この間、イギリスで自営業をしている邦人女性のツイッターを読んでいたら、日本でも海外でもワーキングホリデーは就職時に不利になるのでやめた方がいい、というツイートがあってちょっとびっくりした。そして何気なくワーホリについての動画をYouTubeで観ていたら、アメリカで社長をしているという邦人男性が「ワーホリ経験者は書類審査で落とす」と断言していて、へえ~本当にそうなんだあ~と驚いてしまった。いったいどうしてワーホリ経験者は敬遠されてしまうのだろうか?

実はワーホリには失敗する人が成功する人より圧倒的に多い。無論成功だの失敗だのと言ってみても、それはワーホリをするにあたり、何を目的に出かけたのかで話は違ってくる。もしも日本で何年か働いて一年の長期休暇を海外で過ごそうということが目的であれば、そのまま英語を習得せず手に職も覚えずに帰国したとしても、一年間たっぷり休んで楽しかったというのであればそれはそれで成功と言えるだろう。だがもし目的が英語を習得することであったり海外に出て視野を広げる、といった漠然としたものだけだと、ワーホリ期間中かなり無駄な時間を過ごしてしまう可能性がある。

何度も書いたように、私のアメリカにおける最初の一年は、まあ言ってみればワーホリのようなものだった。ただアメリカにはワーホリというシステムはないので、私はホームステイをしながらアメリカの日常生活を体験した。私はその体験は失敗だったとは思っていない。一応日常会話に困らないくらいの英語力はつけて帰ってきたし、その後の英語の勉強の土台としては、かなり飛躍できたと思うからだ。

で、話を戻して、何故ワーホリ経験者は経営者から敬遠されるのかに関して、問題点を三つあげてみよう。

英語力がない。以前にも拙ブログでワーホリ経験者の90%以上が英語を身に付けずに帰国するという話をした。それというのも地元で日本人とばかり仲良くなり、ほとんど英語を話す機会がない人が多いからだ。特に語学学校とかビギナークラスは日本人が多いので、ついそういう人たちと友達になってしまい、気が付いたら日本人とばかり遊んで一年が過ぎていたなんてことになる。

役に立つ仕事の経験がない。ワーホリで就ける仕事というのは非常に限られており、カフェの売り子とか牧場で力仕事とか、一番ダメなのは日本食レストランのウエイトレスといったもので、日本でニートの人が就くアルバイトと大した変わりはない。こんな仕事を2~3年やってみても仕事の経験として履歴書に書けるような意味のあるものではない。

人生に確たる目標がない。なんといってもワーホリ経験者を雇わない一番の理由はこれだろう。

ワーホリをする理由が英語を習得したいから、というものであるならば、ワーホリよりも良い方法はいくらでもある。例えばフィリピン留学のように短期で集中的に英語を学べる場所もあるので、英語習得という点ではワーホリよりも能率的である。アメリカであればコミュニティーカレッジに二年間通って日本でいう短大卒業資格を得るという方法もある。こうした方法を選ばずにワーホリを選んだとなると、この人は英語の勉強に口で言うほど真剣ではなかったのではないかと思われるのかもしれない。

また、海外で仕事がしたいと本気で思っているなら、海外に出てから仕事を探すより、海外で出来る仕事を日本で決めてから海外に行った方がビザの面でも安定性がある。カナダなどは看護学校に生きながら働けるというプログラムもあるそうなので、どうせならそうした仕事を選んだ方が後々の役にたつ。

つまり、こうして選択肢があったにも関わらず、漠然とワーホリを選んでしまった人というのは、人生に確たる目標がなく、行き当たりばったりで計画性がないと思われるようだ。

もう一つ付け足しておくと、ワーホリビザを取得した人は後に永住権を得ようとするときに弊害となる可能性があるので要注意とのことだ。

ではワーホリはすべきではないのか?

ワーホリ体験者の話を色々ネットで観たり聞いたりしていると、決して失敗した人の話ばかりではない。人によってはワーホリ中に大儲けをしたり、そのまま良い仕事に就いて永住出来たという人もいる。だからワーホリはやめた方がいいとは言えない。

ただ、ワーホリで成功した人、つまり後々の生活の糧となった人というのは、ワーホリはあくまでも手段であり、その後何かしようという目標に沿ってワーホリを活用したという人が多い。

ある人はもともと日本で自動車の整備工で、オーストラリアにワーホリで出かけて整備工の仕事に就き、腕が良かったためお給料はものすごく良かったそうだ。それであれよあれよという間に支配人になり大成功。ま、こういう人は最初から手に職があるからね。

ワーホリで英語力をつけ学生として大学へ行った人もいた。この人は先ず英語力をつけてから進学しようという目標があったから成功したのだろう。

アフリカでボランティア活動をするために英語力が必要だったため、ワーホリで英語力を身に付けてからアフリカに渡ったという人。彼もまたワーホリ後の目標がきちんとしていたことが成功の鍵だったようだ。

ワーホリを成功さえるためには目標が必要。結局ワーホリを成功させるためには、その後に何をするのか、きちんとした目標を目指し、ワーホリは単なる手段であると考えることだろう。ワーホリが単なるホリデーで終わっても海外生活を満喫できればいいと思っているならそれもよし。だがワーホリを将来のキャリアのために役立てようと思っているのなら、将来の目標はしっかり立て、それに沿ったワーホリ体験をすることが大事だ。ただ漠然と外国で暮らしてみたい、、なんて考えではだめ。

世の中そんなに甘くないってことだ。


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