韓国やイタリアで大幅なPCR検査という武漢ウイルスの陰陽性を調べる検査をし過ぎたため、パニックが起こり、軽症もしくは無症状のひとまでもが病院に押しかけ医療機関がパンク状態になった。それでイタリアでは重症患者のみに検査や治療を行うという方針に切り替えたという。

これについて、何故なんの疑いもない人も含めて全員検査をすることが無意味なのかという説明をしているお医者さんの動画を見つけたのでリンクを張っておく。【医師解説】全員にコロナウイルス検査をしても意味がない理由

これは武漢ウイルスに限らずどのような感染症にも言えることで、プロポ先生は医師免許の国家試験問題を使って非常にわかりやすく説明してくれている。

ある疾患に感染している検査前確率が0.1%と推測される患者に、感度90%、特異度80%の検査を行う。1万人を対象とした検査で、検査が陽性だった場合の検査後確立は何%か。

感度90%というのは、実際に感染している人が陽性と出る確率のことで、この場合10人に9人は陽性と正しく判断されるが、1人は間違って陰性となってしまうという意味。特異度とは、陰性の人が正しく陰性と診断される確率のことで、この場合は陰性でも10人に2人は陽性と出てしまうという意味。

さて感染している確率が0.1%ということなので、1万人の0.1%は10人。ということは、この10人のうち9人は陽性。1人は陰性。残りの9,990人の実際は陰性の人が陰性と判断される人数は7,992人、陽性と出る人が1,998人。ここで陽性と出た人の数は実際に陽性と偽陽性合わせて2007人。この中で実際に本当に感染している人の率はというと、9÷2007x100=0.45%となる。0.45%!検査をして陽性と出ても陽性である確率はこんなにも低いのである!

感度90%特異度80%というのは非常に精度の高い検査なのだそうだ。今現在日本での武漢感染度は0.1%ほど高くはない。ということは日本人口全員の検査をすれば、どれだけの人に偽陽性の結果が出るかおのずと解るはず。

この検査は時間もお金もかかる。そんな検査を陽性の可能性が極めて低い人口に施すのは時間とお金が無駄になるだけでなく、むやみにパニックを巻き起こし医療システムを破壊することになり、害あって益なしなのである。

先日私がツイッターでフォローしている在米イギリス人の男性が、後にコロナ感染者として確認された男性が出席していた会議に出席。数日後に発熱し四日ぐらい熱が下がらなかったため検査をしたところ、その結果が出たのは五日後だったと苛立ちを隠せないツイートをしていた。しかし何故こんなに時間がかかってしまうのかというと、先ず検査は通常の風邪やインフルエンザやストレップといった通常の病気の検査を行い、それですべて陰性と出た場合のみコロナの検査を行うからで、結果がでるのに4~5日かかるのは普通らしい。

ではいったいどういう人が検査を受けるべきなのか。明らかに感染者と確認できた人と直接接触があった人、感染者が沢山出た場所に出入りした事実がある人、すでに肺炎などの症状があり、医者が検査の必要性を感じた人。

当たり前のことだが、自分が武漢ウイルスに感染していると疑っている人は、直接近所のお医者さんに行ったりせず、先ずは保健所に連絡してコロナ検査が出来るところに予約を取っていくべきだろう。武漢ウイルス対策がきちんとできていないところへ行けば、医療機関の人々や待合室の他の患者に移してしまう可能性があるからだ。

これで大量に検査をすることの危険性が読者諸氏にもよくお判りいただけたのではないかと思う。詳しい説明はプロポ先生の動画をご参照のこと。


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