何年か前にアメリカの人気テレビ番組に女性裁判官を主役にした「ジャッジーエイミー」という番組があった。昨日トランプ大統領から先日亡くなったルース・ベイダー・ギンスバーグ女史(RBG)の席を継ぐ判事に指名された女性が、エイミー・コーニー・バレットという名前なので、すぐに人々は彼女のことを親しみを込めてジャッジエイミーと呼び始めた。

さっそくながら、民主党はジャッジエイミーのことを攻撃し始めた。前回カバノー判事が指名された時は、事実無根の強姦罪を持ち出しさんざん誹謗中傷を繰り返してカバノー判事及びその家族に計り知れない傷を負わせた民主党だが、今回はいったいどんな汚い手を使ってジャッジエイミーを攻撃しているのか、と思っていたら、当初エイミー判事のカトリック信仰やケニアから養子にした二人の子供の人種についてごちゃごちゃ言っていたが、カバノー判事の時に比べたほぼ何の抵抗もない承認公聴会だった。なんとなく民主党はあきらめムードと言った感じ。でも本当にそうなのだろうか?政治作家で映画監督でもあるディネシ・デスーザによると、民主党はもっと汚い作戦を企んでいるという。

だがその話をする前に、カバノー判事承認の際にもちょっと触れたが、何故アメリカの最高裁判事の任命がそんなに問題になるのかご説明しよう。アメリカは三権分立とはいうものの、最高裁が国政の方向を決めるのに非常に大きな役割を果たしている。原則として最高裁の役割は挑戦された法律が憲法の精神に乗っ取ったものであるかどうかを判断するものだが、近年妊娠時効中絶の問題や同性婚の合法化やオバマケアの合憲性などを巡って、民主党は最高裁を政治に悪用してきた。これ以上民主党の悪法が通らなくするためには、共和党としてはもっと保守的な裁判官を選ぶ必要があるのだ。

例えば、今度の選挙だが、民主党はトランプが勝利した場合、訴訟を使ってトランプ勝利を覆そうとたくらみ、すでに600人以上の弁護士を雇っている。もしも民主党が接戦地区の選挙結果にいちいち抗議をし裁判になり、一定期間にどちらが勝ったかはっきりさせられない場合には、最終的に最高裁がその結果を判定することになる。ここで最高裁の判定が4:4で割れてしまったら決着がつかない。だからどうしてももう一人任命し、9人の奇数にしておく必要があるのである。

民主党としては判事の承認を選挙後まで引き延ばせば、よしんばトランプが再選しても上院を民主党が勝ち取れば、トランプ使命の判事はすくなくとも二年は承認されない。あわよくばトランプの二期目が終わる四年後まで空席を保っておくことも可能だと狙っていた。しかしジャッジエイミーにはまるで落ち度がない。いくらなんでもカバノー判事の時のようにセクハラだのレイプ疑惑だの持ち出すわけにもいかない。それで民主党が思いついたのが、コートパッキングである。

コートパッキングとは何か?アメリカの最高裁判事の数は9人というのが伝統である。パッキングというのは「詰めこむ」という意味で、要するに定員を9人以上の奇数にし、自分の政党に都合の良い判事を詰め込む行為である。

定員9人というのは伝統ではあるが、別にそういう取り決めがあるわけではない。しかし歴史的に9人以上だったことはない。一度デレノア・ルーズベルト大統領が数を増やそうとしたことがあったが、自らの政党から反対の声があがり、実現しなかった。

しかし今回は、民主党は公然とバイデンが大統領になり上院議会で多数議席を取った暁には判事の数を増やすつもりだと発表している。バイデン候補自身はそれについての質問には答えていない。それは自分が大統領になれば解る、国民が今知る必要はない、などと言っているのである。

最高裁判事の任期は一生である。当人が亡くなるか自ら引退するかしない限りはずっと続くのである。そんな大事な席をいくつも増やされたらたまったものではない。

こうなったらトランプが再選し上院議会を共和党が再び取ることが出来たら、最高裁の定員は9名でそれ以下でもそれ以上になってもいけないという法律を通す必要があるだろう。

民主党ってのは本当に汚い。どんな手をつかってでも勝てばいいと思っている。判事が9人以上になったら、もう民主党は二度と政権を手放さないだろう。アメリカ国民はなんとしてでもそのようなことは避けねばならない。


1 response to 民主党がジャッジ・エイミーの承認を邪魔しない本当の理由

苺畑カカシ1 month ago

ジャッジエイミーは本日10・26・20、めでたく最高裁判事に就任した。

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