今更言うまでもないが、アメリカの主流メディアは大手ネットワークのABC,CBS,NBCのほかにケーブルテレビのCNN,MSNBC,FOXなどがあり、FOX以外なバリバリ左翼ばかり。FOXは右翼だという人がいるが、彼らは他に比べれば比較的中道なだけで、お世辞にも右翼とは言えない。ま、それはいいとして、今週の火曜日(9/1/20)、トランプ大統領は暴動で焼けただれたウィスコンシン州のケノーシャ郡を訪問した。

これまで主流メディアはケノーシャで暴動が起きてることさえ「平和的な抗議デモ」などといってあまり大々的には報道してこなかった。しかし暴動中にトランプ支持の17歳の少年が暴徒三人に発砲し二人を死に至らしめたことで、暴動の事実を報道せざるおえなくなった。だが、この報道がまたひどい。

アメリカの左翼メディアの焼き直しだけやってる日本のメディアによる見出しを観ていてもこの偏向報道は明らかだ。

  • 米抗議参加者3人殺傷で起訴の17歳  BBC
  • 黒人男性銃撃の抗議デモで発砲、三人死傷17歳少年を逮捕 CNN
  • 抗議デモ参加者に発砲、犯人は17歳の白人少年 東亜日報
  • 黒人男性銃撃事件抗議デモで発砲、二人が死亡17歳少年を逮捕 東京新聞

この見出しを見ているだけだと、平和的に抗議をしていたBLM/ANTIFAの集団に白人至上主義者の少年が乱射し二人を死に至らし、一人に重症を負わせたという印象をもってしまう。だが事実は全く違う。事実に基づいて私が見出しを書くとしたら下記のようになる。

暴徒らによる放火を止めようとした自警団の17歳少年が逆に襲われ暴徒三人に発砲、二人が死亡一人は重症

さて、トランプ大統領はこの暴動跡のウィスコンシン州ケノーシャ郡を訪問したわけだが、それに関する報道も偏向に満ちていた。私が観たのはCBSのニュース。CBSは一応トランプ大統領が暴動の起きた焼け跡を視察している映像は見せたものの(まるで空襲でも受けたかのようなひどい焼け跡)、ニュースキャスターは本当に「おおむね平和的なデモでしたが、、、」と注釈を入れた。なんでおおむね平和的なデモで街が焼野原になるんだよ、いい加減にしろ!

さらにこのニュースでは、自分の店を破壊された経営者たちへのインタビューなどはまるでなし。代わりに警官に撃たれて負傷した黒人容疑者の叔父が主催したデモの様子を放映。

トランプ大統領の訪問を歓迎する人々もいたとしながらも、その様子は映さず、「反対派のデモもありました」といってBLM抗議デモのほうだけを放映した。この際一瞬だがトランプ歓迎集団の映像が映ってしまったが、これは間違いだったのだろう。

ウィスコンシン訪問に関する記者会見でも、メディアは17歳のカイル・リットンハウス君が暴徒を射殺した件に焦点をあて、カイル君のことをどう思うかという質問がトランプに投げかけられた。大統領は「彼は非常に危険な状況に居た。」としただけでカイル君の行為が正当防衛であるかのような答えだったことに不満を持った記者は、「自警団員が警察を差し置いて行動したことに関してどう思われますか?」とさらに詰問。しかしすかさずトランプ大統領は「無論すべての犯罪は警察によって取り締まわれるべきだ。だからこそ警察には敬意を表し予算を削るなどといったことをしてはいけない。」と応え、かえって警察擁護の発言になってしまい記者団は余計に不機嫌になった。さすがトランプ親分抜け目がない。

しかし私が苛立ったのは、BLM/ANTIFAの暴徒が殺されたことにこだわるメディアが、ポートランドでトランプ支持の男性がANTIFA暴徒に暗殺された件を見事に無視したことだ。AFP時事の見出しはこんな調子。

  • 人種差別抗議デモ参加者とトランプ支持者が衝突、一人が撃たれ死亡 AFP 時事

この見出しではANTIFAとトランプ支持者がケンカして誰かが撃たれたという印象を読者に与える。殺されたのがどちらかさえはっきりしない。だが真実を語るなら、

ポートランド、トランプ支持ラリー参加者、ANTIFA暴徒に射殺される、

とすべきだ。犠牲者のアラン・(ジェイ)・ダニエルソンさんと友達の二人は車のキャラバンラリーの後、道を歩いていたところをANTIFA暴徒に狙われて暗殺されたのである。カイル君を襲った三人と違って彼らは単に道を歩いていただけで誰かに襲いかかったわけでもなんでもない。だが記者団のなかでジェイさんの射殺についての質問をした人間は皆無であった。

しかしこのような偏向報道にアメリカ国民は騙されていない。ウィスコンシン州はスイングステートと呼ばれ、民主党にも共和党にも転ぶ州である。先に選挙ではかろうじてトランプが勝利を得たが、今回の選挙ではどうなるのか注目されていた。だが、この暴動とそれに対する対応を見る限り、スイスコンシン州民はトランプに投票するだろう。

どれだけ主流メディアが民主党のかたをもとうと、アメリカ国民は数か月にわたる民主党のBLM/ANTIFA擁護を許すことはできないのだ。


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