国に危機が訪れた時こそ、その指導者の実力が現れるものだ。そういう点でトランプ大統領は非常に行動力があり、普段はトランプに批判的な人々ですらもトランプの行動力を賞賛せざる負えなくなっている。しかも、今回の武漢ウイルス蔓延でいかにトランプが言っていたことが正しかったかが証明され、いままで反対していた民主党議員たちもトランプの政策を支持しつつある。

サプライラインとしての中国は危険

トランプが始めた米中貿易戦争は民主党では評判が悪かった。しかしトランプは国のサプライラインを中国に依存するのは危険だと言い続けて来た。特に中国が医療機器や製品を作っているというのは決して好ましい状況ではないと。中国製品に関税をかけ、国内企業の税金を減らして、国内に生産業を取り戻そうとしてきた。サプライラインを中国だけに頼っていれば、何かあった時に大変なことになるとトランプは予測していたのだ。

トランプは正しかった。

武漢ウイルスのせいで中国からの供給が途絶え、多くの企業が商品不足で悩むという結果となった。中国は不衛生な国であり、共産主義という性質からこうした感染病に早期に対応することが出来ない。疫病から中国から発生したのは何もこれが最初ではない。中共の体制が変わらなければこうした疫病は何年かに一度づつ今後何度もでてくるだろう。

トランプが在中アメリカ人を見捨てて、いち早く中国との国交を閉ざしてしまったのは、中国と関わると碌なことはないとアメリカの企業に解らせるためだったのかもしれない。

移民問題

トランプの選挙運動における第一の公約は、国境に壁を建てることだった。「壁を建てよう!」がスローガンだった。民主党はトランプをレイシストだと言って批判したが、今度のことでどれだけ国境が大事かが解ったのだろう。

トランプ政権はカナダとメキシコとの北米双方の国境を閉じた。越境して難民申請をする人間は国内に入れずすべて追い返す方針に切り替えた。難民申請の施設で病気が広がらないようにする資源はなく、国境警備員や職員の健康安全が保てなくなるからというのが理由。これには民主党議員たちも賛成している。

トランプは正しかった。

人々はカリフォルニア州やワシントン州に多く居る違法移民がホームレス問題を深刻化していることに気づいている。もともと不潔で野蛮な違法移民が自分らの街でたむろしているのは民主党知事たちによる無制限な違法移民受け入れにある。この不潔な野蛮人たちの間で武漢ウイルスが流行れば、あっという間に蔓延することは必定。なんとしてもこれ以上違法移民を増やさないように国境警備の取り締まりを厳しくする必要がある。

銃砲取締法

トランプ大統領は特に銃砲に関しては言及してこなかったが、民主党は国民が銃砲を所持していることが大嫌い。それで必ず大統領候補たちはこぞって、自分が大統領になった暁には銃砲取締法を一掃厳しくし、人々から銃を没収すると宣言していた。

しかし多くの都市で商品不足が起こり、警察も武漢ウイルス対策で人手が足りず、窃盗や小さな犯罪には手が回らないということがあきらかになると、民主党支持のカリフォルニア市民でさえも、トイレットペーパーに並んで銃や銃弾の購入のために長蛇の列が出来るというありさま。

これでは来る11月、市民から銃を没収するなどと公約する候補者が選ばれる可能性は先ずない。

地に落ちたメディアの評判

主流メディアをフェイクニュースと呼び始めたのはトランプ大統領だが、メディア対トランプなら完全にトランプが勝っている。前回もお話したように、トランプの支持率は54%。ツイッターなどでもトランプが記者をやり任すツイートがあっという間に多大なる「いいね」がついてしまう。アメリカ国民はもうフェイクニュースなど全く信用していない。

ほんの先月までメディアはどこのニュースでも武漢ウイルスを「武漢中国ウイルス」「武漢コロナウイルス」「中国ウイルス」などと呼んでいたのに、中国がウイルスに中国の名前を付けるなと言い出した途端に、いまだにチャイニーズウイルスと呼び続けるトランプ大統領に人種差別の汚名を着せるのに余念がない。視聴者はアメリカのメディアが中国の代弁者になっていることを見逃してはいない。

それでいて中国は中国本土からアメリカの主流メディアを全部追い出してしまった。これはアメリカが中国国営メディアを閉鎖させたことの報復である。アメリカメディアは中国にいくら忖度してみても、結局は報われないということを学ぶべきだろう。

市場暴落でもトランプは大丈夫か?

私は株式市場に関しては知識ゼロなのでなんともいえないのだが、武漢コロナウイルスのおかげで経済面でアメリカが大打撃を受けることは先ず間違いない。すでに市場は大暴落している。しかしそれでも、国民はこれが中国のせいであることをしっかり理解している。中国のせいで世界はこんな迷惑をしたのだとなれば、これまで中国と手を切ろうと必死になってきたトランプに国民の支持が集まる。中国とべたべたなジョー・バイデンや共産主義者のバーニー・サンダースになどアメリカは任せられないということになるだろう。

この状況があまりにも長引けば、トランプへの不満も次第に増えていくだろうが、もしトランプが、あと2~3か月でなんとかこの危機から抜け出し、アメリカ人が平常通りの生活が出来るようになれば、今年の大統領選でトランプが大勝利することは間違いないだろう。


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