日本で英語教育をしている人とツイッターで色々話をしていて、留学せずに外国語を学ぶことは可能だろうかという話になった。実際に外国暮らしをせずに英語を習得したという人をユーチューブで観たことがあるので、明らかに可能だ。ただ、それにはかなりの努力を要すると考える。

先ずどこまで本気で外国語を学ぶつもりなのかが肝心だ。私が語学留学をした理由は自分が英語を使わなければ生きていけない状態に自分を追い込むことにあった。日本で暮らしてそんなことが可能だろうか?

留学したつもりで日本で外国語だけ、少なくとも外国語主体の生活を送るにはどうしたらいいか考えてみた。

先ずは耳から入ろう、常に英語を聴き続ける

先ず朝から英語で始めよう。普通出勤前にテレビニュースをかける人は多いと思う。最近はいくらでも英語ニュースは取得できるので好きな局を選んで聴けばいい。

通勤や通学の間、オーディオブックやポッドキャストで英語を聴き続けること。とにかくあいてる時間で耳が自由な時は英語を聴き続けることが大事だ。

帰宅してテレビを観る時間があったら、英語のテレビ番組を字幕なしで観ること。字幕があると絶対聞き取りに支障を来すからこれは大事。最近はネットでいくらも英語のテレビシリーズを観ることが出来るのでこれは簡単なはず。

スピーキング、独り言って役にたつ

回りに英語で話してくれる人が居なくても、自分なりに英語で話す訓練をしておくといい。あたまに浮かんだことは日本語ではなく英語で声に出すように練習する。その際文法に注意してブロークンにならないようにすること。簡単な文章をいくつか暗記しておいて、それを応用するとよい。

会話はスカイプなどを利用しよう

最近は外国の人とスカイプなどで会話することが出来る。有料でレッスンしてくれる人もいれば、普通におしゃべりしてくれる人もいるので、なるべく言葉使いの上品な人と一週間に数回でも一回につき一時間くらいは話をすると良い。

私がお勧めできないのは一組に何人もいる英会話クラス。上級者用のクラスならまだしも初級中級はクラスメートの英語が下手過ぎるので、お互いに会話しあっても意味がない。英会話レッスンを受けるなら個人授業が一番効果がある。

読むのは独学でも書く方は指導が必要

読むほうはとにかく読むしかない。自分で好きな分野の本を選んで一日一時間くらいは読む時間を設けるとよい。この際、やたらに優しすぎる子供用の本などはつまらなくて飽きるので、なるべく自分が興味のある本を選んだほうが良い。ただ、一行に三つ以上知らない単語が出てくるようなら、それは難しすぎるのでやめたほうが良い。知らない単語は一ページにせいぜい三つ程度で押さえておく。

論文を書くのは独学では難しいが、文章の構成などに関する本はいくらもあると思うのでそれを参考に練習してみるとよいだろう。ただし、書いたものをきちん添削してくれる人がいないと上達は望めない。これはきちんとした英語の先生に直してもらうのが理想。単に英語が出来るというだけの外国人ではだめだ。なぜならこれは文法だけでなく文章力を付けるための勉強なので、英語が話せても文章力のない外国人では話にならない。

語学専門学校はお勧めできない

よっぽど素晴らしい語学学校でない限り、私は語学専門学校はお勧めできない。語学学校はある程度その言語が話せるような上級レベルの学生には効果があるが、初級レベルではあまり意味がない。何故かというと前にも述べたように、初級レベルは周りの学生の英語も下手過ぎるため、英語だけで練習などと言っても全く会話にならないからだ。かえって他の外国人の変あアクセントや癖を覚えてしまのが関の山。初級の人は個人授業をお勧めする。高い授業料払って二年も学校に通うほど余裕があるなら、この二年間一切日本語使わずに暮らすくらいの執念で上記の訓練を行えば英語は出来るようになる。どうせお金を使うなら週に2~3回自分の書いたものをきちんと直して正しい論本の書き方を教えてくれる先生を選ぶほうがずっと効率が良い。前述のように先生は注意して選ぶべし。駅前の英語塾で英語を教えているような外国人ではまあ先ず駄目だ。せめて大学で英文科を卒業した人を選んでほしい。

というわけで留学せずに本気で外国語を学ぼうというのであれば、かなりの努力が必要。これを回りから強制されずともやれる人なら外国語をマスターすることは出来るだろう。またそれだけの努力が出来る人なら、外国へ留学してもきっと成功できるだろう。どこまでやれるかはその人の努力次第だ。

結論、留学した方が楽かもよ。


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