トランプ政権の最後の置き土産、1月18日に発表された1776コミッションリポートがバイデンの就任式が終わり次第ホワイトハウスのホームページから削除された。このリポートはニューヨークタイムスが発表した1619年プロジェクトに対抗する形で書かれたもの。1619はアメリカの歴史は黒人奴隷が初めてアメリカ大陸に連れてこられた1619年に始まったもので、独立宣言をした1776年ではないというもの。コンサーバティブレビューの記事より。

1619プロジェクトは歴史的に間違いだらけだが、一番の問題はアメリカの歴史は奴隷の歴史だという主張。

トランプ大統領はそれに対抗していかにアメリカが偉大であるかというリポートを大統領命令で作成させた。このリポートの主旨はアメリカの徳逸したすばらしさをを改めて確認することだが、バイデン陣営からは人種差別だの白人至上主義だのと非難轟々であった。

このリポート作成の目的は「子供たちにアメリカ歴史上の奇跡を教えること」そしてアメリカ建国250年を記念して敬意を払うことだとトランプ大統領は語った。このリポートの発表時トランプ大統領はアメリカは「歴史上もっとも公平で平等で豊かな国家である」とも語った。

以前にも書いたが、私が特に不自由しない永住権に飽き足らずに三年もかけて面倒くさい手続きの居る市民権を得たのかといえば、そのきっかけとなったのが大学に入ってアメリカの歴史を学んだ時だった。

当時(1990年代)の歴史書は今ほどアメリカは人種差別な国だという左翼の偏見に満ちた内容ではなく、ジェームスタウンにはじめてイギリスからピルグラムたちが来たところから始まり、独立戦争と南北戦争を経て近代のアメリカに至るとあった。

私はアメリカ建国の父となったジョージ・ワシントンやベンジャミン・フランクリンやアレキサンダー・ハミルトンやトーマス・ジェファーソンといった偉人たちの歴史を学び、あの時にこんな偉大なる人々がアメリカに居てくれたということはほぼ奇跡に近いとさえ思い感激したのだ。

こんな素晴らしい国に住まわせてもらって、これほどの恩恵を受けていながら、この国の政治に参加しないというのは無責任であるだけでなく、失礼であるとさえ思ったのだ。

それで私はアメリカの歴史は奴隷歴史は恥ずべき歴史であるなどと言ったり、黒人に賠償金を払うべきだとかいう話を聞くとものすごく腹が立つ。アメリカは奴隷制度を撤廃するために国を二つに割って双方に何百万人という犠牲を出して奴隷制度を終わらせたのだ。アメリカはその血で罪の償いをしたのだ。アメリカは誰にも恥じることなどない!

では何故左翼は常にアメリカを世界一悪徳な国としておきたいのだろうか?何故真実の過去を抹消して偽りの歴史で塗り替えようとするのだろうか?

先日コメンターのかんぱちさんが「左翼は常に現状を否定して、世の中を変えようとするので、その主張がどんどん先鋭化していくのだと思います」とおっしゃっていたが、これは的を射たコメントだ。左翼は自分たちのことを革新派と呼ぶが、現状が良い状況にあるなら特に革新する必要はない。

以前にオバマ大統領はアメリカを根底から覆したいと言っていた。根底から覆すということは、これまでの世界観を否定する必要がある。だからアメリカが歴史上稀な偉大な国であるなどという結論は都合が悪いと言うことだ。

バイデン新大統領は、オバマ大統領の意思を継いで、アメリカをファシズムへと導いていくつもりなのだろう。


4 responses to 1619対1776,アメリカの徳逸した偉大さが許せない左翼

よもぎねこ3 years ago

 バイデン政権はホントにこれまでの民主党政権とは別物になりましたね。
 アメリカに限らず民主主義国家で政権交代は普通の話ですが、でもそれで自国の過去を否定するような事は起きません。

 トランプ大統領の1776コミッションレポートって要するにこれまでアメリカ人は普通に習ってきたアメリカ史のまとめでしょう?
 それを削除するって尋常じゃないでしょう?

 アメリカではこれまで何度も民主党と共和党での政権交代は起きているけれど、でも建国の英雄達を否定するような事は絶対にやってないでしょう?

 こういう事が起きるのはBLMがワシントン像などを壊していた時から予想できたことではありますが、ホントに怖いですね。

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    苺畑カカシ3 years ago

    ほんとうですね。私はクリントン政権でもオバマ政権でも今ほど危機感を持ったことはありません。経済も大統領ひとりでそれほど変化はないというのが普通でした。トランプ大統領は稀な天才で、実際に経済を向上させた数少ない政権でした。

    しかしバイデン政権は違います。普通アメリカでは平和的な政権交代をするにあたり、政治ライバルや前政権を起訴するなどということはしてきませんでした。実際にクリントン夫妻などかなり問題があったのですが、追及されませんでした。ところがバイデン政権と議会は、すでに退任したトランプ大統領を起訴し裁判にかけ有罪にしようとしています。アメリカ歴史上あり得ないことです。そしてトランプ政権に勤めた人々が他の仕事に就けないように策略を立てています。まるで戦国時代の勝者のように敗者側一族郎党皆殺しです。これが民主主義国家のやることでしょうか?

    とても恐ろしいです。

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かんぱち3 years ago

世界中で、自国を貶めたい左翼と、居住国に敬意を払わない移民が結びついて、自虐史観を広めようとする動きが起きています。これはWW2の戦勝国か敗戦国かには関係なく、全ての先進国に共通して起きている現象のようです。

イギリスでは黒人の大学教授が、テレビなどで 「イギリスの国旗や国歌は、恥ずべき帝国主義や植民地支配の象徴だ。」 と言っては、よく炎上しています。

Kehinde Andrews : ‘British sports stars should not stand for the National Anthem’ – BBC Newsnight – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=Jix0GG4t6vc

アメリカでは、ヒスパニック系の大学教授が書いた 「米国の繁栄は、我々ラティーノの犠牲の上に成り立っている。中南米諸国が貧しいのも、治安が悪いのも、全て米国のせいだ。」 という内容の本が、大学の講義で広く使われているそうです。

Juan Gonzalez on “Harvest of Empire”: New Updated Edition on the History of Latinos in America – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=ORz75JKlJ5g

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    苺畑カカシ3 years ago

    本当に左翼のやることはどこの国でも恐ろしいですね。だいたい移民が他国へやってきて、その国の文化を変えようとするのは、単なる移民ではなく侵略者ととらえるべきです。

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