何かと銃規制のことしか考えていないオバマ王の策略とは裏腹に、アメリカ各州で銃持込禁止区域とされていた大学構内での銃携帯を許可する法律が次々に通っている。
大学構内銃携帯許可法を最近通したのはテキサス州で、来年の8月から施行される。コロラド、アイダホ、カンザス、ミシシッピ、オレゴン、ユタ、そしてウイスコンシン州では、すでに構内銃携帯が法律もしくは裁判で事実上許されている。フロリダでも同じような法案が提案されており、オハイオでも検討中。他にも幾つかの州で同じような法律が検討されている。
拙ブログでも何度もお話してきたが、アメリカにおける乱射事件は大抵が銃持込禁止区域で起きている。それで学校や軍事基地などが狙われることが非常に多い。軍事基地が銃持ち込み禁止区域というのも皮肉な話なのだが、銃を持って戦場へ行く戦士たちが国内の基地では銃所持を許されないというのも変なはなし。学校だけでなく、軍事基地でも銃携帯を許可してほしいものだ。
銃犯罪についてはエキスパートの統計学者ジョン・ロット教授によると、乱射事件があるごとに銃規制を喚きたてるリベラル政治家やメディアとは正反対に一般市民による銃規制への支持はここ20年くらい減少しているという。
ABCニュース・ワシントンポストとCBSニュース・ニューヨークタイムスのふたつの世論調査の双方で、いわゆる「アサルトウエポン」と呼ばれる銃の規制への支持がここ20年以来減り続けており、ついに今年は支持しないと答えた人が支持すると答えた人を上回る結果となった。この二つの調査を回答者の数を調整して平均してみると、なんと銃規制に反対する人が賛成する人を6.9%も上回るという結果がでた。このグラフを見ていただきたい。
全国的にアサルトウエポン禁止の法律を支持するか支持しないかという質問に対し、支持する(青)と支持しない(赤)を比べてみると、1994年には支持するが圧倒的に多い80%で反対が18%だったのに、それがだんだんと支持するが減り支持しないが増え続け、今年2015年には支持するが45%、支持しないが53%と完全に意見が入れ替わってしまったのだ。
左翼リベラルメディアの報道だけを見ていると、アメリカは銃が多いから銃犯罪が多いという間違った印象を持つ。だが、アメリカの銃犯罪は世界中の銃犯罪と比べてそれほど多いほうではなく、近年その数は極端に減る傾向にある。そしてこれは偶然ではないが、過去20年間に渡りアメリカ国内の多くの州で市民による銃携帯を許可する法律が通ったことが多いに影響していると思われる。
こちらのグラフを見てもらうと解るが、これは1886年から2008年にかけてアメリカ国内の殺人事件数をしめしたもの。件数は色々な歴史的背景によって増えたり減ったりしているが、政府によるなんらかの取り締まりが厳しくなると何故か反対に犯罪が増えている。1901年頃労働組合が率先した銃規制が通ると、その後殺人率が急増している。1920年代の禁酒法でさらに率は増加。その酒類が解禁になった1931年頃から殺人率は減少するが、1970年代に麻薬取締りが厳しくなると再び殺人率が急増する。それが1995年あたりからずっと減る傾向にあることに注目してもらいたい。ロット教授がいうように、この頃から多くの州で市民の銃携帯を許可するようになったのである。
この統計をみていると政府が国民の生活に厳しい規制を加えると何故か殺人が増え、政府が国民を放っておいてくれると殺人は減るという面白い結果になる。
興味深いのは多くの国民がそのことをきちんと理解しているということだ。だから凶悪犯罪が起きてもヒステリックに銃規制を叫ばない。それどころかそういうことをやる政治家やメディアを白い目で見ている。連邦政府による厳しい銃規制が国民の支持を得る可能性はゼロである。オバマ王が独裁的に勝手な大統領命令を出すことは可能だが、そんなことをしてみても違憲として裁判で退かれる。それだけでなく、国民による民主党への怒りが増大して民主党としては決して好ましい結果にならない。何度も言うが、オバマ以外の民主党議員たちがあまり積極的に銃規制法について語らないのも、銃規制が国民の間で不人気なのを彼らは知っているからなのだ。アメリカ国民はオバマが思うほど馬鹿ではないのである。


5 responses to アメリカ各州で大学構内銃所持を許可

アンデルセン4 years ago

夜中に薄着の女の子がひとりでコンビニでお買い物ができる治安の国の住人には、年々敷居が高くなってゆくアメリカ。米国留学生がかなり減っていると、政府が危機感をもっています。自然科学系のトップで研究をしようとすると、まず、アメリカなので。

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苺畑カカシ4 years ago

アンデルセンさん、
突発的な乱射事件が大騒ぎされるので、アメリカの治安が悪くなっているような印象を受けますが、実は全体的な犯罪率はここ20年余り減少の傾向にあります。ですから今のほうが昔よりずっと安全なんですけどね。
日本からの留学生が減っているというのは何故でしょう?

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アンデルセン4 years ago

>日本からの留学生が減っている
日本人の海外留学状況(2015年版 平成27年2月27日)
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/__icsFiles/afieldfile/2015/03/09/1345878_01.pdf
(リンク元 http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/1345878.htm)
なお、2年前のもの
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/02/__icsFiles/afieldfile/2013/02/08/1330698_01.pdf
受験する側(?)の見解 会話内容から元東大生と思われる。
http://blog.livedoor.jp/love120331/archives/43748173.html
受験を斡旋する側(?)の見解
http://media.yucasee.jp/posts/index/3806/1
日本人留学生が世界で歓迎され始めた理由(減少数が問題とされる理由ともいえる)
http://www.huffingtonpost.jp/sharescafe-online/post_7579_b_5311316.html
以上では、治安の問題は取り上げられていません。
なお日本では、欧米への留学生減少に加え、自然科学を専攻する学生が減ったという危機感も共に出されています。
あくまで私見ですが、アメリカに関わらず世界各国の治安が悪くなっていること、体感的に日本国内での外国人による凶悪犯罪が感じられるようになったこと(単に今まで握りつぶされていた件が公にされるようになっただけかもしれません)、「日本人は安全にカネを取れる相手だから狙う」犯罪が現実にあるのを理解してきたこと、経済状況の問題もあり、「物見遊山レベルの留学」が目的となりやすい私のような階層の人間が減り、もともと少なくさらに減りつつある(?)質実剛健的「替えの効かない留学」が浮き出して見えるようになったのではないかと見ています。教育機関、特に大学構内における銃犯罪はかなりショッキングで、自分の命と他者への優越感レベルにとどまるタイトル獲得を天秤にかけると躊躇するものがあります。「のりしろ」の価値をどう見るかでしょうか。
文部省の「日本への留学生数」は、「日本国側の留学生に対する『学業・生活両面』への手厚い金銭的支援」というマジックがあることを注記します。俗にアジア系と呼ばれる、特に中国韓国人学生への支援がよく話題にされます。学生の少なくなった大学を潰さないためなんですって☆
潰せよ!!

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アンデルセン4 years ago

【追記】
平成27年の文部省の報告の元となったデータは2012年のものです。中国において打ちこわしを含む大規模な反日デモが派手に広がるのが同2012年後半からなので、同報告書にはまだ反映されていないと思われます。

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苺畑カカシ4 years ago

アンデルセンさん、興味深いデータをありがとう。
日本は少子化が進んでいるので外国にまで若者がいきわたらないのかな?それに外国の大学を出たからといって就職に有利ということもなければ高い留学費だしてまで行く価値ないですもんね。
私が大学入試を目指した頃は学生が多くてものすごい受験地獄でした。だから国内の大学受験に失敗した金のある子が結構「簡単に入れる」という評判の外国の大学へ行ったもんです。行ってみたら評判とは大違いで、確かに日本の大学よりは簡単に入れるけど、難しくて出られない(笑)。落ちこぼれる日本人学生はざらにいました。(UCLAの日本人卒業率は2%とか言われていた。)
バブルがはじけるまでの(1980年から1990年くらいまで)の日本人留学生は学力が低いという悪評判でした。お金だけあって就学意欲のない遊び半分の留学生が多かったんでしょうね。
でもアンデルセンさんのご紹介の記事によると、199年以降の日本人留学生は質がものすごく上がったようですね。日本国内での英語教育がよくなったせいでしょうか?
実はカカシはこの頃にアメリカの大学に行ったんですよ。現役じゃないから留学とは言えませんけどね。私は工学科でしたが、日本人学生が何人か居ましたね。みんな優秀でした。

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