もしもあなたが道義的に常に正しい方を支持したいと考えているとしよう。ところがイスラエルとパレスチナ紛争に関しては事情がよく分からない。日本のメディアだけを見ているとイスラエルが一方的に悪いような気もするが、常に公平な立場にありたいあなたはメディアのいうことだけを信じたいとも思わない。それであなたはどちらの言い分が正しいのかどう判断していいか分からないとお思いかもしれない。そういう時は、いったいどんな人たちがそれぞれを支持しているのかを考えてみれば、自ずとその答えが出るかもしれない。

本日はユダヤ教学の専門家で保守派のトークショーホストであるデニス・プレーガーのコラムから読んでいきたい。

アメリカの左翼連中は常識人では信じられないことを信じろと要求する。左翼は男でも生理が来たり子供を産んだりすることが出来るといい、女子競技に生得的男子を参加させろと要求する。

何千何万という学校で子供たちがアメリカの建国は1776年んではなく最初にアフリカ奴隷が北アメリカに渡ってきた1619年だと洗脳されている。この1619プロジェクトという嘘は、トランンぷ大統領弾劾を支持していたリベラル歴史家たちさえ、嘘だらけだと批判している。

そして今パレスチナのハマスである。ハマスは国際社会がテロ軍団と指定しているイスラムテロ組織である。そのハマスがイスラエル市民に向かって何千というロケット弾を撃ち込み、イスラエルは迎撃せざる負えない状況にある。ところが世界の左翼たちはイスラエルが悪者でハマスは犠牲者だという嘘を我々に信じろと要求するのだ。

プレーガーはイスラエルを糾弾しハマスに同情するのは、これもまた左翼によるひっくり返った道徳観によるものだと言う。

このようにアメリカの独立戦争は奴隷制度を守るためだったなどと主張し、男にも生理が来るなどと非常識なことを言っている人たちが、ハマスは犠牲者でイスラエルは加害者なのだと言い張っている場合、読者諸氏は、この見解を無条件に受け入れることが出来るだろうか?

私は長年イスラエルとパレスチナの紛争を見てきて、この二つの国(パレスチナは国ではないが)の平和共存は不可能であるという結論に落ち着いている。ウエストバンクの入植地にしても、パレスチナ側の言い分とイスラエルの言い分は真っ向から反発しており、あの問題は解決などしようがない。

だがプレーガーは今回の戦争は土地問題とは無関係だという。この戦争の原因はひとえにイスラエルが存在することにあると。ハマスやハマスを支援するイランはイスラエルと何か不同意があるのではない。彼らはイスラエルが存在していることに賛同できないのだ。

であるから、イスラエルにはイスラエル自身が消滅する以外に敵を満足させるすべはないのである。

先日私はパレスチナ出身らしきアメリカ在住のモスレムと、この問題についてツイッターで話したが、彼女はイスラエルと協定を結ぶなどありえないと言っていた。これまでイスラエルがパレスチナにしてきた非人道的な行動を考えたらイスラエルとの平和共存など不可能だと言うのである。それで私は、それでは今ハマスがやっていることがパレスチナにとってどんな得になるのか、まさかイスラエルが黙ってロケット弾を何千発も撃たれるのを黙ってみているとは思わないだろう、と聞いてみたが、イスラエル統治下で奴隷のように生きるくらいなら、戦って死んだ方がましという意見のようだった。もっとも彼女はパレスチナ在住ではないから、そんな他人事みたいなことが言えるんだろうと言ったらそこで会話は破綻してしまったのだが。

つまり、パレスチナ人もそれを統括するハマスもイスラエルと何かに同意するなどという気持ちは全くない。911テロの時にも私は言ったが、こちらの完全壊滅を望む敵に同妥協するのだ?我々の人口の半分だけ殺すことに同意でもするのか?

左翼や多くのモスレムは、世界中には22のアラブ国家と50を超えるモスレム国家が存在するのに、ニュージャージー州程度の小さな国であるユダヤ国家は存在すべきではないと言うのだ。

プレーがーはモスレムのアンタイセメティズム(反ユダヤ教徒思想)は単なる人種差別などではないという。この反ユダヤ主義は単なる偏見などではなくユダヤ撲滅思想なのだという。

実は先日、やはりツイッターでイスラエルによるパレスチナ人の扱いは中国共産党によるウイグル人虐待と同じだと主張する人が居た。その人は他の話題では結構右翼保守で道徳的観念を持っている人だったので、そんな過激なことを言うのを聞いて非常に驚いた。しかし、実際に中共がやっているような人口浄化をする可能性があるのはイスラエルよりパレスチナの方なのである。

イスラエルはパレスチナ及びアラブ圏の国々と戦争をして何度となく勝利してきた。もしイスラエルが左翼のいうような悪徳な国だったのなら、今頃パレスチナ人がイスラエル統治下の土地で生き延びるなどということは出来なかったはずだ。反対にもしパレスチナが過去の戦争でイスラエルに勝っていたとしたら、ユダヤ人がアラブ人の土地に平和に生存するなどということが考えられただろうか?

にもかかわらず左翼はイスラエルを悪者扱いする。何故なのか?

プレーガーは、それは左翼は常に道徳的に病んでいるからだという。よく左翼のモラルコンパスは故障しているという人がいるが、故障しているコンパスもたまには正しい方向を向くことがある。だが、左翼のコンパスは常に北ガ南で東が西なのである。

だから左翼はアメリカが嫌いなのでありイスラエルを憎むのである。

イギリス軍のアフガニスタン戦における元司令官のリチャード・ケンプ大佐は2014年、「自分はアフガニスタンのイギリス軍司令官だった。北アリルランド、ボスニア、マセドニアそしてイラクと世界中の戦闘地で戦った。そして2014年のガザ紛争の時にもそこにいた。自分の経験と観察から言って、イスラエル防衛軍IDFは歴史上どんな軍隊よりも市民の安全と権利を考える軍隊だと言える」と語っている。

だからこそ左翼はイスラエルが嫌いなのである。イスラエルは近隣国よりも道徳的であり、ましてや敵よりも道徳的だ。アメリカがそうであるように。しかしもしあなたがアメリカが建国されたのが1619年で男が子供を産めるとしんじるなら、ハマスとの戦いで悪いのはイスラエルの方だと信じることが出来るだろう。

追記:アメリカでどんな人たちがパレスチナを支持しているかといえば、先日ロサンゼルスでアンティファ連中がイスラエル支持の抗議デモに襲い掛かった。もしこれでもあなたがパレスチナを支持するべきだと思うのであれば、自分の右翼保守としての立場を考え直した方がいい。

またBLM暴徒たちもパレスチナ支持を表明。

a group of people standing in front of a crowd: An activist holds a "Free Palestine" flag at a Black Lives Matter rally last week in Pasadena, Calif.

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