先日ドラッジリポート(オンラインニュース)の経営者であるマット・ドラッジがツイッターで「今さっきオバマケアに加入しないための罰金を支払った。自由税金とでも呼ばせてもらおう」と書いたことがきっかけで、ホワイトハウスや左翼リベラルメディアから「ドラッジは嘘つきだ!」という批難が殺到した。彼らの言い分は、個人の強制保険加入は今年始まったばかりで、2014年の納税申告は2015年の春までする必要はない。その罰金を今年支払うというのは理屈に合わない、というもの。だが実は、この批判にこそオバマ初め左翼リベラル連中がいかにアメリカの中小企業について無知であるかが現れているのだ。
マット・ドラッジはドラッジリポートの個人経営者である。アメリカの個人経営者は三ヶ月ごとに納税をする義務がある。であるから今年の納税申告は来年の春でも、今年にかかる税金は前もって年内に支払う必要があるのである。ドラッジを批判した連中はそのことを全く知らなかったというわけ。
それでホワイトハウスのドラッジ批判をハッフィントンポストが右、もとい左、に習えで大批判。それを焼き直してトーキングポイントが後に続いた。
オバマのホワイトハウスが嘘をつくのは定番だが、それをそのまま鵜呑みにして繰り返すメディアなんてジャーナリズムとは言えない。ただの政権プロパガンダに過ぎない。
以前にラムスフェルド前防衛長官が「未知の未知」ということを言った事がある。自分が知らないことがあるという事実を知らないと、相手が言っていることにも一理あるのかもしれないという考えさえも浮かばないので、裏も取らずに相手を批判して大恥をかいてしまうというわけ。もっとも左翼リベラルに「恥じ」という観念はないので特に意味はないのかもしれないが。


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