「一月一日は何を食べるの?」とミスター苺がいう。「おせちにきまってるでしょうが。」とカカシ。「え?おせちだけ一日食べるの?」ここでカッときた私がいう。「あんたが作れって言うから二日間台所にたちっぱなしで作ったんでしょうが、正月三が日は料理しないからね、おせちだけ食べて満足しろ~!食べないんだったらもう作んないからね!」
というのが苺畑家毎年恒例年末の夫婦喧嘩である。
日本時間の皆様、新年明けましておめでとうございます。2016年は苺畑よりブログを始めて十周年記念の年となりました。わ、すごい! 今年も皆様のご愛読にふさわしい内容のブログを書いて行きたいと存じます。是非よろしく。
新年早々夫婦喧嘩の話をして申し訳ない。苺畑家では毎年おせち料理をきちんと御重で三段作るのが伝統となっている。毎年年末になると面倒くさがりのカカシが「どうせ二人きりでちょっとしか食べないんだからセットで買っちゃおうよ。」というのを「駄目だよ、お前が作るおせちを食べるのが楽しみなんだから。」というミスター苺にせかされてしっかり作っているのだが、いざ作ると量が多すぎて食べきれないのが常。それで毎年上記のような喧嘩になってしまうわけ。ま、おせちなんて毎日食べたら飽きるからミスター苺にも一理あるんだけどね。
苺畑家におけるおせちに関する話をブログを始めたばかりの2006年の年末に書いていたので、繰り返すのもなんなので添付しよう。
皆様、よいお年を!
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December 29, 2006
おせち料理に見る日本人の心

本日ミスター苺と一緒に色々なスーパーを飛び回っておせち料理の材料を集めて参りました。
え、カカシさん、おせちなんて作るの? と言われそうだが、実は作るのです!
アメリカに移住してから私は日本を恋しいと思ったことはほとんどないのだが、お正月だけはどうしても日本風のお祝いをしたくなる。12月になると年末の慌ただしい商店街とか、町内会で父が先導してやっていた餅付きなどがなつかしくてたまらなくなる。日本にいる時は一瞥もくれなかったおせち料理も自分では食べなくても食卓に並ばないとどうも正月気分にならない。それで私はロサンゼルスのリトル東京にある日本食スーパーに行って出来合いの御節料理を買い込んでは、自分では食べきれずに日本人の女友達と一緒に豆きんとんを食べながらおとそを飲んだりしていた。
しかし、私がおせちに興味を持ちはじめたのは日本のバブルが弾けた後の1990年代初期の頃だった。当時は南カリフォルニアに住む日本人の数が激減し、世界中に手を広げていたヤオハンなどが店を閉めてしまい、ほかの店が開いた頃だった。
そんなある年の暮れ、私は小東京にあるちいさなスーパーに買い物に行ったのだが、どこにもおせち料理がおいてない。店員をしていた日系の若い男の子に「おせちはどこにあるの?」と聞くと「え? おせち? なにそれ?」と聞き返してくる。ショックを受けた私は「あんたそれでも日本人?」というと「ボク、アメリカジン」と日本語で言い返されてしまった。ううう、、、(涙)
小さい店だからないのだろうと気を取り直して、おおきな日本食スーパーへ足を運んだがそこでもうってない。かろうじて日本語のわかる店員にきくと早めにだしても腐るから30日まで売り出さないという。「だっておせち料理を作る人は一週間前から料理をはじめるのに、30日まで材料が買えなかったら待ちあわないでしょうに」というと「今時つくるひとなんかいないでしょう」といわれてしまった。
仕方なく30日に買い物をしたが、需要が少ないため供給もすくなくその値段の馬鹿高かったこと!一万円くらいの予算ではおつまみ程度のものしか買えない。しかもどうせ自分だけで食べるのだからとちょっとだけ買ったおせちをミスター苺に味見させたのが悪かった。おせち料理に魅せられたミスター苺は私の買った少量のおせちをたった一回の食事で平らげてしまったのだ。
これでは正月がくる度におせち料理で破産してしまう。仕方ないのでせめてミスター苺のすきな栗きんとんだけでも自分で作ろうと思い立ったのが、苺畑家のおせち料理伝統の始まりである。
しかしこれが思った以上に大変だった。実家でも忙しい母はおせち料理などつくらなかったので、おせちの作り方などカカシは全く知らなかった。くりきんとんの作り方など母はおろか日本人の友達や親戚に聞きまくったが誰もしらず、友達の友達という人から聞いてやっとわかったことがある。
ひとつでも自分で作ってみると、欲が出てきて、その後はどうせならすべて自分で作ってみようという気になり、料理の本を買い込んだり友達とレシピの交換をしたりして自分なりにおせちは三重の箱をきちんとうめられるくらいに腕があがった。
ところでここ数年気が付いたことがある。一時期は30日までおせち料理を出さなかった店で25日頃からおせち料理がおかれるようになったのだ。しかも、出来合いのものばかりではなく、おせち料理を作るのに必要な材料がおせちコーナーとしてもうけられた場所で大量に売られるようになったのである。日本ではどうなのかわからないが、ロサンゼルス界隈では自分でおせちを作ろうという日本人が増えたようだ。
数年前までは栗の甘露煮や練りごまをみつけるのに一苦労したものだが、いまやくちなしの実(くりきんとんを黄色く染める)などがきちんと売られていた。外国にいるとお正月が恋しくなるのはどうやら私ひとりではないようだ。


2 responses to おせちを巡って今年も夫婦喧嘩

アンデルセン4 years ago

>「どうせ二人きりでちょっとしか食べないんだからセットで買っちゃおうよ。」というのを「駄目だよ、お前が作るおせちを食べるのが楽しみなんだから。」というミスター苺にせかされてしっかり作っている
まあ、ラブラブな…。
あけましておめでとうございます。
日本ではおせちを全て自宅で作る層は減っているのではないでしょうか。小人数家庭が増えているので、例えばプロが作るちょっと気の利いた3~4人向け、2~3万円の価格帯のおせちと同じ内容のシロモノを自分で作ろうと思ったら、必要な材料をすべてそろえて10~20万は固い。しかも作るとなったらある程度の量を作らざるを得ず、それでも残る材料をどう消費してゆけばよいかが悩ましい。とりあえず酒のアテと文化の香りを漂わせるため出来合いのおせちを購入してディスプレイ、量を用意したい品は別にそろえる感じでしょうか。お煮しめとか黒豆とか栗きんとんとかお雑煮とか。
最近の日本では、パン焼き器を兼ねた餅つき機が付いたオーブンが出回っていて、集合住宅住まいでもつきたて御餅が食べられます。毎年世界を驚かせる殺人食物「おもち」。例にもれず今年も引っかかった方がいらっしゃいました。日本の文化も大概怖い☆

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苺畑カカシ4 years ago

アンデルセンさん、あけましておめでとうございます。
私も日本でもおせちを自分で作る人は減っていると思っていたのですが、100人の主婦を対象にしたアンケート調査によると、全部自分で作ると一部作って一部購入という人を合わせると60%くらいだったという記事をちょっと前に読みました。意外と作る人って多いみたいですよ。
でも、おっしゃるように少人数だったら買ったほうがずっと安いです。材料費だけでセットで買うより何倍にもなるというのは本当です。
それでも腕がよければいいけど、私は伊達巻など一年おきくらいに失敗するので、ちゃんとできる保証がないんですよ。(笑)
家族の人数が多い家なら作る価値はありますが、二人だったら経済的なことを考えたら割りは合いません。
一度くらいはセットで買って試してみようかな。それでミスター苺が気に入ったらかなり助かるんだけど。

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