左翼リベラルは常に人に対して「寛容性」や「多様性」を求め、多少でも意見が分かれると「批判的」「偏狭者」と言って相手をなじるが、彼らほど反対意見に不寛容で批判的で偏狭心を持つ者もない。彼らほど反対意見を弾圧し沈黙させる者もない。この反対意見を徹底的に弾圧する汚いやり方は最近の同性婚に関する態度にも歴然と表れている。
ザ・ウィークに載ったこの記事など典型的だ
ザ・クエーカーフレンズスクールオブバルティモアという高校(?)の卒業生ライアン・T・アンダーソンさんはエリート学校のプリンストン大学卒業後、ノートルダム大学で博士号を取るという優秀生。現在33歳の若さで、彼の意見は最高裁のサミュエル・A・アリトJr.裁判官が同性婚に関して異見を述べた際に参考意見として引用されたり、最近では彼の同性結婚に関する意見が評価され、ザ・コンサーバテイブヘリテージファウンデーション(the conservative Heritage Foundation)という格式高い保守派団体からシニアリサーチフェローという権威ある地位に任命されたばかり。左翼リベラル系のワシントンポストですら、「右翼、同性婚に対し新鮮な声を発見」という公平なプロファイルまで紹介した。
それで彼の出身校であるバルティモアの高校は、活躍している卒業生として学校紹介のウェッブサイトにアンダーソン氏のプロファイルを掲載した。しかし、これを不寛容な左翼が黙っているはずがない。すぐに誰かから苦情が出た。すると同学校のマシュー・W・ミシチエ(Matthew W. Micciche)校長はアンダーソン氏紹介記事を即座に削除、しかも長々と氏を紹介したことを謝罪する文まで掲載した。
校長の長文の謝罪において、校長はアンダーソン氏を紹介したことは、「無神経」な行為であり生徒や学校の関係者の皆様に「苦しみや混乱を招き」「苦痛を与えた」ことを「心からお詫びする」といった内容の文を延々と書き連ね、反同性婚のア氏の紹介は決して同学校の見解を語るものではないと強調した。
保守派の著名人を紹介したことにいちいち苦情を述べる方も方だが、即座に謝って保守派著名人との関係を絶ってしまうという校長の態度もひどいものだ。何故いつも同じ意見しか認めない?教育者ともあろうものが、物事には別々の見解があるということを生徒に指導するどころか、政治的に正しくない意見は一切撲滅せねばならないという態度をとるなど、まるで旧ソ連のやり方ではないか。とても自由主義のアメリカの学校のやるべきことではない。
左翼リベラルの常套手段であるが、右と左で意見が分かれている場合、たとえ右側意見が過半数を占めている場合でも、左の意見が普通で右の意見を支持するのは差別者か変質者くらいであるかのように振る舞う。同性結婚は超リベラルのカリフォルニア州ですら過半数の州民が反対している制度だ。ブラウン州知事が州の法律を無視して同性結婚を既成事実にしようと同州での同性結婚を黙認しているので、多くの国民が加州では同性婚がすでに合法となっていると誤解している。だが、同性婚支持は左翼リベラルがうるさく主張するほど国民の支持を得ていないのである。
何かにつけて同性婚に反対な人間を虐待する行為は、決して同性婚支持者を増やすどころかかえって反感を買うことにつながる。なぜ全国各地の州でカリフォルニア州でも州民投票で通ったような「結婚は一夫一婦制のみ認める」という法律やこの間インディアナ州で通ったような宗教の自由を守る法律が続けて通っているのかといえば、アメリカ全国各地で同性婚支持者による横暴から州民を守る必要性を多くの国民が感じているからである。
昔、同性愛者たちが市民運動を始めた頃、彼らの要求は単に法律によって差別されないことにあった。同性婚も差別をうけない平等を求めるものだという主張だった。「マリーとジェーンが結婚したからって、あなたの結婚にどういう影響があるというの?」というのが口癖だった。
ところが単に「我々の結婚を認めろ」が、「我々の結婚を祝福しろ」「我々の結婚を積極的に支持しろ」「我々の結婚式に参加しろ」と要求するようになった。単に「認めろ」が「支持しろ」に変わりいまや、「反対は許さない」「反対意見は断固弾圧する」になり、遂には「同性婚を積極的に支持して参加しないものは罰する」となってしまったのだ。
同性婚はそれ自体がもたらす悪影響のみならず、このように反対意見の言論をとことん弾圧するという意味でも非常に悪質な制度であり、絶対に許してはならない。
繰り返すが、カリフォルニア州では同性婚はいまだに違法である。ブラウン知事の行為は完全な加州憲法違反なのである。


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