以前にオバマ王の司法局が水面下で気に入らない産業を潰そうと、銀行に圧力をかけて合法な企業の銀行口座を閉鎖し新規口座も拒絶するよう企んだオペレーションチョークポイント(締め付け作戦)の話を紹介した。その際カカシは、この作戦は憲法違反なはずだと指摘し、それを何故共和党は黙ってい観ているだけなのだろうと書いた。それがやっと下院監視・政府改革委員会(the House Oversight and Government Reform Committee)の会長デリル・アイサ下院議員(共和党)が、その違憲性を指摘するリポートを発表した
委員会は、何ヶ月も前から司法局に締め付け作戦の内容について詳細な説明を提出するよう求めていたが、司法局はのらりくらりとアイサ会長の申請を避けていた。しかし、最近になってやっと委員会によって暴露された作戦の内容が明らかになり、委員会は司法局の作戦は明らかに違憲であり、即座に中止されるべきだとしている。
2013年に始まったオバマ王司法局の締め付け作戦の表向きの名目は、違法な商売をしている悪徳企業の痛いところを突いて企業運営妨害をするというものだったのだが、司法局はその対象を「危険度の高い企業」という大雑把な分野にしたため、ある種の企業に属する違法行為をしていない多くの合法な企業までもが作戦の対象となり大被害を蒙っている。
合衆国憲法では連邦政府が合法な商人の商売を妨害したり阻止したりしてはいけないことになっている。
委員会が取得したある書類によると、オバマ政権の役人はインターネットの給料日ローン業者の銀行口座を閉鎖したことを「特筆すべき成果」と書いている。だが、同書類において、銀行が合法な金融会社との取引を差し止める恐れがあることを認めた上で、それは合法な金融会社が自分らの合法性を証明すればいいことだとしている。
これが刑事事件であれば、被告は自分の無実を証明する義務はない。検察側に被告の有罪を証明する義務があるのである。無論これは刑事事件ではないが、委員会の調査書は、自分らの企業が合法であることを証明するなどばかげていると指摘、まるで魔女狩り時代に女を池に落として魔女でないならば浮かばず沈むはずだとやったのと同じ理屈だと語る。
調査書によると、オバマの締め付け作戦は種々の合法で堅気な商人の商売に悪影響を与えており、それを司法局は重々承知の上でそれを無視して続行しているのだと指摘する。
この調査書はアイサ会長がオバマ政権に書類提出を請求してから4ヶ月も経ってやっと完成したもの。2014年1月23日の締切日は完全に無視された。今となっても司法局がすべての関係書類を提出したかどうかは不明。
調査書によると、エリック・ホールダー司法局長は、締め付け作戦が合法な企業を対象にすることを十分に承知していた上で奨励したとされている。2013年後半になってメディアによって作戦の悪影響が報道されるに及び、司法局は隠蔽に奔走していたとも書かれている。
アメリカには給料日ローンと言って、将来の給料を担保にしてその一部を前借するシステムがある。ローンは給料日までの数日という超短期のローンで、アメリカでは大規模な産業。一部には悪徳高利貸しがいるかもしれないが、司法局のやりかたはこの分野全体の企業を調査対象としている。これは明らかに短期ローン産業全体を潰すことが目的としか思えない。
司法局の報道官は特定の産業を標的にしていることは否定している。しかも多くの企業の重役たちは、この対象となる企業の分野がどんどん拡大していることに非常な疑念を表現している。
前にも書いたが、司法局の対象となった企業には、銃弾の製造会社、卸売り、販売店なども含まれている。
司法局には憲法上、このような作戦を施行する権限がない。司法局は1989年に設立された金融企業改革の法律Section 951 of the Financial Institutions Reform, Recovery, and Enforcement Act of 1989に基づいて行動しているというが、この951節には、司法局に銀行に対して詐欺を行なった企業に対する民事的罰則を課す権限を与える項目はないという。
調査書は司法局のやっていることは、基本的に議会の法設立権限を歪曲するものであり、銀行に市場の合法性や道徳性の監視役を強制するものだという。
オバマ政権は無法な政権だと批判されている。今回のことだけではない。オバマ王は自分勝手に法律を作り上げ、司法局を違法に使って自分勝手に施行している。大統領には法律をつくる権利はないのだ。国民皆保険のオバマケアにしてもそうだ。オバマ王は議会が通した法律の内容を議会を無視して自分勝手にあちこち修正している。大統領といえどもそんな権限はない。
だが、オバマのすることなすことまるで独裁。オバマ自身、議会を通さずにやれればこんな楽なことはないと公言したことがあるくらいだ。
それでことがうまく運ぶのであればまだしも、オバマのすることなすことハチャメチャだ。オバマがやったことでよい結果を生んだことは一つもないのである!
司法局の締め付け作戦もまた、オバマの汚点のひとつである。
この次は退役軍人病院のスキャンダルについても一筆する必要があるだろう。


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