カカシが地元の、米国カリフォルニア州にあるグレンデール市に建てられた韓国慰安婦像に対し、地元の日系人や市民団体が市を訴えていた訴訟で、先日の8月5日、連邦地裁は提訴を棄却した。

米グレンデール慰安婦像撤去訴訟 原告側提訴を棄却「十分な主張なし」連邦地裁
産経新聞 8月5日(火)13時20分配信
 【ロサンゼルス=中村将】米カリフォルニア州グレンデール市に設置された「慰安婦」像をめぐり、在米日本人らが市に撤去を求めた訴訟で、同州の連邦地裁は4日、原告側の訴えを棄却する判断を下した。連邦地裁は「提訴には十分な主張がない」とした。原告側は「さらなる訴訟も含め、今後も像撤去に向けた対応を検討していく」としている。
 原告は在米日本人と「歴史の真実を求める世界連合会(GAHT)」の米国団体。原告側は、市は連邦政府が持つ外交権限を越権し、韓国側の主張だけに基づき慰安婦像を設置したとして今年2月、市を相手取り、像の撤去を求めて提訴した。
 連邦地裁はその後、原告、被告の双方から2回ずつ、聞き取りを行い、提訴について吟味した。その結果、「原告が感じているとする痛みと、市が連邦政府の権限を侵していることの関連性が薄い」などとして、提訴棄却を決定した。
 公判の中で、韓国側が米国で展開している日本に対する慰安婦問題追及の根拠のあいまいさをあぶり出す効果も期待されたが、公判期日の指定がないまま、提訴は棄却された。

地元のグレンデールプレスの記事は、韓国側の言い分を一方的に書いたもので、もの凄く頭に来たのだが、それに関連して、拙ブログでも何度か取り上げたことのある左翼リベラル市民運動家の小山エミが地元日系人は訴訟を起こしている日系人グループの行動には迷惑を受けているとか、地元で日系人の子供がいじめにあったケースは一件もないとツイッターやブログで書き立てているのを見つけた。
私は慰安婦撤去には賛成だが、それを訴訟という形でやろうとしたGAHTのやり方には疑問を持つ。それで地裁の結論に特に異論を唱える気はない。ただ、地元の日系団体にインタビューをしたという小山エミのリポートにはかなり反感を覚える。

南カリフォルニアの日系人グループと話をして分かったこと。これまでかれらは慰安婦像などをめぐる保守系在米日本人の活動にとくに気づいていなかったけど、保守派が慰安婦像の件で裁判を起こしたことで、強烈な反発が生まれつつある。あんなのに日系人代表みたいな顔されたくない、と。

そもそも、アメリカにいる日系人たちは、大日本帝国のエージェントだろうと一方的に決め付けられて、住処を追われ財産を奪われ収容所で暮らさざるをえない経験をしてきた人たち。かれらは、やや過剰ともいえるくらい、日本のナショナリズムから距離を取らざるを得なかった事情がある。いまもまだ。
そこへもって、アメリカ国籍を持っているかどうか知らないけど、せいぜいバブル期あたりにアメリカに来た人たちを中心とした「日系人」のグループが、まるで自分たちが過去に受けてきた仕打ちを後付けで正当化するみたいな運動を起こしたわけだから、放っておけるはずがない。

実を言うと、アメリカの日系人グループには左翼リベラルが多い。特に市民団体を作って活発な活動をしてきたような人たちは先ず日系人だろうと韓国人だろうと左翼リベラルだと考えていい。だから彼らが慰安婦像を巡って立ち上がった保守的な日系人グループに対して「あんなのに日系人代表みたいな顔されたくない」と思うのは当然。
韓国の慰安婦問題とアメリカの日系人収容キャンプとは話が完全に別。何の関係もない。どうして日本軍による慰安婦強制連行がなかったという主張が日系アメリカ人収容を擁護するということになるのか。日系保守派は帝国主義のナショナリストだと決めつけるのは左翼リベラルの偏見というものだ。
それからこの「アメリカ国籍を持っているかどうか知らないけど、せいぜいバブル期あたりにアメリカに来た人たちを中心とした「日系人」のグループ」というのはどういう意味だ?バブル期といえば1980年代。その当時に移住した人たちならすでに30年以上もアメリカ生活をしている人たちだ。そういう人たちがアメリカ市民として意見を言う資格がないというのはどういう理屈だ? 小山のエミちゃんが物心つく以前からアメリカに住んでる市民に向ってかなり失礼ではないか?
自分と同じ政治意見を持つお友達のリベラル市民団体の人たちだけの意見をきいて、それが南カリフォルニアやグレンデール在住の大半の日系アメリカ人の意見だと決めつけるのもどうかと思う。私こそ、左翼リベラルの市民団体にグレンデール日系社会の代表者みたいな顔をしてもらいたくない、と言わせてもらう。
ちなみにカカシがアメリカに移住したのは1981年。完全に「バブル期あたりにアメリカに来た人たち」の一人だね。


4 responses to グレンデール市慰安婦像を巡って見つけた小山エミの人種差別意識

oldman6 years ago

慰安婦問題は、朝日新聞が「日本の軍(官憲)が朝鮮人女性を強制連行した」と報じたことが発端となっているようです。
朝日新聞の報道は吉田清治の証言を根拠としていますが、この証言が虚偽であったことを、つい先日、朝日新聞自身が認めました。これにより「日本軍による女性の組織的な強制連行」の根拠が消失したことになります。
詳細は、
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140817/amr14081703070001-n1.htm
70年も前の慰安婦問題の本質は、結局のところ、日韓の民族衝突でありましょう。たまたま紛争の口実が慰安婦問題であったということに過ぎないのではないでしょうか。したがって、日韓の衝突に終わりはありません。
終わらせるには、日韓の国交断絶しかないと考えます。
オバマ政権が日韓友好に期待しているとしたら、全くの見当違いであります。
いまや世界は、ナショナリズムというより民族主義のぶつかり合いにより混沌とした様相を呈してきました。アメリカではファーガソンにおける黒人少年の射殺が黒人暴動を引き起こし、中国では東トルキスタンがムスリム対漢人の内戦状態に陥っています。
グローバリズムにより世界を均一化することで金儲けの基盤を整えようとしたウォールストリートの目論見は崩れ去ったように見受けられます。
日本はナショナリズムを基礎とする国造りへと方向転換すべき時に差し掛かっているように思います。

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苺畑カカシ6 years ago

oldmanさん、
私は人種や民族単位で社会が衝突するというのは決していいことだとは思いません。
私は資本主義に基づいた民主主義が一番いいやり方だと思います。
ただ、グローバリズムというのは、結局世界が共産主義で統一されるということになりかねないので、嫌ですね。
ウォールストリートが本当の意味での資本主義制度であればいいのですが、上部の金持ちだけがもうけるいわゆるファシズムになってしまうことに問題があります。
私は日韓友好は韓国の理不尽な反日でせっかくの機会を逃してしまったと思います。日本人は韓流の音楽やドラマで韓国に親しみを感じ始めていたのに、韓国は何故かねつ造された大昔の慰安婦問題を持ち出して、台無しにしてしまいましたね。
非常に残念です。

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mhgt6 years ago

第一にして、アメリカに移住してきてアメリカ国籍を取り、なぜ母国と他国の過去の問題に対して、アメリカ議会が税金を無駄使いしてるのか?が聞けないのが、正直不思議です。
次、近年になって、韓国戦争中にあったアメリカ兵士の慰安婦問題も上がってるんですよね?日本をバッシングしてるなら、勿論アメリカ本土もバッシングされるべきで・・・妙な話、韓国はこの問題で、北朝鮮から馬鹿にされてるというニュースも聞きました。
(日本からはバッシングさえすればおとなしいから金くれるけど、アメリカバッシングに入ると、痛い目に合うからだろう?って言う感覚なのらしい)
慰安婦の書類、給料などの資料などもドンドン出てきてる中、日本の書類にも目に通さず、お勉強もせずプロパガンダに乗って騒ぐのって??
朝日新聞の謝罪の記事もあり、時間が経ったら、慰安婦問題も危ないですね。でも、今回この様な問題があったからこそ、日本人が目覚めた!という感覚にも受け取れます。
国が情報製作してるという国は、悪い意味で怖い・・という感覚も知りました。

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In the Strawberry Field4 years ago

文化盗用で検索してみつけた不思議な記事、ボストン美術館の着物試着が人種差別?

この間も紹介した文化盗用について、コメンターのアンデルセンさんが色々日本での出来事を教えてくれたので、日本語で検索してみたら非常に不思議な記事を見つけた。今年の7月にボストンの美術館でモネがフランス人女性が着物姿で描かれているラ・ジャポネーズの前で着物の試着をするという催しをした際、地元のアジア人の間で人種差別だという苦情がでて催しが途中で中止になってしまったという話。 この記事を紹介してくれている三橋順子 さんのエントリーから引用すると、、 なぜ「和服の試着イベント」が、なぜ「人種差別」「帝国主義…

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