先日竹田恒泰さんのチャンネルを観ていたら武田氏が非常にいいことを言っていた。それは損得で物事を判断すると意外な落とし穴にはまるというもの。神様でもない限り、その判断に関するすべての利点と不利点をすべて考えられるわけではないので、損得だけが物の価値を決める手段になってしまうと自分が思いつかない意外な問題が起きてしまうということだ。

彼は全く違う話題について話していたのだが、実はこれを聞いて私はあることを思い出した。それは性別適合手術を受け男性から女性に戸籍を変更した男性が、凍結しておいた自分の精子で現在のパートナーの女性に出産させ二人の子持ちになっていた件で、同性婚を認めない日本の法律の下で自分を親と認知できないのはおかしいとして国を訴えている件だ。その記事を読んでいてこの部分に私は非常にひっかかったのだ。

法律上の親子関係が認められないことで、福利厚生の恩恵が受けられないなど、実生活でたくさんの不便を被っている。 「私たちの認知が通ったとしても、誰も困らない。一般の方達に迷惑がかかることではないと思うんです。認知を認めていただけたらというのが強い思いで、皆さんが応援してくださると嬉しく思います

これはアメリカでも同性婚が合法になる前に同性愛活動家が言ってた台詞そのままである。「ジェーンとマリーが結婚したからといって、あなた方の結婚生活にどんな迷惑がかかるというのですか?」という質問をいったい何度聞いただろう。

しかし法律というものは、誰かが直接得をするか損をするかという基準で決められているわけではない。法律の基準というのは道徳的観念から社会全体が何が良いことで何が悪いことかと判断して決められている。少なくともそれが根本にある。もし個々のそれぞれの判断で誰が得をするか損をするかで法律の例外をいくつも作ってしまったら、戸籍変更の法律のみならず、他の法律にも多々の影響が出てくる。この裁判の原告はそれを知ってか知らずか、こういう自分勝手な理屈をこねているのだ。

日本の特例法は性適合手術を受け外見上異性に見える人が普段の生活に支障をきたさないために、種々の条件を満たした人には戸籍変更を認めるというものだ。私はもともとこのような特例法は通すべきではなかったと考えている。それというのも、必ずその条件が厳しすぎるといって条件を緩和しろという輩が出てくることは十分予測できたことだからだ。

ご存じのように、この法律が通るにあたり、いくつかの条件が出来たのには理由がある。まずは条件の項目をおさらいしよう。

(性別の取扱いの変更の審判)第三条 家庭裁判所は、性同一性障害者であって次の各号のいずれにも該当するものについて、その者の請求により、性別の取扱いの変更の審判をすることができる。

  1. 二十歳以上であること。
  2. 現に婚姻をしていないこと。
  3. 現に未成年の子がいないこと。
  4. 生殖せんがないこと又は生殖腺の機能を永続的に欠く状態にあること。
  5. その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。

これらの項目を読むと、1と5以外はすべて本人の周りにいる人間、特に配偶者や子供たちへの影響を考慮しての条件だ。

原告は戸籍変更前に精子を冷凍保存していたということは、戸籍変更後に実子をもうける計画を立てていたということになる。現法がどうなっているかを十分に承知していながら、戸籍を変えたのは自分の決断ではないか。父親になりたいと言う欲望を失っていなかったのに何故わざわざ戸籍を変えたのだ?実子をもうけたいと考えていたなら何故男性のまま女性と結婚し子供をもうけて普通の家族として暮らさなかったのだ?何故父親として責任を果たすまで戸籍変更を待たなかったのだ?

自分の変態的欲望を優先させて子供を政治活動に利用するような男に育てられる子供たちの方こそ大迷惑だ。何が誰にも迷惑がかからないだ。一番迷惑を受けているのは自分の血を分けた子供たちではないか!

この原告に例外を許せば、特例法の条件を緩和しろという動きが激化するだろう。同性同士でも実父実母になれるということになれば、同性結婚を認めろという動きにもつながるだろう。

誰にも迷惑がかからないどころか、社会全体に与える悪影響は想像を絶する。

だからこういう「私たちが○○したからといって誰にも迷惑はかからない」という議論に絶対に乗ってはダメなのだ。


2 responses to 損得だけで物事を判断すると思わぬ落とし穴にはまる、戸籍を女性に変えた男性に父親認知をしてはいけない理由

よもぎねこ2 months ago

 男性として結婚して子供が生まれると、「現に未成年の子がいないこと。」との戸籍変更条件から、子供が全員20歳を超えるまで戸籍変更できなくなるから、精子を凍結したうえで戸籍変更をしたのでしょう。
 
 しかし「現に未成年の子がいないこと。」というのは、カカシさんのおっしゃるように子供が親の性転換でショックを受けないよう、不利益を被らないようにとの配慮からつけられた条件です。

 この男が我が子の気持ちに配慮する気持ちが皆無だから、子供の立場を考えずに「誰にも迷惑は罹らない」などと言っているのです。
 イヤ、子供達の身になってみろよ!!

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    苺畑カカシ2 months ago

    小さい時は分からなくても、だんだんと大きくなってくれば、自分たちの親が変態であることに気付くでしょう。子供は残酷です。それでなくても小学校や中学校での残酷な虐めが話題になっているのに、親が女装変態男だとなったら子供たちはどんな虐めに合うでしょうか。そしてそれについて家に帰っても親には相談できないでしょう。自分の変態的な嗜好のために子供の人生を台無しにするこの男が許せません。

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