以前にもピアース・モーガンの反銃所持姿勢に真っ向から挑戦して圧勝した保守派政治評論家のベン・シャピーロが、三ヶ月ほど前にテレビのトークショーで番組の途中で別のゲストであるトランスジェンダー(女装男)から首をつかまれ脅迫されるという事件があった。これだけならさほど話題にはならなかっただろうが、番組の翌日シャピーロはこの女装男を傷害罪で警察に訴えたことで大きな話題となった。
ことの起こりは今年の7月、CNNのドクタードリューという政治討論会番組で、左翼リベラル6人対保守派のベン・シャピーロ一人と言う公平なゲスト構成での討論で、元オリンピック陸上金メダル選手のブルース改めケイトリン・ジェナーがアーサーアーシュ賞に輝いたことについての話しが出た。シャピーロ以外のリベラルたちはジェナーのことを褒めちぎっていたが、それに対してシャピーロは、「なぜ妄想を祝福するのだ」と疑問を投げかけた。
シャピーロは、ジェナーの遺伝子はどの細胞をとってみてもXYという男子であり、ジェナーは男性器も取り除いていないレッキとした男性であり、精神病患者の妄想を奨励するのはおかしいと話しはじめると、シャピーロの隣に座っていた元男性リポーターで今はトランスジェンダーでゾーイ・ターと名乗る女装男が「あなたは何を言っているか解っていない、遺伝子で性別が決められないことは誰もが知っている。あなたは遺伝子の知識などない、、」と責め始めた。それに答えてシャピーロは、「あなたの遺伝子は何ですか、サー?」と問いかけた。「サー」というのは男性に向けられる敬称で、尊敬をこめた丁寧な言葉遣いである。シャピーロは決して皮肉で言ったのではなく、意見の違う相手に敬意を評しての言葉使いをしたのであるが、ターは男の敬称で呼ばれたことに激怒し、シャピーロの首筋をつかんでシャピーロを自分のほうに引き寄せ、「それは止めろ、さもないと救急車で送り返すぞ」と脅した。
このおよそ文明人と思えない行為にシャピーロはびっくりして、「それは政治討論会にふさわしくない発言ではありませんか?」と上品な態度を崩さずに質問した。
シャピーロは後に、このビデオをみた母親が「レディとは思えない態度ね。」と感想を述べたことに対し、自分はターの失礼な態度に驚いたため、即座にそういうことは思いつかなかったと語っている。それは当然だ。シャピーロは男なのでターの下品ではあるが男としては珍しくない態度を不思議に思わなかっただけだ。実はこのビデオを見た女性であるカカシの反応もシャピーロのお母さんと同じだった。
後にターをインタビューしたリポーターはターが「普通の女性なら当然な反応をしめしただけよ。」と答えたといっているが、これこそいかにターが女性を理解していないかを顕著に表している。
普通の女性は意見の違う相手に対して暴力的な脅迫はしない。特に相手が男性ならなおさらである。それは物理的に身体も大きく筋力も強い男性に女性は腕力では対抗できないからである。たとえ相手が同じくらいのサイズの人間でも男と女の筋力は比べ物にならない。だから女性は男性と立ち向かうとき、暴力ではなく別なやり方で応戦するのだ。
ターは女装しているとはいえシャピーロよりもずっと図体がでかく腕力もありそうにみえる。理論上で戦えない野蛮な男なら小柄なシャピーロを暴力で威嚇するのはオスとして自然な行為である。だがターが本当の女性であれば、たとえシャピーロが小柄でも男性に対して暴力で脅迫するなどということは普通ありえない。そんなことをしても男性には真剣にあつかってもらえないし、第一女性には男性にないもっと強力な武器があるからだ。
同じ討論会に参加していた本物の女性は、シャピーロのようなトランスに対する憎悪がトランスジェンダーたちの自殺につながるのだ、と感情に訴えた。シャピーロの単なる意見を「憎悪」にすりかえ、トランスたちの自殺をシャピーロのような意見が原因だと罪悪感を押し付ける、卑怯ではあるが、非常に女性的な攻撃である。普通の女性ならこういうふうに感情に訴えた応戦をする。ターのやり方はいじめっ子男子の典型であり、およそ普通の女性の対応ではない。
シャピーロは常に左翼リベラルによる反対意見弾圧を「ブリー」という言葉で表している。「ブリー」とはいじめっ子という意味だが、「いじめる」という動詞にも使われる。シャピーロは左翼リベラルのブリーには断固戦う必要があると述べているが、今回もターの脅迫を警察に訴えるというやり方でシャピーロは左翼リベラルのブリーに応戦した。
無論左翼リベラルの間ではシャピーロが腰抜けだとか、警察い訴えるなど女々しいとか批判しているが、もしもこれが反対にシャピーロが女装男の首をつかんで「黙らないなら救急車で送り返すぞ」などとやった日には、いったい何秒番組で持っただろうか、とシャピーロは後に番組の司会者であるドクタードリューに質問している。
保守派の正当な意見をハラスメントだ人種差別だと大騒ぎする左翼リベラルも、自分らの行為を批判されると相手の反応が大げさだと言う。ひとりのリベラルリポーターなどシャピーロこそが「ブリー」だと言い張る。6対1の討論会で袋叩きにされながら整然と反対意見を述べたシャピーロにゲストの一人が暴力で脅迫したのに、シャピーロこそがいじめっ子だという。
さすがリベラルならではの屁理屈だ。


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