先日ジョージア州では、不正選挙を防ぐため新しく選挙法を改正した。先ずはCNNの記事から。強調はカカシ。

CNN) 米ジョージア州議会の共和党議員らは25日、州内の投票行動を全面的に見直す新たな選挙法案を迅速に成立させた。同州では昨年の大統領選で民主党候補者のジョー・バイデン氏が勝利。大統領選後、新たに投票規制を導入するのは同州が初めてとなる。

法案は同日午後に上院で採決にかけられ、賛成34反対20で可決。ケンプ州知事が直ちに署名し、成立した。

(中略)

採決に当たり、民主党の上院議員からは「投票行動の抑制」につながるとの批判の声も上がっていた

共和党は同法を、選挙を保全するための法律と位置づけ、選挙の信頼性を高めるために必要だとの認識を示す。昨年の大統領選では当時のトランプ大統領が選挙で不正があったとする根拠のない主張を繰り返していた

同選挙での投票率は過去最高を記録した。ジョージア州での新法成立は共和党による全国的な取り組みの一環で、投票箱へのアクセスを制限するのを意図しているとみられる。

バイデン氏は25日、大統領就任後初の記者会見で、投票権を制限する取り組みを阻止するためあらゆる権限を行使すると明言した。州議会でのこうした取り組みは「米国的ではない」とも述べた。

実はジョージアでケンプ知事がこの法律に署名しようとしていた時、州議会の民主党パーク・キャノン議員という黒人女性が署名を妨害しようと議事堂に入って逮捕されるという事件が起きた。キャノン議員は後にテレビでインタビューを受けたが、同じく黒人女性のキャスターが「こんなことがアメリカで起きるなんて、黒人女性が逮捕されるなんて、、」と大袈裟な演技でキャノン議員を支持していた。じゃあ、なんですか?これが白人男性だったら逮捕されないとでもいうんですか?知事が公の仕事をしているのを阻止しようとすれば、それがたとえ大統領でも逮捕される。州議会議員がそれを知らないはずはない。これは単なるパフォーマンスでしかない。

なんでもかんでも人種差別に結びつける民主党は、この改正法は1960年代に南部で黒人が選挙に参加できないようにわざと誰も合格しないような難しいテストを義務付けたように「投票行為の抑制」につながると批判している。だが、この法律は本当に黒人票を抑制するようなものなのか大事な点だけちょっと読んでみよう。

1)不在投票の改正:一番の改正は郵便投票の規制が厳しくなったことだ。不在投票資格があるのは、65歳以上で身体障碍のある人、軍隊など海外在住の人に限られ、一度申請すればその選挙期間は自動的に投票権が送られてくる。ただ、不在投票申し込みが出来るのは選挙の11週間前からで、これまでの180日の半分の期間になった。また郵便投票の締切日も繰り上げられ、選挙日の二週間前の金曜日までとなり、これまでより一週間早くなった。

また申し込みと郵送の際にも新しく身分証明をすることが義務付けられた。運転免許証もしくは州発行身分証明書の番号を記入。それらを持っていない人は選挙用身分証明書のコピーが必要。投票申し込みはオンラインでも可能。

集計の際の身元確認は封筒の署名ではなく、この身分証明書番号で確認する。

投票の際に身分証明をするなど常識すぎて何を今更と思うかもしれないが、民主党は常にこれは人種差別だと言い張ってきた。その理由として、貧乏人(黒人)は身分証明書を手に入れるのが困難である。だからこれは黒人への意図的な差別だというもの。しかしジョージア州では選挙人用身分証明書を無料で支給してくれるので、申し込みさえすれば手に入れることが出来る。私はいつも思っていたのだが、身分証明書を持っていない人が多いということが問題なら、投票したい人が身分証明書を手に入れやすい方法を考えるべきなのであり、身分証明書提示を禁止する必要はない。本人がどうかわからない人間による投票を阻止するために身分証明は当然のことである。(ちなみにカリフォルニア州ではもう何十年か前から身分証明書の提示は不必要となっている。)

実は先日私は家族に付き添ってカリフォルニア州身分証明書の申し込みに行ってきた。お役所仕事なので半日がかりになってしまったが、選挙に参加したいと思っている人なら、反日潰して手続きするくらいのことはやってもいいだろう。一度手に入れればパスポートと同じで更新は何年かに一回で済むのだから。

2)早期投票の改正:投票日前何日か設けられる早期投票では、仕事に行く前や仕事の後で投票したい人のために投票時間を拡大し、朝7時から午後7時までとする。最低でも朝9時から5時まで。また週末投票も可能とする。ただし、これまでのような移動式の投票バスは廃止する。投票場の閉鎖や移動に関しては解りやすい看板を立てて告知する。

また投票場の列で係員以外が待っている人に水や食べ物を配給することを禁止する。

反対派は黒人が多い地区における投票場の削減により、黒人市民は長い列に並ばなければならないと批判していたが、この改正では投票時間が拡大されるとあるし週末投票も可能なので、投票日に長い列に並ぶ必要もない。列に並んでる人に水や食べ物を配ってはいけないというのは、これが選挙運動に利用される可能性があるからだろう。アメリカでは投票場やその付近における選挙運動は禁じられているので、これにも問題があるとは思えない。

3)票の数え方の改正:選挙当日二週間前から郵便投票の集計以外の手続きを始める。選挙当日は投票場が閉まった5時以降休みなく集計を続ける。違反した場合は捜査対象となる。地元選挙事務所は投票日及び早期投票や郵便投票の投票数を投票日の午後10時までに報告しなければならない。集計は翌日の午後5時までに終了しなければならない。選挙結果の承認はこれまでの選挙10日後から六日以内と短縮される。

前回の選挙では投票が中断されてる真夜中に、どこからともなく新しい郵便投票券が現れるという不思議なことが起きたので、この改正によって午後10時以降に新しく票を見つけてくるなどということは出来なくなる。どの候補に入れたかは分からなくても、すくなくとも何票投じられたか、その合計数が解っていれば後で足すことは不可能になる。

他にも色々あるが全部は紹介できないので、この辺にしておく。この改正について、民主党や人権屋はこれは投票抑制だと大騒ぎ。ジョージア州に基盤のあるデルタ空港やコカ・コーラなどが十分にこの法律に反対していないということでボイコットされる危機に瀕し、どちらの企業もこの法律には反対だと声明文を出さざる負えなくなった。またプロ野球NBLはアトランタで開催されるオールスター戦を他に移すなどと息巻いている。民主党は全体でジョージア州をボイコットしようとわめいている。

常識で考えて、この法律に問題があるとは思えない。この法律はすべての有権者に当てはまるわけで、特に黒人に不利になるような項目は何もない。無論民主党がこの法律に大反対なのは、この法律が不公平だとか差別的だとかいうことではなく、自分たちお得意の不正がやりにくくなるからだ。

身分証明がなければ投票できないとなれば、有権者でもない人間が投票できなくなる。集計数を早期に発表しなければならないとなると、後で足らない分を足すこともできなくなる。つまり、自分らが前回やった不正がすべて不可能になるから大反対をしているのである。

今後共和党が政権を取り戻したいと本気で思うなら、ジョージアだけでなく、共和党が多数議席を持つすべての州でおなじような改正法を通して欲しいものだ。改革は連邦レベルではなく地方レベルでやっていかなければならない。ジョージアは前回かなり問題が多かったが、少なくともジョージア州共和党はきちんと任務を果たしていると言える。しかし法律だけ通ってもそれが守られなければ意味はない。次回の選挙では共和党が指揮をとって徹底的に法を遂行するよう期待している。


4 responses to ジョージア州の選挙改正法に左翼が激怒、プロ野球協会がボイコット宣言

苺畑カカシ3 years ago

ところでバイデン大統領はジョージアの新法に批判的で、ジョージア州をボイコットすることを支持しているが、それなら人権侵害をしているとバイデン政権も公式に認めている中国の北京冬季オリンピックはボイコットすべきなのではないかという記者の質問に、報道官のサキちゃんはあからさまに不機嫌な顔をして、「その件については、すでに他の質問で答えています。多分あなたが注意を払っていなかっただけでしょう」と言って質問には答えなかった。

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苺畑カカシ3 years ago

さっき及川幸久さんのビデオを見ていたら、ジョージア州と同じ有権者ID法がすでに27州で通っているという話をしていた。https://youtu.be/-xOM71vznf8

アメリカ人の75%が有権者ID法を支持しており黒人も69%が支持している。民主党支持者でも過半数が支持しているそうだ。

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よもぎねこ3 years ago

 この話、日本人にはわからない事が色々あったのですが、カカシさんのおかげでかなりわかりました。
 それにしても「黒人は身分証明書を入手するのが困難」って?

 しかしアメリカで運転免許がない人ってどのぐらいいるんでしょうね?
 身分証明書がないとお酒も買えないでしょう?

 何とも不可解な話です。

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    苺畑カカシ3 years ago

    そうなんですよ。ビール一本買うのだって身分証明書を提示しなければなりません。生活保護とか受けてる貧困層でも生活保護をもらうためには身分証明書が必要です。だから身分証明書を持っていないと言う人は、麻薬中毒のホームレス以外には考えられません。そんな人が投票などするわけがないですが、民主党工作員はホームレスに偽の住所を書かせて郵便投票させたりしてたので、IDが必要になると困るわけです。

    ところで、ラスマスンの世論調査によるとアメリカ国民の75%(黒人でも69%)の人が投票の際のID提示を支持してるそうです。民主党支持者ですら過半数が支持しています。

    アメリカでは運転出来ない人でも、州から身分証明書を発行してもらえます。ネットで申し込んでから役所に出向き、手数料を4000円くらい払えばもらえます。お役所仕事なので予約していかないとかなり待たされますが、それでも半日あればなんとかなります。

    ですが、おっしゃるとおり、身体に異常のないアメリカ人なら誰でも運転免許証は16歳くらいから持ってるはずで、持っていないと言う人の方がめずらしいでしょうね。

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