年末にドイツのケルンで起きたモスレム野蛮人による大量性犯罪事件について、イギリスの労働党のジェシー・フィリップス(女性)議員が、ケルンで起きた事件などバーミンガム(イギリス)の下町で毎週末おきることと変わりないと発言したことで、バーミンガム警察はバーミンガムはそんな野蛮な都市ではないとかんかんに怒るといういきさつがあった。問題なのはフィリップス議員はバーミンガムでケルンで起きたような重大犯罪が起きているという意味で言ったのではなく、ケルンで起きた事件などバーミンガムで若い女性が週末に道端で「からかわれたりひやかされたり”baited and heckled”」するのと大差ないことで、大騒ぎするようなことではないという意味での発言だった。
この発言はフリップス議員がイギリスが移民を多く受け入れる際に、ケルンで起きたような事件がイギリスでも起きるのではないかという質問に答えた際のもので、ケルン事件はそれほどたいしたものではなかったと移民問題を過小評価する目的での発言だったのだ。
強姦や悪質な痴漢行為を単なるからかいやひやかしと比べるというふうに、比較にならないことを同じような意味で取り扱うことは非常に危険だ。左翼リベラル連中はやたらにこうやって言葉の定義を書き換え、自分らの都合のいいように使おうとするから十分なる注意が必要である。
その関連で、この間ひょんなことからMTFの小山のエミちゃんのツイッターで、彼が「セックスとレイプの違いはなにか」という質問をされているのにぶちあたった。断っておくがカカシはエミちゃんのツイッターを追っているわけではない。慰安婦問題などで別の人のツイッターを追っていたらエミちゃんのツイッターに出くわしたのである。で、その質問に対するエミちゃんの答えはと言うと「セックスとレイプの区別もつかないバカとは話をしたくないから話しかけないでくれ」というものだった。相手が質問の答えを催促すると、エミちゃんは彼のことを「ストーカー」とか「レイピスト脳のバカ」とか言って逃げてしまった。
どういう過程でこういう会話になったのか解らないが、多分質問者はセックスとレイプの違いがわからないのではなく、エミちゃんの考える違いについて、その定義を示して欲しいと言っているのだろうと思う。何故そんな質問が出てくるのかといえば、慰安婦が単なる売春婦だったのか、それとも人身取引の犠牲者だったのかどうか、という関連で、自発的に売春をしていたならセックスといえるが、人身取引の犠牲となり性奴隷として無理やり働かされていたならすべての性行為がレイプと考えられるから、そのへんの違いをはっきりさせてもらえないだろうかという流れだったのだと思うからである。
ここで慰安婦問題の議論をするつもりはさらさらないが、最近アメリカの大学内でフェミニストたちがやたらとレイプとかレイプカルチャーとかいう言葉を振り回すのをみるにつけ、レイプとセックスを混同することの危険性を感じる。エミちゃんが質問者のことを簡単に「レイピスト(強姦者)」呼ばわりしたことなどがいい例である。
アメリカ大学生フェミニストたちのいうレイプというのは、単に若い男女がコンパなどで酔っ払って意気投合してセックスをした後、女性のほうが自分の浅はかな行動を後悔して男性を責めるという例がほとんどである。レイプしたと責められた男子学生のほとんどが合意の上でのセックスだった。強制はしていないと証言している。(酔っ払っていたのでよく覚えていないという例も多い。)
問題なのは、こういう後悔セックスをレイプと呼ぶことによって、本当の意味でのレイプ被害が過小評価されてしまうということだ。道を歩いていて見ず知らずの数人の男性から手足を引きちぎられるかのような暴力的な攻撃を受けたケルンの女性たちの被害と、酔っ払って別に好きでもない男性と寝てしまった後悔セックスとを混同すれば、文頭で述べたイギリス議員のような馬鹿げた発言につながってしまうのだ。
だから、そういう意味でエミちゃんへの質問者がその違いについて明確な定義を求めたのであれば、正当な質問であり相手をレイピスト脳などといって侮辱するのは、かなり不当だと思うね。
もっとも二人の会話をきちんと追ったわけではないから、双方がどういういきさつでこのような会話を交わしたのかはわからないので、これはこの会話に関する私の解釈が正しいとすれば、という注意書きを加えておく。


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