だ~めだなあ、俳句なんてざらじゃない。今年の冬は、カリフォルニアはものすごい雨続き。ま、ここ五年間くらい干ばつ続きだったので、このくらい降ってくれないと間に合わないということもある。週末はずっと雨らしい。といっても今はちょっと晴れてきたが、、
私は普通のサラリーマンで通勤時間も長いので、週日は帰宅してからブログエントリーを書くということは先ず不可能。なので、週日貯めておいた考えを週末になって一挙に書こうとするのだが、大抵の場合ひとつかふたつ書いたら気力が続かずばててしまう。また、これは結構いいネタだな、と思っていても、いざ書こうとするとあまりエントリーとしてまとまらない話題も多い。
なので本日は、個々に書くほどの内容ではないが、多少は書いておきたいちょっとした話題を拾ってみようかと思う。
台頭するアンタイセメティズム
アンタイセメティズムというのはセマイト種族への人種差別という意味なので、厳密的にはアラブ人も含まれるのだが、今は単に反ユダヤ教徒という意味で使われている。ユダヤ教徒及びユダヤ系に対する差別や迫害はユダヤ教徒を宿敵とするイスラム教徒が権力を得るに連れ欧州では激化しているが、世界中でイスラエルの次にユダヤ人が多いアメリカですらも、最近は反ユダヤ傾向が強まっている。それが特にひどいのが大学。
カリフォルニア州のエリート大学スタンフォード大学新聞に投稿されたこの記事についてちょっと。
記事を投稿したのは同大学の新入生マイカ・キャッシュ。スタンフォード大学ではドナルド・トランプが大統領に選ばれて以降、トランプの当選によって傷ついた生徒たちのために学校側はかなりの資源を使って幅広いネットワークで学生たちの相談に乗っている。ところがトランプ就任後、構内中あちこちに出没しだしたナチスドイツの卍(まんじ、スワスティカ)の落書きは全く放置されたままだ。反トランプ学生たちのために多大な費用を惜しみなく使っている学校は、スワスティカ落書きを消すための清掃費も出せないのか、とキャッシュは抗議する。
キャッシュによると、このスワスティカ落書きは今年の一月だけで学校中あちこちに出没し、彼がみつけただけでも17はあったという。落書きは卍のほかにも明らかに反ユダヤな人種差別的文章が書き加えられていたり、ナチスドイツが配ったような反ユダヤのビラが構内あちこちでばらまかれたりしている。にも関わらず同大学の無行動はどういうことなのか。

僕はスタンフォードの生徒みんなに、同じようなヘイト犯罪が他の少数派グループに対して向けられた場合のことを想像してもらいたい。最近の調査ではユダヤ系生徒は全校生徒の約10%で明らかに少数派の部類に入る。もしこんなふうに明らかで直接的な不寛容な行為がモスレムやアフリカ系アメリカ人生たちに対して何度も行なわれたら、学校側がどう対処するか自分に問いかけてみて欲しい。

そうなのだ。他の少数派への批判はちょっとしたことでも「ヘイトスピーチだ!」と容赦なく対処する学校側も何故かアンタイセメティズムは無視するのだ。
これとは別に、この間私はベン・シャピーロがとある大学で講演した後の質疑応答の際に白人の大学生からの質問を受けていた動画をみたのだが、その大学生の質問というのがおかしかった。その内容というのはこんな感じだった。
「シャピーロさん、あなたは白人として自分が有利な立場にあるとは思いませんか?もっと少数派の立場になって彼らの気持ちを考えてあげるべきではありませんか?」
これを聞いて私が笑ってしまったのは言うまでもないが、当のベンシャピーロも苦笑を隠せない様子だった。ベン・シャピーロはオーソドックスユダヤ教徒。オーソドックスというのはユダヤ教宗派のなかでも特に教えの厳しい宗派で、信者の象徴であるヤマカという小さな丸い帽子を常に頭につけている。  シャピーロが弾圧されている少数派の気持ちがわからないどころか、彼こそ世界中で一番弾圧されている少数派グループの一員なのだ。そんなことも解らないというこの大学生は、いったい大学で何を教わっているんだろう。
地雷ばかりの左翼社会に生きる危険
この間もちょっと触れたが、自分は左翼リベラルだと感じている人は、自分が左翼という泡のなかに存在しているという事実に気がつかないことが多い。周りに居る人が全て自分と同意見だから、そういう考えが普通なんだと思い込んでいる。ハリウッドや左翼メディアのジャーナリストたちなんかがそのいい例だろう。ところが、自分がそうした多数派文化の中に居るから自分は安全だ、批判の対象にならないと思って安心していると、思わぬところに落とし穴があることに気づく。
先日カバーガールという化粧品会社初の男性モデルとして評判になったジェームス・チャールズ君(17歳)が、アフリカについてツイッターに書いたことが人種差別的な要素があるとして大攻撃を受けるという出来事があった。
ジェームス君は男の子なのに女性用の化粧品をつけて大手化粧品会社の宣伝広告に使われたことでトランスジェンダー大好きな左翼リベラル連中からちやほやされて、人気トークショー番組に出演したりして一躍人気者になっていたのだ。そのジェームス君が自分のツイッターで

「わ、アフリカに行くなんて信じられない、イボラに感染したらどうしよう?」「大丈夫、うつるものなら去年チポートレでうつってるよ。」

と一緒にアフリカ旅行をする友達との会話をそのまま書いた。(カカシ注:チポートレというのはメキシコ料理のファーストフードレストランで、去年衛生上の問題から一時期営業停止になっていた。)
するとたちまちの間にジェームス君のツイッターは人種差別だとし、ツイッター上で炎上してしまった。

(カバーガール社に向けて)彼が宣伝している限り、あなたの会社の製品は買わない。

こういう人に宣伝をやらせるということは社も同じステレオタイプの思想があるってことだと思う。
彼の無知さ加減には吐き気がする。

当人のジェームス君はすぐさま自分の間違いに気づき一応会社に言われるとおりの謝罪をしたが、それでも事が収まらなかったので長々とお詫びのツイッターを書いた。ま、彼としては化粧品会社の宣伝から降ろされたくないという商業的な理由もあるから「あんなのただの冗談じゃん、何をそんなに怒ってるんだよ。」と思ったとしても正直なことはいえなかったんだろう。
私は男のくせに女の化粧品なんかつけてモデルやるような変態に同情する気なんか全くない。だが、そういう変態的なことまでして左翼リベラルに迎合していても、こんなちょっとしたことで叩かれて仕事を失う危険すらあると言うのは、そういう社会に生きることというのは、どんなに不安なことだろうか、そう思うと、ジェームス君に限らないが、そういう生き方をしている左翼リベラル連中は可哀そうな人々だなと思う。
こういうことがあると、以前にマイロ・イヤナポリスがツイッターで自分のフォロアーたちが書き連ねた悪徳なメッセージに関しても全く糾弾せず、自分の挑発的なツイートに関しても一切謝ろうとしなかったことの意味が理解できる。
一度謝ったら、謝り続けなければならなくなるからだ。
ちょっとだけの話をしようと思ったのに長くなりそうだから後は次回に回す。
ハブアナイスウィークエンド!


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