あ~疲れた!久々のハワイ出張。しかし今年はうちの企業は非常な経営不振でいつものようなホテル代を払ってくれない。こんな安い値段で、しかもホテルが非常にとりにくい12月に二週間以上も出張させようというのは酷な話である。さらに間の週末にホノルルマラソンが入っていたので普段より一層多い観光客。何とか極安でも危険でなく汚くないホテルを取るのにすっごい苦労した。
観光地での出張というのは非常に気が滅入る。なにせ同じホテルで泊まっている人々も道を歩いている人々もみんな休暇気分でそぞろ歩き。出勤のために運転してるこっちの身などまるで無関心な観光客たち。ディズニーランドでも歩いてる気分で信号無視の歩行者が多いから運転には非常な注意が必要。それに右運転に慣れてない日本人観光客や交通ルールなんてお構いなしのアジア人やヨーロッパ人がカーナビ便りにえっちらこっちら運転してるから危なっかしいったらない。
この時期に二週間以上も同じホテルに安い値段で泊まるというのは無理なので、私はひとつのホテルに10日間、もうひとつに7日間ほど泊まった。
最初のホテルはアシュトンワイキキビーチ。場所はカラカウア通りのダイアモンドヘッド側の端っこで、マリオットホテルのお隣。海岸までは徒歩5分。ワイキキビーチの端っこではあるが、結構レストランなども近くで歩いて色々な所に行ける。小さいが一応プールやエクササイズのジムも付いている。一応っていうだけであんまり利用価値はないのだが、私がメンバーである24hrフィットネスが歩いて5~6分のところにあるので運動には不自由なかった。泳ぎたければ海がすぐ傍だし。部屋は狭かったが清潔で、WiFiは無料。各部屋に小さな冷蔵庫が付いてくる。電子レンジは付いていなかった。
出張手当が大幅に削られてしまったので毎晩高いレストランには行かれない。しかし電子レンジがないと部屋で細々と即席ラーメンを作ることも出来ず、お持ち帰りのお弁当も温められない。そこで思いついたのがお湯を沸かせるホットポット。距離的には3kmくらいの場所に日系スーパーのドンキホーテがあったので、先ずそこで色々買い物をした際14ドルでホットポットを購入。朝のオートミールや夕飯のラーメンを作るのに非常に重宝した。しっかし買い物に行った時間が仕事帰りの午後5時ごろだったことから、交通渋滞でたった3kmの道を帰るのに20分以上かかってしまった!ワイキキ及びダウンタウンでの運転はラッシュアワーは避けたほうがいい。かえって歩いたほうがずっと早い。
余談だが、私のGPS(カーナビ)はスペイン語が話せないので「ドン・キジョテ」と発音していたが、本来の綴りはDon QuijoteではなくてDon Quixoteなんじゃないかな?まそんなことはどうでもいいが。ワイキキにはABCストアというコンビニ+おみやげ物やがあっちゃこっちゃにあるが、観光客用に値段がかなり割高になっている。同じものでもドンキホーテで買えば二割から五割引きになるので、ABC店で気に入ったものがあったらメモしておいて、後でドンキホーテに行って買うことをお薦めする。必ずしも同じものがあるとは限らないが、チョコレートのかぶったマカデミアンナッツなんてABCでは一箱$8.99だったのがドンなら$6.99だったり、キーホールダーなどは同じものが半額で売ってた。車がないと不便ではあるが歩いていけない距離ではない。バスに乗るという手段もあるし。
さて、続く一週間の食事はかなりわびしかったが、週末くらいはおいしいものを食べたいと思って近所のクヒオ通りを歩いていたら丸亀という手打ちうどんの店の前を通りかかった。この店は食事時に行くとものすごい列でいつも諦めていたのだが、その日はちょうど午後2時過ぎという変な時間だったこともあって列はなし。入ってみるとカフェテリア式にお盆を持って注文。基本メニューは素うどんで選択は天カスか卵か、あったかいか冷たいか程しかないが$3.50と非常に安い。なにかつけたしたければ海老天やちくわ天やから揚げなど$1.50から$2.00くらいで色々付け足せる。だが一品づつが安いからといって調子にのって色々買うと結構高くつくのでご用心。
二つ目のホテルはアクアパルムワイキキビーチという今度はカラカウア通りの反対側の端っこでダウンタウン側にあるホテル。有名なヒルトンハワイアンビレッジからアラモアナ通りを隔てたお向かい。ひょろっとしたビルで小さいホテルだったが、室内は広く、ベッドの横が広く開いてリビングのようになっている。ソファとテーブルと椅子が二つ。床は板張り。ヨガなんかやりたかったら十分なひろさであった。
こちらにもプールは付いていたが海はすぐそこ。お隣のヒルトンにはきれいなプールがあるので、無理にホテルのプールを使う必要もない。ホテルの周りには色々なレストランが立ち並んでいるが、どこも結構値段は張る。ホテルが近所のアウトバックステーキハウスのミールクーポンをくれたので行ってみた。しかしステーキハウスという割りにはステーキは硬くてまずかった。ただ前菜とスープは結構おいしくて、カニとアボカドをあえたのは非常によかった。前菜はどれもこれも$10.00程度なのでステーキを食べなければ結構お手ごろかも。ステーキは$20から$35で高いだけでおいしくない。
いくらケチケチ出張でも、せっかくワイキキにいるので普段は食べられないおいしい日本料理を食べようと思い、以前に行ったことのあるとんかつ屋さんの銀座梅林にいった。本土ではカリフォルニアでも東海岸でもおいしいとんかつのお店なんてほとんど見つからないのだが、いやあさすがワイキキ!本場のとんかつがあるなあ。ヒレカツ定食を注文したのだが、ナイフとフォークではなくお箸だけ。お箸でどうやってカツを食べるのかとおもったらお肉が柔らかくてナイフの必要なし。ほっぺたが落ちるというのはこういうことを言うのだな。非常においしかった!
最後の夜はホテルからすぐそばにある居酒屋ちばけんに行った。このお店は7~8年前に出来た記憶があるが、仲間と行き着けのアイリッシュローズという飲み屋の隣だったことから発見した店。ちばけんという名前に惹かれて友達と何度か行ったが、値段の割りにはそんなにおいしいという記憶はなかった。ところが今回行ってみたらお寿司がものすごくおいしくなっていた!はっきり言ってこんなおいしいお寿司はひさびさ食べていない。場所は表通りからはちょっとはずれた裏道なのだが、一人でも予約を取っていかないと先ず座れない大繁盛の店。五時半の開店から10分もすると店はもう完全に満席。さもあらんである。おすし以外にも焼き鳥や揚げ出し豆腐などの居酒屋メニューから頼んでみたがどれもこれも確かに千葉県というなつかしい味であった。
とまあ、そんなわけで、なんとか帰ってきた。
明日からはまともに記事を書こう。


1 response to カカシ、ワイキキのケチケチ出張より戻る

アンデルセン8 years ago

北半球が冬将軍の軍門に下るこの季節、常夏の島ハワイに公費で2週間も出張だなんて羨ましい。
…日本人、観光レベルで車の運転しちゃうんですか…同じ日本人としては微妙な気分だなぁ…まぁ、最悪のことを考えてさすがに保険に入っているんでしょうが…こちら日本では運転免許の試験で中国人受験者用に「中国語」の問題文を利用するとんでもない自治体がいくつもあって、運転マナーは言うに及ばず、交通標識や案内板の理解や、事故が起きた場合の対応について本当に大丈夫なのかと日本人の不安を煽っています。ただでさえ保険にすら入らない、自分のではなく友人知人の、時には盗難車に乗るケースが無視できないと言われているのに。多国籍ルール化したハワイの交通安全は大丈夫なのか。自動運転が実用化したら、外国人相手のレンタルカーとしてこぞって揃えるようになるかしら。
さすがに日本人が多い観光地でまがい物の「和食」は通用しないようで…カカシさんが美味しいものが食べられたようでよかった。

ReplyEdit

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *