アメリカの大統領選挙というのは、各州に割り当てられた選挙人を選ぶエレクトラルカレッジというシステムがある。たいていの州は勝った方の候補がすべての選挙人を確保することが出来る。州によっては票の確立で変わるところもあるが、明らかに多数票を取った方が多くの選挙人を得ることが出来る。これは投票数だけで勝者を決めてしまうと人口の多いカリフォルニアやニューヨークといった海岸沿いの投票者の意見だけが選挙に反映してしまい、人口の少ない州の有権者の意見が反映されないという状況が起きるからだ。よって大統領選では、州ごとにどちらが勝つかを一つ一つ見据えていかなければならないのだ。

カリフォルニア州やテキサス州のようにどちらの党が勝つかがはっきりわかっている州は注目されないが、問題なのは選挙によって民主になったり共和になったりするスイングステートが今回の選挙でどちらになびくかということだ。左翼メディアの世論調査によれば、トランプ大統領はかなりバイデンから引き離されているように見えるが、実際にそれは正しい見方なのだろうか?

今日のフォックスニュースの記事では、案外隠れトランプ支持者が多いのではないかとある。最近の世論調査で戦闘地とされるペンシルベニア州では、バイデン候補が二ケタ代のリードを見せている。しかしマンモス大学が行ったアンケート調査では有権者の支持は両候補とも同率であり、調査に答えた多くがかなりの数の「隠れトランプ支持者」居るのではないかと考えているようだ。

7月7から13にかけて行われた調査では、投票登録をしている有権者の間ではバイデン対トランプは53対40%でバイデン優勢とあるが、もっと数の少ない投票する可能性の高い有権者の間では51対44%でその差は少し縮まる。しかし同じ調査において最終的にバイデンがペンシルベニアを獲得できるかどうかという質問には意見が分かれた。

その一つの理由として、57%の回答者が、実はトランプ支持なのにその意思表示をしていない隠れトランプ支持の人が相当数いるのではないかと考えていることだ。反対に隠れバイデン支持者がいるかもと答えた人はたったの27%だった。

メディアは常にバイデンが優勢と報道していますが、有権者は2016年に何が起きたかを覚えています。2020年にもかなりの隠れトランプ票の可能性が影を落としているのです。」マンモス大学世論調査研究所のパトリック・マレー局長は指摘する。

ペンシルベニアはミシガンやウイスコンシンと共に長年に渡って民主党支持の州だったが、2016年に僅かの差でトランプがヒラリー・クリントンを破った州でもある。しかし同局長によると、トランプの支持率は確実に下がっているとのことだ。

私は結構楽観的な考えを持っていて、選挙運動はこれからなので、まだまだ解らないと思っている。いや、57%の回答者同様、世論調査には表れないトランプ支持者が結構いるのではないかと思う。暴力的なまでの左翼勢力が一見優勢に見える今の風潮では、やたらにトランプ支持の表明すると社会的制裁を受ける可能性がある。トランプ支持だといっただけでレイシストの汚名を着せられ仕事を失うなどと言う可能性も否めない。特にアカデミックの世界はひどいので、私が大学教授だったら絶対にトランプ支持だなどとは誰にも言わないだろう。

ところで先日、圧倒的に民主党が優勢なニューヨーク州のニューヨーク市で、警察を応援するラリーが行われ、非常に多くの人が星条旗を振りながら参加した。

民主党支持にも警察支持や愛国者が多いのは当然なので、ここに集まった人たちが全員トランプ支持者だというつもりはないが、こんなビデオもあった。

ニューヨークはバリバリの民主党支持地区なので、こんな旗が堂々と掲げられたというのはうれしい限り。ニューヨークですらこの状態だから、もしかしてスイングステートではもっとトランプ支持者が居るのかもしれない。

バイデンが正式に民主党候補になり、選挙運動が本格化すればトランプは十分に優勢になれると私は考える。


2 responses to 中立州には結構隠れトランプファンがいるのかも

Sakura Lover4 years ago

その可能性高い、と私も期待しています。中共とはどんな存在か、本質を知ったアメリカ人は前回選挙よりはるかに多い。今度の選挙で対中共を一番の争点に持って来れば、バイデンがどんなに対中共政策を主張しても実効性の伴わないポーズであることは、オバマ時代の振る舞い、息子の絡む疑惑など、から化けの皮がはがされるのは必至。少なくともトランプさんとの討論ではボロクソになるのはバイデン。

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    苺畑カカシ4 years ago

    Sakuraさん、今回の武漢ウイルスの件でサプライチェーンを中国に頼ることがどれほど危険であるかを多くの人が学んだと思います。トランプの選挙陣営はいかに中共が危険であるか、そしていかにバイデンが中国とずぶずぶの関係にあることなどを強調すればかなり勝ち目はあると思います。

    それだけでなく、トランプ大統領はかなりの距離の壁をすでに建てましたし、左翼による暴力沙汰に対しても強硬な姿勢をみせていますから、法と秩序の大統領としてキャンペーンすれば、これも支持を得られると考えます。

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