先日から、武漢ウイルスに関してロックダウンの効果や特効薬に関して、新しい情報が色々と出てきているが、結論から言わせてもらえば、アメリカをはじめ世界中のほとんどの国が武漢ウイルスの対応を誤ったということだ。特に下記の二つの点は重要。

  • ロックダウンは必要なかった
  • ハイドロクロロクインを初期段階で使用すべきだった

まず俗にいうロックダウン、厳しい外出規制及び必要最低限以外のビジネスの閉鎖、は必要なかったのみならず害あって益なしだったという結論から。

私はもともとロックダウンには反対だったが、それは経済的な理由からであって、集団免疫を作るためにロックダウンをすべきではないという話を聞いたのは4月ごろである。しかし先日ご紹介した京都大学の上久保教授によれば、日本での感染が驚くほど少なかった理由として、中国からの渡航者を全面的に禁止せず、初期のS型とK型を広域に受け入れたことが幸いし、悪質なG型が欧州からやってきた時には、ほとんどの日本人が免疫を持っていたという話を聞いて、ロックダウンがいかに間違った方法であったかを改めて認識した。

私はトランプ大統領が当初、中国からの渡航者の入国を2月早々に禁止したことは正しい判断だと思っていた。それで何故日本では春節時でも中国からの入国を禁止しないのか非常に不思議に思っていた。しかしながら、安倍首相が知ってか知らぬか、それが結果的には正しい判断だったようだ。

次のハイドロクロロクインの効果がやっと広域に認められてきたようだ。トランプ大統領は初期の段階からこの薬には効果があると主張してきたが、なぜかアメリカの専門家たちは懐疑的で、副作用がありすぎるとか効果がないとかいう調査結果が捏造されて、それが常識だというふうになってしまった。州によってはHCQの使用を禁止したところなどもあった。しかし先日、HCQを早期に使用した国々では使用しなかった国々よりも死亡率が79%以上も低いという調査結果が発表された。もしこれが本当だとすれば、HCQは効かないと主張しアメリカ人のHCQ治療を遅らせたファウチ医師ら専門家の責任は非常は重い。

新しい病気であるから、最初から何が正しい政策だったのか誰も知らなかったと言えばそれまでだが、欧米諸国が耳を傾けた専門家らの意見はことごとく間違っていた。

残念なのは、当初からロックダウンをせずに重症化する危険のある人々だけを隔離すべきだとしていた専門家がいくらでもいたにも関わらず、政策を立てる政治家たちがこれらの専門家らの意見を無視したことだ。しかも、ニューヨークやニュージャージーでは、ウイルス陽性患者を介護施設に送り返すなどという信じられない失態を犯し、不必要に犠牲者を増やしてしまった。健康な人々を家に閉じ込めておいて老人や病人をウイルスに晒すというまるでさかさまな政策をとってしまったのだ!

ハイドロクロロクインHCQ規制に関しては、もう犯罪に近いレベルの失態だ。この薬の効果についてはすでに3月くらいから臨床実験でデータが出ていた。トランプ大統領自らが予防用に接種するなど、これで多くのひとの命が救われると希望を持ったのもつかの間、一部の「専門家」からあまり効果はない、副作用がある、などといった意見が出て、デマの調査結果があたかも真実であるかのようにWHOをはじめ欧米の医療機関で受け入れられてしまった。

なぜこんなことが起きたのか? 考えられる理由は二つ。政治と利権だ。

まず政治的には、アメリカにはトランプ大統領に成功してほしくない政治家がごちゃまんといる。そうした人々にとって、特効薬など邪魔以外のなにものでもない。またWHOはアメリカから当初の発表について強く批難され頭に来ていた。ここでトランプに手柄など立てられては面子が立たない。ということで、トランプが推す特効薬は効果がないという情報を広める必要があった。

次に利権だが、トランプ大統領はこのウイルスが蔓延する以前からアメリカのビッグファーマと呼ばれる製薬会社とアメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration)との癒着を破壊するために圧力をかけていた。これは武漢ウイルスに限らないが、製薬会社は病気の治療薬や予防薬は好まない。どちらかというと病気が長期に継続して長年常備薬として接種するような薬が好まれる。考えてみればこれは利益を上げる立場から言わせれば当然のことだ。

例えばの話、糖尿病に特効薬が出来、安い薬を短期間飲めば完治するなどということになったら製薬会社は決して喜ばない。そんな薬が発明されても使用許可が下りないようにFDAに圧力をかけること間違いなしである。

つまり武漢ウイルスが一錠50円たらずのマラリア薬で完治してしまうとしたら、大金はたいてワクチンを作る意味がなくなる。ワクチンで大金儲けをしようと思っている製薬会社からしてみると、この段階での治療薬は邪魔なのである。トランプ大統領のアドバイザーとして活躍しているドクターファウチも実はこのワクチンに投資している。既存の薬で病気が治るより、新しいワクチンのほうが金儲けになるのだ。

このファウチ博士の利害関係についてトランプ大統領は多分最初は知らなかったのだろう。どうもドクターファウチは最初から胡散臭い奴だと思っていたが案の定だった。

ではアメリカはじめ欧米諸国はどのような政策を取るべきだったのだろうか?もし今年二月に戻ることが出来るなら、アメリカがとるべきだった対策とは、、

  • 中国からの渡航制限:
    • 中国からの渡航者を一挙に拒絶せず、緩い速度で入国者数を規制するにとどめ、
    • 医療崩壊を起こさない程度の速度で、すこしづつ新型ウイルスを人口に紹介し集団免疫を図る。
  • 危険度の高い人たちへの配慮
    • 病気に抵抗力の弱い老人や持病のある人々の外出自粛を推進し、
    • 介護施設などには防護服など必要器具を優先的に提供し、
    • 従業員や入院患者の定期的な検査を義務付け、家族など訪問客のPCR検査も義務付ける。
    • 医療関係専門家による従業員への特別訓練を行う。
    • 陽性患者は即座に特別施設に隔離する。
    • 病院から退院するほど回復した患者でも陽性患者は陰性になるまで特別施設で隔離する。
    • 陽性患者は軽症でも絶対に介護施設に受け入れてはいけない。
    • 転売屋によるマスク買い占めを違法にする。
  • HCQなど効果のありそうな薬の臨床実験を奨励する。
  • ワクチン開発に努める。
  • 学校やジムやレストランや劇場は通常通りに運営し、手洗いやマスクなどを奨励する。
  • 成功している国(日本など)と積極的に情報交換をす。

もちろんこれは後だしだから公平な批判では全くないが、もう今となってはロックダウンを継続する理屈は全くない。今のロックダウンは全く科学に基づくものではなく、すべて政治判断だ。残念なことにカリフォルニア知事はバリバリ左翼の民主党。まだまだこのロックダウンが終わる兆しは見えない。


9 responses to 世界のほとんどの国が対応を間違えた武漢ウイルス

ちび・むぎ・みみ・はな4 years ago

日本の状況について上久保氏の主張のみから断定されているが、同氏の主張には
反論もあり、一般的ではない。特に、厚生労働省が日本人の抗体の調査をした結果
は同氏の主張に否定的である。そもそも、短期間で特定のウィルスに対して6割以上が
抗体を獲得することは考えづらい。更に、上久保氏は強毒性のG型に先駆けて弱毒性
のものが入ってきていたと主張するが、弱毒性のものも当然Chinaから入ってきている
筈なのに同国で上久保氏の言うような現象が起きていたという話は聞かない。

上久保氏の主張は最近明らかになってきているChinaによる武漢ウィルスの人工発生
の話とも整合性が薄い。上久保氏のそれはむしろ自然発生説に与している様だ。

上久保氏は日本の「特異な」状況を説明したかったのだろうが、人口当たりの致死率
等では韓国も日本と同程度であり、日本だけが特別であった訳ではない。だから、
最も自然な説明は侵入してきたウィルスの量の多寡によるものだ。今回の欧米での
情況は、逆に、欧米とChinaの間の方が日本との間よりも人的交流が大きいことで
説明できるだろう。

それから、ロックダウンと入国制限を混同しているようだが、欧米で行っている
ロックダウンはChinaで行ったような都市の完全封鎖とは全く違うし、日本の様な
島国の入国制限とも違う。日本では、ロックダウンは有害だが入国制限は必要だ
という議論がある。米国とカナダとの国境がどうなっているか分からないので
推測でしかないが、米国の入国制限が不発に終わった原因は「米国では遅かった」
のだろう。Chineseはそれほど米国との間を行き来しているという事だ。

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    苺畑カカシ4 years ago

    ちび・むぎ・みみ・はな さん、

    あなたは上久保教授がいうような状態が起きていないと決めつけているだけで、きちんとしたデータに基づく反論をしていないように思える。

    アメリカは中国からの入国者を2月下旬に止めたが、アメリカでウイルスが流行りだしたのは3月中旬。最初の死者と思われた人はイタリア帰りの人だったことがわかっている。その後アメリカで死者を多くだしているウイルスはイタリア経由のG型であることは周知の事実。無論イタリアの武漢ウイルスも元をただせば中国の武漢ではあるが。

    この事実が上久保教授の説を裏付けていると私は思う。

    なんにしてもアメリカでロックダウンが必要だったという理屈には結びつかない。

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Sakura Lover4 years ago

以前の上久保教授が7月に出演した動画は50万回以上視聴され、1000以上のコメントがあったそうです。その7割が肯定的な意見とのことです。

ちび・むぎ・みみ・はな さんの意見と同様の質問を含む多数のコメントが寄せられ、今回の動画ではそれに対して上久保教授が返答されています。

https://www.youtube.com/watch?v=Mr05_0_OkD4

私は改めて、上久保理論が一番説得力があると思います。

カリフォルニアでもPCR陽性者数に対する死亡率は明らかに低下しています。日本や感染が終息しつつある諸外国と同様、死亡率の減少に平行して重症化率も低下しているはず。

これを解釈するに、すでに集団免疫を会得しつつある、か、ウイルスが弱毒化変異したか(上久保教授はウイルスは強いものが生き残る、と動画で語っておられますが)、と考えるのが自然です。

数字をバイアスなく見ることが大事。カリフォルニアも早く武漢ウイルス制限を解除して以前と同様の経済活動に戻してほしいと思います。ただし今のところはマスクありで。

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    苺畑カカシ4 years ago

    さくらさん、

    この動画は私も観ました。私はすでに納得していたのですが、こういう質問に色々答えていらっしゃる教授はすばらしいと思います。ぜひ、ちび・むぎ・みみ・はなにも観ていただきたいですね。

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よもぎねこ4 years ago

>ウイルス陽性患者を介護施設に送り返すなどという信じられない失態

 これって「失態」なんかじゃなくて殺人でしょう?
 このウィルスによる死者の大多数が高齢者であることは、武漢で蔓延が始まったころからわかっていました。
 日本の死者が少ない理由は、高齢者施設への感染防止策を国内で感染が始まった当初から取り、こうした施設の入所者を守る事に成功したからとも言われます。

 それでも日本の死者の半数は、院内感染と高齢者施設での集団感染による物です。

 それなのに陽性だとわかった高齢者を施設に戻すって、施設内の高齢者を皆殺しにする気だったとしか思えません。

 こんな事人道的にも絶対に許されませんよ。

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    苺畑カカシ4 years ago

    よもぎねこさん、

    >これって「失態」なんかじゃなくて殺人でしょう?

    本当ですよね。こんな恐ろしい政策を取っておきながら、ニューヨークのクォモ知事は自分は良くやった、悪いのはすべてトランプ大統領だとか言ってます。しかもそんな知事をニューヨーカーたちは未だに支持してる。わけわかりません。

    NYの死亡者の半分近くが介護施設で起きたという話もあり、クォモ知事の責任は重いです。

    しかし変なはなし、NYのこの悲劇的大失策のおかげで、NYには広域にわたり感染が広がり、すでに集団免疫ができているという話があります。それで感染者数が激減し死亡者もほとんど出ていません。

    NYの感染者や死者が減っているのは、すでに病気になるべく人はすべてかかってしまい、弱体の人はすべて死んでしまったからではないかと言う人も居ます。

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Sakura Lover4 years ago

度々失礼します。ウイルスは強いものが生き残る、と上久保教授がおっしゃいましたが、感染力が強いものが生き残る、なら納得です。感染力は強い、しかし、病原性は弱毒化した、なら、ウイルスの生存戦略にあっています。宿主を殺してしまっては、ウイルス自体生き残れないですからね。

6月にはイタリーの医師が、感染者の死亡率と重症化率が低下し、 ”virus has downgraded from a “tiger to a wild cat”と報告しています。

https://whdh.com/news/coronavirus-is-getting-weaker-could-disappear-without-vaccine-doctor-suggests/

集団免疫説、弱毒化説、いずれ検証されるでしょうね。

何にせよ、経済活動を未だに制限している政治家には、失業し人生を狂わされてた人達に対して責任をとれ、と言いたいです。幸い、失業率は予想を上回る速度で改善してきているそうですけど。

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    苺畑カカシ4 years ago

    >宿主を殺してしまっては、ウイルス自体生き残れないですからね
    まさしくその通りです。だから疫病は時間が経つにつれて弱毒化していくんですよね。中世にヨーロッパを襲った黒死病なんかもその典型です。

    カリフォルニアは三月からロックダウンが続いていますが、最近野外ならレストラン業を再開してもよいということになり、多くのレストランが駐車場などにパラソルやテント張りをして野外レストランを営業し始め増した。

    先週うちの近所の町のレストラン街に行ったのですが、車道が一時的に閉鎖され野外レストランに生まれ変わっていました。カリフォルニアは市によって行政が異なりますが、少なくともこの市ではレストランを生存させるあらゆる努力をしています。うちの市でも場所が許す限り野外レストランがあちこちに開業し始めました。

    でも敷地に限りがあり、資本もなかった小さな父ちゃん母ちゃん食堂はつぶれています。わが市の唯一おいしかったラーメン屋さんや中華のお店も犠牲になりました。私がよく行ってた台所用品専門店もつぶれました。

    許せないですよ。彼らが悪いわけじゃないのに。無意味なロックダウンをして地元産業を破壊する知事。本当にいい加減にしてほしいです。

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苺畑カカシ3 years ago

今更ながら、ハイドロクロロキンの効果についての記事。
https://www.washingtonexaminer.com/news/study-hydroxychloroquine-increase-survival-rate-200-percent

A new study shows that the controversial drug hydroxychloroquine touted by former President Donald Trump increased the survival rate of severely ill coronavirus patients.

The observational study, published by medRxiv, found that antimalarial drug hydroxychloroquine, along with zinc, could increase the coronavirus survival rate by as much as nearly 200% if distributed at higher doses to ventilated patients with a severe version of the illness.

“We found that when the cumulative doses of two drugs, HCQ and AZM, were above a certain level, patients had a survival rate 2.9 times the other patients,” the study’s conclusion states.

The study adds, “By using causal analysis and considering of weight-adjusted cumulative dose, we prove the combined therapy, >3 g HCQ and > 1g AZM greatly increases survival in Covid patients on IMV and that HCQ cumulative dose > 80 mg/kg works substantially better. These data do not yet apply to hospitalized patients not on IMV. Since those with higher doses of HCQ had higher doses of AZM, we cannot solely attribute the causal effect to HCQ/AZM combination therapy. However, it is likely AZM does contribute significantly to this increase in survival rate. Since higher dose HCQ/AZM therapy improves survival by nearly 200% in this population, the safety data are moot.”

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