アメリカ人フリーランスリポーターのティム・プールはスエーデンでの取材が大成功に終わったことに気をよくして、今度はフランスへ向かった。フランスの状況はスエーデンよりも深刻である。パリではカレイ市を追われた違法移民たちが街の真ん中でテントを張って居座っている。もう何週間にも渡って毎日のように暴動が置き、機動隊は出動しっぱなし。
プールがインタビューした在仏アメリカ人の女性(ビデオ)では、今やライフルを持った重装備の隊がパリの街を警護するのが普通になったと話している。毎日のようにテロ事件が起きているパリでは、もうこの状況が当たり前のようになっているのだ。プールはアメリカでも犯罪率最高のシカゴ市ですら、パリに居るより安心感があるという。それというのもシカゴでは犯罪が起きそうな場所は決まっていて、そういう治安の悪い場所に行きさえしなければ大抵の場合は大丈夫だからだ。しかしパリの場合はどこに居ても安心感がない。空港にしろバスティーユにしろエッフェル塔にしろテロは何時でも起きうる。
このビデオを見ていて思い出したのが2014年、仏蘭西のテレビ局のインタビューでイスラエルのネタニヤフ首相が仏蘭西がイスラエルの対パレスチナテロ戦争に協力しなければ、フランスにテロ病が蔓延するだろうと予言したビデオだ。

ネ首相:(対テロ戦争は)イスラエルだけの戦いではない。あなたがた(仏蘭西)の戦闘でもあるのだ。なぜならパレスチナがテロリストではなくイスラエルを責めることに成功したならば、今ここで我々が一緒になって戦わなければ、このテロ戦争は仏蘭西にも蔓延するだろう。これは時間の問題だ。これは貴国にやってくる。仏蘭西にやってくる。

司会者:フランスにやってくると?
ネ首相:すでにその動きは起きている。すでに貴国へ向かっている。もし民主主義社会を標的とし、攻撃された側が責められるという作戦が成功しているかのように見えれば、民主主義国家の団結とイスラエルが主張している正義が破壊されれば、テロリストたちは海を越えて一歩づつ進撃する。もうすでに彼らは北アフリカまで来ているのだ。

ネタニヤフ首相は、イスラエルがパレスチナからのテロ攻撃に対して行なう断固たる反撃を、仏蘭西をはじめヨーロッパ諸国がパレスチナと一緒になってイスラエルを責め立てることに警鐘を鳴らしていたのだ。悪いのはテロリストの方で攻撃を受けているイスラエルの方ではない。国連の親パレスチナ反イスラエル傾向は、テロリストたちを奮い立たせヨーロッパを危険にさらすことになる、と首相は言っていたのだ。はっきり言ってそんなこと言われなくても解りそうなものだが。
そして2015年、テロリストたちは海を渡ってギリシャを通り諸外国を通過してフランスにやってきた。その結果が今のテロ蔓延状態。
対テロ戦争に関してお仏蘭西は常に、自分らの崇高な文化が国を諸外国の敵から守ってくれるような態度を取ってきた。しかし前出のビデオでアメリカ人女性は仏蘭西は表向きは自由な国であるかのように振舞っているが、実はそうではない。特に個人主義が進みすぎて横のつながりがないという。
彼女はパリにおけるセクハラについて話していたのだが、アメリカでは道を歩いていて男性からひやかしの声をかけられることはあっても、実際に自分の腕をつかんだり胸を触ってくるような男はいなかったという。また、誰かがそんなことをしようとしたら、回りの男たちが(見知らぬ人でも)守ってくれたと話している。ところが、パリでは電車の中で居眠りをしていたとき横に座った男が彼女の胸をまさぐっているのを、回りの乗客は見てみぬ振りをしていた。道端で腕をつかんでくるような男がいても、通りすがりの人は無視して行ってしまう。そしてそういう行為をするのは例外なくアラブ系かアフリカ系の男たち。彼女がいうに、彼らは必ずしも移民ではなく仏蘭西生まれの二世代目も含まれており、これは文化の差なんだろうと語っている。
お仏蘭西はネタニヤフ首相の警告を思い出しているだろうか?過去の過ちを反省して今度こそ本気で対テロ戦争に取り組もうとしているだろうか?今の状況を見る限り、まだまだ先は長い。


Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *