先日トランプ大統領がマウントラッシュモアで演説した時、ラッシュモアに刻まれた大統領の二人、ジョージ・ワシントンとトーマス・ジェファーソンのことを「奴隷所持者」と表現した左翼メディアが数えきれないほどあった。しかしこの二人がアメリカ建国の父であるという偉業を無視して、奴隷を所持していたということだけに焦点を当てることの愚かさに彼らは気づいているのだろうか?

当時のアメリカでは、いやそれを言うなら世界中で、裕福層が奴隷を所持するのは普通だった。それが当時の労働力の基盤だったのだ。そうした歴史的背景を無視して、そのことだけに現代の価値観を当てはめて偉人を裁くなど愚の骨頂である。

だいたい現代の価値観で過去の人々の「悪行」を裁く人々は、例えば今現在政治的に正しいとされている習慣や思想に挑戦できる勇気を持っているのか?しかも、その疑問や異議を唱えることで、友達を失い家族を失い仕事を失い社会的信用を失う可能性があった時、本当に声高にその習慣に異議を唱える勇気が彼らにはあるのか?

奴隷制度にこだわるなら、今現在も奴隷制度を保っている他の国の批判をなぜしない? 黒人差別がいけないというなら日常的に黒人を差別しているサウジアラビアや中国政府の批判をなぜしない?占領した土地の女たちを性奴隷にして人身売買してるタリバンの批判をなぜしない?

現在起きている悪行に声を上げる勇気のない人間が、過去の偉人の落ち度を責める資格などない。


3 responses to 現代の価値観で過去を裁く愚行

Shima55551 month ago

苺畑さん
人種差別が認められていた時代に人種平等を訴えるのと、人種差別が唾棄すべきものとして見られている現代で人種平等を訴えるのとでは言葉の重みがまるで違うと思います。奴隷が当たり前だとされていた時代に奴隷制を止めようと声を上げた人々は本物の勇者です。

>サウジアラビア
>タリバン
イスラム教では戦争によって敵方から獲得した女性を女奴隷として所有することが認められているそうです。原理主義テロリストのISは実際に異教徒であるヤズィーディ教徒の女性を奴隷として売買しました。しかしながら現代の価値観で過去の人々の「悪行」を裁く人々にこれを批判する勇気はないかもしれません。

>世界中で、裕福層が奴隷を所持するのは普通
少しだけ訂正させてください。日本では少なくとも豊臣秀吉の時代から奴隷制は批判されてきました。また、1919年のパリ講和会議の席では日本政府が人種平等を訴えました。これは国際機関で行われたこととしては世界で初めての事だったと思います。

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    苺畑カカシ1 month ago

    シマさん、

    奴隷制度を最初に批判したのは古代のユダヤ人ですね。なにしろ自分たちが奴隷だったわけですから当たり前と言えば当たり前ですが。

    日本では異人種を奴隷にしたという歴史はないですよね。そういえば日本では戦で勝った側の武将が相手側の捕虜を奴隷にしたという話はきいたことないですが、どうだったんでしょう?

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      Shima55551 month ago

      苺畑さん
      >奴隷制度を最初に批判したのは古代のユダヤ人
      そうなんですね。ユダヤ人は本物の勇者ですね。
      ユダヤ人のすごいところは、知識を奪われない資産とみなしたこと、そして自分たちの国を失ってから長いのに伝統文化を経典にまとめて守り続けたところだと私は思います。

      >戦で勝った側の武将
      ご存知の通り武士の歴史はとても長いので、簡潔にまとめるのは難しいです。平安時代後期と江戸時代では全然違います。平均的に言えば、武士は初期の段階では荒くれ者で、時代が下るにつれて官僚的な存在になっていきました。
      これを踏まえて質問への答えを私なりに書きますが、初期の武士は奴隷以前に相手方を生かしておくことが危険だと考えて一族郎党を滅ぼすことが珍しくなかったと認識しています。壇ノ浦の戦いでは平家が滅亡し、わずか8歳の安徳天皇も犠牲になりました。
      後期の武士は相手方が危険であれば倒しましたが、優秀であれば引き抜いて味方にすることも多かったと認識しています。奴隷よりそっちの方が得だったのではないでしょうか。(将棋に近いイメージ?)有名な例は五稜郭の戦いで明治政府側に引き抜かれた榎本武揚です。外国語がとても流暢だったそうです。

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