この間の小学校乱射事件を口実に、民主党議員達の間で国民から銃を取り上げようという違憲な悪巧みが日ごと企まれているが、全国でも早々と厳しい銃規制を行ったイリノイ州のシカゴ市では、全国でもまれに見る犯罪率の高さを記録しており、遂に今年の殺人数500件という記録てきな数を出すに至った。
シカゴの犯罪率の高さは全国でも悪名高いが、その殺人率は市民10万人あたりなんと19.4人、アメリカ全体の平均が4.7人だから全国の約4倍。
興味深いのは、イリノイ州は全国一に銃規制が厳しい州で、特にシカゴは1982年拳銃所持は全面的に禁止になっている。これについては2010年にシカゴの新聞シカゴトリビューンに「意味がないシカゴの拳銃規制」というコラムで詳しく書かれている。
シカゴは1982年に拳銃所持を全面的に廃止した。それ以前にワシントンDCが1976年に拳銃所持廃止を行っていたので、シカゴはその前例に従ったと言える。どちらの市も拳銃所持を規制することで銃犯罪が減らせると思ったのだ。また、当時の考えでは、他の市もこの二つの市に従って拳銃規制は全国にどんどん広まるだろうというものだった。
しかし事実はその正反対だった。銃規制は全国に広まるどころかここ20年のうちに、申込書さえ出せば犯罪前科や精神病患者でない限り、誰でも簡単に小銃携帯許可が降りるCCW法が38の州で通過。許可無しでも携帯可能な州を合わせると41の州で小銃携帯は合法となっている。
そして驚くべき事に(私は驚かないが)この間にアメリカの犯罪率は全国的に減少の傾向を辿っているのに、銃規制が全国で一番厳しいイリノイ州、特にシカゴでは、その犯罪率は激増する一方なのである。
さて、全国でいち早く全面的な銃規制を行ったワシントンDCだが、2010年の夏、最高裁判所がDCの小銃所持禁止法は憲法違反であるとして、DCの小銃所持は解禁となった。(シカゴの法律も同年6月に違憲であるという判決が最高裁で出ている。
著者のスティーブ・チャップマンは、シカゴの銃規制は全くの失敗だったという。そしてその理由は、法律がもともと間違がった概念で始まったからだと言う。
銃規制の通ったワシントンでは、何年たっても銃殺人の数は減らなかった。それどころか、殺人率は156%の増加というひどい結果となった。その間全国の殺人増加率は32%だったというからひどいものだ。それでワシントンは国の首都というより、殺人の首都と言われるまでになってしまった。
シカゴも似たような道を辿った。拳銃所持禁止法が通った10年後、殺人率は41%の増加。その間の全国平均は18%。

問題の一つとして、禁止法はけしからん意図のある人々の間での銃供給には全く影響を及ぼさなかった。麻薬や売春と同じで、銃の需要があれば常に供給もあったのだ。

銃所持に一番の高値を付けるのは誰か、犯罪者である。法律を破って咎められるのを一番恐れないのは誰か、犯罪者である。 違法な商売人に一番通じているのは誰か?お察しの通りだ。

チャップマンは、この国に全く銃がないという状況から始まったのであれば、このような法律も効果があったかもしれないが、すでにアメリカ全土で20万丁という銃砲が国民の間で溢れかえっている以上、一カ所だけ所持を禁止してみても意味がないという。
だから全国的に銃規制をしなければならんのだ、と反銃派はいうのだろうが、それをいうなら、銃規制をした市の犯罪率だけでなく、銃規制を緩めた市の犯罪率にも目を向ける必要がある。
もしも銃規制の厳しい地域の犯罪率が上がり、銃規制の緩くした地域でも犯罪率が以前と変わらないか多少なりとも増加の傾向にあるというであれば、全国的な銃規制をする意味があるかもしれない。だが、現実はその逆である。時々おきる大量殺人乱射事件などが注目を浴びて、アメリカの犯罪率は上がる一方だという印象を持つが、実はアメリカの犯罪は全国的に減少の傾向があるのだ。
今年(2012)の6月に発表された連邦警察(FBI)の統計によると、2012年の犯罪率は2011年より4%減少したとあり、しかもこれは今年だけの話ではなく、ここ数年の傾向を継続させたものだという。25年前アメリカの犯罪率は頂点に達していた頃、シカゴで厳しい銃砲が通った頃、アメリカ全体の銃法はいまよりずっと厳しかった。それが小銃携帯法を通す州が増えれば増えるほど暴力的な犯罪が減ったのである。こうした現状がある以上、善良な市民の合法な銃所持と犯罪率の減少との関わりを無視することは出来ない。
反銃派はアメリカ全土で過去25年に渡って試された銃規制の是非について、これだけ確かな統計結果が出ていることを完全に無視する。突発的に起きる乱射事件などに焦点をあて、「だから銃などあってはならんのだ」と繰り返す。事件が起きた前後の関係などは完全に無視。反人が殺人に銃を使ったということしか考慮にいれない。
アダム・ランザが精神病院にきちんと入院することが出来ていたなら、今回のような事件は起きなかった。こんな危険な病人が母親だけの管理下にあったということが一番の悲劇ではないか。確かにそんな患者が家にいるのに、自分のガンコレクションを病人のすぐ手の届くところに置いていたという母親にも責任がないとはいえないが、とすればそれは銃そのものより、その管理の仕方に問題があったということだ。
ランザのような患者が大量殺人を犯したいと思えば、ガソリンを使って火炎瓶を学校内に投げ込むことはいくらも可能なのである。NRAのラピエール副会長がいうように、もしもこの小学校に一人でも武装した警備員がいれば、最初の段階でランザの犯行は阻止されていたはずなのだ。
カカシがこのカテゴリーで何件も一般市民が銃を使って正当防衛に成功した例を紹介しているのも、銃はその使い手によて悪にも善にも使われるということを強調したいからである。
銃規制はアメリカの憲法に違反するだけでなく、犯罪を減らそうというなら害あって益なしだということを肝に命じるべし!


1 response to シカゴ今年の500件目の殺人、厳しい銃規制があるのに何故?

mhgt7 years ago

私の夫はシカゴ出身で、貧乏育ち=カカシさんが書かれてる↑の様な日常を子供の頃から味わっていました。
だからこそ「銃規制なんて、犯罪者には全く関係ない」と強く思っております。
銃規制に置いて、国連が口出しし始める、またはし始めたニュースもありましたよね・・・興味深いながら、かなりナチス的な行動が最近見受けられます。
あのヒトラーも、
「国民統一したければ、国民を丸腰にしろ!」と言ったそうな。
オバマは正にそうでありますし、国連なんて銃規制の前にアメリカ無しで内戦を抑えた例ってあるんでしょうか?
最近やっと、日本のヤフーのニュースでも、あの事件の後のアメリカ全体の銃購入率が増長しているという記事を載せてくれました。
タイミングが良すぎるのが“Cliff”問題で、選挙戦間も無くオバマに対して ”裏切られた”と言う国民も出てきています。
(元々、08年から私は彼だけは嫌だった)
13年は・・・かなり荒れるんではないでしょうか?
国民VSホワイトハウスか、国民VS極左翼。
非常に子供を育て難い世代になりそうです。

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