どの政党にも共通するのは男による女を統括したいという欲望だ。この女への憎悪と独占こそが男性社会を団結させるものだ。

といって始まるのが ドクターエムのこの記事 。ドクターエム(DrEm)はこれまでにもトランスジェンダーの横暴について色々書いてきているが、このオプエドに書かれているイギリスの状態を観ていると、いったいこれまで女性たちが勝ち取って来たかに思えたフェミニズムはどうなってしまったんだろうと思う。100年余りにおける女性の人権運動が女装変態男たちによってこんなにも簡単に覆されてしまうとは、女性の人権なんてこんなにも脆いものだったとは情けなくて涙が出る。

イギリスは欧州同盟によって移民や経済問題といった数々の問題を抱えているが、歴史的にこういう時代こそ独裁主義が台頭する。最初は弱者救済という名目で左翼から革命的思想として起こるこうした運動は、いずれは一般市民を完全統括する独裁政権へと進んでいく。そしてその第一歩は必ず女性弾圧からはじまる。トランスジェンダリズムはその変形に過ぎない。

政権による市民弾圧は男性の権力と見なされるため、革命派は女性の権利を守るためという大義名分を使って革命を起こすが、自分らが権力を握ると、かならずや女性弾圧から始める。これは左翼革命の定番である。

さてそれではトランスジェンダリズム行きすぎのイギリスではいったいどういうことになっているのか、改めて考えてみよう。

まずは労働党。少なくとも300人の女性が自ら政治参加の場所から身を引いた。十代の男子が長年勤めて来た女性職員を追い出し、労働党女性部の部長になった。このヘザー・ペトというティーンエージャーは「女性と感じている」というだけの女装男。 ジョー・コックス市の労働党女性指導者プログラムでも、二人の女装男が指導権を女性から奪った。

自由民主党も負けてはいない。同等の元大臣リン・フェザーストーンは生物学的性は真実ではなく人々の生活に影響を与えないという考えを支持しない人は同等に歓迎できないと宣言。サラ・ブラウンという女装男は女性の人権を称えるパンフレットは「ヘイトパンフレット」だと糾弾した。

下記のイメージは女装男サラ・ブラウンのツイート。自認のみで性別を公式に変えられるGRA改正案に反対するパンフレットを配っている人が居るとし、これは「ヘイトパンフレット」だと書いている。

グリーン党はもっとひどい。女児を誘拐して監禁し拷問強姦を繰り返した実父を自分の選挙運動員に雇っていた女装男エイミー・チャレノアーを持ち上げていたグリーン党は、いまや女性のことを「男性ではない人間」と呼び、「トランス女性は女性です」主張に抗議したレズビアン活動家のオリビア・パルマーを追放した。また同党はトランスジェンダリズムに猜疑心を示した党員、ルパート・リードとジェニー・ジョーンズにその意見の撤回を強制した。

またグリーン党はエイミー・チャレノアーは男だと主張した党員のアンディー・ヒーリーを沈黙させるべく訴訟を起こしたりしていた。(のちにチャレノアーは実父の有罪判決を受けて同党を離党した。)

グリーン党の副議長だったキャロリーン・ルーカスはWPUKなどの女性市民団体の女性たちと会合をしようとしたことをトランス活動家から批判されて辞任に追い込まれた。グリーン党は女性たちが女性の人権について話し合いをすることすら許さないようである。

これらの党はイギリスの左派であるが、それではトランス批判主義者たちは保守党に助けを求められるのかというととんでもない。

保守党はどんな男でも女性と宣言しさえすれば女子専門の地位や女子専用施設への立ち入りを許可するという立場を取り始めている。ということはこれまで女性が勤めていた議会の地位が自称女子の男子によって乗っ取られるという状況が生じるわけだ。

女性の平等党(the Women’s Equality Party)などは同党から一人も女性代表が出ないことに喜びを隠せない。2018年7月18日、ケンブリッジ大学で性別による基礎収入の運動をしているコリー・ハルパニー(Chloe Halpenny)は, イギリス議会が男子とトランス女子という全員男性によって占められるという考えを奨励した。

下記がハルペニーのツイート。『イギリス議会の半分がトランス女性が占めることはうれしいかという問に対し、サル・ブリントンは「もちろん。トランス女性は女性です。私たちは彼女たちを支持します。」と言って観客から絶賛の拍手を受ける。』と書かれている。

女性の平等のために戦うはずの女性の平等党(WEP)は女性の定義すらはっきりさせることが出来ない。同党はジェンダーのステレオタイプに属さない子供は「間違った身体に生まれた」などという思想を支持し、それに疑問を提示した学者ヘザー・ブルスケル・エバンス博士を追放したりしている。女装男が女性として議会に出馬することにより、女性は全く政治に参加できないという状況が作られつつあるのだ。

イギリスではトランスジェンダリズムの名の元に女性の人権が次々に奪われつつある。イギリスの憲法では人々が自由に集まり交流する権利が保証されているが、近年その女性の権利が迫害されている。

リーズ市の市議会は女性団体が性自認法改正案が(GRA)がどのように女性に影響を与えるかを討論する会合を開くことを許可しなかった。イギリスにはさまざまな法律によって国民が思想や宗教で差別されないことが保証されているにも拘わらず、男と女の違いは個人の信心やステレオタイプで決まるのではないと考える女性にはそれらの権利が保証されていない。男女の違いは生物学で定められているという現実を主張することさえ社会的には許されない行為となり、そんな主張をすれば仕事を失う危機に瀕する。

例えばマヤ・フォーステーター。彼女はセルフIDで性別を決めることがどれほど女性や子供にとって危険かという話を話をしただけで仕事を首になった。彼女の他にもカカシはツイッターでそういう目に会った女性の話をいくつか取り上げているが、彼女の話は左翼主義で有名なハリー・ポッターの著者J.K.ローリングですらマヤを擁護してツイッターで炎上するなど激しい口論となった。

いまや女性の性を基本とした話は「トランスフォビア」としてヘイトだなんだと弾圧される世の中となった。女性専用施設やシステムはすべてヘイトだと言われる。女装男が「排除された」「差別だ!」と言っただけでこれまで守られてきた女性専用空間が瞬時にして撤廃されてしまう。

トップショップという衣服店では、たった一人のジェンダー流動体を主張する男の苦情で全国チェーン店から女子更衣室が消えてしまった。

学校では男子の前で着替えるのが恥かしいという女子生徒が女子更衣室を求める権利がはく奪されている。例えばイーストサセックス市やケント市の学校ではトランス生徒は本人が自認する方の更衣室を使えるという規則が出来てしまった。たった一人の男子生徒が自分は女子だと言っただけで学校全体の規則が変わってしまったのだ。これによって女子生徒たちは女子全体の希望や意見よりたったひとりの男子生徒の希望の方が優先されると学んだのだ。

イギリスのLGB市民慈善団体としてはじまったストーンウォールは、いまやトランス活動団体と化して、LGBのことなどおざなりにトランス推進運動をあちこちでやっている。彼らは「トランス女性は女性です」をモットーとし、従来女性を守るために出来た女性専用空間に危険な男たちを侵入させることに成功している。女子スポーツしかり、女子刑務所しかりである。

特に男性性犯罪者を女子収容所に移す方針がどれだけ邪悪であるかは説明の必要はないだろう。ドクターエムは強姦を使って女性をコントロールするのは独裁政権の典型的なやり方だという。

英国でもてはやされた騎士道も、もとはと言えば女性が他の男性から強姦されないように男性が女性を守るという立場から始まったものとドクターエム。女性を守るという名目で女性の行動は規制されてきた。女性は危ないから夜遅くや朝早くに一人歩きをするなとか、明るい場所に居ろとか、沢山お酒を飲むなとか、これらは女性を守るという名目で女性の行動を規制するために使われてきた口実だとドクターエムは言う。だとすれば、男女共同トイレによって、このリストに女性は一人で公衆トイレに行くなという項目が加わってしまう。

国連アムネスティーによいれば難民キャンプで女性の安全を保障できるのは女性専用空間だとはっきり提言している。にも拘わらず、イギリスではすべての施設を男女共同にしようという動きがすさまじい速さで行われているのだ。いったころえは誰のためなのか。明らかに女性のためではない。

男女共同トイレは女性が痴漢を恐れて公衆トイレに行きにくくするシステムであり、それは女性が長時間に渡って外出できないことを意味する。ドクターエムはこれは意図的に行われているものだとする。女性がトイレを心配して外出できなくなれば女性の社会進出が著しく滞る。女性の独立が不可能になる。

女子施設にトランスジェンダーを入れてはいけないという話をすると、男女分かれていよういまいと犯罪を犯すひとは犯すのだから、犯罪者を告発すればいいのであって、をれを理由にトランス全体を犯罪者扱いして排除すべきではないと言い張る人がいる。自称女のローラ・フィーニックスなどがそのいい例。彼は今のシステムでも女子施設に侵入する人間はいるので、トランスを排除してもその事実は変わらないと主張。

ドクターエムに言わせれば、こういう言い分は、トランスジェンダリズム遂行の上には女性が強姦の犠牲になることくらい甘受すべきだと言うも同然だ。どうせ女は強姦されるのだから、そんなことでトランスジェンダーの気持ちをないがしろにすべきではないというのである。

またストーンウォールは、女性の振りをして女性に近づきレズビアンに性交を迫る行為すらトランスジェンダーのプライバシーを守るために合法にすべきだと主張している。相手を騙して性交を迫る行為はすでに違法だ。しかし活動家はこの行為すらも合法にしようとしているのだ。あたかも変態による強姦を容易にしたいかのような運動である。

またストーンウォールは男性による性転換を妻が拒否する権利をも奪おうとしている。英国の現状では配偶者が合法に性転換手続きを始めてから六か月後に結婚が自然消滅するようになっているが、運動家はこれすらも阻止しようとしている。女装趣味の変態男たちの多くは、それまでにも妻たちを性的にまた精神的に虐待してきている。 こういう男たちは妻たちから、あなたは性嗜好は変態だと言われると、お前こそが変態だと言って責め立て暴力を振るったりする。 こういう男たちとはっきり縁を切れなくなる女性たちがどれほど苦しむか、考えただけでも恐ろしい。

これは女装趣味変態男性が女性を自分の性奴隷として常に虐待できる立場に置いておきたいという願望があるからである。何が女性のように感じるだ。女性を支配下に置きたいという本能丸出しの雄の行為ではないか。

ドクターエムは多分左翼リベラルなのだと思う。それで男尊女卑は右翼保守の専売特許だと思い込んでいたのだろうが、トランスジェンダーの台頭によって左翼の男たちも右翼と全く変わらず男尊女卑だと書いている。トランスジェンダリズムが左翼の隠された独裁政権願望を表面に出したのだと。

無論右翼保守の私から言わせれば、左翼思想そのものが独裁者の思想だ。ヒットラーにしろムッソリーニにしろ元々彼らは社会主義者だ。世界中にある独裁主義はすべて社会主義か共産主義。ヒットラーも全く例外ではない。

それにしてもトランスジェンダリズムの恐ろしさは、私が考えていた以上に深刻なものであるとドクターエムは私に解らせてくれた。

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