及川幸久さんが紹介しているタイムのこの、The Secret History of the Shadow Campain that Saved the 2020 Electionに載ったモリ―・ボール(Molly Ball)著の記事は非常に面白い。日本語に訳すと「どのように影の選挙運動が2020年の選挙を救ったか」となる。ボール記者はこれは選挙が公平に行われるためだった、と良いことのように自慢げに書いているのだが、実際には左翼が陰謀論で片付けていた大規模な組織的不正が実際にどのように行われたかを詳細に暴露する結果となっている。

   

Illustration by Ryan Olbrysh for TIME

トランプ大統領は選挙日の直後に「とてもとても不思議だ。選挙後数日の間にまだ大事な州での集計が済んでいないうちからまるで示し合わせたかのようにバイデンの勝利が発表された」と言っていたが、ポール記者はある意味でトランプは正しいと認める。

企業と労働組合という相反する団体が結託して、民主党のみならず「選挙に勝つことではなく公平な選挙が行われるため」という名目でナイーブな共和党支持者も取り込んで、この陰謀は実現された。彼らは、水面下で一年以上にわたり極めて秘密裡に影の選挙運動を行った。 そしてこれはバイデン選挙陣営とは別の組織による行動だった。

彼らの行動は選挙におけるあらゆる分野で行われた。先ず多々の州の選挙規則を変えていくことに力を入れた。選挙管理委員たちの勧誘や郵便投票の促進などに多額の資金が投与された。

彼らはSNSを使って「偽情報」の検閲を強化しトランプ大統領の陰謀論を抹消することに貢献。選挙後はあらゆる時点でトランプによる選挙結果反転を防ぐことに成功した。

Biden fans in Philadelphia after the race was called on Nov. 7
Michelle Gustafson for TIMEBiden fans in Philadelphia after the race was called on Nov.

「これは2020年の選挙を救うための陰謀だった」とボールは認める。彼女は左翼なのでバイデンが勝利することが「選挙を救う」ことにあるという理屈なわけだが、トランプ陣営がずっと主張していた反対勢力による陰謀があったことを、この記事はいみじくも認めてしまっているのである。

首謀者

この陰謀の首謀者は全国で最大の労働組合AFL-CIO会長マイク・ポードホーザー。彼の心配は二つあった。トランプが負けた場合にトランプが負けを認めないこと。トランプの全体的得票が少なくとも選挙人数で勝つ可能性があること。そこでポードザーはこれらの状況への対策が必要だと考えた。このように考えたのは彼だけではなく、左翼市民団体のザ・ファイトバックテーブルも同じようなシナリオについて考えていた。

連帯

去年の三月の段階でポードホーザーはトランプ大統領が選挙に負けた場合、大統領が選挙が公平ではなく不正だったと主張する可能性に対抗する作戦を立てた。ちまたでは武漢ウイルスが蔓延している。ポードホーザーこれを何とか悪用して郵便投票を強行しようと考え付いた。ポードホーザーは毎日何時間にもわたりズーム会議で妊娠人工中絶施設のプランドペアレントフッドやグリーンピースやムーブオンといった左翼団体の代表たちと計画を練った。

招待のみの毎日二時間半にわたるズーム会議は著名な左翼団体の間で評判になり、ポードホーザーが中心と議長的な役割をし色々な団体がそれぞれのアイデアを出し合った。彼らの求めるものは「公平な選挙」だったが、聡明なる読者には彼らのいう公平がどんなものかすでにお察しが付くものと思う。

彼らに言わせれば公平な選挙を守るためにはこれまでにない大規模な努力が必要だという結果に落ち着いた。そのためには議会のみならずシリコンバレーや全国中の大企業などを手中に入れる必要があった。

票の確保

ポードホーザーのグループが手掛けたのは、まず最初に武漢ウイルスの蔓延状況を悪用し各州の選挙規則を変えることだった。郵便投票を可能にするために各地域の選挙委員会はマスクや消毒液や葉書での有権者通知など多額の資金を必要とした。また郵便投票を扱う選挙委員たちの人員確保も必要だった。そこで活動家たちは議会に選挙にかかる特別費用を要請。左翼の150もの市民団体が議会に提訴し選挙費用20億ドルを要請した。そして三月末には4000万ドルが各州の選挙委員会に支給された。しかしそれだけでは足りなかったため、民間企業からの寄付も募り、フェイスブックのザッカーバーグ夫人チャン・ザッカーバーグは3000万ドルを寄付した。

そのほか影選挙運動委員会は郵便投票のための投票箱や各選挙委員会での連絡係など技術や契約会社を紹介、郵便投票に関するインフラ設備を援助した。

しかし一般市民が郵便投票を利用しなければ意味がない。問題なのは州によって郵便投票による規則に違いがあることだった。従来のやり方はそれぞれの選挙陣営が地域の家を一軒一軒巡り投票を促すのだが、今回は郵便やメールを使って人々に郵便投票を呼びかけた。

もともと黒人層は郵便投票は不正の温床という懸念を持っており、当日投票を好む傾向があったが、黒人市民団体が協力し郵便投票こそが黒人票を正しく反映させるために必要なのだと説いた。

そして左翼市民団体はトランプ陣営による郵便投票阻止訴訟にことごとく法廷で戦い勝利した。

情報検閲

ボールに言わせると、悪者たちが色々偽情報を流している、だからこの「偽情報」を検閲する必要があった。そこで彼らが思いついたのがソーシャルメディアなどで彼らが虚偽と判断する情報を削除することだった。2019年の11月、ザッカーバーグは9つの市民団体を自宅に招待し、どのようにトランプやその支持者による「偽情報」を検閲するかを話あった。

プロパガンダを広める

「偽情報」検閲以外にも、一般市民に郵便による新しい投票方法を説明する必要があった。トランプが何を言おうと郵便投票は安全であり不正の温床などではないことを人々に理解してもらう必要があった。そして郵便投票の場合は集計に時間がかかるため、選挙結果は選挙日の夜には出ないことも説明した。

元民主党下院議員で今は強力なロビーイストになったディック・ゲッパードは党を超えて共和党役員や州務長官や司法長官などを、公平な選挙を運営するためと称して総額2000万ドルを使って抱き込んだ。

「公平な選挙をするため」という名目を信じた共和党支持者たちも民主党と協力しあって毎週ズーム会議に参加した。このなかにはトランプ支持者たちも混ざっていた。彼らは六つの州でテレビ広告を出し、新聞記事を書き、どちらが勝つにしろ公平な選挙をすることの大切さを説いた。

私はずっと何故共和党が多数議席を占める州の議会が郵便投票や締切日の延長などといったおかしな規則変更に反対しなかったのか非常に不思議に思っていたのだが、こういうからくりがあったわけだ。

The Voting Rights Lab と IntoAction は地域に合ったミームや画像を電子メールや電話メッセージやツイッター、ティックトックなどのSNSを使って拡散。彼らの政策した画像は1兆回も再生された。彼らのメッセージは選挙結果は選挙日当日には出ないということを一般市民に納得させることだった。

彼らはトランプが郵便投票は不正の温床であると強調していたことから、トランプが集計が長引くのは不正が起きている証拠だと主張することを予測していた。だから、集計には時間がかかるのだ、長引く集計は不正の証拠ではないのだということを時間をかけて人々に納得させる必要があったのだ。このプロパガンダは成功し10月の終わりころには70%以上の市民が集計には時間がかかると思うようになっていた。

Amber McReynolds, Zach Wamp and Maurice Mitchell
Rachel Woolf for TIME; Erik Schelzig—AP/Shutterstock; Holly Pickett—The New York Times/ReduxAmber McReynolds, Zach Wamp and Maurice Mitchell

ポードホーザーは世論調査がトランプ支持を過小評価していることを懸念していた。郵便投票では民主党の方が有利と予測されていたが、当日どれだけの人がトランプに投票するかはまだわかっていなかった。この数を正確に把握するのは非常に大事なことだった。なぜなら、それに対抗する郵便投票がどのくらい必要なのか準備しておかなければならなかったからだ。

つまり、どのくらいの不正票を用意するか、という計画が必要だったという意味だ。

左翼寄り投票場役員の勧誘

選挙当日に、共和党の監視員があちこちで入場を拒否されたり、選挙委員会の職員らによる怪しげな行動が目についた。なぜ選挙委員会は民主党が牛耳っているのか不思議に思っていたのだが、その理由というのは、投票者の安全を守るためと称して影選挙委員会は多数の地元黒人たちを勧誘した際、彼らが積極的に勧誘したのはBLMやフェミニスト団体など150にもわたる左翼団体からだった。

労働組合と商工会の結託

もともと組合と企業というのは相反する立場にあるが、去年の夏に多々の都市で起きたBLM/ANTIFAによる暴動はビジネスに多大なる損害を与えた。それで地元ビジネス商工会は、選挙結果によっては再び暴動が起きるのではないかと恐れていた。

正直な話、トランプが負けてトランプ支持者が街に繰り出して暴動するなどということは考えられない。明らかに商工会が恐れていたのはトランプが勝った場合の左翼暴徒らによる暴動だ。

無論ここでも商工会は「公平な選挙が行われるため」と称してポードホーザーに協力すると申し出た。また左翼よりキリスト教会などもこの運動に加わった。そして彼らのメッセージはまたも集計には時間がかかるというものだった。

商工会やキリスト教会が本当に公平で平和的な選挙を望んでいたのかどうかは分からない。平和的ということだけは本当だろうが、それが何を意味するのか、彼らが全く知らなかったとはどうも思えないのだ。

選挙当日、デモ出動の準備万端

影選挙委員会は選挙結果によっては表に繰り出して抗議デモをする用意をしていた。しかし何時彼らを出動させるか、そのタイミングを間違えるとトランプに有利になってしまうため、選挙結果をずっと見守っていたという。選挙当日当初トランプは優勢だったので、同委員会はズーム会議を開き、デモ出動のタイミングを待っていた。

しかし結果はバイデン勝利と出たため、デモは祝いの会となり活動家たちは表に繰り出した。

Trump supporters seek to disrupt the vote count at Detroit’s TCF Center on Nov. 4
Elaine Cromie—Getty ImagesTrump supporters seek to disrupt the vote count at Detroit’s TCF Center on Nov. 4

選挙後の不正も用意周到

なぜ共和党監視員が開票監視の邪魔をされたのか、その理由は簡単だが、そのやり方はすでに準備万端だった。共和党監視員が三人現れたら、活動家ネットワークですぐに援軍を出動させ共和党を圧倒させる。どのように共和党監視員の行動を邪魔するか、すでに予行演習までしていたのだ。

また、選挙後トランプが共和党が多数議席を占める議会を通じて選挙結果を覆そうとすることを見越して、影委員会はそれぞれの州の共和党議員たちにすでに働きかけていた。個人的に電話を掛けたり、広告で批判したり、ともかく共和党議員たちが大統領に協力できない状況をすでに作り上げていたのだ。

道理でトランプ大統領が直接電話をしたり再集計を要求したりしても州議会や知事や州務長官たちが動かなかったわけである。最初からサイは投げられていたのだ。

そして1月6日、トランプラリーにBLM/ANTIFAが対抗しなかった本当の理由

トランプ大統領は支持者たちに1月6日にワシントンンDCに集まり議会に訴えようと呼びかけた。普通トランプ支持者が集まるところにはBLM/ANTIFAが集まってトランプ支持者たちに暴行を加えるシナリオが期待されるが、この時に限って反対派は影を潜めていた。

実はこれもポードホーザーたちの陰謀だった。すでにトランプは負けている、ここで騒いで暴動が起き、それをバイデン支持者のせいにされたらすべては水の泡である。だから暴動はトランプ支持者たちに起こさせなければならなかったのだ。

無論ポールは議事堂乱入が左翼の陰謀だなどとは書いていない。これはトランプ大統領が支持者を煽って暴徒化させたのだと主張している。だが、ここまで彼女の記事を読んできて、私は今まで以上に、左翼活動家があの暴動を煽ったのだと信じて疑わない。

熱烈なトランプ支持過激派右翼が議事堂乱入を計画していたことは確かだ。だが彼らは秘密裡にそんな話をしていたわけではなく、フェイスブックなどのSNSで堂々と話していた。こんな組織力のある影委員会がそれを知らなかったはずはない。いや、それをいうなら右翼のふりをしてオンラインで議事堂乱入を提案したのが左翼活動家ではないと誰が言えるだろう? 左翼活動家が右翼の仲間の振りをして右翼グループに潜入し、もともと感情が高ぶってその場の雰囲気に飲まれている群衆を煽り議事堂乱入をさせるなど朝飯前だろう。実現させたのだ。現に議事堂内部でジャーナリストと称してBLMのメンバーが入り込んで逮捕されるという事実があるのだから。現場にいたトランプ支持者たちもマガハットをかぶって入るが黒装束の怪しげな人間が何人かいたと証言している。

陰謀は本当にあった

この大規模で組織的な陰謀は、はっきり言って敵ながらあっぱれと言わざる負えない。彼らはトランプ就任当日からトランプ政権転覆を企んでいた。そして選挙に関しては一年以上もかけて根回しをし、時には金で買収、時には嘘で共和党を抱き込み、SNSや企業をとりこんで国民を操ったのである。

私ですら、選挙結果は当日には出ないだろうと半ばあきらめていたくらいなので、彼らのプロパガンダはすばらしく効果的なものだった。

では今後共和党がこの不正を防ぐためにはどうしたらいいのか。左翼と同じように組織的に今からその計画を練っていかなければならない。

ポールは左翼の巧妙な手口を自慢げに披露しているが、おかげで敵の手のうちがよく分かる記事となってしまった。

やはり大規模な不正という陰謀は真実だったのである。


2 responses to どのようにして左翼影の選挙運動がトランプから勝利を奪ったか?タイム誌の記事が暴露した左翼の陰謀

よもぎねこ11 months ago

 翻訳ありがとうございました。 
 実はワタシもこのタイム記事の話を見つけて是非とも元の記事を読みたいと思っていました。
 でもワタシの英語力では到底読めず、自動翻訳では意味不明なので困っていました。

 それにしてもこれを読むとこれまで不思議に思っていた事が全部説明できます。

 例えば大統領選ではバイデンが圧倒的な票を取ったのに、なぜか上院下院議員の選挙では共和党が善戦しました。
 これはつまり最初から共和党員を不正選挙に抱き込んだ以上、共和党側にも一定の利益は供与する約束だったわけです。
 そして最後のジョージア州での上院議員の決戦投票では、結局不正手段で民主党が過半数を確保できるようにしたわけです。

 またバイデンが就任直後から狂ったように大統領令を出しまくっている事も、これで説明できます。
 不正選挙に協力した連中への報酬を急いで支払わなくてはならないのです。

 元々、最初からこの不正選挙結社がそういう約束で成り立っていたわけです。

 何より不可解だったのが、極左からビッグテックのような大資企業までが、緊密に連携しているとしか思えない程、素早く巧妙に動きトランプ大統領と支持者の意図を妨害し続けた事ですが、しかし実際に最初からしっかりと根回しをして連携を図っていたのなら、極左から大企業までの一糸乱れぬ行動も理解できます。

 ホントにすごい陰謀だったのです。

 しかしこれは記事では誤魔化しているけれど、要するに州単位で不正選挙を行い完全に選挙を盗んだという事の告白でしょう。

 それにしてもこんなにも早々と陰謀を行った側が、その陰謀を自慢してしまうとは・・・・・。

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    苺畑カカシ11 months ago

    原文はかなり長いので途中かなり端折りましたが、それでも概要は伝わったかと思います。私はドミニオン集計機のアルゴリズム云々よりも、ローテックでも、こういう組織的なあらゆる分野での不正行為のほうがずっと効果があると恐れていました。ひとつひとつの不正は小さくても、組織的に動けば偉大なる力となるわけです。敵ながらあっぱれです。

    左翼の強さは、こういう組織力にあります。徹底して不正を行うという情熱もすごいものです。

    もし共和党がいつか政権を握りたいのであれば、共和党も今のうちから組織的な準備が必要でしょう。

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