大統領が不能だとこうもひどいことになるのかという例だが、アメリカ史上最悪のサイバーハッキングが先週明らかになった。先ずは6/5付けのニュースから。

米連邦政府職員の人事を管理する米・人事管理局が4日(現地時間)、連邦政府職員の個人情報がハッキングされた可能性があると発表した。最大で400万人分の個人情報が流出した可能性があるという。
人事管理局では、ハッキングの痕跡を4月に把握。現在は国土安全保障省の専門家チームおよびFBIと連携して事実の確認と機密情報を保護するための追加のセキュリティ対策を実施しているという。同局は個人情報が盗難された可能性のある職員と元職員400万人に向けて、8日から通知を行うとしている。
また同局では昨年からセキュリティの見直しを行っており、ハッキングはその過程で見つかったという。

サイバーセキュリティの契約会社のデモの最中に、もう過去2~3年に渡って人事管理局(OPM)の情報がハッキングrされているということが解ったのだという。笑い事じゃないが笑っちゃうね全く。で、この被害の規模は当初考えられていたよりずっと大規模で長期に渡ってされていたらしいことが序々に解ってきている。
もっとも呆れるのは、OPMはサイバーセキュリティー管理を契約会社に外注していたのだが、その外注先に中国の会社が含まれていたって言うんだから冗談じゃない。
責任者出て来い!
OPMの情報管理コンサルタントだったという人の話によると、ある企画では、ユニックスシステムの管理人はアルゼンチン人で、彼の同僚は何と中国在住の中国人。そしてこの二人はデータベースに直接アクセスがあったというのだ。彼らがシステム管理人なのだからパスワードも何もあったもんじゃない。全ての生データが彼らに筒抜けだったのだ。またこのコンサルタントが携わったデータベース管理の仕事で、主任二人が中国籍のパスポートを持っていたのを発見。中国人二人のクリアランスはすぐに剥奪されたが、それまでにどれだけのデータがアクセスされていたのか、またアクセス出来るようなプログラムを仕掛けていったのかわからない。
今回の中国ハッカーの親玉は中国の諜報機関が関与しているらしく、中国政府の安定性や反乱分子などの調査を専門にしている機関らしい。そしてアクセスしたデータも、アメリカの連邦政府職員の身元調査に関する情報が主だという。
連邦政府の職員は機密情報を扱う人が多いので、就職前に身元調査が行なわれる。この身元調査はけっこう綿密で、出生の場所、家族や親戚の住所、住んだことのある場所、近所付き合い、学校の成績や交際関係など色々調べられる。
中国系の移民やその子孫の場合、まだ中国に親戚が居る人も多いだろうから、中国政府がその情報を使って中国系米職員を脅迫する可能性もある。またダブルエージェントとして中国で潜伏しているアメリカスパイの身元もばれてしまった可能性がある。
はっきり言ってこのハッキング、アメリカ政府には大打撃である。
これに関してオバマ大統領はまだほとんど何の声明も出していない。ハッキングが中国政府によるものだとはっきりしているにも関わらず、オバマは中国に対して強い態度を示していない。
いったいオバマにはアメリカを守る意志があるのか?
あ、愚問だったね、、、


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