先日、アメリカのフロリダ州のフォート・ローダーデール空港で起きた乱射事件をみて、アメリカの空港にはかなり弱点があるなと改めて考えさせられた。先ずは事件の概要を日本経済新聞から引用。強調はカカシ。

米フロリダの空港乱射、容疑者はイラク派遣経験

2017/1/7 11:57
 【ニューヨーク=高橋里奈】米南部フロリダ州のフォートローダーデール・ハリウッド国際空港で、6日午後1時(日本時間7日午前3時)ごろ、アラスカ州の元州兵の男が拳銃を乱射、地元警察によると、5人が死亡、8人が負傷した。警察は男を拘束した。
発砲があったのは空港第2ターミナルの手荷物受取所付近で、米メディアの報道によると、男はエステバン・サンティアゴ容疑者(26)。イラクに派遣された経験があるという。アラスカ発の便で同空港に到着後、自分の荷物から銃を取り出し発砲を始めた。幻聴などの症状で治療を受けているという情報もあり、警察が動機を調べている。(略)
 
 AP通信によると、同容疑者は昨年11月、連邦捜査局(FBI)に出向き過激派組織「イスラム国」(IS)のビデオを見るよう「米政府から強制されている」などと話したことがあった。

また別の記事によると、犯人のサンティアゴはカナダからローダーデールに向かった際、銃を預け荷物の中に入れていたという。
さて、実は空港内で危険な場所についてカカシは2013年の12月にこんなことを書いたことがある。カカシは元イスラエルの空港警備に当たっていたラフィ・セラ氏の話を紹介していた。

セラ氏は、アメリカの警備は911同時多発テロのような飛行機の中で起きるテロだけを念頭に置いており、飛行機に乗る前や降りた後のことは全く考えていないという。こんな「警備」にいくら大金をかけてみても空港も飛行機も安全になるどころか、かえって危険な場所を作り上げている。TSAは荷物に注目するよりも荷物を持っている人間に注目すべきであり、それには挙動不審な人物を調査するプロファイリングが必要だとセラ氏は言う。(略)

セキュリティー前の長い列は危険。 多くの人が並んでいる列は大量殺人を狙うテロリストにとっては恰好の場所である。2〜3ヶ月前にTSA係員が射殺された事件でも起きた場所はセキュリティーチェックの真ん前。セキュリティーを通る前だから危険物を持っていても分からないのは当然。サンフランシスコのような大きな空港ではセキュリティーチェックの列に100人以上並ぶなどというのは普通。ここは空港内でも非常な弱点といえる。イスラエルの空港では乗客を少数に分けて個別の部屋で審査をするので、何かあってもその部屋だけを閉鎖すれば他の乗客や業務員に被害が及ばない仕組みになっている。
バゲージクレーム(預け荷物受取所)も危険な場所。 セキュリティーチェック同様に飛行機を降りてから預けた荷物を受け取るラゲージクレームも危ない。多くの人々が集まって自分の荷物がキャラソルに降りて来るのを待っている場所もやはりテロリストには好都合。にも拘らず、ここにはせいぜい窃盗予防のための監視員が数人眠たそうにつったっているくらいで、警備員の姿は見られない。

実を言うとカカシは911以後、様々な空港を何度となく通り過ぎてきたが、そのなかで非常に気になることが幾つかあった。それは空港職員の多くがあからさまにモスレムであることだ。空港の売店で働くヒジャブをつけた若い女性たちや、TSAや荷物取り扱い係員や飛行機の整備員などの職種にモスレムが異様に多いのである。普通常識から考えて、911同時多発テロの後は空港職員にモスレムを雇うのは控えられるべきだ。テロリストの殆どがイスラム教過激派だったからといってすべてのイスラム教徒がテロリストだということにはならないが、多くのテロリストがモスレムである以上、モスレム応募者の身元調査は極度に厳しくされるべきである。ところが実際は全くその逆なのだ。特にオバマ政権になってからは、モスレム応募者の身元調査を厳しくすることはイスラもフォビアとか言われかねないので、厳しいどころかかえってやさしくなっている雰囲気さえある。
これはアメリカ空港だけに限らず、イギリスのヒースロー空港やフランス各地の空港で同じようなことが起きているという。問題なのはモスレム職員たちは自分らがテロリストではないとしても、職務怠慢で不能な人材が多い。また預け荷物からの窃盗や飛行機整備の不備などが問題になっている。にも関わらず欧米の空港はどうしてモスレム応募者を優遇するのか?
カカシは昨日も同僚のDと、今後出張するときは大きな空港は避けて小さな空港で乗り降りをしようかと話ていた。本当に危ない世の中になったものである。


3 responses to フロリダ空港乱射事件に見る米空港の弱点

yomogineko7 years ago

>テロリストの殆どがイスラム教過激派だったからといってすべてのイスラム教徒がテロリストだということにはならないが
 今、ワタシのブログでアヤーン・ヒルシ・アリの話を書いていますが、彼女は「イスラム教抜きにイスラム過激派を語るのは、レーニンやスターリンをマルクス主義抜きで語るのと同じだ」と言っています。
 で彼女はこのような事を言ったために、イスラム教徒達による暗殺の危険に晒されて、所在を明かせない状況です。
 そして彼女がこのような危険に晒されていることに対して抗議するイスラム教徒はいないのです。
 確かに殆どのイスラム教徒が自分でテロをする気はないでしょう。
 でもイスラム過激派のテロに対して反対する意思はないのです。
 それどころかむしろ極めて好意的なのです。
 それを思うと空港職員にイスラム教徒を大量に採用するって凄く危険だと思うんですけどね。
 

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苺畑カカシ7 years ago

よもぎねこさん、
モスレムにも穏健派は居るには居ますが非常に少数派です。穏健派面するモスレム市民団体などは実際にはモスレム同砲団などのテロ軍団と深いつながりがあったりしますから信用できませんよね。
ちょっと前にユーチューブでイスラエル派の教授がモスレム大学生から質問を受けている動画を観たのですが、ヒジャブをつけたこの女子大生は、「モスレムにも色々いるのにモスレム全体がテロリストのような言い方をするのは何故か。」と質問しました。
それに対して教授は、「あなたはハマスやヒズボラを支持しますか?」と聞き返しました。彼女は答えによっては殺される可能性があるとかいって答えようとしませんでした。いったい誰から殺されるというのでしょう?それで教授は「では別の質問をしましょう。あなたはイスラエルが独立国として存在することを支持しますか?」その答えは確固たる「否」でした。
それで教授は「じゃあ、あなたは自分の質問に自分で答えたわけですね。」と言って締めくくりました。
この女子大生はさらに教授を問い詰めようとしましたが、司会者から「あなたの番は終わったから」とさえぎられていました。彼女には教授の言った言葉の意味が理解できなかったのでしょうね。
私もアヤーン・ヒルシ・アリさんのファンです。彼女こそフェミニストの鏡です。口先だけで女性の尊厳を全く守る勇気もない似非フェミニストたちとは大違いです。
カカシ

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bayarealife27 years ago

最近、キャリーオンのボトルの水で止められたばか者です。笑  このニュースを見たときに、チェックインの場合はExplosivesやammoはだめなのに、銃や弾丸はいいんだ、それに対する何のフォローもモニタリングもないんだ。。。と。TSAの低知能さ、雇う従業員のレベルの低さはわかっていたとは言うものの、まさかこれほどとは予想していませんでした。
犠牲者のご冥福をお祈りいたします。

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