子供にマスク着用を強要するのは幼児虐待か?

アメリカでは今月から新学期という学校が多い。去年ずっとリモート授業ばかりだった学校も、ようやく学校での授業が再開され子供たちが学校へ行けるようになった。しかしここでひとつ問題がある。それは学校側による生徒へのマスク着用義務化である。子供の頃から風邪をひいたらマスクをつける習慣のある日本の皆さまにはちょっと不可解かもしれないが、アメリカでは日常でマスクをつけるという習慣がなかった。2~3年前に風邪をひいてお医者に行った時、受付に使い捨てマスクがおいてあり、咳をしてる人はマスクをつけてくださいと書かれてあった。これはお医者さんを感染者から守るためだ。私はちょうど良いのでそのマスクをしたまま薬局へ行ったら、かえって周りの人や薬剤師に変な顔をされた。

武漢ウイルスのせいで猫も杓子もマスクをするのが普通になった今でも、出来ればマスクはしたくないという人の方が多い。特に子供へのリスクは非常に低いので、教師がワクチンを打っていれば、子供からの感染する心配もないのだからマスクなど必要ないという意見を持つ親が多いのだ。それで子供たちへのマスク義務化を巡って、学校側ともめる親たちが増えている。今朝読んだニュースでは、マスクを巡って、なんと親が教師を殴るという事件まで発生している。

私が毎日聴いているマット・ウォルシというポッドキャストホストも反マスク派で、先日彼の住むナッシュビル市の学校区における公聴会で子供にマスクを強要するのは児童虐待だと演説した。彼自身も四人の子供の親だが、公立学校は子供の教育によくないとして自宅で教育。学校区に自分の子供は通っていない。

学校区は子供たちに毎日一日中狂犬のように轡を付けることを決めました。あなた方の説明も聞きましたが、いくつか抜けていることがあります。主に根拠、データ、科学、常識そして人間としての節度です。あなた方は全く事実を提示していない。ですから私が今それを提示します。

コロナは子供にとって危険ではありません。検査の結果420万の子供がコロナ陽性となりましたが、死亡率は0.008%です。インフルエンザはどうでしょうか?CDC(病気管理省)の調査では2018年から2019年の季節で480人の子供が死亡したとあります。これはコロナで1年半の間で死亡した数よりもずっと多いのです。

しかしあなた方教育委員会の誰か一人でも当時子供たちがマスクをするべきだと提案した人はいますか?この部屋にいる一人でも子供たちがマスクをすべきだと言った人はいますか?インフルの方がコロナよりも子供にとってはずっと危険なのです。これが事実です。

ほとんど危険のないコロナのために、子供にマスク着用を強制するのをなんと呼ぶかご存じですか。それは児童虐待というのです。それは代理ムンチャウソン病というのです。

私が誇張していると思うなら、頭にココナッツや隕石が降ってくるのを恐れて毎日子供にフットボールヘルメットをかぶせる親がいたらどう思いますか?コロナで子供が死ぬ確率は空から石が降ってくる確率と同じようなものです。自分の被害妄想を満足させるために子供にそんなことさせる親を見たら虐待だとおもうでしょ。

皆さんは子供の顔をずっと覆うことによる精神への悪影響についてご存じですか。子供に空気は毒だ、周りの人間はみな病気だと言い続けることの影響を。唾や鼻水や泥のついた布切れを通じて息をすることが体に与える害を考えたことがありますか?

教師が発音している口がみえない状態で読むことを学べるでしょうか?

しかしあなた方はこの負担を子供にかけさせることに満足しています。何故ですか?子供の安全のためではないですよね。子供たちは安全です。大人たちを守るためでもありませんよね。大人たちはワクチンを打てばいいのですから。これは単にあなたがたが安心感を持つためです。そして政治的に自分たちを守るためです。

子供のマスク義務化はあなた方の安心毛布です。子供たちのためではありません。これは不名誉なことです。あなたがたは皆恥を知るべきだ。

最近このマスクの件だけでなく、アメリカ各地の学校区で同じような集会が開かれ、教育委員会のおかしな方針に怒った親たちがおしかけて次々に抗議演説をしている。今までアメリカの親たちは学校や教師たちを信用しすぎていた。親たちが知らないうちに学校では批判的人種理論やLGBTQ+の「性教育」という洗脳がされてきたのだ。

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ちょっと話は変わるが、最近のバイデン政権による言論や思想弾圧はひどいものがある。さっきツイッターに上がってきたこんなのがいい例。

つまりバイデン政権の政策に反対したり前政権を支持したりするのは911記念日や祝日で起きるかもしれないテロより怖いと言っているのである。まったくこんなことしてるからタリバンにいいようにされるのだ。情けない。


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カリフォルニアのホームレス事情、DaiGoさんの意見にも一理ある

メンタリストのDaiGoさんがホームレスや生活保護受給者に対して、失礼な発言をしたとかで炎上し、本人も事情をよく知らずにホームレス全体や生活保護受給者を一絡げにして批判したことについて深く反省していると謝罪した。私はDaiGo氏ほどの人なら開き直って謝罪などしないのではないかと思っていたのだが、ま、謝罪の内容を観てみたら、ホームレス支援をしてる人にインタビューし、実際に現場に行って色々勉強したいとまで言っているので、これは単に炎上を鎮火するためのいいわけではなさそうだ。

私は日本のホームレスや生活保護受給者の事情は全く知らないので、彼の最初の発言が適切であったかどうかの判断は控えるが、アメリカの事情を照らし合わせてみると、DaiGo氏の言い分にも一理あると思う。

いまやカリフォルニアのホームレス事情は悲劇的な状況である。高速道路の高架線の下は汚いテントがびっしりだし、ロサンゼルス市役所の前にある公園などキャンプ場かと思うほどホームレスのテント。リトル東京へ向かう道の歩道もホームレスの群れである。私は去年までカープールといって同僚たちと車に乗り合って通勤していたが、待ち合わせに使っていた駐車場で、寝ていたホームレスを危うく轢きそうになったことがある。なにしろ待ち合わせ時間が早朝でまだ暗かったので高架線の下に居た男に気が付かなかったのだ。

こういう事情を目の当たりにしている私からしてみれば、DaiGo氏が「ホームレスなんて居ないほうがいい、あなたもそう思うでしょ?」という発言にはうなづいてしまう。

DaiGo氏は、何故人はホームレスなどという道を選ぶのか自分は良く知らないと言っていたが、生きるために何の努力もしたくない人にとって、カリフォルニアはホームレスには天国だ。ある記者が2~3日ホームレスとしての生活を試した時の話を読んだことがあるが、カリフォルニアでホームレスで飢えることはない。あちこちに日中だけのシェルターがあり、そこで食べるものを無料でもらえる。ただ安い食品は脂肪が多いので、そういう物ばかり食べていると太る一方で体にはすこぶる不健康。しかしそういう贅沢を言わなければ飢えるということはない。物乞いでもして少しでもお金があれば、麻薬の売買も普通に出来る。あとは寝て過ごせばいいのだからいい気なものである。

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問題は、この溢れんばかりのホームレスが及ぼす社会への影響だ。私が昔よく行っていたベニスビーチなどホームレスが海岸を乗っ取っていて誰も安心してジョギングやサイクリングなど出来ない状況になっていた。それで先日やっと地元政府が動いてホームレスキャンプを撤去したが、この状態がいつまで守れるかまだ分からない。

ところでカリフォルニアでホームレスが多いのは、ホームレス問題に十分な予算を投与していないからだと思われるかもしれないが実はそうではないのだ。カリフォルニアはアメリカ国内でも税金がとみに高い州である。ロサンゼルス市では5年前に12億ドルという予算がホームレスシェルター建設のために当てがわれた。ところが未だにほんの一部のシェルターが建設されただけで、この調子だと目標に達成するためには30年はかかる計算だ。しかしその間にもホームレスの数は減るどころか増える一方だ。

もう10年以上前の話だが、実は私はロサンゼルスにあるホームレスシェルターをいくつか回ったことがある。私の知り合いの精神異常の息子が行方不明になったため、その子を探してダウンタウンにあるシェルターを母親と一緒に回ったのである。その時の私の印象はシェルターは清潔で安全そうだということだった。特にシェルター事態が満杯ということでもないようだったのだが、たいていのホームレスは知り合いの息子のように、ひとつのシェルターでじっとしてるということをしない。なぜなら彼らは麻薬中毒患者だったり精神病だったりするからである。彼らに住む場所だけあてがっても、すぐにそこを出て、またどこかで野宿をするのがオチだ。彼らに必要なのは精神病の治療や麻薬中毒専門治療である。

カリフォルニアはホームレスの取り締まりが緩すぎるので、他の州からもホームレスがどんどんやってきているし、また中南米からの違法移民なども混じっている。州民の血税をどんどんつぎ込みさえすればホームレス問題が解決するなどという甘い考えではこの話は収まらないのだ。

この問題はホームレス達のせいというより、地元政府の無能な政策こそが一番の原因なのである。


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ニューヨーク州クォモ知事の辞任を手放しで喜べない理由

武漢ウイルス感染者を介護施設に送り込んで14000人の老人の死を招いたニューヨーク州の無能知事アンドリュー・クォモが辞任した。クォモ知事が武漢ウイルス対策の大失態の責任を取って辞任するのかとお思いの方がおられるなら残念ながらそうではない。クォモ知事の辞任は11人の女性がクォモ知事をセクハラで訴えたことが原因である。

民主党が牛耳るニューヨークの州議会がクォモがこのまま居座るなら弾劾裁判を決行するとクォモに圧力をかけたためクォモは辞任に追い込まれたわけだが、実はクォモは弾劾裁判を乗り切れるだろうと言われていた。しかし、バイデン政権にとってクォモは目の上のたんこぶ。こうもセクハラ事件が大きくなってしまっては居座られるのは迷惑なので多分バイデンからの圧力があったのだろう。

しかしクォモは自分の罪を認めたわけでもないし弾劾裁判で有罪になったわけでもないので、ほとぼりが冷めたらまた政治界に復帰は可能である。だから今は辞任して好機を待というという魂胆だろう。

ところでほんのついこの間まではクォモを神を崇めていたメディアは、手のひらを返したように一斉にクォモを責め始め、「民主党は自浄作用が働く」などとあたかも民主党が公正であるかのような口ぶり。ジョー・バイデンのセクハラ疑惑は隠蔽したくせに、何が自浄作用があるだ。

クォモのような権力のある人がセクハラで責められるのは、左翼リベラルがセクハラを深刻な犯罪だと見ているからなどではない。ハービー・ワインスタインの時もそうだったように、クォモがセクハラ男なのは周知の事実。いったい何十年政治家をやってると思ってるんだ、今までそれが全く知られていなかったはずがないだろう。

うちの職場にも悪名高いセクハラ男がいた。彼は本部のお偉いさんで権力もあったので女性達は我慢していた。私もその人からセクハラされたことがある。何かの会議でその男性と一緒になり、ちょっと雑談を交わして「では失礼」と席を立った時、その人も一緒に立って突然私の肩を掴んで抱き寄せたのだ。私はびっくりしたが、彼は「わっはっは!また会おうな!」と大声で笑いながら言って去っていった。この程度のことではセクハラだと言い切ることは出来ないが、女性には男性が体に触ってきたら、その人の意図は本能的に解る。後で聞いた話では、その人は若い女性とみると誰にでもそういうことをするという噂のある人だった。

つまり、こういうセクハラ男は一人二人に一度や二度触ったなどということはなく、自分の気に入った女性には誰にでも触ってきたのだ。自分が権力があって誰も抵抗できないと高をくくって悪さを続けて来たのである。だから知事を10年もやってきた権力者のクォモがセクハラ男であることを彼の支持者や側近やメディアが知らなかったはずはないのだ。

ではなぜ今になってこんなことが問題になるのか?それはクォモの絶望的な武漢ウイルス対策にある。以前にも書いたように、こと武漢ウイルス対策に関してはクォモのニューヨーク州が圧倒的に最悪だった。多くの犠牲者はクォモの犯罪と言ってもいいほどの介護施設対策。すでに感染している老人を連邦政府の援助で緊急で建てたコロナ専門病院へ送らずに全く対応能力のない介護施設に追い返し、施設内のすでに病弱な老人たちの間に病気を蔓延させ、施設従業員も危険に晒したのである。この愚策によってなんと14000から15000人の老人が亡くなったという。しかもクォモ知事はこの事実をずっと隠していたことも問題になっている。

またクォモは長年の政治生活で多くの敵を作ってきた。ニューヨーク市のデブラジオ市長がクォモを毛嫌いしていることは周知の事実。そのほかにも同じ民主党のなかにもクォモを嫌ってる人間がいくらも居るのである。だからセクハラ事件は棚から牡丹餅のいい機会とばかりにニューヨーク議会はクォモを追い出そうということになったのだ。

クォモは一時期次の大統領候補とまで言われていた男だ。このまま引き下がるわけがない。だからクォモの辞任は手放しで喜べることではないのである。


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銃でBLMから自宅を守ったマコウスキー夫妻が体験した二度目の攻撃

去年の6月にBLM暴徒に囲まれて銃で武装して家を守ったマクロスキー夫妻のことは皆さんもよく覚えておいでだろう。そのマーク・マコウスキー Mark McCloskey氏が最近演説を行ったのをツイッタラーのリッキーさんが紹介してくれているので、こちらでも紹介したい。(マークさんのビデオはこちら。McCloskey, who waved guns at BLM protesters in St. Louis last summer, says he was almost killed | The Kansas City Star

マコウスキー 夫妻は何の罪も犯していないのに、ソロスの息のかかったミズーリ州の検察から起訴され、二人とも有罪を認めて罰金を払ったのだが、約束通りミズーリ州知事が彼らに恩赦を与えたため、この罪は取り消しとなっていた。

さて、我々は評判になった最初の攻撃についてはよく知っているが、実はこれにはもっと恐ろしい後日談がある。一回目の攻撃があった後、マコウスキー夫妻の行動はネットやメディアで評判になったが、そのことに怒ったBLMは後に民主党の下院議員となったコーリー・ブッシュを筆頭に数日後の7月3日に1000人の暴徒が徒党を組んで夫妻の家の前に集まったのだ。その時の様子はテレビでも報道されたが、前回と違って暴徒たちは垣根の向こう側で大声を張り上げただけで中に入ろうとはしなかった。しかしこれは彼らが自制心を働かせたからではない。実際に何が起きたのか、マコウスキー氏自身の話を聞いてみよう。(下記はリッキーさんによる翻訳。太字の部分は翻訳がちょっと変だったので私が書き換えた)


その出来事(6月28日の襲撃)は皆さん全員がご存知ですね。何故ならテレビでもネットでも我々が銃を構えた写真がどこにでもあったからね。でもあれは2つあった出来事のうちまだイージーな方だった。もう一つの皆さんが多分ご存じない出来事は『暴徒達が7月3日に戻ってきた』という件。

私達の顧客(マコウスキーは弁護士)の中にコリー・ブッシュ下院議員その人に率いられた『Expect Us』と呼ばれるAntifa組織のメンバーがいてね、その顧客はその組織内部の人間なんだけど電話をかけてきて『アンタ達のやった事は許しがたい。我々は7月3日にアンタの家に行く。アンタ達を殺さなければならないし家も焼き払う。君達に出来る事は何も無いんだ』と言うんだよ。

言うまでも無い事だが我々は少し心配になってきた。何故なら奴らは真剣だったからね。だから我々は物をベッドの下や壁の中に隠して、貴重品を守る為に出来る事は全てやった。そして我々は警官を副業で雇おうと仕事の合間にら動き始めた。でも誰もその仕事をしたがらないんだよ。みんな悪く言われる事を恐れてた。

そこで我々は企業に対して世界レベルのハイテク警備をしている会社に行ったし、特殊部隊のような仕事をしてる男たちのもとにも行った。でも彼らは『ファーガソンのマイケル・ブラウン射殺事件の時に悪く書かれた。もうああいうのはやりたく無いんだ』と言うんだよ。そこで私はその男に言った。『じゃあ私は何をしたらいいんだ?これでは我々は金曜日には死んでしまう』とね。すると彼は言うんだ。『私が貴方にお勧めするのはこれが無くちゃ生きていけない、ってものを何でもいいからクルマに詰め込むんだ。その上で貴方の家を放棄するって事だね』とね。『ファック!そんな事はしたくない。たとえ船と共に沈むとしても我々はここを離れるつもりはない』とね。

実は私はその週の初めにホワイトハウスの人から電話を貰ってたんだよ。彼は『トランプ大統領がサポートしたいと言ってる、もし私に出来る事があったら知らせてくれ』と言ってくれてたんだ。そこで私は彼に電話をして言った。『やあ今がまさにその時なんだよ』ってね。そしたら彼はマーク・メドウス大統領主席補佐官の携帯番号を教えてくれたので私はマーク・メドウスに電話をしてみた。だが彼は忙しかったので次に私はタッカー・カールソンに電話した。

私は家のキッチンに座って、妻のパティはすすり泣きながら私の隣りにいた。私はタッカーに語りかけ、タッカーは我々の姿を放送に流しながら『私は先程皆さんにお話をしたストーリーについてマーク・マコウスキーと話をしています。マコウスキー夫人が後ろでむせび泣いている声が聞こえます。

警察は警備しないように言われています。彼らAntifaは金曜日に彼らの家にやって来て彼ら(マコウスキー家の人々)を殺害しようとしています』と言った。そして彼は人材を求めてあちこちに電話をかけてくれたが我々はまだ自分達は死んでしまうんじゃないかと考えていた。

そして時は木曜日の夜。その週は31歳になる私達の娘が我々と一緒に家にいたんだ。6月28日の最初の襲撃のあった日曜日には彼女は夕食を食べに来てたんだね。だが彼女は私達と一緒に死にたく無かったんだよ。(場内笑う)彼女は階下に降りて自分が子供の頃に好きだった動物のぬいぐるみを持ってきた。娘は私達2人にハグとキスをすると『さようなら』と言った。(客席ゲラゲラ笑う)我々が死んでしまって二度と会えなくなると思ったんだな。

だが金曜日。起きたんだよ、奇跡が起きたんだ。全部いっしょにやって来たんだ。テキサスから6人のネイビーシールズがやって来た。(場内歓声)カンサスで酪農業四代目のネービーシールが装具をトラックの荷台に乗せてやって来た。

その日の夜7時に事は始まると思っていた。彼は6時30分に来たな。さらに我々は12人ほどの警官をバイトで雇う事が出来た。タッカー・カールソンの電話アドバイスを心に留め置いた。彼らはもし仕事上で必要があるならば泥をかぶる事を厭わない人々なのだと。

かつて我々はロナルド・レーガン政権を『超絶的武器を通しての平和』と呼んだだろ?(拍手)そして皆さん、暴徒たちがこんどは1000人くらいやって来て、我々を殺害しようと決意していたんだ。だが我々は生き残った。(この時に作った)ポストカードがあるんだよ。家の玄関先で撮ったんだけど、6月28日の時の銃を構えた写真を前に置いて、その後ろ側に我々がアメリカの国旗と共に立っているやつさ。7月4日(独立記念日)だね。我々はあの襲撃を生き残ったって訳だ。

カールソンの呼びかけに応えたネイビーシールズの6人と他の警視庁からやってきた警察官たちのおかげでマコウスキー夫妻は命を取り留めた。もし彼らが来てくれなかったら、マコウスキー夫妻は虐殺され家は焼かれて家財道具はすべて略奪されていただろう。そしてセントルイスの警察はそうなるかもしれないと十分知ったうえで夫妻を守ろうとはしなかったのだ。

夫妻の助っ人として来てくれた人たちは本当に勇気がある。彼らは命を落とす可能性があっただけでなく、たとえ正当防衛でもBLMの一人でも死んでいたら、どんな罪に問われたかわからない。そんな危険を犯してでも赤の他人を守るために遠いところから来てくれたのだ。これがアメリカ精神ってものだろう。

マコウスキー氏は次の選挙で上院議員に出馬すると表明している。

夫妻に関する過去エントリーはこちら。


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トランスジェンダリズムこそ、左翼による反フェミニズム作戦

先日小田急線で若い女性を狙った刃物事件が起きた。私は詳細はしらないのだが、これについてツイッターのフェミニストさんたちの間で「フェミサイド」なる言葉が乱発され始めた。フェミサイドとは英語ではfemicideと綴り女性を暴力や権力で弾圧する行為のことを指すらしい。そしてにわかに対女性暴力や女性差別が話題になっている。

女性虐待といえば、アメリカの左翼はずっと反女性である。左翼は常に弱いものの味方という姿勢を取る。だが実は彼らは権力主義で独裁的で決して弱い者の味方などではない。それは彼らが何を言うかではなく、彼らが何をするかを見ていれば明白である。特に左翼による女性虐待は目に余るものがある。1960年代に始まったフリーセックスや人工妊娠中絶合法化運動など、一見女性の自由を唄っているかに見える政策も、実は無責任な男性が女性を利用するのに便利な政策ばかりだ。

問題なのは、自称フェミニストと言われる人たちが、この左翼による女性虐待に加担して、女性の地位向上よりもマルクス主義推進のために女性を弾圧してきたことにある。しかしフェミニストたちが、どれだけマルクス主義のために戦っても、生粋の左翼はフェミニズムを受け入れて来たわけではない。いや、それどころか左翼はフェミニストを左翼から排除しようと長年にわたりあらゆる反フェミニズム作戦を繰り広げてきた。

2015年にキャロリン・ノーマが書いたこの論文にその詳細が示されている。ちょっと古いが現状にぴったりはまるので読んでみたい。

男尊女卑思想の強い左翼にとって生意気な女たちによる女性解放運動は忌々しいものだった。しかしあからさまにフェミニズムに対抗すれば、少数派への反差別を常に唱えて来た左翼としては弱い者いじめをしているようで世間体が悪い。そこで彼らはこっそりとフェミニズムを排除するための陰謀を企てていた。左翼の作戦は女性同士でも意見が一致しない問題を取り上げて、女たちを互いに対立させることだった。

最初に成功したのは1980年代のポルノグラフィに関してだった。当時フェミニストの間では女性を性対象にして摂取するのは女性への冒涜だという意見が多数を占めるようになっていた。それでそれ以前にポルノは女性解放の象徴だと主張していたフェミニストたちがフェミニズム運動から大量に排除されてしまった。

1990年代になると、それまで売春は女性を弾圧するもで撲滅すべきという主流な主張が、売春も立派な職業でありセックスワークとして受け入れるべきだと主張するフェミニストたちと対立した。

しかし21世紀にもなると、ポルノも売春も女性同士が対立する問題としてはその勢いを失っていた。そこで左翼が持ち出したのがトランスジェンダリズムである。しかし今回は1980年代や1990年代のそれと違い、女性達に同士として忠誠を誓わせるという強硬手段に変わった。

いまや女性を女性だと呼ぶことさえ憚られるようになり、「トランス女性は女性です」を全面的に支持出来ない女性達は講壇の場を失い仕事を失い、トランスジェンダーを批判すれば暴力を振るわれる危険すらある。

ノーマはトランスジェンダリズムはフェミニストを左翼から排除するための作戦だと言う。そしてこれは左翼の強い男尊女卑が根本にあるのだと語る。

トランスジェンダリズムは革新的な思想に動かされた政治的な運動ではない。これは最新の左翼による対フェミニストの武器に過ぎない。グリーンやレイモンドやジェフェリーズやビンデルやブレノンといった底辺にいる女性達の状況を心配している女性達を左翼から排除するために、21世紀の対立の道具として使われているのだ。

トランスジェンダリズムが左翼の男尊女卑から来ていることは間違いない。そうでなければこうも簡単に女性の存在自体を消滅させるような運動が左翼によってこうも熱烈に支持されるはずがないからだ。

興味深いことに伝統的に女性蔑視をしているとされてきた右翼保守達はトランスジェンダリズムに強く抵抗している。自分たちを左翼戦士と思って来た伝統的なフェミニストたちに講壇の場を与え応援しているのは彼女たちが宿敵として嫌っていた右翼保守の男性たちだった。

男女平等を大々的に唱えて来た左翼と違い、右翼保守は男と女が完全に平等だとは思って来なかった。男と女は根本的に違う、個人的な差はありこそすれ男と女では出来ることが違うと主張してきた。だがこれは女性を蔑視していると言う意味ではない。多くの右翼保守男性たちは女性を母として妻として娘として尊重してきた。右翼保守の男性が軍隊に志願するのも、家を守る女たちを守りたいという気持ちからだ。女性はか弱いもの、男性が守るものという騎士道から来る思想である。女性を性欲の対象として隷属させたい左翼の男どもの思想とは雲泥の差があるのだ。

本当の意味で女性の地位向上を求めるフェミニストたちは、今こそ左翼思想を捨て、右翼保守の考えを少し勉強してみる必要があるのでは?


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バイデン「違憲でも強硬する」家賃滞納者の強制立ち退き禁止条例

アメリカの病気管理センターCDCは去年、武漢ウイルス禍において借家の家賃を払えない借用者の立ち退きを一時停止せよという条令を出した。その期限が7月一杯で切れるはずだったのだが、民主党議員らが延長を求めたため、CDCはその期間を延長すると発表した。

問題なのはCDCのような役所にそのような条令を発令する権限はない。これはすでに最高裁も判断していることだ。立法は議会の権限であり、役所が勝手に法律など作ってはいけないのである。バイデン政権はそのことを承知のうえで今回の延長を決定した。バイデンはこの条令は多分憲法違反で裁判になれば違憲と判断されるだろうが、それまで時間がかかるので、ともかく実行すると本音を明かした。

これに抗議した不動産会社やアパート経営者らがバイデン政権相手に訴訟を起こしている。だが、バイデンも言っている通り、裁判所が判決を下すまでには時間がかかる。その間大家さんたちは収入ゼロである。

民主党議員たちや人権屋の連中は、家賃を据え置きにすることで一般庶民を助けているかのように言うが、アパートの大家さんたちも庶民である。多くの大家さんたちは、アパートの家賃を生活の糧にしている。その家賃で自分の家の住宅ローンを払ってる人もいるし、引退してアパートの家賃と年金で暮らしているお年寄りもいる。自分たちの収入はなくなっても、銀行がローンの支払いを見送ってくれるわけでもなければ、光熱費などの出費が減るわけでもない。つまりバイデン政権は大家たちにただ働きを強制しているということになる。

現在アメリカでは、ロックダウンが終わってやっとビジネスが再開できることになったレストランなどで深刻な人手不足が起きている。私と主人の行きつけのカフェでは、未だに週四日夕飯だけの営業だ。私たち夫婦は去年のロックダウン以前までは毎土曜日このカフェで朝食をとるのが習慣になっていたのだが、朝働いてくれるシェフが見つからないのだと言う。シェフやウエイトレスの数が足りないのはこの店だけではない。スタバやファストフードや小売店の窓には、あちこちで求人募集のサインが見られる。

何故こんなことになっているのかというと、バイデン政権が失業手当の期間を延長したり、低所得者に給付金を配ったり、家賃を免除したりしているため、最低賃金で働くよりも家にいて生活保護を受けていたほうが儲かるという仕組みを作ってしまったからだ。

民主党は資本主義を理解していない。大家を締め付けることで低所得者たちを助けられると思うなら話は逆である。市場を無視して無理やり値段を下げたり上げたりすれば、必ずどこかに歪が生じる。

すでに多くの家屋所有者は、長期の貸家ではなくAirBnbのような短期のホテルへとビジネスを移行している。また中小規模の大家は大手の賃貸業者に所有地を売り賃貸業を引退する人も出ている。大手業者はこうした家を改装したり、マンションを建てたりして立ち退き禁止の枠に嵌らない高値の貸家として市場に出すようになり、安価なアパートがどんどん減るだろう。そうなって困るのは都市部で働く低所得者たちである。

民主党は常に自分らは庶民の味方だというていを作っているが、実際はその逆だ。民主党が何よりも嫌いなのは家族でやってるような中小企業。ロックダウンで一番打撃を受けたのは小さなレストランや小売店で、大手スーパーやファーストフードのチェーン店やホームセンターやアマゾンのような大企業はその分大儲けをした。社会主義政権にとっては大手企業が市場を独占する方が都合がいい。

CDCは病気を悪用して自分らの権力を拡大し国民を弾圧しようとしている。彼らのやっていることは病気管理などではない。本当の目的は中小企業を潰して大企業をのさばらせ、政治家たちは大企業からの賄賂でぼろもうけしようという魂胆なのだ。

バイデン政権は至上最悪の政権だ。2022年の中間選挙で共和党が両議会を取り戻してくれることを望むが、共和党もあまりあてにはならない。やはりトランプのようなカリスマのある指導者が大統領にならなければだめだ。

余談だが、私はトランプ大統領に出馬してほしいとは思っていない。彼は2024年には78歳になるので大統領としては歳が行き過ぎている。それにトランプ大統領は良い面もあるが、かなりまずい面もあり、敵が多すぎる。できればもっと若くて才能のある人に大統領をやってもらいたいものだ。


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