ちょっと面白いユートゥーブビデオを見つけたので紹介。田中健(漢字は想像)という日本の役者みたいなアメリカ人監督が作ったミニビデオはアジア系のアメリカ人が日常であう不思議な体験のパロディ。
ジョギング中の女性ステラ・チョーに通りがかりの白人男性が親しげに声をかけてくる。
男性:「やあ」
女性:「こんちは」
男性:「いい天気だね。」
女性:「そう、やっとね。」
男性:「どっから来たの?君の英語完璧だね。」
女性:「サンディエゴ。あそこでは英語話すのよ。」
男性:「あ、そうじゃなくて、どーこー出身?」
女性:「オレンジ群で生まれたけど、あそこには住んだことないわ。」
男性:「、、その前だよ。」
女性:「私が生まれる前?」
男性:「君の人々はどっから来たの?」
女性:「えっと〜ひいおばあちゃんはソウル出身だけど、、、」
男性;「韓国人!やっぱりね。日本人か韓国人だと思ってたんだ。どっちかいうと韓国人だと思ったんだけど、、、」
というと男性は自分のアパート付近においしい照り焼き焼肉店があるとか、片言韓国語をしゃべったりキムチが好きだと言ったりする。そこで女性は反対に男性に出身地を聞くと、
男性:「サンフランシスコ」
女性:「どーこー出身?」
男性:「あ、ただのアメリカ人さ。」
女性:「へえ〜アメリカ先住民(インディアン)?」
男性:「いや、普通のアメリカ人、、あ、僕の祖父母はイギリスから来たけど。」
と聞いた女性の反応はというと、、

女性の言ってる事は解らなくても、やってることはご想像が着くと思う。彼女はイギリス人のステレオタイプをかなり下級のイギリス英語訛りで大げさに表現している。そして、最後に

女性:「あなたがたのフィッシュアンドチップス(魚とポテトのフライ)はすごいと思う。」

と締めくくる。
確かにこういう体験はアジア系アメリカ人なら誰でもあるだろうが、私は特にどうってことないと思う。ただ、アメリカ生活30年以上のカカシに向って「あなたの英語完璧ね。」なんて言われるともの凄く腹が立つ。普通にアメリカ人にそんなことは言わないだろうから、そういわれるということは反対に完璧ではない証拠だと思うからだ。
しかし〜、白人でない少数民族系のアメリカ人がこういう体験をするのは、白人による人種差別からくるものとは限らない。というよりも長年にわたってリベラルから少数民族に対して敏感な反応を示さなければならないと洗脳されてきた白人たちが、自分が人種差別者でないことを示そうとするあまり、こういう不器用な表現に出てしまうだけなのかもしれない。本人達は少数民族をばかにしているなんて微塵も感じていない事だろう。
だが、こういうことをやるのは自分が人種差別者ではないと自負しているリベラル白人であることが多い。よくリベラルの少数民族者たちが白人は表面でなんといおうと本心は皆人種差別者なのだと感じるのは、彼らがリベラル白人としかつきあっていないからだ。少数民族者なら誰でも多様主義を唱えるリベラル白人らの偽善的な人種差別意識を感じずにはいられない。リベラル男性が本心は男尊女卑なのと全くおなじ。
リベラルが多様主義を強調して常に人種を神経質になっている以上、我々がこういう体験をするのは仕方ない、とカカシは思うね。


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