トイレの事件について、「本当にトランスジェンダーかどうかは最後までわからなかった」と語りました。

ここでも問題なのは、警察はこの男性が本当にトランスジェンダーだと「わかった」ら、どうするつもりだったのかということだ。繰り返すが日本では自分がトランスだと自称する人間が女湯に入ってもいいという法律はない。日本はカリフォルニアではないのだ。

私が非常に心配しているのは、女装痴漢男が自分はトランスジェンダーだと言っていることに関して、警察が少なからず困惑しているという事実である。昔なら、本人がどう言おうと男が女装して女子施設に入るなど駄目に決まっている、そんなことは言い訳にならないと一笑に付していたはずである。それが警察官がトランスジェンダーを名乗る人間に特別配慮をしなければならないと考えていることがすでに恐ろしいのだ。トランス活動の悪影響がすでに日本の警察にも及んでいる証拠である。

そしてこの記事の主旨は女装変態痴漢男たちによって迷惑を被っている女性たちや施設経営者の立場にたったものではなく、トランスジェンダー活動達への悪影響に配慮したものなのである。

性別に悩む3000人近いトランスジェンダーが受診している岡山大学病院ジェンダークリニックの医師・中塚幹也さんは「女装した痴漢と、女性として生きたいというトランスジェンダーは、見た目で区別がつきにくかったとしても、決して同じではない」と強調します。

 「トランスジェンダー女性は、痴漢に遭遇したら思わず悲鳴をあげるような人が大半です。そんな人たちが痴漢として女湯に入ろうとすることはありません。女装した痴漢は昔からいます。女装した痴漢とトランスジェンダー女性を同一視するのは間違っています」  

女湯の事件については、 「痴漢目的ではなかった可能性はあるものの、心は女性という言葉に騙されずに犯罪を取り締まることができてよかった」と、警察の捜査を評価しました。

先日もご紹介したが、ジェンダークリニックでは一回20分程度の問診を三回繰り返しただけで性同一性障害の診断書を簡単にもらうことが出来る。見た目で区別がつかなくても中身は違うなどと言われても、こんなに簡単に診断書をもらえるなら痴漢目的で診断書を取得した変態男がその診断書を常時携帯して痴漢行為を行うことは十分に予測できる。

ジェンダークリニックの精神科医も女装痴漢とトランスジェンダーの区別などつかないし、実際に区別しようなどという努力さえしていない。彼らは単にトランス治療を始めてもらえれば相談者が本当にトランスかどうかなどどうでもいいのである。

こういう事件が起きる度に、トランス活動家達はどうやってこのような犯罪を防ぐかという話をするでもなく、トランスに成りすます痴漢男たちを批判するでもなく、自分達への誤解や差別が増加することへの懸念しか見せない。

この記事でもすでに手術もして戸籍も変え、見かけは完全に女性に見えるトランスジェンダーにインタビューをして、普通のトランスは男性に見える間は女子施設を使おうなどとはしない、という話しを繰り返している。

だが実際に女子施設を利用している女装男たちが本物のトランスジェンダーではないという判断は誰がするのだ?どれだけ努力しても、どうみても女性には見えないトランスジェンダーも存在する、いやそういう人の方が圧倒的に多いのに、綺麗なニューハーフみたいなトランスしか女性施設を使ってはいけないというなら、それこそルッキズムじゃないのか?ブス差別ではないのか?

問題なのは女子専用施設を使った女装男たちが実際にトランスジェンダーだったかどうかではない。彼らが心の中でどう思っているかなど、どうでもいいことなのである。どう見ても男に見える男性体の人間が女子施設を利用すること自体が違法なのであり、それは今後も全く変えるべきではない。

自称トランスジェンダーによる女子空間侵略を防ぐためには施設経営者が厳しい規則を作ればいいという活動家も居るが、実際そんなことが可能ではなくなるのが性自認法である。ロサンゼルスのWiSpaというスーパー銭湯で起きた事件を忘れたのか?

先ず我々は「トランス女性は女性です」という概念を徹底的に拒絶するところから始めなければならない。なぜならトランス女性が本当に女性であるなら、男性器が付いていようがどうしようが他の女性と同じように扱われないのは差別ということになるからだ。

このような記事を書く記者は、これをトランスジェンダーの問題だとしてとらえるのではなく、女性や女児に多大なる悪影響を及ぼす防犯に関する問題なのだとしてとらえるべきだ。この記事に関して被害者の女性達や施設経営者へのインタビューが全くないことも、この記者の偏向がうかがわれるというものだ。


1 response to 日本もすでにここまで来た?女装男の女子トイレ侵入で犯人がトランスかどうかで悩む警察、トランスへの誤解が広まると心配する活動家たち

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *