越境阻まれた難民ら国境の柵壊す ギリシャとマケドニア
ギリシャとマケドニアの国境付近で29日、越境を阻まれた難民ら数百人が抗議し、両国間に設置されたフェンスを壊して警官隊に投石した。マケドニア警察は催涙弾で応酬した。欧州メディアが伝えた。
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 国際移住機関(IOM)によると、シリアなどからトルコ経由でギリシャに到着した難民・移民は今年すでに11万人を超えた。オーストリアなどは難民らの受け入れを制限し始め、マケドニアも国境での規制を強化。ギリシャ側で6500人以上が立ち往生する事態になっている。アテネやフェリーが到着する街にも、越境を拒否されるなどした難民らがとどまっている。
 ギリシャで難民・移民問題を担当するムザラス副内相は28日、地元メディアのインタビューで「3月には5万~7万人がギリシャに留め置かれることになる」と述べ、早急な対応を訴えた。(ローマ=山尾有紀恵)


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