フランス軍が日曜日にアフリカのマリにあるアルカイダのアジトを空爆したという話を聞いた。

フランス空軍は、西アフリカのマリでイスラム過激派武装勢力に対する空爆を拡大しています。

 AP通信によりますと、フランス空軍の戦闘機は13日、マリ東部の街ガオを空爆しました。ガオはマリ北部を支配しているイスラム過激派武装勢力の拠点の一つで、訓練キャンプや空港を標的にしたということです。また、11日から空爆が始まった中部の街コンナでは、市民10人が巻き添えになって死亡したとの情報もあります。
 フランスのファビウス外相は「武装勢力の進軍を食い止めることができた」と自国の軍事介入を評価、作戦の継続を明言しました。また、アメリカとイギリスから後方支援の申し出があったことも明らかにしています。
 マリ北部では去年3月、首都バマコで起きたクーデターの後、権力の空白をついてイスラム過激派の武装勢力が支配権を握りました。武装勢力はテロ組織「マグレブ諸国のアルカイダ」とのつながりが指摘されているため、この地域がテロの温床になることを恐れた国際社会は国連安保理決議などで軍事作戦を容認。ただ、西アフリカ諸国で構成される軍が実際に作戦を開始できるのは今年後半になるとみられていました。
 武装勢力は今月に入って中部まで進軍し、放置すればバマコも危ないとみたフランスが11日、軍事介入を始めました。フランスのオランド大統領は軍事介入について「安保理決議の枠内」と強調しています。
 一方、マリやニジェールなどでは、イスラム過激派の武装勢力によって、フランス人が複数、拉致されたままになっていて、今回の軍事介入で安否がさらに気遣われます。(14日07:13)

またまたオバマが後方から指揮を取るという戦いかたをするらしいという話をしようと思っていたら、フランスの対アルカイダ戦争への支持を示したアルジェリアのガス関連施設に勤める日本人やアメリカ人を含む何十人という外国人従業員がアルカイダのテロリストに拉致されたという話を聞いてびっくり。その話をする暇もあらばこそ、今度はアルジェリアの特別部隊が強行救出作戦をして人質を含む30数人が殺されたという話をきいてまたまたびっくり。

アルジェリアのガス関連施設で、イスラム武装勢力が外国人を人質にとっている事件で、アルジェリアのヘリコプターが人質を解放するために攻撃し、人質35人と武装勢力15人が死亡した。モーリタニアの通信社ANIが、武装勢力の情報を引用して伝えた。
伝えられたところによると、攻撃により、武装勢力のリーダー、アブ・バラアが死亡したという。武装勢力は、アルジェリア軍が施設に近づいた場合、人質と一緒に爆破すると伝えている。 これより先、アルジェリア特殊部隊の情報として、人質25人が解放されたと報じられた。

殺された人質のなかにアメリカ人や日本人が含まれていたのかは不明。何人かの日本人の無事な消息は解ったようだが、殺されたひとたちの身元確認はまだされていないようだ。
アルジェリアには日本の高校時代の友達のお父さんがよく単身赴任で行っていた。彼(日本人)はエンジニアで、一年の大半をアルジェリアで過ごしていた。今も日本企業はアルジェリアに資本を出していると見える。
これだけの大ニュースなのに、何故かアメリカのテレビニュースや主流メディアはこの事件を第一面で取り扱っていない。聞こえて来るのはオバマ王の違憲な国民の権利剥奪である銃規制やランス・アームストロングのドーピング告白の話ばかりである。(アームストロングには失望したね、まったく、、まそれはおいといて、、、)
日本経済新聞では北欧のメディアがアルジェリアの強行な手段に批判的だと述べているが、それはイギリスやフランスやオーストリアのメディアのことで、アメリカのメディアのことではない。
ウォールストリートジャーナルが大きく取り上げたらしいが、ウォール、、は他の新聞と比べてかなり高度。それに多くのアメリカ人はニュースをテレビで観るが、ABC, CBS, NBCの主流ネットワークテレビニュースではアルジェリアの事件はトップで取り上げていない。ちなみに本日のトップストーリーは、、
ABC: マンティ・ティオ(フットボール選手)の瀕死の恋人の話は嘘だったとかいう話。アルジェリアの記事は三番目で地下鉄駅で女性が路線に放り込まれたという社会記事と同列。
CBS : ランス・アームストロングのドーピング告白、一面にアルジェリアのアの字もなし。
NBC: インフルエンザ蔓延の記事、となりは銃販売店の在庫がなくなっているという話。アルジェリアの話は国際記事のまんなかへんに埋まっている。
では有線放送ではどうかというと
CNN: ランス・アームストロングの記事。アルジェリアの記事は一応第一面で写真入り。ただしアームストロングとオプラの写真の方が断然おおきい。
FOX: オバマの銃規制の記事がトップ。アルジェリアは二番目の記事で第一面。
NPR公共ラジオ、老いたチンパンジーをどうするか、、???なんだこれ?
というわけで、どうやらアメリカの主流メディアはアフリカで起きているアルカイダ問題について取り扱いたくない様子。それにしても、アメリカの対イスラム過激派戦争に批判的だったお腐乱西がアルカイダと戦争をするハメになるとは、皮肉である。
仏政府はマリでの攻撃は国連安保理条約には違反しないと必死に言い訳している。


1 response to アフリカ、お腐乱西(ふらんす)の対アルカイダ戦争に沈黙のアメリカ

In the Strawberry Field8 years ago

フランスの対テロ戦争呼びかけに無関心なオバマ王

歴史というのは皮肉なものである。2003年のイラク戦争前夜、ジョージ・W・ブッシュが音頭を取った対テロ戦争に西側同盟国のうち唯一参加を拒んだのがフランスだったが、今回フランスが呼びかける対テロ戦争にまるで参加の意欲を見せないのがアメリカ合衆国のオバマ王。本来ならば対テロ戦争に関しては率先して指揮を取るべきアメリカがロシアやフランスに遅れを取っているというのも全く情けない話である。 [パリ 17日 ロイター] – フランスとロシアは17日、シリアにある過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆した。13日の…

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