数日前ケント・ギルバートさんがファミリーマートで使われているHeartfulという言葉について、こんなことをつぶやきちょっと話題になった。「いい加減に、この和製英語をやめてもらいたい。Heartful は英語ではありません。カタカナ発音では「ハートフル」ですが、英語の hurtful(苦痛を与える、有害)と全く同じです。見るたびに、企業イメージを考える人たちの頭の悪さに呆れてしまいます。」
たしかにHeartfulには「心温まる」という意味はない。そういう意味でつかったなら和製英語といえなくもない。日本では既存の英語を間違った意味で使う場合が結構あるのでケントさんはそれに苦情を言っているのだろう。しかし、「Heartful は英語ではありません」と断言するのは果たして正しいのだろうか?
アメリカ英語ネイティブのケントさんに私が意見するのもおこがましいが、Heartfulは立派な英語であり、日本語にすると「胸が一杯」という意味がある。Heart(心・胸)がfull(満ちている・一杯)ということ。つまり心温まるという意味ではないが、その解釈は中らずと雖も遠からずなのである。
下記はマリオン・ウエブスターの定義。
heartful adjective: heart·ful | \ ˈhärtfəl \ Definition of heartful : full of heartfelt emotion : HEARTY
ハートフル、助動詞。感情で胸が一杯であるという意味
ツイッターで話題になったので英語の解る人たちが、次々とケントさんに同意して、そんな言葉は存在しない、和製英語だと言い出した。私はこれにはひどく違和感を持った。なぜなら私はこの言葉を自分で見たことも聞いたこともあったからだ。
もしかして、自分の思い違いなのだろうかと色々検索した結果、この言葉は古風な言い回しらしく、文学などではよく使われるが一般の会話ではあまり使われない言葉なようだ。現に例文として乗せられていたのは文学小説からの抜粋がほとんどだった。
ある若いであろうツイッタラーさんが同僚に聞いてみたら、「それは言葉ではないと言われた、周りの人にきいてごらん100%知らないというから」と言っていた。それでミスター苺に聞いてみた。すると「もちろん知ってるさ」と言って辞書通りの定義を説明してくれた。
ハ!100%ね。
ケントさんやこのツイッタラーさんの言ってることは間違いではない。この言葉は多分あまり一般的ではないのだろう。ミスター苺は文学派なので昔の書籍で色々読んで知っているのかもしれない。私は私で時代物がすきなので、昔の映画で聞いて知っていたのかもしれない。
ともかく自分が当たり前の言葉だと思っていたものが古風で一般的ではないと知ってちょっと意外。年を取った証拠なのかな?
苺畑カカシ3 years ago
ツイッターでしつこくheartfulという言葉はないと言い張る人がリプライをくれるのだが、メリアム・ウエブスターにもオックスフォードの辞書にも載っているので、私に言われても困る。
誰かが「もしかしてカカシさって文系?私は理系でエンジニアだし同僚もみんなエンジニアだから知らないって言ってた」という人がいて、カチーンと来た。あたかも文系は馬鹿で理系は頭いいとでもいいたげ。
それは専攻の違いじゃなくて教養の違いでしょ、と言おうとしたが大人げないのでやめた。
Edit苺畑カカシ3 years ago
今度はどうやらアメリカ人らしい人から「辞書に載っているからといって、人が使っているとは限らない。ほとんどのアメリカ人はそれが本当の言葉だなんて思わないよ。僕はただ君の英語を助けてあげようっておもっただけだ。」
おおきにお世話様!
Edit明かに私の語彙の方が広いのだからあなたの助けなど必要ありません!あっち行け下民!