H1B外国人就労査証の汚いからくり

トランプ大統領のテロ多発国からの移民一時差し止めを巡ってITなどのテック企業から非常な非難の声が上がっているが、何故シリコンバレーと呼ばれるテック産業地域でこれほどまでに移民規制が問題になるのだろうか?そこにはH1B査証という外国人季節労働者の問題が深く関わってくる。
実はアメリカではここ10年近く、テック産業はアメリカ人よりもHIBという就労査証を持った外国人労働者に深く依存するようになっている。フェイスブックやグーグルやアップルといったテック産業の経営者らが’言う表向きの理由は、アメリカ国内に高度な技術を持つ労働者が居ないから外国人に頼るしかないということにだ。だが事態はもっと複雑で薄汚いものがある。
リアルクラポリティクスに載った中東出身の女性エンジニアによる内部告発を読んで、ここまでひどいことになっていたのかと驚いた。
この女性は2014年、修士学生として中近東からアメリカに来た。先の選挙ではトランプを支持した。中近東の女性が何故トランプを支持するのかといえば、彼女がH1Bビサ査証がどのくらい悪用されているかを知っているからだという。
トランプ大統領は今、H1B査証保有者の最低賃金額を上げようとしている。それと同時に査証申請者の身元調査をもっと厳しく行なう法案を通そうとしている。左翼社会主義者たちがこの法案に強く抗議していることは言うまでもない。著者がいうにH1Bはアメリカ人から職を奪うだけでなく、才能ある外国人からも職を奪っているという。
著者の父親は40年前にアメリカで勤めていたことがある。しかし当時と現在のアメリカとは雲泥の差がある。著者は父から受け継いだアメリカの価値観とその勤勉さを愛してきた。しかし今現在アメリカで働く外国人就労者には彼女の父親が見せたようなアメリカ価値観への尊敬は全く見られない。外国人労働市場、特にIT分野においての腐敗は相当なものだ。このままではアメリカの将来を危険にさらす。アメリカのIT産業は世界でももっとも高級な仕事の一つである。しかし今やこの産業はほぼインド人によって仕切られているといっていい。だがそれはインド人がアメリカ人より優れているという理由からではない。
インドなどの第三諸国からほぼなんの労働経験のない学生たちを集めて、アメリカ企業に就労者を提供する労働者派遣会社がたくさん存在する。これらの業者は応募者に嘘の履歴書を作らせ学歴や就労経験を大幅に誇張してアメリカ企業に応募させる。そのため普通にアメリカの大学を卒業した新卒者は失業したまま。外国人応募者でも履歴書に嘘を書かない正直者は面接すら受けさせてもらえないだけでなく、派遣会社からも相手にされない。また学歴は低くてもきちんとした経験のある外国人も採用されない。
現在300を越す外国人労働者派遣会社が存在する。これらの業者は新卒の外国人に4週間から6週間の即席訓練んを行なう。そして彼らはアメリカの大手銀行や保険会社に派遣される。時給50ドルから100ドルで仕事をするが、その半分以上は派遣会社に取られてしまうため、手取りは時給25から35ドル。
派遣会社のほとんどはインド系で、その利益ときたら年間3千万ドルは越す。これらの派遣会社から派遣される労働者の身元をきちんと調べたなら、その殆どが虚偽の書類で入国したことがわかるはずだ。なぜならこれらの会社は派遣社員を永住権保有者もしくは市民権保持者として企業に派遣しているからである。
これらの新卒者の履歴書には7年から10年の経験であるとか、名の知れた他企業でいくつかのプロジェクトを指揮した経験があるなどと書かれている。事実は大学を卒業したばかりの21歳から28歳の青二才ばかりなのにである。今のアメリカは勤勉や正直さではなく、誰が一番うまい嘘をつけるかで決まると著者は嘆く。
一般のアメリカ人は大学卒業後5年はどこかで一生懸命働かなければ虚偽の履歴書で一ヶ月足らずの訓練で就職した外国人と同じ地位にはつけないのだ。
なぜこんなことがおきるのか?
アメリカ企業は新卒者を新入社員として雇い訓練して育てようという気持ちが全くない。訓練に使う時間もお金ももったいないので、今すぐ役に立つ従業員を求める。また派遣社員なので解雇も簡単にできるし、政府としては定期的に労働者が入れ替えれば失業率を一律に保つことができる。オバマ時代に新しい仕事に就いた労働者のほとんどが外国人だったというのはこういうからくりだったわけだ。
去年ディズニー社がアメリカ人技術者を千何人とリストラし、代わりに雇われた外国人への訓練をリストラされる社員にさせるという冷酷なやり方をしたことが退職金を諦めた元従業員の内部告発で暴露されたことは記憶に新しい。
拙ブログでも何度か書いてきたが、アメリカ人で高技術の人員が不足しているというのは全くの嘘だ。アメリカに存在していないのは、20代前半の外国人応募者が提出する虚偽の履歴書に書かれているような経験者だ。アメリカでそんな人間が見つからないのは当然だ、何故ならそんな人間はアメリカだけでなく世界中どこにも存在していないからだ。
だいたい普通に考えて、世界でも最も優秀な大学のあるアメリカの大学卒業者よりも、第三諸国のインドだのパキスタンだのからの応募者の方が学歴も高く職歴も豊かというのはおかしいではないか?
これらの企業がその履歴書の華やかさをおかしいと思わないはずはない。普通のアメリカ人大卒者が持つことの出来ない経験を二十歳やそこらの外国人がどうやって持つことができるというのか。そんなことあり得ないだろう。だが、書類上はそうでなければアメリカ入国は出来ない。なぜならば、H1B査証はアメリカ人が出来ない仕事が出来る外国人に限って授与されるものだからだ。これはアメリカの大企業とオバマ政権がなあなあにやってきた腐敗に満ちた制度なのである。
虚偽の履歴書を使ってIT企業や銀行や投資会社に就職した外国人はきちんとした技術や知識を所持していない。こんな従業員に仕切られた企業はどうなるのか?これらの外国人が多く働く産業の崩壊は日を見るよりも明らかだと著者は警告する。この著者がトランプを支持している理由は、トランプがこの腐敗しきった制度を破壊しようとしているからだ。トランプ大統領がこの悪制度を見直してくれているというのは非常に喜ばしいことである。
左翼社会主義者たちは表向きは一般労働者の味方だという顔をするが、アメリカ経済を破壊しているのは実は彼らなのである。大企業と政府が癒着して産業を独占する。それこそファシズムの最たるものだ。そういうことをやっておいて共和党やトランプをナチスと呼べるその根性。
まったくひどいもんだ。


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リベラル思想を守れるのは保守派だけ? え、何それ?

先日カカシは最近の民主党は左翼過激派とリベラル派に分かれつつあるという話をしたが、バリバリのベラルでゲイ活動家でネットでトークショーの司会もしているデイブ・ルービンが今の左翼にはリベラルの居場所はないとビデオメッセージで語っている。ルービンはかねてからリベラルの割りには賢い人で、物の解ったひとだなと私は思っていた。彼のことはマイロ・イヤナポリスをインタビューしていたことで知ったのだが、リベラルにしておくには惜しい男だとかねがね思っていたのだ。
この間もルービンと旧フェミニストのクリスティーナ・ホフ・ソマーズと哲学者のピーター・ボゴシアン教授の講演がアンティファ過激派テロリストによって妨害されそうになったという話をしたばかり。ルービンはゲイ、ソマーズはフェミニスト、しかも二人ともユダヤ系なのにナチとか言って講演を邪魔されるというのも最近の左翼がこれまでのリベラルとは全く相反するものになってきている証拠。
さて、ではルービンのビデオメッセージを簡単に概訳させてもらおう。

最近の左翼を後退派左翼とぶ人が増えた。私自身は旧リベラル思想を信じているが、最近の左翼はリベラルでもなければ革新派でもない。彼らの考えは後退のみである。このように「後退派」としっかりしたレベルを張るのも彼らの思想を理解するうえには必要なことだ。

後退派左翼は今勢力を増しているように見える。しかし最近になってやっと、新しい思想に寛大なリベラルたちが団結できるようになった。トランプが好き嫌いに関わらずトランプの勝利はアイデンティティーポリティクスへの断固たる拒絶であった。後退派左翼を打ち倒すためには元来のリベラル思想の真髄にある言論の自由、個人の人権、そして人類の自由を取り戻す必要がある。今日の西洋文化の基盤への最大の脅威は後退派左翼なのだ。
後退派左翼はトランプを悪者に仕立て上げ暴力を正当化している。彼らはアイデンティティーポリティクスに基盤を置く。人々の変えようのない人種だの性別だのを元に誰が一番道徳的に崇高かを決めているのだ。この被害者オリンピックによって一番差別の被害を受けているとされるグループが絶対的に道徳優先権を持ち、被害が少ないとされるグループ弾圧の権限を主張する。 たとえばブラックライブスマター(BLM)がゲイパレードで抗議したり、大学のLGBTQ委員会が白人ゲイ男性を疎外したり、妊娠人口中絶反対の女性たちが女性行進から参加を拒否さえるといったように。この後退的考えは左翼が決め付ける各少数派団体のステレオタイプにきちんとはまらない個人を拒絶し沈黙させ断固弾圧する。
左翼に迎合しないこれらのリベラル達を勇敢と賞賛するのはなんと右翼という信じられない状況が生じているのだ。.
アメリカの左翼(レフト)に私に残された(レフト)ものはない。私は今でもリベラルだ。同性婚や妊娠人工中絶の合法やマリワナ合法などのリベラル政策を支持している。
だが、私は被害者オリンピックには反対する。安全地帯だの引き金警告だのにも反対だ。自分と反対する人を偏狭者とか人種差別者とか決め付けるのにも反対だ。自分の意見に挑戦する様々な意見に耳を傾け、それらの意見と討論することが必要な大学という場では特にそうだ。
自分は州の権利を尊重し憲法を守り人々が自由に生きられるよう限られた政府を支持する。今やこうした自分のリベラル思想を守ることが保守派の立場になってしまった。 他の保守派評論家たちも自分たちはリベラルだから保守派になったと言っている。自分が一番大事にしている言論の自由は個人の自由のための限定政府、という考えは今や左翼とは全くかけ離れた思想となってしまった。

若い時はバリバリ左翼リベラルでも年と共に保守派になる人というのは結構居るが、ルービンのように過激派のやり方に嫌気が差して保守派に惹かれるという人も最近めっきり増えたのではないだろうか。


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ブルーステイトブルース、命がけなサンフランシスコの保守家たち

言論の自由がないということはどういうことなのか、それを実感しているのが圧倒的に民主党支持のカリフォルニア州のなかでも特にリベラルはサンフランシスコ(SF)市。この間起きたバークレー市での暴動でもわかるように左翼過激派は異見は暴力で弾圧する文字通りのナチスドイツの茶色シャツ作戦をとっているから、SFの保守派たちは身の危険を感じて自分の意見は友達や同僚にも絶対に話せない状況にある。
本日読んだこの記事ではサンフランシスコ居住の保守派たちは、まるで弾圧された異教徒のように、もしくはナチスドイツ支配下のレジスタンスのように、秘密の場所で秘密会合を開いているという。集会の場所や集まった人々の顔を映さなく約束で取材に応じた男性はこう語る。

「(SF市民が)多様だと誇りを持っているようだ。他のすべては多様だが思想だけは違う。」「そのうちトランプがそんなに怖い人ではないと悟り、色々良いことがおき、裕福になり仕事が戻ってきたら人々も少し落ち着くことを祈ります。」

実はかくいうカカシもカリフォルニア住まい。同僚の多くは民主党支持。一緒にカープール(車を相乗り)して通勤している他の三人もバリバリのリベラルでトランプ大嫌い。そのうちの一人とは昔からの付き合いなので、私が共和党支持なのは彼もしっている。それで何かあるごとに「で、トランプの新政策をドウ思う?」と挑発してくる。私は下手なことをいってカープールから外されたくないので、「あ~ちょっとがんばりすぎかもねえ」といってそれ以上の意見は述べないようにしている。
カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事をはじめ北部の市長たちが我が市は違法移民たちの聖域だといって、違法移民の居住を奨励しているので、カリフォルニアがドイツとかフランスとか”for god forbid”ノルウェーのようになる日も近いのかもしれない。なにしろカリフォルニアは銃携帯は違法。自宅や職場に銃を置いておくのは一応合法なのだが、その権利すら脅かされつつある。
ただ私はアメリカ人は、いくらカリフォルニア州民でも欧州市民のようにそう容易くは野蛮人に占領されるようなことはしないと思うが、、、、
あ~あ、ブルーステイトブル~ス!


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なぜお仏蘭西はテロに狙われるのか?

911事件(2001年9月1日)の同時多発テロが起きた後、時の大統領ジョージ・W・ブッシュは即座にアフガニスタンに報復攻撃をしかけ、2年後の2003年にはイラクに侵略した。当時アメリカは一国だけでイラクにに乗り込んだわけではなく、日本も含め30数国の有志国と共に対テロ戦争を始めたのである。しかしその中で目立って戦争に反対している国があった。単に有志国に参加しなかったのみならず、事あるごとにブッシュのイラク戦争を批判し邪魔しようとした国があった。それがフランスである。
当時、戦争反対派は戦争などすればかえってテロリストを奮い立たせ、何百というビンラデンを生み出し、第二第三の911が起きると主張していた。しかし現実は全くその逆だった。アフガン・イラク戦争中はアメリカ国内におけるテロは皆無であった。未遂はいくつかあったが、ブッシュが起用した国土安全法が功を成し、それまで情報共有をしていなかったFBI,CIA、軍機密部がそれぞれ情報を交換するようになり、世界でも戦地以外の場所でのテロはほとんど起きなくなった。時の防衛庁ラムスフェルド長官は、戦争は国内に持ってくるより国外でやったほうがいいと言っていたように。
オバマの馬鹿殿が勝利戦争をみすみす敗北へと導くまでは。
さて、早送りして2017年の今、ヨーロッパで一番テロに頻繁に狙われている国といったら何と言ってもお仏蘭西だ。あれ、変じゃない? ヨーロッパでも指折りの平和主義国のお仏蘭西。戦争をしないことでイスラム教徒の怒りを免れたのではなかったのか?
ここ数年でフランスで起きているテロ事件を振り返ってみよう。
2015年

シャリル・へブド事件

1月7日。カラシニコフライフルで武装した男たちがシャリル・へブド雑誌出版社パリ支部に突入。二人のモスレムテロリストに12人が殺害された。
1月8日。翌日パリ郊外の町でマシンガンを持った男たちが二人の市民に発砲。駆けつけた警官一人が殺され、犯人は怪我を負った。警察は前日の事件と関連ありと断定した。
1月9日。警察はシャリル・へブド社を襲った犯人兄弟を追い詰め8時間の立て篭もりの後、二人を射殺した。これと同時にパリのユダヤ人商店でモスレム男が客を人質にして立て篭もった。このテロリストは先の兄弟の釈放を要求しユダヤ人客四人を人質にしたのだが、逃げられぬと分かって人質を殺害した。この男はへブド社襲撃の当日にも殺人を犯していたことが後になって解っている。
Thalys 列車襲撃 – 8月21日。
アムステルダムからパリに向かう途中の列車でライフルなどで重武装した男がトイレから出てくるのを乗客が発見。アメリカ人観光客三人とイギリス人ビジネスマン一人を含む6人の乗客が男と格闘して武装解除した。この時一人の乗客が首を撃たれて重傷を負った。犯人は25歳のモロッコ人だった。この男はスペイン当局から過激派イスラムテロリストとして目を付けられていた。
パリ襲撃 – 11月13日
この金曜日パリ各地で自爆テロや乱射による組織的な同時多発テロにより、130人が殺害され何百という負傷者がでた。犯人たちはサッカー試合の行なわれていたスタジアムに入ろうとして失敗。近くのカフェなどで自爆テロや乱射を行なった。なかでもひどかったのはロックコンサート中の劇場に乱入して数時間に渡り観客を何十人と殺しまくった事件。これまでのテロ事件でも最悪の状況をかもし出した。

2016年

パリ警察署攻撃 1月7日。

肉を切るための大型ナイフを持った男がパリ北部の警察署を襲撃。モロッコ人20歳の男はイスラム国に執着していたらしく、つけていた自爆ベルトは偽者だった。犯人のサラ・アリはその場で警官に射殺された。
フランス独立記念日大量殺人 7月14日
19トンの大型トラックが歩行者天国に乱入。86人を轢き殺した。犯人はのモスレムテロリストは偽の自動小銃と本物の銃弾を所持していた。また空の手榴弾も持っていた。
すでに乱れた運転をしていた犯人に警察が発砲したが効果がなかった。後にイスラム国が犯行声明を発表した。
カトリック教会、神父殺害事件 – 7月26日
ジャック・ハメル神父86歳は教会内で朝の説教中にモスレムテロリスト二人に襲われた。男は神父を斬首して殺したとされている。尼僧と信者数人を人質にして教会に立て篭もった犯人は駆けつけた警官に射殺された。イスラム国が犯行声明をだしている。

2017年。

ルーブル美術館攻撃 2月3日

そして今年に入ってもすぐ、鎌を振りかざした男がかの有名なルーブル美術館に襲撃。モスレムテロリストの男は警備にあたっていた兵士に撃たれて死亡。犯人は鎌のほかにも大型ナイフを二丁もっていた


カカシは何度も繰り返し言い続けてきたが、イスラム圏の野蛮人たちは勝ち馬に味方するのだ。アメリカが戦争に勝っていると思われたときは、アメリカ国内襲撃は無理だと考えて手を出さなかった。だがオバマの代になってアメリカは弱い、反撃はしない、と思われた途端に国内テロが続出している。おフランスが狙われるのは、これまでおフランスは一度たりともテロに対して厳しい処置を取ってこなかったからだ。ヒジャブやブルキニを禁止してみても意味がない。根本的なテロ根絶に取り組まなければ今後も同じことの繰り返しである。
もっともアメリカも全く他人事ではない。実は昨日、カカシが住む市のお隣の市にある大型チェーン店のレストランに爆弾らしきものが投げ込まれ、客や従業員が避難するという事件が起きた。幸いにしてこの爆弾らしきものは単なる発煙弾で大きな破裂音がするようになっていたが、爆発分は含まれておらず、けが人もなく店も破損されなかったようだ。
しかしながら、もしこれが本当の爆弾だったらどうなっていたのかと思うとぞっとする。
お隣の市は、本当にうちからすぐなのだ。車で多分15分もかからないほど近い。あのお店の近くは商店街でレストランが立ち並んでおり、夜などは大勢の市民が集まる場所。カカシもミスター苺も何度もあのへんで食事をしているので、このテロ事件はあまりにも身近すぎて笑い事ではないのだ。
オバマがあまりにも油断しすぎて何もしてこなかったから、トランプ大統領は本当に大変だ。左翼過激派連中が騒ぐのを利用してテロリストがアンティファ活動に潜入すること間違いない。カリフォルニアのマリワナ頭の馬鹿知事ではまったく当てにならないのだが、、


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激化する左翼過激派の暴力、奨励する左翼メディアと馬鹿芸能人たち

先日のカリフォルニア州立大学バークレー校で起きた暴動事件は日本のメディアも報道するほど話題になったようだ。下記はよもぎねこさん紹介の朝日新聞の記事より。

反トランプデモが暴徒化、米大学閉鎖 講演会場に花火も

ロサンゼルス=平山亜理
2017年2月3日00時50分
 米カリフォルニア州にあるカリフォルニア大学バークリー校で1日、トランプ大統領を支持する英国人コメンテーターが講演することに反対する若者たちのデモが暴徒化し、大学が閉鎖された。米CNNなどが伝えた。
 講演する予定だったのは、保守的なニュースサイト「ブライトバート・ニュース」のミロ・イアノポウロス氏(カカシ注:カカシが「マイロ・イヤナポリス」とカタカナ表記してきたMilo Yiannopoulosのこと。実際には「マイロ・ヤナーポリス」というふうに聞こえる)。数千人が集まったデモは、当初は平和的だった。ところが黒装束姿の数十人が加わり、講演会場に
花火などを投げつけたり、窓ガラスを割ったりした。講演は中止された。
 トランプ氏は2日、「カリフォルニア大バークリー校が言論の自由を許さず、異なる意見をもつ無実な人に暴力をふるうなら、連邦政府の資金を打ち切ろうか?」とツイッターに書き込み、デモを批判した。(ロサンゼルス=平山亜理)

マイロ大嫌いなベン・シャピーロに言わせると、この暴動はマイロの名前を広く知らしめることになり、今までマイロなんて聞いたこともなかった人に彼の新しい本の宣伝をするようなものだ。もし暴動主催者の意図がマイロを黙らせることにあったとしたら、これは全くの逆効果になっただろう。民主党のリベラル評論家のロバート・ライシュなどはこの暴動はアルタナライトの陰謀だとまで言ってるくらいだ。
さて英字のハフポの記者が現場に居たということで、現場からの報道という記事があった。
記者によると最初や平和的に大学の生徒たちが抗議に何百人か集まっていただけだったのが、講演が近づくにつれ黒装束に暴徒が集まり始めた。彼らは花火を警官に投げつけたり校舎に突進したりしはじめた。騒ぎが始まって20分くらいしてから警察は群集に解散するよう呼びかけた。スプロールプラザ広場で火事が起きたが、警察は消防署を呼ばなかったという。消防隊には危険な状況だったからというのがその理由。
この記者の報告で非常に興味があるのが、この記者がバークレー市警察及びバークレー大学警察が抗議者らに対して見せた自制に感動したとあることだ。やたらに必要以上の応戦をして事が荒立つのを防いだのは懸命だったというもの。荒立つのを防ぐもなにも事はすでに手がつけられないほど荒立っていたのだ。それというのも警察の見せた「自制」というより無行動のおかげだ。
さて、この暴動について左翼リベラルのラジオトークショー、リチャード・ファウラーは、マイロには全く同意できないが、マイロには演説をする権利があるのであり、あのような暴動は許されるべきではないと語った。そしてあのような行動に出た暴徒らは左翼リベラルを代表しないとも語った。残念ながらこういう意見の人は左翼リベラルのなかでは少数意見である。
しかしここで私がちょっと気になったのは、ファウラーがアルタナライトは白人至上主義の別名だと断言し、同席していたベン・シャピーロがそれに異論を唱えなかったことだ。無論シャピーロも常々アルタナライトは白人至上主義だと言い張っているから当然といえば当然だが。
この状況に対してトランプ大統領は、UCバークレーは連邦政府管轄化にある公立大学なので、憲法を守れないなら連邦政府からの支援金は差し止めるべきかもしれないというツイートをしたことに対し、ファウラーは暴動は大学の責任ではないと主張した。
それについてベン・シャピーロは、ナチスを殴っても言いということから始まって、自分と同意出来ない人間はすべてナチだとなり、だから異見者は殴っていいという理屈になってしまうとしたうえで、学校側がすべきことをしなかったことが問題だと指摘した。
噂によるとマイロを招待した大学の共和党学生たちは警備のために6千ドルからを支払ったという。ところが警察は確かに配置されていたとはいうものの、1000人を超す抗議者たちを扱うには全く不十分な少人数で、会場の前にいちおう鉄のガードレールを置いたりはしていたが、抗議者が演説参加者に物を投げたりこぶしを奮ったりしても彼らをすぐに制止するなどと言う行為には全く出なかった。
シャピーロは大学側が警察に何もするなと命令していたのではないかという。実はこういうことがおきたのは今回が初めてではない。シャピーロの演説もマイロの演説も他の大学で警備が必要だといわれて他の演説者よりも多くの警備費用を負担したにも関わらず、配備された警察官は抗議者が講壇に登ってマイクを取り上げたり演説者になぐりかかったりするのを黙ってみているなどということが何度も起きているのである。
大学側はトランプ大統領がいうような支援金の削除といった憂き目には合いたくない。だから自分らが受け入れ難い保守派の演説者でも建前上は招待を拒むわけには行かない。それで、一応は招待は許可するが、主催者に法外な警備費用を押し付けたり、それでも相手が怯まなければ警備費を取っておいてわざと抗議者を煽っておいて警備を完全に怠るというやり方で保守派意見を弾圧するのである。
実は皮肉なことにUCバークレーは以前に「言論の自由」活動が起きた大学だった。UCバークレーでは1966年にも学生ヒッピーたちによる暴動が起きたことがあった。その時は時の共和党知事が強硬な手に出て暴動を鎮圧した。その知事とは後にアメリカ大統領になったロナルド・レーガンその人だった。
その時のビデオはこちら。 
レーガン知事は3000人を超す学生たちが騒ぎ始め、地元警察の手に負えなくなると緊急事態指定をしカリフォルニア州軍を出動させた。皮肉なことにこの州軍にはデモに参加していたバークレー校の学生も混じっていたそうだ。ビデオのなかで知事の強行な手段に抗議する大学側の職員たちの姿が写っているが、レーガン知事は「何日も、生徒たちが脅迫していたのに、君らはなにもしないでいた。」と責めると、「我々は生徒たちと話し合いをしてきた、、」と職員。「話し合うことなど何があるというのだ!れっきとした大人の君たちがだらしないからこういうことになったんだろうが」と言う意味のことを言って立ち上がった。
元ヒッピーのジェリー・ブラウン(民主党)現知事にはこんな勇気も意志もない。なにせブラウン知事は学生や暴徒と同意見なんだから、暴徒が取り締まわれるわけがないのだ。ことが劇化したなら、本当にトランプ大統領によって州軍を出動してもらうことになるかもしれない。まったく困ったものだ。


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左翼過激派による暴力激化、マイロの演説でバークレー大学暴動

昨日も書いたように、最近左翼過激派による暴力行為が頻発している。昨晩アルタナライトの王子様ともいうべきマイロ・イヤナポリスがカリフォルニア州立大学バークレー校において前売り券売り切れの演説をする予定だったのが、現れた反マイロ抗議者百人以上に混じって黒装束にスキーマスクをつけた暴徒らが花火やレンガを警備員に投げつけたり鉄棒で参加者の殴りかかったりマイロファンの女性たちにペパースプレーをかけるなどの暴力行為に出た。暴動は会場前の出入り口のみならず近所にあった銀行のATMが壊されるなど、手のつけられない状況となったため演説はキャンセルされた。
ここでも何度か紹介しているが、保守派の演説者による講演が暴力的な抗議デモで阻止されたのはこれが初めてではないし、また特に今始まったわけでもない。だが、一年くらい前からこの傾向はかなり激化しており、阻止される演説者の数も増えてきた。
マイロやベン・シャピーロなどは過激派が邪魔するリストのナンバー1と2かもしれないが、他にも旧フェミニストのクリスティーナ・ホフソマーズやゲイ活動家でトークショーホストのデイブ・ルービンや哲学者のピーター・ボゴシアン教授(Christina Hoff Sommers, Dave Rubin, and philosophy professor Peter Boghossian)など、保守派でなくても充分に左翼思われない演説者はやはり同じような目にあっている。
最近、対ファシストという意味でアンティファと名乗る非常に暴力的な過激派グループが台頭しており彼らはブラックブロックという黒装束でスキーマスクという忍者みたいな格好で現れ暴れまくる。彼らはシャピーロがスノーフレーク(雪片)と馬鹿にしていた傷つきやすい左翼リベラル連中とは違ってブラックライブスマターやモスレム野蛮人のように非常に暴力的で危険な奴らである。異見者は暴力で黙らせるというそのやり方はモスレムそっくり。黒装束に隠れてモスレムテロリストが混ざっていたとしても不思議ではない。無論こいつらはおよそアンチファシストなどではない。
シャピーロは長年に渡る大学での左翼教育がこうしたキャンパスファシズムを生み出したのだという。
教授たちは生徒たちには「安全地帯」といって自分の考えに挑戦する考えを聞かなくてもいい場所が必要だと教えた。微細な攻撃には過大な反撃が必要だと教えてきた。それはどんな言論であろうとも自分を傷つけるものは暴力なのであり、暴力には暴力で対応すべきだというふうに生徒たちには理解されてしまったのだ。
私は左翼連中によるこの安易な言葉の定義拡大や縮小に非常な脅威を感じていた。また、彼らは敵側が使う言葉を奪い取って全く違う意味で使って言葉を無意味にする方法も良く使ってきた。これについて私は以前にも話したことがある。
たとえば単なる性的なからかいをハラスメントもしくはレイプなどと呼ぶ。つまり、道を歩いていて可愛い子に男たちが「お姉ちゃん、かわいいねえ」とからかう行為をハラスメントと呼び、デートでお互い納得してセックスしたのに後で後悔した女性が「レイプ!」と叫ぶなどがそれだ。マイロやシャピーロの演説を聴いて反感を持った学生たちは「保守派に攻撃を受けた」と言い張る。言葉は「暴力だ!」と言い張る。だったら言葉の「暴力」に本当の暴力で反撃して何が悪い!という理屈になるのである。
問題なのは、本来ならば若い学生たちのこうした短期な行動を大人のリベラル達が諌める(いさめる)べきなのに、彼らまでが一緒になって若者をたきつけているのだから始末が悪い。下記は大人であるはずのリベラル連中からのツイート。
ハリウッド映画監督ジャッド・アパトウ、「こんなの序の口だ。何時になったら未だにトランプを支持している奴らは何がかかっているかがわかるのだ?」
バークレー市のアレグイン市長「言論をつかって人々を差別し偏狭を促進することは許されない。ヘイトスピーチは我が市では歓迎されない。」
ハリウッドやリベラル政治家らによってこうした暴力行為が奨励されれば、暴力行為は激化する一方だろう。そしてそんな行為が誰のためになるのかといえば、馬鹿左翼はわかっていないが、トランプ政権そのものだ。
暴力行為は明らかな違法行為である。違法行為は取り締まりがやりやすい。なぜなら新しく法律を通したりしなくても既存の法律を施行すればいいだけの話だからである。左翼過激派が本当に独裁政権を恐れているのなら時期尚早な攻撃は命とりである。なぜならもしトランプが本当の独裁者なら治安維持を理由に左翼活動家の運動を厳しく取り締まる口実を作ってしまうからだ。自分らの普通の生活をやたらにデモだ暴動だで邪魔される普通の国民はトランプ大統領の法と秩序を歓迎するだろう。
ファシズムでないものをファシズムと呼び、そうでない人々をレイシストだホモフォブだ外国人疎外者だといい続ければ人々はいい加減に堪忍袋の緒が切れる。それでこれまでは移民にしろリベラルにしろ同情的だった人々の感情すらも逆撫でしてしまうのだ。もしトランプが本当の独裁者なら、こんな格好な口実はない。
左翼リベラルエリートたちが馬鹿過激派の暴力を奨励していると、必ずや自分らの党が危機に陥る結果となる。それでいいならどんどんやって頂戴よと私は言いたい。こんなデモでマイロやシャピーロや多の保守派演説家が痛手を受けるかといえばとんでもない。敵側に騒がれれば騒がれるほど彼らの言論が正当化され彼らの人気が上がるのである。
それでいいならどんどんやってよね。ただ地元のカカシは充分の身辺の安全に気をつける必要があるが、、


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反トランプ暴力抵抗は実を結ぶのか?

最近ミスター苺は、この間の自称「女性行進」に集まった連中や反トランプや保守派の言論弾圧に余念のない奴らのことを「リベラル」とか「革新派」と呼ぶのは止めろといっている。それというのも、奴らのやっていることは元々のリベラル=自由主義とか革新とかいったものとはかけ離れていて、共産主義独裁に近い革新どころか後退の思想だからというのである。
確かにその通りだ。それに加えて、民主党の間でも平和的な政治活動で共和党から政権を取り戻そうとするリベラル派と暴力を使って共和党政権を打倒しようという過激派との間で分裂が生じている。なのでこれらの人々を十把一絡げにして左翼とか左翼リベラルとか呼べなくなってきた。
さて、本日はこのリベラル派と過激派の意見の違いについていくつかの記事を読み比べて見たい。一つ目は1月25日2017年付けのポリティコ掲載ビル・シャー(Bill Scher)著の「トランプ抵抗への六つの方法」

  1. ナチ攻撃とか窓ガラス破損とかリムジン車放火などを奨励しないこと。暴力行為を奨励すれば、トランプ派に我々の抵抗はすべて違法行為だという口実をあたえてしまい。かえって逆効果。
  2. 「女性行進」大いにやるべし。実施的には反トランプラリーだったにも関わらず名前が「女性行進」だったため男性が参加に商況的だったという批判もあるが、すべての人に当てはまるテーマだとメッセージが混乱して解らなくなる。女性蔑視の共和党に立ち向かうためには女性問題を中心にするのは大事。参加者の数からいってこの行進は大成功だった。批判者は無視してこれからも「女性行進」を続けるべき。
  3. 芸能人はいいけど、演説者の人選を厳しくする。マドンナが生放送なのに放送禁止用語を羅列した下品な言葉使いでホワイトハウスをぶっとばしてやろうかと思ったなどと、リベラルにとって恥かしい発言があったように、こんな演説を聴いたら反トランプ派でもトランプ支持になってしまうような馬鹿なことを言う芸能人に運動を代表させないよう気をつけること。
  4. インターセクショナリティーは大事だが、そればかりに固執するな。「女性行進」の発足者が白人男性だったことから、有色女性の間からクレームがついたので、即多種族の人々がリーダーとして起用されたが、白人は特権階級だと言い張る黒人女性の声に白人女性たちが理不尽に差別されていると文句を言い出し、仲間うちで誰が一番差別を受けているかで揉めてしまった。そのことで保守派批評家に批判のネタをあたえてしまった。違いにばかりに拘らずに共通の目的で団結しよう。
  5. 活動家に意味のない役割をあたえるな。「女性行進」の主催者は参加者たちに自分らの要求をそれぞれ葉書に書いて自分の地区代表政治家に送りつけろと促しているが、いくつも違う要求をあちこちの政治家に送ってみても意味がない。これは徒労である。リベラル革新派は我々にとって一番大事な問題に絞ってトランプの弱みに付け込んで攻めるべきである。オバマケア撤廃のようにすでに共和党内部でも消極的な問題から取り組むべきだ。
  6. トランプのゲームに引き込まれるな。大事な問題に焦点をあてろ。トランプ就任式に集まった人数などでトランプの嘘を暴いたことは確かに気持ちよかったかもしれないが、トランプはこういうくだらないことで言い争いをすることが好きなのだ。しかしこんな小競り合いでいくら勝ってみてもトランプ支持者の気持ちを変えることは出来ないし、政策を変えることもできない。トランプへの個人攻撃よりもトランス政策に焦点を当ててそれに対抗していくべきだ。

確かに理論だった提案だろう。暴力行為で抵抗を違法行為とみなされないようにすること、団結して大事な問題に焦点をあてようというのも自分らの政治目的を果たすためにはもっともな理屈だ。
しかしそうではないと主張するのが八フィントンポスト掲載「悪いなリベラル、反トランプへの暴力は論理的な方法だ」である。これは、よくよく読んでみるとひどい文章。とても訳す気になれない。こんな記事をハフポはよくも載せたもんだ。とてもプロのニュース紙とは思えない。ま、とにかく概訳すると下記のようになる。

  1. 選挙運動中からトランプラリーでトランプ支持派による暴力は顕著だった。メキシコ移民は麻薬ディーラーだとかレイピストばかりだといって見たり、モスレムはまとめて国外追放にしろと言ってみたり、トランプの政策は20世紀のファシズムとは違うが、21世紀の新しいファシズムである。トランプラリーで起きた暴力は支持派によるものであろうと反対派によるものであろうと、すべてトランプのファシズム思想が生み出したものだ。
  2. トランプ支持の背景には共和党による人種差差別や移民差別、温暖化科学者や、フォックスや保守派トークラジオなどによる主流メディアや、教育システムなどへの執拗なまでの攻撃がある。政権奪回だけに専念して背後にあるこうした文化撲滅を無視していては勝利は得られない。ヨーロッパのファシズムから勝利を勝ち取ったのは市民による暴力的な革命だ。
  3. 暴力的抵抗は大事だ。暴動による抵抗は結果をもたらす。現在のLGBTQの権利をもらたしたのはリベラル政治家でもなければ、すましたリベラル作家でもない。人々が街頭に繰り出してストーンウォール革命のようなことをやったことが原因だ。長年に渡る黒人差別や不平等や貧困に注目が集まったのも、話し合いではなくワッツ反乱が功を成したからだ。後に起きたロサンゼルス反乱も腐敗した警察署を是正した。
  4. 最後に特権階級のエリートリベラルが偉そうにトランプへの暴力による抵抗が道徳観の失態によるものだとか理論破綻だとかお説教するのはやめてもらいたい。暴力に及ぶ及ばないは理論の理解力とは無関係だ。特権階級はそんなことを言ってる余裕があるかもしれないが、そういうふうにエリートがどのように抵抗すべきかなどと規則をつくるのは、弾圧された人々から効果的な抵抗手段を奪うことになり、沈黙させることになるのだ。そういうリベラルになるな!

ま、最初のシャーのリストはまだ納得がいくが、ハフポのリストは単にトランプ政権はファシズムだからファシズムと戦うには暴力革命しかないという理屈だ。しかしそれが本気でやったら、暴力での仕返しがあるってことも頭に入れておくべきだな。オバマ時代は左翼の暴力をオバマ政権自体が容認していたから、街でどれだけ暴動をやろうと誰も逮捕されなかったが、トランプの代になったらそういうわけにはいかない。何しろオバマにとって暴動者たちは自分の味方であったが、トランプにとっては敵だ。法と秩序をうたったトランプにとって暴力的な敵は取り締まりやすい。シャーはそのことを忠告しているのに過激派のハフポ記者はそれが理解できていない。
カカシ自身、本当の意味でもファシズムや共産主義といった独裁政権に対しては暴力による抵抗が悪いとは思わない。いや、今のヨーロッパの状況を見ていると、今こそヨーロッパ市民は暴力によって野蛮人や既存の政府に立ち向かう必要があるとさえ考える。
左翼過激派の問題は彼らが本当のファシズムとはなんたるかを全く理解していないことだ。実は自分たちの方こそどんな異論者も許さないファシストであることに彼らは気がついていないのだ。トランプ政権のやっていること(まだたったの10日足らず)の一体何がファシズムなのか?
ハフポのコラムは、最初からトランプに関する嘘八百が前提となっているので、はっきり言って全然意味がない。だがこういう奴らに「トランプはそんなことやってないよ」などと事実を踏まえて話そうとしても無理。トランプ=ファシスト、だから暴力で阻止。ということしか頭にない低能な奴らだから。
こいつらによる暴力はエスカレートするだろうが、就任式の日に暴動を起した暴徒200人あまりが逮捕されたということも考えて、トランプはこういう暴徒を黙ってほうっておかないだろう。こういう奴が騒げば騒ぐほど民主党はその支持を失っていくだろう。良識あるリベラルたちは大変である。
つけたし:
これを書いてすぐに「レイシストへの暴力は正当化されるべし」という記事を読んでしまったので、足しておこう。これはビデオメッセージだが、ロンドン住まいのスダン人 Nesrine Malikという女性が、トランプ支持者への暴力行為は正当である、なぜならトランプ投票者は人種差別偏狭者だからというもの。
このビデオのほうが先に紹介したハフポの記事よりうまくまとまっている。こんなふうに話せる人が暴力を奨励するというのも情けないというか悲しいというか。ビデオのトランスクリプトがないので概要を紹介しよう。
英語の直訳では題名は「低い相手に高く出るのは不十分」だが、意訳するなら「卑怯な相手に高貴な手段は効果がない」とすべきかな。

本来ならば誰に対しても暴力はよくない、それがナチであっても。ただ、リチャード・スペンサー(白人至上主義の右翼活動家)が道端でインタビューの途中に殴られたのはカトリックな瞬間だった。我々の多くは突然にして恐ろしく危険な見解が放映されるだけでなく主流となりつつあることにどう反応していいのか解らなかった。こうした出来事に適応できず我々は何か新しい思想にでも出会ったかのように取り組もうとした。世界は変ったのだ。だが我々は追いつけずにいた。だがあのパンチによって、我々は追いついた。

「相手が低く出たら、我々は高く出ろ」とミッシェル・オバマはトランプの醜い選挙運動の真っ最中に言った。高くでるのは常にうまくいくとは限らない。ある立場は議論どころか考慮することすら不可能だ。左翼の間では理屈にかなった議論という嘘が蔓延している。レイシストや女性蔑視者を攻撃したりボイコットしたりせずに議論をしろ、低く出ずに高く出ろという。行儀良くしろと。
だが何故だ?
なぜ我々は行儀良くする必要があるのだ?単に良く思われたいためだけか?行儀良くして効果が出るのか?この弱みがリベラルデモクラシーのアキレス腱になっているのだ。
だからといって私はむやみやたらにナチス連中を殴りに行けと奨励しているわけではない。だが同時に殴る行為を糾弾するつもりもない。あのパンチはあまりにも多くの指摘されるべき悪行が指摘されないでいたことを指摘する行為だった。高く出ることは党としては気分がいいかもしれないが、適切な行動ではない。それに効果がない。やっと獲得した自由と人権への攻撃がされている今は特に。
行儀のいいことへのナルシシズムは除去されるべきだ。リベラルには衝撃と特権と余韻による油断がある。リベラルの威厳を保つことによって偏狭者たちに恥をしらしめることになるという考える人もいる。こんな意味のない議論などやめろ。
声高に指摘し抗議運動をしボイコットをしろ。そして絶対にその手を休めるな。

こんなことを言う連中はおよそリベラルとは言えない。リベラル連中もそろそろこういう連中とは手を切るべきだね。そうでないと民主党はもう終わりだ。


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